▼トヨタ、障害物がなくても急加速を抑制できる「急アクセル時加速抑制機能」を葛巻清吾フェローが説明(CarWatch)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1233068.html
▼トヨタ自動車、ビッグデータを活用した、ペダル踏み間違い時の「急アクセル時加速抑制機能」を開発、本年夏に導入(トヨタ・ニュースリリース)
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/31430950.html
他メーカーより早期にセーフティシステムを導入していたにもかかわらず、標準装備が遅れた「Toyota Safety Sence」および「Lexus Safety System+」ですが、今やほとんどの車種に標準装備されるに至りました。そして、先般、今後のアップデートについてアナウンスされました。
ここでの注目は2017年10月に発売したレクサス「LS」で初採用した「Lexus Safety System+A」とほぼ同等の機能をToyota Safety SenseおよびLexus Safety System+ にも展開していく・・・という部分です。
ここで言及されたのは次の3つのシステムで、これを2020年内に導入することがアナウンスされています。
「緊急時操舵支援PCS」
「ドライバー異常時車両緊急停止支援システム」
「スピードマネージメント機能付きレーダークルーズコントロール&LTA」
ほぼ同様の装備は、メルセデス・ベンツなどでも先行導入していますが、トヨタ陣営は2017年秋に「レクサスLS」で同装備をほとんどのグレードで標準装備しているにもかかわらず(ステレオカメラを採用しているというハードウェアの違いがあるとはいえ)、もったいないことにトヨタブランドのクルマはおろか、その他のレクサス車にも採用していませんでした。
これがようやく2020年度からはその他の車種にも採用が広がる模様です。
第1段としては、「新型ハリアー」や「新型ランドクルーザー」、ビッグマイナーチェンジ予定の「レクサスIS」などが候補になる可能性がありますが、マイナーチェンジやフルモデルチェンジを待つことなく積極的に年次改良で取り入れてほしいものです。
前述の3つのシステムのうち「緊急時操舵支援PCS」、「ドライバー異常時車両緊急停止支援システム」はどんなに運転が上手なドライバーであってもいざというときに必ず役にたつ装備ですが、多くのドライバーにとって、発動する機会はほとんどないと思われます。
しかし、「スピードマネージメント機能付きレーダークルーズコントロール&LTA」は高速道路を日常的に走行する方にとってはかなり有用な装備と思いますので早期採用に期待したいところです。
トヨタ/レクサス陣営の「レーントレーシングアシスト(LTA)」は年々進化しているようで、たとえば2015年〜2017年頃に採用されたレーンキーピングアシスト(LKA)や、2017年初期のLTA装着車、そして2019年のLTA装着車ではそれぞれ制御が進化していることが感じられます。
(当然ながら)最新の年度のシステムの方が進化していますが、それで高速道路等でのカーブがきついコーナリングなどはまだまだ全面的にシステムに操舵を委ねることができない状態ですし、対面通行道路などで、ドライバーの意図しない車線位置をキープ走行する(左右どちらかの車線に寄って走行する)傾向があり、使用が怖いなどといった改良の余地がかあんりありますが、これが更に進化することが期待できます。
また、新型ヤリスに採用予定の「高度駐車支援システムToyota Teammate[Advanced Park(パノラミックビューモニター機能付き)]」はかなり実用性の高いものらしく、同システムについてはボディサイズが大きいSUV車やレクサス車にも採用されればさらに利便性が増すものと思われます。
現代の車はすでに十分な性能や燃費を誇っていますので、買い替えの大きな要素といえばさらなるセーフティシステムの強化がポイントと思います。
2020年、ユーザにさらなる安心と実用性の向上を兼ね備えた積極的な改良に期待したいところです。
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