2014年11月16日
大豆イソフラボンの効果 (納豆・豆腐・みそ)
大豆をはじめ、豆腐、みそ、納豆などの大豆製品には大豆イソフラボンとよばれる成分が含まれていますが、肌の弾力や髪の毛の潤いを保つ美容効果をはじめ、女性ホルモンに似た性質をもつことから、特に女性ホルモンが急激に減少する更年期症状への効果が期待されています。
今回は、特に「スーパーイソフラボン」として注目されているイソフラボンの代謝物「エクオール」の効果について詳しくご紹介していきましょう。
イソフラボンの効果を最大限に引き出すエクオールとは?大豆イソフラボンに含まれている主な成分に「ダイゼイン」というものがありますが、ダイゼインは腸内細菌の働きによって「エクオール」とよばれる代謝物へと変化し、身体の中へと吸収されます。
イソフラボンからの効果を十分な形で恩恵を受けるためにも、このエクオールが欠かせないのですが、エクオールを体内で作ることができる人とできない人がいることがわかっています。
これは食生活とも非常に深く関わっており、納豆や豆腐などの大豆製品を食べる習慣のある日本人の場合、約半分程度、20代の若い女性になると20%前後の人しかエクオールを体内でつくることができません。ショッキングな数字ですが、これは欧米よりは多いほうで、国内であれば関西より関東の方が多いという調査結果もでています。
近年では尿検査でエクオールがつくれるのかチェックできたり、エクオールの食品化が進められるなど女性の健康アイテムとして注目されるようになってきました。
■ホットフラッシュと肩こりの改善
更年期障害の代表的な症状で、顔のほてりやのぼせ、大量の発汗がみられるホットフラッシュや肩こり。更年期障害をもつ女性に対し、エクオールを一定期間連続摂取したところ、これらの症状が軽減することが認められたことから、エクオールにはホットフラッシュや肩こりの症状を改善する働きがあります
■メタボリスクの予防
更年期を過ぎた女性はエストロゲンの低下とともに脂質の異常が起こりやすくなり、皮下脂肪のみならず内臓脂肪の増加がみられる傾向にあります。閉経後の肥満女性を対象とし、エクオールを一定期間連続摂取ところ、エクオールの摂取群で糖代謝の指標や悪玉コレステロール、血管の硬さを示す指標に改善が見られました。エクオールはメタボリックシンドロームを軽減することが期待されています。
■乳がんの予防
大豆イソフラボンには乳がんを予防する働きがあり、大豆イソフラボンを多く摂取する人とそうでない人とでは前者の方が乳がんになりにくいことが研究結果で明らかになりました。またエクオールは抗エストロゲン様から乳がんの発症率を軽減することが期待されています。
■骨粗しょう症の予防
骨密度の著明な低下が認められる骨粗しょう症は、エストロゲンの減少が加速する更年期以降に発症しやすいといわれています。ある研究結果によると、エクオールを10mg摂取した群では摂取していない群よりも骨密度を保ち、骨の健康を維持することが示されました。
-
no image
-
no image
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4602045