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2018年12月25日

タイでの日常生活(39)――果物 4


このトピックを始めて、第4回目となりました。誠に申し訳ありません。ついつい、長くなってしまって、一回にこなす果物の数が、数個になってしまいました。まぁ、果物に関するブログはよくありますから、なるべく、自分らしさのアプローチをと思って書いています。今回もその姿勢は変えないで、果物4をお送りします。

《グァバ》
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グァバには日本人にはあまり馴染みのない果物だと思いますが、どうですか?私だけでしょうか。日本では沖縄とかの温かい所でしか栽培出来ない果物と理解しています。Wikieを見ると、グァバの記述がありますが、写真の通り、形は洋梨かと思わせる形をしています。様々な色のグァバがあるようですが、私は写真のグァバしか見たことがありません。私の庭にもグァバの木を植えていますが、うまく育ちません。木自体は毎年少しずつ大きくなっているんですが、なかなか実がなりません。
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実はグァバへは思い入れがありました。日本にいるときに、Zora Neale Hurstonというアメリカの黒人女性作家を愛読していました。彼女の生まれはAlabamaですが、育ったのはFloridaです。作品の背景は殆どがフロリダです。彼女の作品の中に、グァバが出てくるのです。登場人物がグァバのことをとてもよく書いているので、是非食べたいと思っていました。その話をすると、沖縄出身の知人が、今度、帰郷したらグァバをお土産にもって来ますからと言っていました。しかし、実現しないまま月日が流れ、グァバへの憧れは高まるばかりでした。そして、タイにやって来て、憧れの人に会うかのごとく、グァバに初めて合いました。そして、キッス、ではなくて、食べてみました。
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外見は上に書いたように洋梨の感じ。実は梨のような色をしています。皮は洋梨より、少し固め。皮を剥いて食べてもいいですが、そのままでも食べられます。食べてみて、百年の恋も冷めてしまったという感じというのは、少し言い過ぎですが、それほど美味しい果物ではないというのが第一印象でした。味は、僅かに甘みがありますが、殆どなし。食感は梨の水分を少なくした感じ。悪いことに、果肉の中心に広く白い固い小さな種が何個もあります。その種をかみ砕くしかありません。しかし、かみ砕くにはやや難儀します。その為、中途半端な感じで、飲み込むしかないのです。果物ナビには、中心の種と綿は取るように書いてありますが、タイ人はそんな面倒なことはしません。(上の写真の通りです)
グァバジュースも市販していますので、グァバの味を楽しむことが出来ます。リンゴとか梨のような果物ですので、自分の家でジューサーやミキサーを使って、ジュースにすることも出来ます。買った方が面倒ないかな?
最後にもう一言。グァバは日本語や英語の表現になりますが、タイ人は「ファラン」と言います。ファランとは、タイの人たちは普通、外国人(西洋人)のことを呼ぶときの言い方です。日本語の「外人」と似た言い方です。面白いですね。

《ジャワフトモモ》
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レンブとも言われるこの果物は、不思議な味です。リンゴのような梨のような味です。日本にあるでしょうか?やはり暖かい所に生育するみたいですから、せいぜい沖縄くらいでしょうか?英語で、WaxとかJava Appleというようですから、リンゴに近いと言った方がいいのかも知れません。
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この果物は果物になる前の花が特徴的です。葉っぱはマンゴの葉に似ています。これが果物になると、上の写真のようになるわけです。果物のなり方は、マンゴやスターフルーツに似てますね。ジャワフトモモの木は、5メートルくらいになるようです。

《バンレイシ》
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バンレイシは外見はゴツゴツした塊が全体を覆っています。その一つ一つが中では種をもった袋になっています。種はリンゴの大きめの種のような感じです。写真のバンレイシは食べ頃になる少し手前の状態です。スーパーなどで購入可能ですが、スーパーでは写真のようなまだ「青い」バンレイシを売っています。購入後、少しおいておくと、全体が黒ずんでくるので、それが食べ頃のサインです。食感はややぬるっとしています。初めて食べた時はやや、気持ち悪!!って感じでした。ヌルヌルというと否定的表現になりますが、クリーム状といえば、やや聞こえがいいでしょう。英語で、Sugar appleというだけあって、甘みが強い果物で、食べてみると、梨のような歯触りです。梨のあのジャリジャリとした感じがします。


《パッションフルーツ》
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パッションフルーツのことはあまり知りませんでした。以前、日本人から、食べた時に口の中で実がはじける感じになるので、「熱い」感じに因んでPassion fruitと言われるのだと聞いたことがあります。しかし、タイに来て分かったことは、Passionは「情熱」の意味ではないということです。この場合のPassionの意味は「殉教」の意味なのです。殉教、即ち、イエス・キリストの受難を象徴する花として受け止められているのです。
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パッションフルーツの日本語名は「時計草」です。和名ですから、その花を見て持ったイメージで付けられた訳です。名の通り、時計のように雄しべなどが時計の針に似ていることから命名されたようです。所変われば・・・ですね。キリスト教の場合は、宗教的拡大戦略があり、キリスト教布教の為に、後々のある牧師が夢でキリストが受難した十字架の上にこの花を見たと言うことが出発点になっています。それを根拠にPassion flower(キリスト受難の花)として、一般庶民に意義づけを行ったのです。花が十字架に似ていると言う訳です。文化の違いって、あるときは恣意的なものだと分かります。

