電話がかかって来ました。
開口一番、
「ウイルスに感染したみたいなんです。」
「ネットワークドライブのデータが
どんどん文字化けしていくんです」
とおっしゃいました。
私は電話越しに
「すぐにLANケーブルを抜いてくださいっっ」
と伝えました。
おそらくランサムウェアではないか。
であれば、全て暗号化される前に、
ネットワークドライブを隔離しなければ、
と思いました。
昨年、別のお客様から
ランサムウェアに感染したパソコンと
外付けハードディスクを
落ち込まれ、対応をしました。
その対応があったおかげで、
すぐに気づく事ができたのです。
その後、訪問してウイルス検索をしましたが、
ウイルスとしては検出はされませんでした。
また、目視でチェックをしようとしましたが、
タスクマネージャーがエラーで閲覧できない状態でした。
おそらく乗っ取られているのでしょう。
そして暗号化されていたファイルの拡張子が
Lockyとなっていたので、調べてみると
そのままLockyという名のランサムウェアでした。
話をうかがうと、感染経路は
メールの添付ファイルを開いた事のようです。
あたかも取り引き先を装ったタイトルだったようで、
開いてしまったようです。
被害はネットワークドライブの20%程を
暗号化されてしまったようですが、
80%があれば、業務にそれほど支障は
出ないとのことでした。
それにしても、
高価なUTMを導入されていたのですが・・・
今回、被害が少ないという事で、
複号の作業は試みませんでしたが、
念のため調べてみました。
色々なサイトで複号を試みられておりましたが、
複号できたという報告は見つかりませんでした。
未確認で複号できる可能性のある
ソフトウェアのサイトリンクを貼られている
ページもありましたが、未検証でした。
簡単に複号できる暗号化であれば、
ランサムウェアとしての機能を
満たしていない事になりますので、望み薄でしょう。
複号できるかどうかは、
犯人の持っている秘密鍵を保存している
サーバーが押収されたかどうか、という事になります。
残念ながら、今の所、
犯人が捕まったというニュースはありません。
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