レクサス車はLFAなど一部を除き、品質や塗装、装備はいいけど「走りはまだまだ」という意見が自動車評論家のみならず一般ユーザーからもよく見聞きしますので、この好調の要因はどちらかといえば車自体の走り自体が良くなったというよりは、従来の品質面の評価に加え、デザインを中心としたブランド力がついてきたというところが大きいのではと思います。
日本での販売台数もスピンドルグリルを導入後、景気回復とともに、年々微増しており、ついに本年は念願の50,000台突破が見えてきました。(それでもまだ国内でのメルセデス、BMW、VWの販売台数には追いつけませんが・・・)
スピンドルグリル・デザインが嫌いな方は他のブランドのクルマを選べばいいわけですし、私的にはデザイン面については、このままの方向性で進んで欲しいと思っています。
さて、NXについてはレクサス車で唯一と言っていいほど本格的な改良がされていません。
殆どの車種は発売から1年後に年次改良が行われなんらかの目に見える装備の追加・改良が施されますが、NXについてはバックオーダーを相当数抱えていたこともあり、ボディーカラーの入れ替えなどが行われたことと2015年12月にはこっそりと?NX200tで改良が行われたぐらいで、主要な装備など目に見える改良はデビューから一度もされていません。
NXはインパクトのあるスタイリング、眩しいデイライト/3眼LEDヘッドライトとあいまって街なかで現在最も見かける(目立つ)レクサス車といっても過言ではないかと思いますが、ここ半年ぐらい、販売台数に大きな変化が出てきています。
具体的には、2015年10月の新型RX発売を期に、レクサスNXの販売数が大きく減少し始めています。
2014年9月から半年間の販売台数(登録べース)を簡易グラフにしてみました。
新車効果もあり、台数が「右肩上がり」なのが、RXシリーズ。(オレンジとブルー)
一方、NXシリーズはRXとは正反対の「右肩下がり」で、その落ち方がかなり急であり、RXの影響をかなり受けていると思われます。(輸入車勢のスモールSUVの影響もあるかと思いますが、上記グラフからはRXの影響が大きいと感じます)
車格やボディサイズからNXとRXではあまり顧客層がかぶらないのでは?と思っていましたが、意外にそうでもないようです。(かなり良好といわれるNXのリセールバリューによるものもあると思いますが)
また、「NX」シリーズは発売後ずっと目標販売台数である月/700台を大きくクリアしてここ2014年、2015年のレクサス販売数増加を牽引してきましたが、2016年2月、トヨタの工場停止の余波の影響もありますが、ついに販売台数が月/700台を下回ってしまいました。(3月は回復した模様)
レクサス国内販売、開業11年目にして、今年はついに悲願の50,000台をクリアする可能性が高くなってきましたが、その鍵はやはり「NX」の販売台数にかかっていると思いますので、どのような年次改良がなされるか楽しみです。
レクサスは2017年までに 「Lexus Safety System+」(LSS+)を全車標準装備することをアナウンスしていますので、今年の改良ではNXにはまだ装備されず、引き続きオプション扱いになるものと思われます。
LSS+の標準装備は来年のマイナーチェンジになると思いますが、ライバル車やユーザーの事を考慮するなら、技術の出し惜しみはせず、今年の年次改良でぜひ搭載してほしいものです。
さて、2016年の年次改良ですが、NXについては車両価格と装備のバランスがとても取れていますし、発売当時からレクサスの最新装備をかなり搭載していたので、ほぼ同時期に発売されたRCなどに比べてもかなり装備が充実していますし、改良のポイントもレクサスの他車と比べてもそれほど大きくないのではと思います。
現状では、レクサスのラグジュアリーモデル以外では唯一の全車速追従型レーダークルーズコントロール(ACC)、電動パーキングブレーキを備えるモデルでもあります。
しいて言えば・・・
・ナビゲーションサイズが小さい
・ドアカーテシランプがない
・リヤウィンカーが電球
・助手席のシートポジションメモリスイッチがない、(第2世代のレクサスは大抵無いけど)
・よく使うスイッチ類が押しにくい場所にある
・ナビ・オーディオ周り・パワーウィンドウスイッチ周辺の質感が低い
・200tの「6AT」は実用性はともかく車格的に物足りない
価格も考慮し、カタログ上の装備で気になるのは上記ぐらいでしょうか?
ステアリングフィールや足回りは年々改良されるので特段問題ないと思います。
現状でも売れるのも納得というクルマになっていると思いますが、ここ半年ほどの販売台数の減少をテコ入れするには目新しい改良が欲しいところですね。
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確かに価格が高くなりすぎた感はありますね。
海外仕様のようなナビレス仕様は日本では今のところ導入はないようですね。
(リーマン・ショック級の経済変動があればあるかも?)
ただ、北米でもナビレス仕様とは1500〜2000ドルぐらいしか価格差がないので、それであればナビは標準にしたほうが好まれるという考えなのかもしれませんね。
ISは、2010年に一度「X-ediition」という廉価版を発売をしたのですがまったく売れなかったのも原因かもしれません。