《リンゴ》
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リンゴは、タイ人はよく食べますが、日本で食べるのと比べると、品質が落ちますね。この果物は世界どこでも食べているのかも知れません。私の少ない知識では、リンゴは寒いところに育つ筈です。日本でも、中国地方が南限だというのを聞いたことがあります。私は広島出身ですが、近所にリンゴ農園が出来て、広島辺りがリンゴを生産するギリギリだと言う話でした。そういえば、更に日本の南に住んだことがありますけど、リンゴの栽培をみたことはありません。
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その為、タイでリンゴが食べられるとは、地理的に言うと、不思議ですよね。しかし、タイは南北に地理的に長いのです。南は完全に熱帯地帯で、毎日スコールと言った気候、北に行くと、この冬の時期、気温が最低5度くらいになることもあります。リンゴは北の地方で栽培されるのです。(因みにイチゴも同じです)栽培されたリンゴはタイの各地に搬送され販売されるという訳です。ありがたいことです。
日本でもリンゴと言っても、様々なリンゴを食することが出来ます。大きさも値段もいろいろ。タイも同じです。赤いリンゴ、黄緑色のリンゴ、大きいリンゴ、小さいリンゴ。日本では「フジ」が美味しかったことが記憶にありますが、タイでも、品質はやや劣るし、小ぶりですが、「フジ」の名を冠したリンゴが食べられます。値段は他のリンゴに比べてやや高いですが、おいしさはこちらもいいですね。

《ココナッツ》
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ココナッツは私が最も苦手な果物です。何かのきっかけがあるのでしょうが、あの匂いがどうしても好きになれません。勿論、缶入りの加工したココナッツジュースとか、ココナッツの入ったクッキーとか、なんとか行けるものもありますが、全般に拒否反応の果物です。タイの人はココナッツの上を切って、そこにストローをさして、チューチューと吸いますが、私はそれも駄目です。美味しいのに!!とよく言われますが、あの、生臭い感じとココナッツそのものの匂いが駄目なんです。
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駄目なんですと言うことばかりですいません。タイには餅米団子のようにしたものにココナッツミルクを入れて、おやつのようにして食べます。同じように、「タピオカココナッツミルク」もあります。また、ココナッツカレー、ココナッツミルクスープ、それによく似た、トムカーガイ、ココナッツ餅、ココナッツドライフルーツ、生のココナッツスライス、等々。ココナッツを割って、スプーンで中のココナッツをそいで食べるのがたまらないのだと彼らは言います。また、食べ物でなくても、ココナッツオイルは日常タイ人がよく使うスキンオイルです。タイではココナッツは日常生活上必要不可欠な果物なのです。参ったな。

4回に渡ってお伝えしたタイの果物。最初にも書いたように、果物をトピックにしたブログは沢山あります。果物全般にわたる知識があまりない私は、初めからその人たちに勝てるとは思いません。もっとも、勝ち負けでブログを書いている訳ではなく、日記か何かを書く感覚でですから、他人がどうかなど、気にしないようにしているんですが・・・。タイに来て、人に勝ろうとかと言う気持ちが薄くなって来たのは幸いです。勿論、何々で一番になりました!なんて気持ちが分からないわけではないんですが、結局は、「目くそ鼻くそ」の範疇だと私は思っています。だから、・・・と進むと、話がそれすぎますね。いずれにしても、果物のようなものを取ってみても、何度も書いたように、「所変われば・・・」ですね。同じものでも、場所が違えば、人が違えば、受け取り方も見方も違ってくる。当然ですが、それを日々の生活の中で実践するとはどういうことか。それは、十人十色という納得感を持つだけでなく、自分の持つ基準の脆弱性の認識でもあるような気がします。オッと、多弁は禁物。

今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
posted by yuchan at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ生活
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定年前に退職し、人生が終わるまでに何かしたいと思っていました。それまでは、アメリカに仕事で訪問することが多かったのですが、アメリカ的価値観に少し食傷気味になっていました。仕事ではなく、いわば、自分探しの感覚でアジアの国々を短期間訪問するようになりました。そして、アジアこそ、自分の余生をおくるに最適な地だと確信しました。そして、中国に1年滞在し、その後、タイに渡り、retirement visaでlong stayを始めました。昭和の日本的空気を求めて、タイの中でも後進地方のイサーンに住んでいます。とにかく人生はチャレンジ。新しい可能性を求めて、何でもしてみよう、見てみようの精神で日々を送っています。
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