2018年12月28日
タイでの日常生活(42)――Mister Donut
今回は、先日行った、Mister Donutのことをトピックにして、記したいと思います。
前回ではKFCという、世界中で知らない人はいない位有名なファーストフッドレストランを紹介しました。今回のMister Donutも、恐らくKFCと同じように、殆どの人に知られたドーナッツの店です。これを書く前に、いろいろ調べてみると、面白いことがありますね。全てをお伝えは出来ませんが、いくつか、自分自身も知らなかったこと、それに併せて気づいたことなどを中心にお伝えします。
《Mister DonutとDunkin’ Donutsは違うの?》
《Mister Donutの生まれ》
1955年にHarry Winokurという人が、義理の兄弟のWilliam Rosenbergと一緒に、アメリカのボストンでMister Donutの店を始めます。正確には、Harry WinokurがWilliam Rosenbergから、フランチャイズの権利を購入して、協同経営のようにしたようです。しかし、その後、Rosenbergとは、協力関係を清算し、別の義理の息子のDavid SlaterとMister Donutを継続していきます。
名前の由来は、彼が使っていた銀行で、銀行員がニックネームで、彼のことをMister Donutと呼んでいたことから、Mister Donutとなったということです。しかし、この名前の由来は諸説あるようです。日本語で考えると、ニックネームとかその人を呼ぶときに、商品名とか店の名前でその人を呼ぶかな? って思うと思いますが、アメリカではよくあることです。敬意と親しみを込めて、Miss Beauty shopとか、Mr Bookstoreなんて言い方を聞いたことがあります。
《Dunkin’ Donutsの生まれ》
Dunkin’ DonutsはWilliam Rosenbergが1950年にアメリカのボストンで始めたドーナッツの店です。面白いですね。Mister Donutも同じ所でドーナツ店を始めているんです。Rosenbergは商売のセンスのある人で、WinokurとMister Donutを始める前から、サンドイッチの訪問販売などでも成功を収めていました。だから、RosenbergのDunkin’ Donutsの方が、ドーナッツ店としては古く、所謂、老舗なのです。
名前の由来は、映画から取っているようです。映画で俳優がドーナッツをコーヒーに浸す(dunkingと英語で言います)所から取ったようです。アメリカ人はドーナツだけでなく、ビスケットやトースト、パンなど、コーヒーに浸して食べるのが好きな人が多い感じです。昔は、今のように、品種も少なかったでしょうし、いろいろなトッピングのしてあるものも少なかったでしょうから、Dunkingするのもしやすかったのかも知れません。
《Mister DonutとDunkin’ Donuts》
Mister DonutとDunkin’ Donutsは別々の会社として運営されていました。そして、1990年にDunkin’ Donuts’の方が、Mister Donutを吸収しました。その為、アメリカには会社としては、Dunkin’ Donutsのみが存在しています。Mister Donutは存在しないのです。しかし、ブランド名としては売られているようで、稀に見かけることがあります。これは営業権との関係で、こういうことが起きるようです。この延長線上に、フィリピンとかタイ, エルサルバドル、韓国、中国、台湾などで、Mister DonutもDunkin’ Donutsと共に、目にするということになっているのです。最初に書いたように、基は同じ商品ですから、同じドーナツを目にするのは当然なのです。しかし、この二つ会社は、経営方針とか会社の都合などで、何度かM&Aを繰り返しているようで、その後も所有権や営業権を巡って、紆余曲折があるようです。まぁ、私たちは同じものが食べられるんですから、会社の都合にはあまり振り回せることなく、味を楽しめばいいのでしょう。
《日本のMister DonutとDunkin’ Donuts》
日本Mister Donut、日本Dunkin’ Donutsがあるようですね。Mister Donutの方は、ダスキンが営業権を持っているようです。ダスキンが? って感じかも知れませんね。Dunkin’ Donutsの方は吉野家だそうです。どちらでもいいことなので、これ以上進みません。
《最後にタイの片田舎で撮ったMister Donutの写真を数枚》
最初はお店の紹介をしようと、何枚も写真を撮ったのですが、少し方向がずれてしまいました。しかし、写真の中には、可愛い小学生のような(小学生のようなです。小学生ではありませんので)女性が店員スタッフで頑張っていました。まだ、始めて間のない感じでした。その初々しさがいいなって思い、シャッター。ドーナツなどは、日本のMister Donutと変わりませんので、あまり関心を引かないところだと思います。でも、ご覧下さい。
写真で、日本のドーナツ店の商品と値段を比べることも出来ると思います。まぁ、比べても何にもなりませんが。また、最後の写真は、プロモーション用品物で、沢山買った人にくれるようです。残念ながら、私は貰えませんでした。
今回は私が住んでいるタイの片田舎にある、ドーナツ店をトピックにお伝えしました。歴史とか、名前の由来などを記してきたのですが、根っこは同じだったということです。それに加えて思ったことは、じっくり名前を見てみると、Donut(s)なんだということです。Doughnutでなくて。これから、この食べ物はアメリカが発祥の地だということが分かりますね。アメリカ人はDoughnutでなくてDonutを好んで使うからです。発祥の地はアメリカのボストンだったというのも、面白いですね。1950年代という第二次世界大戦終了直後、アメリカの発祥の地であるマサチューセッツ州で、アメリカ初のドーナッツ店は始まったのです。また、親戚同士ががドーナッツ店を始めているんですね。それでも、二人には、多少のこだわりがあったんでしょう、一人はDonutといい(Donutsでなくて)、もう一人はDonuts(Donutでなくて)と言って、こだわりを示している感じです。想像の域を出ませんが、Winokurは自分のドーナツは一番という意識ですかね。それで、単数のDonut。他方のRosenbergは商魂たくましく、沢山売るぞ! ということですかね?その為、Dunkingでなく、口語的にDunkin’と最後の「g」を口語の音に合わせて省略しています。馴染みやすさを求めた感じです。また、複数でDonutsとしています。日本語では表せない部分で特徴がでているような気がします。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
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