競争激しい尻別川でウェットフライ: ホラー好きのフライマン
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2018年08月28日

競争激しい尻別川でウェットフライ



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本流で型ものヤマメ、支流で泣き尺岩魚

 祝日明けや月曜日の釣行は、いつも厳しい釣果となる。27日の釣行は正にその月曜日だった。特に今月の各週末は、雨の日が多かったことから、ようやく晴れた26日の日曜日には、多くの釣人が釣行したはず。
 自分は日帰りが前提なので、どうしても釣行先が限定される。その中で月曜日の釣行は、釣果を度外視して運に頼ることしかない。
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 今回の目的は、ウェットフライで型ものヤマメを手にすること。その条件に見合う場所は、ある程度の水量のある本流しか思い当たらない。
 前回訪れた浜益川もそのひとつだが、もっと近い場所はないかと考えた結果、家からそう遠くない尻別川に行くことにした。

 何も、道内で一番賑わう河川に行くことはないのに、「どうせ釣れないのならば、時間を気にしないで気持ちよく竿の振れる場所」と、開き直った。ただ、できるだけ早い時間に到着するよう、努力だけは怠らなかった。

 尻別川本流へは、これまでは京極や倶知安、ニセコを中心に釣行してきたが、今回はさらに上流でフライロッドを振ることにした。
 着いた尻別川のポイントは、台風による雨が降り続いたにも関わらず、増水が解消されて濁りも入っていない。
 川に沿って走る畦道を通って着いたのは、何の変哲もないザラ瀬と平瀬の直線化した流れが見えるポイント。でも対岸は、底の削られた水深のある流れが、上下300メートルに渡って続いている。
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 この場所には、過去に何度か入ったことがある。しかし、この単調な流れから魚が飛び出したことは一度もない。今回は午前5時半と時間も早く、そしてウェットフライ。これまでとは違う結果を期待した。

 まず、上流からダウンクロスにソフトハックルを打ち込む。流れに任せて、ウェットフライをスィングさせてから、逆引きリトリーブ。これを何度も繰り返してアタリを探る。
 50メートルほど釣り下った時に、瀬脇からガツン!という初めてのアタリ。これは合わせ遅れて逃したが、2回目のアタリでヒット、上がってきたのは20センチ足らずの虹鱒。
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 100メートルほど下って再びアタリが出てきた。余り大きな魚はいないようで、針りがかりしないサイズがほとんど。ようやくヒットしたのは、先ほどと同じようなサイズの虹鱒。それから暫らく下っていった先で、これまでよりも大きなアタリが。
 結構暴れて、上がってきたのは25センチは越えていそうなヤマメ。尺には届かなかったが、とりあえず目的は達成。あとは尺ヤマメを、と意気込んでさらに釣り下る。

 見えてきたのは、ザラ瀬から落ち込み、そして淵に変わる一級ポイント。その上流からフライを流し込むが、急流に押されてただ流されるだけ。ビーズヘッドニンフに変えて底を狙うも、これにも反応しない。
 しばらくここに留まった後、ザラ瀬の続く下流は難しいそうなので、今度は上流に向けて釣り上がる。

 釣り下った時に何度かアタリのあった場所も、今度は無反応。ここは決して魚影の濃い場所ではない。朝まず目と、先行者がいなかったことが釣果に結びついたのだろう。

 帰りしなに川の上流の様子を見ると、川と畑の間に鹿避けの電気柵が張り巡らされ、道路から川に降りる場所が橋の脇しかない。その橋の袂には、平日だというのに、何台もの車が止まっていた。

 そして、「熊出没注意」の看板があちこちに立てられている。中でも、「ひふみ橋」の橋を渡った中間あたりには、熊の糞が山積みとなっていた。対岸から渡ってくるには、電気柵に遮られたために橋しか通る場所がなかったのだろう。それほど頻繁に熊の出没が相次いでいるようだ。
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 まだ時間的に余裕があるので、ここからそう遠くない尻別川の支流に向った。この支流は、下流と中流に何度も入った経験はあるが、今回は最上流を目指す。
 荒れた林道をしばらく走って入渓、林道入口にも「熊出没中」の看板が立てられていたことから、緊張感を高める。
 渓流は落差こそ小さいが、岩がごつごつとした山岳渓流の様相で、落ち込みや淵、肩の相次ぐ流れを形成していた。
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 その落ち込みの下に、大きめのドライフライを落とすと、一投目にヒット。上がってきたのは15センチほどの岩魚。釣り上がると、これはというポイントから時折ヤマメも掛かるが、ほとんど岩魚がヒットする。
 さらに大きなフライを用いると、尺に少し届かない岩魚もヒット。登り詰めれば、もっと大きな型の岩魚に出会えたのかもしれないが、今回はここで脱渓した。

 いつもとは勝手の違う月曜日の釣行としては、それなりの成果があったのでは。それと、どこに行っても「熊出没」の看板だらけ。それだけ今年は、熊への注意を払わなければならない。くれぐれもご用心を!

写真@尻別川本流でのウェットフライAソフトハックルにヒットした型ものヤマメB上流の橋で見かけた熊の糞C支流の最上流の様子Dここでは尺あまりの岩魚もヒット

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この記事へのコメント
こんばんは!
熊出没!怖いですね!僕も実際に目の前に現れたら、適切に対処できるか疑問です。
色々と気をつけないとですね!
ゴンブトヤマメすごい!イワナも型者ですごい!
この時期はヤマメの大型が釣れるのでわくわくしますよね!

釣行お疲れ様でした!
Posted by Sou at 2018年08月29日 19:39
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