2010年12月23日
曲に歴史あり、ケパソ物語
Doug Sahmも、Freddy Fenderも、しばしばお気に入りの曲を繰り返し吹き込んでいました。
まあ、二人の事情は若干違っていて、No.1ヒットを持つフレディ・フェンダーには、所属レコード会社からの要請があったと推察されます。
会社を移籍するたびに、Before The Next Teardrop Fallや、You'll Lose A Good Thingを録音するわけです。
これは、レコード会社が、懐かしのアーティストを遇する扱いであり、少々残念ではあります。
その点、ダグ・サームの場合は、代表曲のShe's About A Moverでさえ、大ヒットというわけではありませんので、純粋にその時々の衝動に従ってお気に入りの曲を録音していたと思われます。
Augie Meyersの場合も、同様だと思われます。
オーギー・マイヤースには、2度以上録音している曲が複数あります。
その中でも、今回はある理由から、この曲を取り上げたいと思います。
Hey Baby Que Pasoです。
オーギーは、この自作曲を何と4度も吹き込んでいます。
次の通りです。
順に、リリース年、曲名表記、収録アルバム、アーティスト名義です。
84 : Que Paso/Rio Medina/Sir Douglas Quintet
86 : Kep Pa So/My Main Squeeze/Augie Meyers
90 : (Hey Baby)Que Paso/Texas Tornados/Texas Tornados
96 : Hey Baby Kep Pa So/Alive And Well At Lake Taco/Augie Meyers
まず、サー・ダグラス・クインテットとして、84年リリースのRio Medinaのために録音したのが最初です。
この時の曲名表記は、Que Pasoでした。
2年後の86年に、ソロ・アルバム、My Main Squeezeで吹き込んだ時、なぜかKep Pa Soという表記になりました。
以後、なぜか表記の"ゆれ"が続いていくことになります。
4年後、90年リリースのテキサス・トルネードスの1stで、3度目の録音をします。
案外、ダグがやろうと言いだしたのかも知れません。
このあたりのことは、楽しい想像です。
スタジオ・ライヴのような楽しい雰囲気で録音されたこのバージョンでは、間奏に入る時、タグの掛け声に応じて、フレディ・フェンダーがストラトで個性的なソロを担当し、フレディのタフなキャリアの一端を覗く事が出来ます。
この時、曲名のアタマに、初めてHey Babyが付きましたが、カッコが付けられていました。
そして、何と更に6年後、96年リリースのソロ・アルバム、Alive And Well At Lake Tacoで、4度目の録音がなされました。
この時、Hey Baby Kep Pa Soという、これまでの混成のような表記になっています。
まあ、二人の事情は若干違っていて、No.1ヒットを持つフレディ・フェンダーには、所属レコード会社からの要請があったと推察されます。
会社を移籍するたびに、Before The Next Teardrop Fallや、You'll Lose A Good Thingを録音するわけです。
これは、レコード会社が、懐かしのアーティストを遇する扱いであり、少々残念ではあります。
その点、ダグ・サームの場合は、代表曲のShe's About A Moverでさえ、大ヒットというわけではありませんので、純粋にその時々の衝動に従ってお気に入りの曲を録音していたと思われます。
Augie Meyersの場合も、同様だと思われます。
オーギー・マイヤースには、2度以上録音している曲が複数あります。
その中でも、今回はある理由から、この曲を取り上げたいと思います。
Hey Baby Que Pasoです。
オーギーは、この自作曲を何と4度も吹き込んでいます。
次の通りです。
順に、リリース年、曲名表記、収録アルバム、アーティスト名義です。
84 : Que Paso/Rio Medina/Sir Douglas Quintet
86 : Kep Pa So/My Main Squeeze/Augie Meyers
90 : (Hey Baby)Que Paso/Texas Tornados/Texas Tornados
96 : Hey Baby Kep Pa So/Alive And Well At Lake Taco/Augie Meyers
