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2019年10月07日

ちょっと気になる !? 大阪の地名

商人の力が強かった “天下の台所”

以前に「徳川家康に由来する東京の地名」(9月22日付ブログ参照)というのを書いた時に東京の地名は江戸時代以降に名付けられたものが多いことを紹介しました。

しかし、これは東京に限らず、大阪でも江戸時代に名付けられた地名が多いのです。

そして大阪の地名の特徴としては、豪商と呼ばれた有力な商人によって開発された場所が、その人物の名前から名付けられています

その中でも特に多いのが新田開発によって名付けられた地名で、最も有名な鴻池新田(東大阪市)は大坂一の豪商・鴻池善右衛門が開発したもので、鴻池はその後両替商(銀行)となり、現在の三菱UFJ銀行に続いています。

その他にも市岡(大阪市港区)、平尾(大阪市大正区)、中島(大阪市西淀川区)など、新田開発を手掛けた人物の名前が地名として多数残っています。

江戸時代、大阪が日本経済の中心地として“天下の台所”といわれた所以は、多くの豪商が活躍し、彼らが大阪の町を開発し発展させたからなのです。
大阪.jpg

僕は神奈川生まれの東京育ちで大阪については全く詳しくないのですが、インパクトのある特徴的な地名は以前から気になっていたので、今回は大阪の“気になる地名”について語りたいと思います。

土地開発者からの地名

道頓堀(大阪市中央区)
お好み焼きチェーン店ではありません。(笑)
最近は「とんぼりリバーウォーク」という遊歩道が整備されて、ちょっとお洒落なイメージになっているようです。
道頓堀は安井道頓が開削を手掛けましたが、道頓は工事途中に大坂の陣(慶長十九〜二十年 1614〜15年)で戦死してしまったため、跡を引き継いだ道頓の一族が工事を完成させ、開削を手掛けた道頓を讃えて名付けられました。


心斎橋(大阪市中央区)
大阪に限らず日本有数の繁華街である心斎橋は、東部は「ミナミ」、西部は「アメリカ村」として有名です。
心斎橋は長堀川の開削を手掛けた岡田心斎が開削後、長堀川に架けた橋が心斎橋と呼ばれ、橋の名が周辺地域の地名にもなりました。


淀屋橋(大阪市北区・中央区)
中之島に多くのビルが立ち並び、大阪を代表するウォーターフロントのオフィス街ですね。
全国の米相場の基準となる米市を設立した大阪の豪商・淀屋が、米市への交通の利便性を図るために土佐堀川に架けた橋に由来し、心斎橋と同じように橋の名が地名となりました。

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歴史上の偉人からの地名

太子町(南河内郡)、太子橋(大阪市旭区)
両地名とも聖徳太子10月28日付ブログ参照)にちなんだものです。
太子町には太子が信仰した叡福寺があり、その叡福寺には太子のお墓とされる叡福寺北古墳があります。
太子橋は太子が寺院を建てる時にこの地で休憩したという言い伝えがあります。


松下町(守口市、茨木市)、幸町(高槻市)
これらの地名は、現代でも“経営の神様”と讃えられている松下電器(現パナソニック)の創業者・松下幸之助に由来する地名です。
幸之助は和歌山県に生まれ、大正七年(1918年)大阪市に松下電気器具製作所を操業、以後大阪を中心に事業を拡大し、一代で松下電器を世界に羽ばたく大企業に発展させた人物です。
松下町はそれぞれ松下電器グループ企業の所在地があり、幸町は幸之助から一文字もらって付けた町名です。


阿倍野(大阪市阿倍野区)
2014年に完成した日本一高いビル・あべのハルカス(高さ300b)で一躍有名になりましたが、2023年には森ビルが高さ330bの超高層ビルを東京都港区に建設予定なので、4年後には高層ビル日本一の座を奪われてしまいます。(泣)
この阿倍野は、平安中期に活躍した稀代の“陰陽師”安倍晴明が生誕した地であることに由来します。
また、阿倍野区の晴明通という町名は、安部晴明を祭神として祭った安倍晴明神社があることに由来します。

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由来が気になる !? 珍地名

天下茶屋(てんがちゃや 大阪市西成区)
豊臣秀吉が住吉大社に参拝する際に立ち寄った茶屋があったことから、この茶屋は太閤殿下の「殿下茶屋」と呼ばれるようになり、後に殿下→天下になりました。


十三(じゅうそう 大阪市淀川区)
古来からこの地は畿内と西国を結ぶ交通の要所で、淀川には船で荷物を運ぶための渡(船着場)が多数あり、この地にも13の渡があったためといわれています。
また、淀川の上流から数えて13番目の渡があった場所という説もあります。


立売堀(いたちぼり 大阪市西区)
これはちょっと読めませんよね。
ここは大坂の陣の時、伊達政宗が陣を張った場所から、ここに作った堀を伊達堀(だてぼり)と名付けましたが、伊達を(いたち)と誤読してしまうことが多く、後に材木の立売り業者がこの地に多く集まったことから漢字のみ「立売」をあてたそうです。

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まとめ

  • 大阪には江戸時代に新田開発を手掛けた人物に由来する地名が多くある

  • 太子町・太子橋→聖徳太子から、松下町・幸町→松下幸之助から、阿倍野→安倍晴明から

  • その他にも大阪には十三や立売堀など興味深い地名が多数ある


ちなみに、「大坂」が「大阪」の字になったのは明治からで、坂の字が(土に反る)というのを嫌ったためであり、同様に大阪の中心駅・「梅田」も低湿地帯を埋め立てたので元は「埋田」でしたが、これも縁起が悪いとされ、埋→梅と改名したそうです。
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元高校教師。 以前に「日本史講座」のタイトルでツイッターをやってました。 ここでは(現代にも繫がる日本史)をテーマにエピソードを多数紹介し、肩肘張らず(ほー、なるほど)と思える話を語っていきたいと思います。
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