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2017年11月26日

アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群その17:GONINサーガ



アマゾンプライムビデオで、プライム会員は無料で見られる映画群で、なんとなく聞いたことがある名作映画を実際に見ることも多いのですが、名作だけにいくらでも感想が見つかり、迷作珍作群よりは簡潔に複数まとめてやることにしました。


アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群その16:ロジャー・コーマンのデス・レース2050
https://fanblogs.jp/hotrodhigh/archive/288/0

前回はこれです。



アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群

このタグで、このシリーズが一覧できるようになっています。







s-_201_4313.jpg

・GONINサーガ 2015

_201_241.JPG


漫画家もやってて、映画もどこかマンガチックなところがある、石井隆監督のGONINシリーズ3作目です。

このシリーズを順番に見ていきますと・・・
一作目は、追いつめられた男5人が組んで、ヤクザの金を奪い、ヤクザも頭のおかしい殺し屋(ビートたけし+木村一八)を雇って報復する、というものでした。

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二作目は、別世界だけど似たディスコが入ったビルが舞台で、GONINに出てた男優がちらほらいるけど別人、追いつめられた女5人*おっさんが組んで、ヤクザの金を奪い、ヤクザに報復される、というものでした。

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個人的には、このシリーズはカドカワ+松竹だと思っていたのですが、ぶんか社+松竹だったようです。

一作目は、バイオレンス+当時は珍しいBL要素(本木雅弘と佐藤浩市のキスシーンがあったり)+あんまり現実的じゃないけど今の基準で見てもとんでもない異常者が複数出てきたりと、当時の邦画シーンに突然現れた怪作かつ大名作で、物凄いインパクトだったのを覚えています。


二作目は、一作目が良かったから女で置き換えて・・・とやってみたら、あまり女がまとまって何かに対抗するとは考えられなかったのか、仲間割れが多くてあんまりうまくいってない映画でした。
ただ、大竹しのぶがセーラー服着てるだけで異常者に見えるという奇跡が起こってまして・・・
売春おばさんが何故か現場にセーラー服着てくるので客に延々逃げられるという、頭のネジがはずれてる方面のヤバイ役をやってました。

そのインパクトの強さもあってか、一作目ほど面白いものではなく・・・

三作目が作られると聞いて、あれでよく金出すやつがいたな、というのが正直なところでした。

聞こえてくる評判も芳しいものではなく、早くアマゾンプライムに入らないかな〜と待っておりました。


んでいつだかアマゾンプライムにあるのを発見し、ウォッチリストに入れ、しばらくして見ました。
この映画に対する期待度は、そんなもんでした・・・

話としては、最初のGONINの続編みたいなものです。

佐藤浩市の娘(土屋アンナ)と、鶴見辰吾の息子(東出昌大)と、永島敏行の息子(桐谷健太)と、GONINのラストに通りかかって殺された警官の息子(柄本佑)+1が、五誠会による鶴見辰吾の嫁(井上晴美)の殺害をきっかけに組んでまず現金強奪、その後報復を図るというものです。

現金強奪された五誠会は、犯人探しに若い女を連れた探偵兼殺し屋(竹中直人)を雇います。

この若い女が土屋アンナの衣装を投げたりヒラヒラするあたり、いつかギラギラする日の荻野目慶子を思い出したな。



このシリーズ、追いつめられた五人が組んで、ヤクザがメンツのために盗まれても公にできない金を奪う、んでヒドイ感じに報復される、というフォーマットを作った石井隆監督が、自分でそれを葬った、みたいな感じに見えてしまいました。

1995年に素晴らしかったものが、だんだん陳腐化していって、2015にはもうミイラ化してた、みたいな感じを受けました。

いやフォーマットはまだいいのかな、作ってる人のセンスがもうどうしようもなくなってきたのかも。

竹中直人が演じる、若い女連れた酸素ボンベ持ち歩く探偵兼殺し屋兼異常者みたいなキャラクターは相変わらず面白いとは思うんですけど、
s-20171126_043808.jpg

この縦書きで右上に引っ張りましたみたいなフォントとか、95年当時はこれが多少はかっこよく見えたんですけど、今見るともう壊滅的にダサいんですよね・・・
角川映画でこれパクってたのを見たような気もします。あの当時はこれが真似されるくらい良かった。でも今は・・・

