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2018年10月25日

タイでの日常生活(3)ーーペット(犬)




タイではペットと言えば、犬だと言えます。圧倒的に犬の数が多いです。猫にとってはとても住み難い社会です。

犬が多い理由

正に、ペットと言うより、番犬として犬を所有している家庭が多くあります。一家で一匹ということは稀で、多くの家が三匹、四匹と犬を飼っています。いつの間にか、五匹になっていたということがよくあります。下の写真は、我が家の犬の写真です。私がタイに来た頃、茶色の老犬と薄ベージュの犬が既に飼われていました。その二匹の犬の茶色の方は、車にはねられて瀕死の状態で持ち込まれたようです。生死の境をさまよった挙げ句、生き残ったと言うので、皆さんとても幸運な犬として可愛がっています。ベージュの方は、捨て犬を拾って来たということでした。そのほかの犬も、白が二匹、濃い茶色の大が一匹、小が一匹、いますが、道を歩いていると、生まれたばかりで、可哀想だったので拾ったと言って、飼い始めました。残りのシベリアンハスキーは飼い主が扱いきれなくなったので、引き取り手を探しているということで、家で引き取ることになったのです。こんな風に犬がどんどん増えていき、この先どうなるのか、逆に心配しているような有様です。現在八匹飼っています。

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都会はともかくとして、タイの田舎では、犬の数がとても多いのに驚きます。動物を大切にする、可愛がると言うことは間違いないのですが、犬の避妊手術をあまりしないというところにも、犬が増える要因があります。動物病院はあるし、治療費も、日本に比べると決して高くなく、むしろ安いのですが、不要な出費として、避妊手術をする家庭は少ないのです。それに、捨て犬となっている野良犬には手術がされていませんから、いつの間にか妊娠して、子供を産み、そこら中で犬の数が増えるという原因になっています。私は毎朝、犬を連れて散歩しているのですが、その途中で何度も、野良犬や飼い犬に吠えつかれます。殆どの家庭では犬をつないでいないのです。また、狂犬病などの、予防注射をしている家庭も少なく、まして、野良犬は注射をしていませんから、咬まれるということが時々おきます。私はまだ、咬まれたことはないのですが、咬まれた人を何人も知っています。すぐ病院へ行って、注射をしてもらうという、皮肉なことが起こるのです。

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タイでは、特に、東北部では犬が食用として飼われていました。この話を聞いたことがある人も多いと思いますが、今の時代では考えにくいことです。日本でも、昔は犬を食べていたと言います。父がマジ顔で、赤犬が一番旨いんだって行っていたことを思い出します。タイや中国(おそらく、東南アジアの他の国々)では、今は犬肉を食べる人は少なくなったと言いますが、まだ、好んで食べる人がいるようです。幸か不幸か私はまだ行ったことがないのですが、犬肉を食べさせるレストランがあるということです。Youtubeで飼い犬ハンティングをする不届き者の映像が出ているのをみたことがあります。他所の家の飼い犬を、夜棒で殴って失神させて連れ去り、食べるということです。実際のところはよく分からないのですが、私の隣の家に犬が飼われていたのですが、急にいなくなったのだと悲しそうな顔で話していました。タイ人の悪いところですが、人のものと自分のものとの区別がつかない人がいます。もっとも、タイ人だけでなく、日本人も同じですけど。

タイでもペットブームになりつつあります。

3年くらい暮らしたのでは、偉そうなことは言えないのですが、タイのペットブームの始まりを感じます。その理由は、小さな街にも動物病院があることが第一です。ペットが病気をすると、すぐに連れて行って、医者の診察を受けて、処置をしてもらって、薬をもらうということが、日本と同じように行われます。病院を構えているので、日本の動物病院とは違って、大もうけはしないでしょうが、なんとやっていけるだけの需要はあるようです。加えて、ペット用品店も何軒も知っていますし、街中のスーパーにもペット用コーナーがあります。ペットフードだけでなく、遊び道具、首輪などの道具を取りそろえています。スーパーでもかなりのスペースを割いています。それだけ必要な人が多いということでしょう。

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タイではこれからペットビジネスが栄える時が来ると思います。タイの動物に対する、特に犬や猫に対する、姿勢は、将来、現在の日本のように、一大ブームになると思われます。それは日本だけでなく、海外の国々をみてみても、この数十年で大きく変わりました。動物愛護という意識が高まって来ました。家族の一員として、人間と同じように扱う飼い主が殆どです。飼い方にしても、昔のように人間の食べ残しを与えるだけで十分だという家庭は少なくなり、犬猫用の食べ物を買い与える場合が多くなっています。50〜60年前の日本と比べると雲泥の差です。単なる番犬としてではなく、単なるねずみ取り用としてでなく、自分の子供のように、兄弟のように、生活を共有したいと飼い主たちは思っているのです。だから、日本では、ペット保険も充実したものになって来ていています。人間と同じように、アルツハイマーに罹る犬猫もいるでしょうし、糖尿病に罹る場合もあるでしょう。そのために、人間と同じように、十分な治療をしてあげたいという思いは、家族ですから、強く持っていて当然でしょう。ペットにとってはいい世界になりました。

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posted by yuchan at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ生活
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定年前に退職し、人生が終わるまでに何かしたいと思っていました。それまでは、アメリカに仕事で訪問することが多かったのですが、アメリカ的価値観に少し食傷気味になっていました。仕事ではなく、いわば、自分探しの感覚でアジアの国々を短期間訪問するようになりました。そして、アジアこそ、自分の余生をおくるに最適な地だと確信しました。そして、中国に1年滞在し、その後、タイに渡り、retirement visaでlong stayを始めました。昭和の日本的空気を求めて、タイの中でも後進地方のイサーンに住んでいます。とにかく人生はチャレンジ。新しい可能性を求めて、何でもしてみよう、見てみようの精神で日々を送っています。
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