2016年08月28日
オキシトシンは自閉症の特効薬となり得るのか?!現状は海外から個人輸入という形でしか手に入らない!
研究チームは、15〜39歳のASD患者60人に@一日8噴霧(1噴霧=0・1cc)のオキシトシンを点鼻A一日4噴霧のオキシトシンを点鼻B偽薬を点鼻の三つに分けて、12週間、調査をした。
一定量(約0・5cc)以上を点鼻した9人は「視線が合う」「会話量が増える」「文章の理解力が高くなった」など症状の改善が見られた。一定量(同)以下を点鼻した中では、オキシトシンが作用する受容体のタイプを決める遺伝子によって、効果に多少の差がでることもわかった。小坂教授は「点鼻量をさらに増やした場合の効果も調べていく」と話した。
引用元:朝日新聞デジタル
出典先:http://www.168webshop.org/medicine/hormone/syntocinon.html
従前から研究が進んでいるオキシトシン点鼻の方法。
アメリカでは薬局でもこのオキシトシンが売られているそうです。
オキシトシンがなんなのか分からない人からすると、
リタリンやコンサータ、ストラテラなどADHDの患者が服用するような
薬物を連想するかもしれませんが、実際は人間の中で作り出されている
ホルモンのような物です。
以前もオキシトシンについては興味があり記事を書いたことがあります。
⇒アスペ嫁は、発達障害に効果があると言われるオキシトシンを公然と使ったことがあった。
⇒オキシトシンは自閉症の社会的コミュニケーション障害に有効か?
自閉症スペクトラムという症状で毎日生活に悩まされている当事者や
支援している人たちは、なんとか改善する手立てはないのか?という
ことを常日ごろから模索しています。
そんな人からすると、こういう話しは特効薬的な意味合いに受け止めて
しまうことがあります。
これは他の障害や病気でも一緒でしょう。
例えば、2人に1人がなるといわれている「がん」について。
未だにがんの特効薬はありません。しかし、いざ自分や近い人が
がんにおかされてしまうと、なんとかして良い方法がないかと
東奔西走する傾向があります。
結論からして、特効薬はないのですが、その現実を受け入れられないという
点もありますね。
私自身も自閉症スペクトラムの家族と生活するという立場において、
夢のような薬の出現を何度も願ったことがあります。
しかし、どんなに良い薬ができても、訓練をしても本質的な
ものはかわらないということをどこか受け止めきれなかったからでも
あると思います。
オキシトシンは医療の現場ですと、子宮収縮剤なんかで使われているそうです。
いわゆるお産のときに、なかなか生まれず促進剤を投与しようか?というときは、
オキシトシンをつかっているようです。(アスペルガー受動型の嫁は使いました)
出産のときは、オキシトシンを投与してアスペ的な感覚が緩和したか?
の判断は出来ませんでした。流石に陣痛と出産というものが平常時ではありませんから^^
それに点鼻が主流となっているように、脳の脳下垂体に作用するよう、
脳に近い箇所から投与するのが効果的みたいですから参考にはなりませんね。
現状は、日本でオキシトシンは手に入れることはできないです。
個人輸入という形で、海外からオキシトシン点鼻薬を仕入れるほかありません。
5mlの容量で5000円前後が相場のようですので、試すことが出来ない金額では
ありませんが、毎日のこととなると負担が大きすぎます。
愛情のホルモンともよばれるオキシトシン。これからよりいっそう研究がすすんで、
特効薬ではないものの、生活の質が少しでも向上できるようなアイテムとなるといいですね。
日本でも気軽に薬局や医療機関で購入できる日がくると試すことが出来るのでうれしいです。
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