そしてそれは、2015年になって、土屋アンナに劇中で半端なロックバンドで歌を歌わせるセンスにも通じるものがあると思います。

どこにニーズがあるんだよそれ・・・
下妻物語とかの頃ならまだしも・・・

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13年くらい前ですかね。


s-20171126_044055.jpg

衣装協力にJ.FERRYがあるのを見つけてしまいましたが、20年くらい前のTAKA−Qで売ってた感じのブランドじゃなかったかな・・・
当時はTAKA−Qの店員に知り合いがいて、、よく見てました。
今TAKA−Qとかどうなってんだろ・・・


あと最初のこれ、、
s-_201_4313.jpg

病床から復帰してくれた人の顔がないのは・・・
確かに劇中であんた誰?って思いっきり言われてるくらいの顔の変わりようではあったけども・・・
確かに一番右の安藤政信がイケメンとはいえ・・・
ちょっとこれはないんじゃないのかと思いました。

割とすぐ後に亡くなってますし・・・

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GBHのMidnight Madness and Beyondの目が並んだジャケを思い出したりもしました。



あとラストの会場の下に潜り込めるなら、爆弾仕掛けた方が早いじゃんと思いましたが・・・
なにスクリーンの後ろで4人で何十分も座ってんだよアホか、としか思えませんでした。


追いつめられた五人が組んで、ヤクザがメンツのために盗まれても公にできない金を奪う、んでヒドイ感じに報復される、というフォーマットを作った石井隆監督が、それを使いつくして、どうしようもない感じにするのは、まあ創始者みたいなもんだからいいのかもしれませんが、それに金払った人は・・・浮かばれないかな。

Wikiには興行収入 4500万円とありますが、割と赤字だったんじゃないかな。

現実的ではないけどヘンなキャラクター出してこれるのは稀有な才能だと思います。


GONINは絶対に見た方がいい、GONIN2はイマイチかもしんないけど大竹しのぶは見とくと絶対に話のタネになるから見た方がいい、GONINサーガは前二本が好きな人は是非、という感じかな。

桐谷健太って、高知東急がまともな人だったらやってそうな役を全部やってる感じがしていいですね。
割と年いってる割に、、アホ側の役ばっかりなのも・・・


90年代のバイオレンス映画のプロデューサーはだいたい奥山和由で、その男、凶暴につき(1989)、

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からいつかギラギラする日(1992)、

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前二作からそれぞれビートたけし・川上麻衣子、木村一八を連れてきてGONIN(1995)と、監督は北野深作石井と全部違うけど、近い時期の傑作バイオレンスには必ず奥山和由の名前があります。

奥山和由はその後98年に松竹の取締役を解任され、それ以降は地雷を踏んだらサヨウナラ、くらいしか目立ったのがない感じで・・・

まず深作さんは自らの寿命が来てしまい・・・
ついでにバトロワのフォーマットを息子にとどめ刺されてたな・・・

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石井監督はこれを恐れたのかな・・・

GONINはGONINサーガで、役者のみアップデートされて若い人が出てるものの、石井さんが95年で時が止まってる感じで作ってる側のいろんな寿命が来てしまっている気がして・・・


アウトレイジにGONINジミー役の椎名桔平が出てたり、ジミーがバッティングセンターで働いてたからかアウトレイジビヨンドではバッティングセンターで加瀬亮が殺されたりと、アウトレイジはもともと奥山バイオレンスモノの匂いを感じるところは多いのですが、最終章は出演者が加齢で迫力がなくなったと言われていたり(実は未見です)・・・

【映画パンフレット】 アウトレイジ 最終章 監督 北野武 キャスト ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、岸部一徳

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まあそういう感じで、一時期の奥山バイオレンスの流れが途絶えようとしているように見えます。


奥山・北野製作で、GONINのヤクザの金奪うかいつギラの現金輸送車強奪プロットで、新人監督(小林勇樹監督あたり)に撮らせて、奥山バイオレンス復活祭とかどうですかね・・・
賞とかは一切無縁ですが、日本映画からなくなってほしくない要素をふんだんに含んでいます。

手遅れにならないうちに、なんとかならないもんですかね・・・

GONINサーガでは、その一つの流れの終わりを見た気がしています。



アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群その18:スキャナーズ リストア版 に続きます。







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posted by hotrod at 07:44 | Comment(0) | 映画
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