アマゾンプライムビデオで、プライム会員は無料で見られる映画群で、なんとなく聞いたことがある名作映画を実際に見ることも多いのですが、
アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群その15:ミスティック・リバー、21グラム
https://fanblogs.jp/hotrodhigh/archive/262/0
前回はこれです。
簡単に紹介してはいますが、2時間損した、と感じる人があんまりいないんじゃないか、という作品ばかりです。
アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群
このタグで、このシリーズが一覧できるようになっています。
・ロジャー・コーマンのデス・レース2050(原題:ROGER CORMAN'S DEATH RACE 2050) 2017
原題ままです。
この映画を見る前に、私は2本の映画を見ていました。
もしかしたら、その2本を見ていれば、何かいいことがあるかもしれない・・・ないかも・・・・
わざわざタイトルについてる、ロジャー・コーマンがなんなのか、が多少わかるかも。
まずは、
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残酷女囚刑務所です。
素人に近い頃のパム・グリアが出てて、女看守がサディストで、キャットファイトしたり泥レスしたりという低予算だけどサービスらしきものは確実にあって、おもしろかったな〜以外は何も残らない感じの映画でした。
エクスプロイテーション映画というんでしょうかね。
監督はロジャー・コーマンでした。
これは数に入れませんでしたが、一応見ていました。
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2008年製作のデス・レースですが、まあ見てなくてもあんまり関係ないかも。
大本は、1975年のデス・レース2000年なんですが、割と設定が違います。
あと、ステイサムが主役ですが、そんなに面白くなかったような。
デス・レース2000年の監督はやはり、ロジャー・コーマンです。
ついでに、デヴィッド・キャラダイン、シルヴェスター・スタローン主演です。
もう一本は、
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コーマン帝国です。
ロジャー・コーマンの伝記映画・・・なのかな。
とりあえずコーマン監督を紹介するものでした。
その中で、この人を画像一枚で紹介しきってる感じのシーンがありまして・・・
これは2009年の第81回アカデミー賞で、おくりびとの滝田洋二郎監督とか本木雅弘とかが外国語映画賞を獲った時の映像にニコニコしながら拍手してるコーマン監督なんですけど、字幕の通り、アメリカでは賞なんてとんでもない、アニメで言うと作画崩壊の回の下請け会社みたいな見下され方をしているようで・・・
そんな扱いでも、アカデミー賞の発表のチェックは欠かさない、映画の動向を見てる感じにグッと来たんですよね。
そういう前置きがあって、ロジャー・コーマンの名前が冠された、このタイトルに惹かれたわけです。
で、実際に見始めて見ると、ものすごく低脳な感じで・・・
割とマッドマックス・怒りのデスロードに似てる感じもありながら・・・
車体がグラグラしまくって安く見える、悪趣味なミニ四駆みたいな車両と・・・
マッドマックスにもV8!V8!とか馬鹿っぽい要素もありながら、最終的にはシリアス・かっこいい方面に力技で持って行ってましたが・・・
ここでは、ずっとバカ・くだらない・頭が悪いままです。
司会の感じは、ハンガーゲームっぽかったかな。
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話としては、たぶん核戦争でアメリカ企業連合国が生き残り、人がなかなか死ななくなって、人口減らさないといけなくなった世界で、人を轢き殺したら得点、という死のレースが開催されるというものです。
主役の4連覇レーサーのフランケンシュタイン役を、マヌー・ベネットがやっています。
見てないドラマなんですけど、アローに出てるようですね。
映画では、監獄島に出てたのか・・・
実は、まだスカパーと契約してた頃、デス・レース(2008)と監獄島、同じ日に続けて見て、頭が悪くなりそう、と思った思い出があります。
監獄島は、WWFのスティーヴ・オースティンが主役で出てたかな。
マヌー・ベネットは、300のレオニダスでも行けると思うので、ああいう系統の中で、安く使えそうな役者、という感じに見えます。
絶対コストパフォーマンスを気にしまくってる、コーマン監督らしい人選と思いました。
助手席には、キレイめのマーシー・ミラーを乗せています。ジャーナリストだったかな。
主人公をライバル視する筋肉ナルシストのパーフェクタス役を、バート・グリンステッドがやっています。
この人、NCISのシーズン11に出てるようですが、いたかな・・・
俺とやるのは、500人の男と同時にやるのと同じということだ、が口癖のようです。
でも実は勃起不全だったり、女々しく悩む一面もあったり・・・
BlackFlagとかの、70年代〜80年代あたりの、アメリカンハードコアの人らが、ヘンリー・ロリンズとかのようにムキムキの体で、何も決められないとか、ウジウジした悩みを怒鳴り散らす感じの音楽やってんのなんでなんだろう、と不思議だったのですが、パーフェクタス見てるとなんとなくわかったような気がします。
体をムキムキに鍛えても、どこかしらマッチョではない部分を見つけて、自己嫌悪に陥る、という感じなんでしょうかね。
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このDamagedのジャケットにしても、鏡を殴るって明らかに自己嫌悪ですよね。
