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2018年12月04日
タイでの日常生活(27)ーータイのトイレ事情
今回はトイレに関する話を書いてみたいと思います。
日本のトイレはこの50〜60年間で、大きく変化をした一つだといってもいいでしょう。それより、この50〜60年間はあらゆるものが大きく変わったと言えるかも知れません。例えば、自動車にしても、1960年代は、私の田舎では、あまり乗用車は走っていませんでした。それが今は、自動運転が直ぐそこまで来ています。車が走る道路も同じことです。田舎では、50年位前は未舗装の道路が殆どでした。それが、今は未舗装の道路を探すのが、困難な位です。
トイレも大きく変わりました。私が子供の頃は、即ち、5〜60年前は、田舎では殆どの家がくみ取り式のトイレでした。田舎では人糞を肥料として使っていた時代です。今はウオッシュレットを設置している家が多くなったと聞きます。コンビニに行っても、トイレがとても綺麗に保たれているのに、嬉しくなったりします。今は、下水道の改善で、くみ取り式のトイレを使っている家は殆ど皆無ではないかと思います。昔、親が、人が嫌うような仕事をするといい金になる、例えば、衛生車みたいな仕事は、金になるんだといっていました。しかし、今は、くみ取る家が少なくなり、仕事にならなくなっていることでしょう。
タイのトイレ事情は、田舎では、日本の40年前くらいの状況です。中には、日本の50〜60年前くらいの家もあります。衛生的にも、悪い環境だったりする家庭もあります。私のいるイサーン地域では、まだまだ、しゃがんで用をたすタイプのトイレが主流です。今の私には、このしゃがんで用をたすトイレはとても使いづらいです。子供の頃は、そのタイプのトイレでしたが、その後、椅子に座るタイプのトイレを長く使って来たので、ちゃんとしゃがめなくなっているのです。
くみ取り式のトイレもあるようですが、実際にタイでお目にかかったことはありません。しかし、衛生車が走っているのを見たことがありますから、まだ、くみ取り式トイレも使われているのだと思います。
一応、水洗になっているようです。仕組みを聞くと、トイレを水で流すと、それが外の横のタンクに流れて、タンクの中で濾過されて、地下に流れて行くようになっているということです。
ネット上で見つけた絵によると、しゃがむ向きが、反対なのが、タイ式の用足しの方法のようです。また、水は、日本と同じように水タンクがついているところもあれば、別に容器がおいてあったり、水入れ場に水が溜めてあったりします。タンクの時は、レバーを引けば水が流れますが、容器や水入れ場の場合は、水を柄杓ですくって便器に水を流すようになっています。
便器の会社は、多くの家庭がcottoという品名の便器を使っています。また、ショッピングセンターなどでは、American Standardを使っているところもあります。先日訪れたカンボジアのイオンモールではTOTOを使っていました。やはり日本の企業ですね。INAXを使っているところもありました。
タイのトイレで怖いことがあります。これは聞いた話ですが、トイレで用をたしていたら、下からアナコンダが出てきたということです。嘘かと思っていましたが、ネット上で画像を見ていると、本当にそのようなことがあるようです。ゆっくり用を足せませんね。私の家では、カエルが跳びだしてきたことがありますが、ヘビはまだです。全然歓迎しませんが。
これが我が家のトイレです。日本に住んでいるときから、ウオッシュレットを使っていたので、もう普通のトイレが使えなくなっていて、少し高くつきましたが、American Standardのウオッシュレットを設置しました。快適ですが、やや日本ものと比べて性能が落ちますね。でも、満足、満足。恐らく20〜30年後にはタイの多くの家庭でもウオッシュレットを使っているかも知れません。
トイレの個室に関して、気づいたことがあります。個室は日本と殆ど変わりません。気づいたこととは、アメリカのトイレの個室と比べて、トイレの壁やドアの下の部分が、床にほぼ届く位まで伸びています。下から覗けないような感じになっているという意味です。これがアメリカでは、ドアや壁の下の部分はかなり上にあります。大体外から見て、脚が見える感じですから、50〜60センチは開いている感じです。その理由はよく分かりませんが、そうすることで、犯罪を防ぐ狙いもあると聞いたことがあります。
ウオッシュレットが近い将来、タイでも普及が進むだろうと上で書きましたが、逆に、進まない可能性もあります。写真の左手に水洗ノズルがあるのが見えると思います。この使い方はいろいろあるようですが、ウオッシュレットの代わりにもなります。勿論、便器の中を洗うために使えますし、トイレの中を掃除する時にも使えます。同時に、お尻を洗うのにも使えるのです。だたし、水圧が強いので、使うときは用心が必要です。
今回はタイのトイレをトピックに、気づいたことを記してみました。あるところでは、日本の昔を思い出させる面もあれば、今の日本と同じくらいの程度のトイレもありますね。時代の流れが速いので、今昔混合のタイのトイレという感じです。しかし、はっきりしていることは、タイだけでなく、どこでも、衛生面での改善を進めているということです。確実にタイも、近い将来、あの頃は、トイレを使うのが億劫だったね、なんてことを話す時が来るのでしょう。健康的に変わっていくのは、歓迎していいような気がします。皆さんはいかがお考えですか。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。