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曲に歴史あり、セルマからヴェルマ物語

 Augie Meyersには、長いキャリアの中で、複数回録音している曲がいくつかあります。
 以前、Hey Baby Que Pasoと、Sittin Up At Nightという、4回も吹き込んだ自作曲を取り上げましたが、実は他にも同じく4回録音している曲があります。

 今回取り上げるのは、Velma From Selmaという、やはり自作曲です。



 2拍子のポルカ・スタイルで、アコーディオンのメロディとリズム・ギター(バホ・セスト)、それに、突っ込み気味にシンコペートするドラムスが特徴的なサウンドの曲です。
 陽気なダンス・チューンです。

 ヴェルマも、セルマも女性の名前でしょうか?
 あるいは、セルマ(地名)生まれのヴェルマでしょうか?
 どうも、歌詞全体は、私の理解力を超えていて無理みたいです。

 さて、その吹き込みの履歴は、以下のようになります。
 左から、リリース年、曲名表記、収録アルバム、アーティスト名義です。 

82年/Velma From Selma/Quintessence/Sir Douglas Quintet
86年/Velma From Selma/My Main Squeeze/Augie Meyers
96年/Velma From Selma/Alive And Well At Lake Taco/Augie Meyers
10年/Velma From Selma/Esta Bueno !/Texas Tornados


 まず、82年にサー・ダグラス・クインテットとして、初めてリリースされました。
 完全にコンフント・スタイルで、オーギーのアコーディオンと、恐らくダグ・サームだと思われるバホ・セスト、それにドラムス中心の演奏です。 
 この曲では、ルイ・オルテガ(ギター)や、ロッキー・モラレス(サックス)はお休みでしようか。
 テックス・メックスでは、アコーディオンとサックスのユニゾンもよくあるのですが…。

 前半は、バホ・セストのストロークと、ドラムスのツービートの軽快なリズムをぬって、アコーディオンが陽気なメロディを奏でます。
 当然ベースも加わっているんでしょうが、よく聴きとれません。

 中盤からは、バホ・セストらしきベース・ランが聴こえるようになります。
 そして、つんのめるようなビートを叩くドラムスが印象的です。

 このあと、4年後の86年にソロ作、My Main Squeezeで、さらに10年のインターバルをおいて、96年には、Alive And Well At Lake Tacoでも発表されました。
 
 そして、さらに14年後、ダグ・サーム、フレディ・フェンダー亡きあと、ショーン・サームを中心に、新しいテキサス・トルネイドーズ盤がリリースされたのでした。
 最初の82年の発表から、なんと28年が経過しています。
 この曲もまた、オーギーにとって特別な1曲なのでしょう。

 演奏は、いずれも、ほとんど最初の82年盤のスタイルを踏襲していて、特段、吹き込むたびに新しい試みをしているわけではありません。
 当初のバージョンが完成形だったということなんでしょう。

 さて、今回私は、ある疑問が頭をよぎりました。
 以前に取り上げた2曲、Hey Baby Que PasoSittin Up At Night、そして今回のVelma From Selmaには、ある共通性があることに気が付いたのです。

 それは、3曲ともに、共通する2枚のアルバムに入っていることです。
 86年のMy Main Squeezeと、96年のAlive And Well At Lake Tacoです。

 ここで、私はある懸念を感じました。
 もしかしたら、使い回しがあるんじやないか、という疑問です。
 10年の間をおいて、リリースされたアルバムですから、普通に考えると別録音だろうと思います。
 会社も変わっていますから…。  

 しかし、ある文章が気になるのです。
 
 96年のAlive And Well At Lake Tacoのブックレットには、以下のような、オーギーの短いメッセージが掲載されています。

seems every where I go, people ask me where can they get a CD.
with "Hey Baby Kep Pa So", "Velma From Selma" from the "My Main Squeeze" LP.
and am I gonna put out another LP like that one.
after spending a whole week one nite at Lake Taco, me & the Valley Vato's came up with some new tunes, and of course some old one's too.  
 
 Hey Baby Kep Pa SoVelma From Selmaの名前が挙げられているのが気になります。

 出たしはこんな感じでしょうか?

 「私は訪れる地で 度々人々から尋ねられます。
 どこでCDを手に入れることができるのかと」

 しかし、そのあとが良くわかりません。
 英語ができる方には、ぜひご教示いただきたいです。

 再度聴き返した限りでは、Hey Baby Que Pasoは、怪しいかなとも感じました。
 これは、疑いの気持ちで聴き直すと、同じようなテイクに聴こえなくもありません。
 また、Sittin Up At Nightは、86年盤のテイクにスチール・ギターを重ねたのかも、とも思います。
 ただ、Velma From Selmaは別録音だと思います。
 
 セッション・メンバーは違うようですので(何しろ10年たってます)、新たな録音に一部の古い音源を加えて作ったということを言っているのでしょうか?

 with some new tunes, and of course some old one's too. の部分です。 

 うーん、悩みます。
 私の当てにならない耳によれば、名前を挙げられている今回のVelma From Selmaは、使い回しではないと思うのですが…。



Texas Tornados盤、Velma From Selmaてす。
ところで、オーギーの腎移植のドナー探しはどうなったんでしょうか?




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