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2018年12月03日

タイでの日常生活(26)ーー大工(工事人)


今回は、タイの大工さん、或いは、工事人に関することを記したいと思います。

《家建設》
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3年前にタイでのロングステイを開始しました。住み始める前に、家が完成しなければならなかったので、実質3.5年前から家の建設は始まりました。その頃は息子が二人いて、共に高校生でした。その為、息子たちの部屋も必要だったので、間取りとしては3Bedroomプラス、リビング、キッチンという、間取りにしました。この家の建設には、住宅建設の専門家にお願いしたので、殆ど問題はなく、順調に進みました。半年間の建設中に小さい問題はあっても、概ね順調に建設は進みました。やはり、専門家に頼むべきですね。

《居住開始後の細々としたものの建設》
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住宅を建設したことのある人はお分かりと思いますが、住み始めて、あれこれと修理や追加の工事が必要になって来ます。初めは不便は感じなかったのですが、雨季になり、雨が連日降るようになると、樋が必要だということが分かって来ました。家全体の屋根に樋を掛けることにしました。住宅建設に大きなお金がかかっているので、なるべく、小予算で済ませたいと思って、日本でいう「相見積もり」を試みたのですが、タイではどうも、「相見積もり」という概念はなじまないようです。しかし、それでも、「見積もり表」を出してもらいわなくても、大体どのくらいかかるかという予定が、計算があります。それで、何人かの人に費用を聞いて、安いところにお願いしました。結果は、樋に関しては、まずまずの結果でした。まぁ、樋ですから。失敗のしようがありません。

《水耕栽培の失敗》
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樋の出来具合が、まぁまぁだったので、その工事人に水耕栽培の設置を頼むことにしました。ちょっと注意が十分ではなかったなぁって感じが、今にして見れば思えます。安くやってくれるということと、自分は水耕栽培の装置のことでは、研修も受け、よく分かっているようなことを言っていました。てっきり、それを信じて、写真のようなフレームの装置を作り始めました。こちらも、知識が浅かったこともあり、うまく出来ているなと思っていました。完成した後も、これはいいと思いました。しかし、屋根になっているところのパイプが非常に弱いものでした。屋根になっているところの上にビニールを張りました。完成した数日後に雨が降り、そのビニールの屋根に水が溜まり、フレームになっている金属パイプが曲がってしまい、屋根の形を失ってしまいました。屋根の角度があまりに平坦でしょ。直ぐに工事人に来て貰って修理をして貰ったのですが、曲がったパイプを下から押して、まっすぐするだけなのです。一度曲がったパイプは、いくら押してまっすぐになったようでも、雨が降るとまた、水が溜まって、更に容易に曲がってしまうのです。結局、屋根の上に張っていたビニールを取って貰って、屋根のカバーなしの屋根になってしまいました。自分は研修をして、水耕栽培のことはよく分かっているという工事人の言葉をそのまま信じたこちらも悪いのですが。後から、その他の人の意見を聞くと、パイプが四角いし薄い、これでは直ぐに曲がってしまうということでした。工事人は結局、素人ということです。いつも何でも出来る、出来るというのですが、それを信じたこちらが悪いのですしょうね。