あと、1975年製作のデス・レース2000年で、主人公をライバル視する役は、スタローンがやってたんですが・・・
なんか他意がありそうな・・・
助手席にはフランケンシュタインファンの女を乗せています。コンプレックスがあるんでしょうかね。
黒人女性ヴォーカリストのレーサー役を、フォラケ・オロウォフォイエクがやっています。
すっぴんはまともっぽいですが、劇中では、ドライブ!ドライブ!キル!キル!というとんでもない新曲を発表しつつ歌いまくりです。
すきっ歯なのもいいですね。
途中で歌のファンが殺して得点にして、と寄ってくるのですが、教祖に横取りされ、それ以降ずっと教祖と女同士の争いをしまくります。
車に乗ってないときは、ライダースの襟にエアキャップ貼り付けたみたいな妙な服を着ています。
助手席には、石野卓球似のアジア人DJを乗せています。
クレジット見ると、ピエール・パオロ・ゴーヤ・コバシガワという人のようです。
日系人っぽいですね。
そういえば、コーマン作品には、日系人ぽい名前が割と見つかるんですよね。
デスレース2000年では、撮影:タク・フジモトとなっていたり、
この映画の脚本には、マット・ヤマシタというクレジットもあります。
作品リスト見ると、アホそうなのばっかりですが・・・
http://eiga.com/person/287535/movie/
日系人はギャラ低くてもやってくれる、みたいな傾向があるのを経験的に見透かしてるのかも。
新興宗教の白人女教祖のレーサーのタミー役を、アネッサ・ラムジーがやっています。
出演作を見ると、3流くらいのよく見ると多少トウが立ったホラー女優、という感じです。
もうひとり、一番偉い会長の女役で、老けたポルノ女優みたいな人が出てきますが・・・
コーマン監督の、本当に綺麗なのは一人だけで、あとは割と適当、というコストダウン精神をかなり感じました。
助手席には無口な男を乗せています。
一応もう一人、最近のトレンドを取り入れたかったのか、AIのドライバーがいますが、勝手に迷走して、死ぬまでにやりたい10のリストとか作りはじめます。
要するに、人間が作るものだから、うまくいかないんじゃないの?ってことかな・・・
女同士、男同士ではムチャクチャ揉めるんですけど、男と女ではあんまり揉めないところが、不思議なような現実的なような・・・
この映画のいいところは、分け隔てなく全員アホに見えるとこですかね。
反体制勢力もいるんですけど、仕切ってる人が、大勢を煽りまくって、レーサーを殺させに行かせるときに、こいつら単純だな、とか言ってるんです。
愛国者と呼ばれる人たちは、無条件にレーサーを銃で撃ちまくるメチャクチャな人らだし。
主人公も割とアツいセリフを吐くシーンもあるんですが、それを聞いた民衆は略奪・殺し合いを始めるし。
白人が嫌いな人にも、黒人が嫌いな人にも、アジア人が嫌いな人にも、体制が嫌いな人にも、反体制派が嫌いな人にも、クスッと来る場面があるのではないでしょうか。
新興宗教の教祖が、ISISがジハードを焚きつけるときみたいに、天国には美人でセクシーなウェイトレスがいると言ったら、信者がTAMMYと人文字作って寝て、轢いてくれってのもおもろかったな。
黒人女性ヴォーカリストが死にかけて、教祖が横でゲラゲラ笑ってると、神が見える、ブラック・ジーザスが見える!って言うのも・・・
白人クリスチャンの間で、キリストが磔にされたゴルゴダの丘は思いっきり中東のイスラエルにあるわけだし、ジーザスは黒人の可能性が高いという、まあ普通に考えれば順当なんだけどあんまり認めたくない、悩ましい問題があるようで。
まあそういうとこをおちょくってるんでしょうね。教祖がイヤな顔するので、単純に笑ってしまいましたが。
ラストシーン辺りは、
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エヴァ+ファイトクラブみたいな感じでした。
画像で言うと・・・
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こんな感じだったな。
あとエンドロールでかかる2曲目、音質が悪くてへんなところでnever be afraidヘッみたいに急に音が上がって凄く耳につく曲なんですが・・・
Conny Van Dyke -- I know a place
のようです。劇中でもかかってましたね。70年代の曲のようです。コニー・ヴァン・ダイクさんはまだご存命のようですね。
正直、90分があっという間だと思います。
脳にビキビキ来て、ものすごく面白かったけど、何も覚えてないという感じです。
ロジャー・コーマン最高!!!!!!!!11
監督脚本はよく見たら違う人だったな・・・
どうでもいいですけど、終盤でみんなが言ってる、1000ポイント!!1000ポイント!!ってまったく無根拠ですよね・・・
あと、割とおっぱいが平気で出てくるので、お子様・母親などは排除してから見た方がいいです。
これは100点の映画ですよ!!!!!!!!!11
100点!!!100点!!!ドライブ!ドライブ!キル!キル!
劇中のシビれるセリフ:科学が神に勝てるとでも?数学は異教徒とオタクのものよ
教祖のセリフです。
それなりに知られてる・聞いたことがあるタイトルには、それなりの理由があるんだなという感じです。
古い映画は、既に淘汰されて、ある程度良いものしか残っていないというのもあるんでしょうが・・・
どうしてもハズレ映画を掴みたくない、良いもの見ないと死ぬ、というときには、こういう名作リストから選ぶのもいいですね。
次は、 アマゾンプライムビデオで見つけた名作映画群その17:GONINサーガ です。
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