まず、サー・ダグラス・クインテットとして、84年リリースのRio Medinaのために録音したのが最初です。
この時の曲名表記は、Que Pasoでした。
2年後の86年に、ソロ・アルバム、My Main Squeezeで吹き込んだ時、なぜかKep Pa Soという表記になりました。
以後、なぜか表記の"ゆれ"が続いていくことになります。
4年後、90年リリースのテキサス・トルネードスの1stで、3度目の録音をします。
案外、ダグがやろうと言いだしたのかも知れません。
このあたりのことは、楽しい想像です。
スタジオ・ライヴのような楽しい雰囲気で録音されたこのバージョンでは、間奏に入る時、タグの掛け声に応じて、フレディ・フェンダーがストラトで個性的なソロを担当し、フレディのタフなキャリアの一端を覗く事が出来ます。
この時、曲名のアタマに、初めてHey Babyが付きましたが、カッコが付けられていました。
そして、何と更に6年後、96年リリースのソロ・アルバム、Alive And Well At Lake Tacoで、4度目の録音がなされました。
この時、Hey Baby Kep Pa Soという、これまでの混成のような表記になっています。
ちなみに、ライヴ録音は、次の2枚のライヴ・アルバムで、この曲を聴く事が出来ます。
リストの最後に【 】で記しているのが、録音年になります。
99 : (Hey Baby)Que Paso/Live From The Limo Vol.1/Taxas Tornados 【98】
05 : Hey Baby Kep-Pa-So/Live from Austin TX/Texas Tornados 【90】
最後の05年リリースのニュー・ローズ盤では、Kep-Pa-Soと、ハイフンが入っています。
当時の告知印刷物などでの表記が、このようになっていたのでしょうか?
またまた、新たなパターンを増やしてくれたのでした。
さて、オーギーは、なぜこれほどまで、この曲を吹き込み続けたのでしょうか?
単にお気に入りだっただけなのでしょうか?
ここで、思い出すのは、ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartという曲です。
彼は、この曲を76年に初めて録音し、その後、93年にアンクル・テュペロがカバーした際、ゲストとして招かれ、彼らのアルバムの中で、リード・ボーカルを取りました。
そして、98年のGet A Lifeで、三たび(そう言っていいと思います)吹き込みます。
これは、若い世代からのリスペクトを嬉しく思い、それにに応えたものだったのではないかと思います。
オーギーの場合、彼自身が曲を育てたとも言えますが、ダグの例に近いこともあったのではないか、というのが私の考えです。
私の思うところ、Hey Baby Que Pasoという曲は、テキサス、ルイジアナ周辺のアーティストに気に入られ、もはや特別な曲になっているのではないかと思います。
私が知る範囲で、この曲を取り上げている例は、次の通りです。
99 : Hey Baby Que Paso/Lost in the Shuffle/Rick Robledo 【Western Swing】
05 : Hey Baby Que Paso/Now And Then/The Tornadoes 【Surf insto】
06 : Hey Baby Que Paso/Fiesta/Spencer The Gardener 【Latin Surf】
08 : Hey baby Que Paso/Need a Little Squeezin’/Copper Box 【Zydeco】
09 : Hey Baby Que Paso/Dame Mas Amor/Conjunto Los Pochos 【Tex-Mex】
09 : Hey Baby Que Paso/Live Set /The Mighty Mike Schermer Band 【Jump Blues】
10 : Hey Baby Que Paso/Where's My Waitress?/Jimmy Carl Black 【?】
【 】の中に、私が思うサブ・ジャンルを記してみました。
全てを所有しているわけではありませんが、テキサスのミクスチャー文化、音楽の土壌の豊かさを感じます。
比較的最近のリリースが多いですが、アルバムに収録する前から、彼らがライヴの盛り上げ曲として、早くから演っていた可能性は高いと思います。