《黙って家の道具を使っている》
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工事人は結局、素人のような人が、工事をすることがあるのです。見よう見まねで工事をする傾向があります。ちょっとした工事なら、少々素人でも、なんとかなるのは確かです。元々素人ですから、道具を十分持っていないことがよくあります。部屋にエアコンをつける時の話です。設置を頼んだ人は、隣のうだつの上がらないおっさんです。決まった、安定的な仕事を持っていない彼は、エアコンの設置を請け負っているということでした。勿論、事務所や決まった会社などは持っていないのです。広告などで、安いエアコンを仕入れて、それをお客さんの家に設置をするという、所謂自転車操業的ビジネスをしているのです。お隣ということもあり、その人に頼んだのですが、設置に必要な道具を持っていないのです。あれはこの家にあるか、これはあるかといって、私が持っている道具を使って、エアコンを設置するんですね。挙げ句の果ては、ハシゴはありますか?なんだ、ハシゴくらい自分で用意しろ、といいたくなる有様。また、メジャーを持っていないので、目算で設置する位置を決めるんです。こりゃいかんぞと思って、メジャーを貸してやりました。しかし、もう少しのところで、それを持って変えられるところでした。設置にも時間がかかり、ようやく終わっても、掃除などしないんですね。散らかし放題で、帰っていきました。
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《その他の追加工事》
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家の横と、後ろに突き出し屋根をつけることにしました。この計画は共にうまくいきました。その要因は、工事人が水耕栽培の時のような人ではなく、このようなことを専門にしている人で、何年もの経験を持っている人だったからです。突き出し屋根も、ちょっと間違うと、雨が降って漏ってしまうことがありますし、安あがりにと思って使用したパイプが重さに耐えられなくて、曲がってしまうこともあるようです。今のところ、そのような心配は無用な感じで、ほっとしています。
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その他、日本語教室用にと思って、事務所的な感じで、部屋を一つ作りました。この工事も全般的には、うまくいったように思います。しかし、うまくいった工事はやはり、やや高めになっています。
タイだけではなさそうですが、外国人料金というものが存在するという人もいます。ファランだから、ちょっと多めに請求しておけって感じなんでしょうね。悔しい。

《材料は自分で注文》
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タイで面白いなと思ったことがあります。例えば、突き出し屋根をつける時、柱や屋根用鉄板等々、様々な材料が必要です。どの位必要かは、工事人が計算して、これだけ必要だと伝えます。すると、こちらが資材を売っている店に行って注文します。そして、その店が配達してくれます。このやり方ははっきりしていていいですね。費用全体では、、この資材代と工事人に払う日当の合計になります。水耕栽培の時は、最初に全ての金額を決めて、仕事をして貰いました。その為、工事人にすれば出来るだけ安く上げようとする気持ちが起こります。そして、安い材料を使って工事をしてしまいます。結果、少しの雨で簡単に曲がってしまう弱くて薄いパイプを使ってしまったのです。2−3日はもっても、雨が降れば簡単にひん曲がってしまうのです。

《工事人の必需品》
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工事人に必要な品物は、いくつもありますが、彼らが必ず持参するものがあります。それが写真の品物です。何か分かりますか?水の入った一種の水筒です。タイは暑いですから、休みながら仕事をする必要があります。そして、絶えず水分補給が必要です。この入れ物には飲み水が入っているのです。

今回は、自宅の建設の話から、その後、住み始めてから、いろいろと物入りで、お金も出ていくという話を書いてみました。日本に住んでいても、何かにつけて、出費がかさむものです。これが最後になればいいがなと思って、仕事を頼むのですが、少し暮らしていると、あれば不便だ、ここをこうしたらもっといいだろうなと思ったりするのです。まぁ、快適に暮らすための必要なものなので、あまり、落ち込まないで、前向きに、これで更に快適になるぞ!と思うことにしています。本当に、、今のところ、快適に暮らせていることに感謝しているのです。

今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
posted by yuchan at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ生活
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定年前に退職し、人生が終わるまでに何かしたいと思っていました。それまでは、アメリカに仕事で訪問することが多かったのですが、アメリカ的価値観に少し食傷気味になっていました。仕事ではなく、いわば、自分探しの感覚でアジアの国々を短期間訪問するようになりました。そして、アジアこそ、自分の余生をおくるに最適な地だと確信しました。そして、中国に1年滞在し、その後、タイに渡り、retirement visaでlong stayを始めました。昭和の日本的空気を求めて、タイの中でも後進地方のイサーンに住んでいます。とにかく人生はチャレンジ。新しい可能性を求めて、何でもしてみよう、見てみようの精神で日々を送っています。
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