まさに、楽しさ一杯の最高のパーティ・ダンス・ソングだと思います。
久々に動画を作りました。
もちろん、Hey Baby Que Pasoです。
クインテット盤でスタートし、男女ツイン・ボーカルのケイジャン、ザディコ系バンド、コッパー・ボックスにつなぎ、ほんわかムードになります。
一転して、ごりごりヒューストン・ジャンプ系のマイティ・マイクのギター・ソロから、メキシカン・トランペットのパートまで、そして、ラストは、オーギーのマイ・メイン・スクイーズ盤で締めます。
関連記事はこちら
三連符の調べで夢見心地
オーギー・マイヤースさん、気をつけて
罪人と聖者のはざ間で
マイティ・マイク
テックス・メックス・ビートルズ
リストの最後に【 】で記しているのが、録音年になります。
99 : (Hey Baby)Que Paso/Live From The Limo Vol.1/Taxas Tornados 【98】
05 : Hey Baby Kep-Pa-So/Live from Austin TX/Texas Tornados 【90】
最後の05年リリースのニュー・ローズ盤では、Kep-Pa-Soと、ハイフンが入っています。
当時の告知印刷物などでの表記が、このようになっていたのでしょうか?
またまた、新たなパターンを増やしてくれたのでした。
さて、オーギーは、なぜこれほどまで、この曲を吹き込み続けたのでしょうか?
単にお気に入りだっただけなのでしょうか?
ここで、思い出すのは、ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartという曲です。
彼は、この曲を76年に初めて録音し、その後、93年にアンクル・テュペロがカバーした際、ゲストとして招かれ、彼らのアルバムの中で、リード・ボーカルを取りました。
そして、98年のGet A Lifeで、三たび(そう言っていいと思います)吹き込みます。
これは、若い世代からのリスペクトを嬉しく思い、それにに応えたものだったのではないかと思います。
オーギーの場合、彼自身が曲を育てたとも言えますが、ダグの例に近いこともあったのではないか、というのが私の考えです。
私の思うところ、Hey Baby Que Pasoという曲は、テキサス、ルイジアナ周辺のアーティストに気に入られ、もはや特別な曲になっているのではないかと思います。
私が知る範囲で、この曲を取り上げている例は、次の通りです。
99 : Hey Baby Que Paso/Lost in the Shuffle/Rick Robledo 【Western Swing】
05 : Hey Baby Que Paso/Now And Then/The Tornadoes 【Surf insto】
06 : Hey Baby Que Paso/Fiesta/Spencer The Gardener 【Latin Surf】
08 : Hey baby Que Paso/Need a Little Squeezin’/Copper Box 【Zydeco】
09 : Hey Baby Que Paso/Dame Mas Amor/Conjunto Los Pochos 【Tex-Mex】
09 : Hey Baby Que Paso/Live Set /The Mighty Mike Schermer Band 【Jump Blues】
10 : Hey Baby Que Paso/Where's My Waitress?/Jimmy Carl Black 【?】
【 】の中に、私が思うサブ・ジャンルを記してみました。
全てを所有しているわけではありませんが、テキサスのミクスチャー文化、音楽の土壌の豊かさを感じます。
比較的最近のリリースが多いですが、アルバムに収録する前から、彼らがライヴの盛り上げ曲として、早くから演っていた可能性は高いと思います。
まさに、楽しさ一杯の最高のパーティ・ダンス・ソングだと思います。
久々に動画を作りました。
もちろん、Hey Baby Que Pasoです。
クインテット盤でスタートし、男女ツイン・ボーカルのケイジャン、ザディコ系バンド、コッパー・ボックスにつなぎ、ほんわかムードになります。
一転して、ごりごりヒューストン・ジャンプ系のマイティ・マイクのギター・ソロから、メキシカン・トランペットのパートまで、そして、ラストは、オーギーのマイ・メイン・スクイーズ盤で締めます。
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