釣場求めて余市川から尻別川支流へ: ホラー好きのフライマン
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2018年07月19日

釣場求めて余市川から尻別川支流へ



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  思いがけないヤマメの連続ヒット

 13日の日高釣行の後、北海道は再び全域で雨模様となった。沢水を集めて流れる山岳渓流は、これまでの豪雨の蓄積もあり、水位が下がる暇のないほど溢れかえっていた。

 この影響が、17日の余市川への釣行にてき面に現れた。余市川への釣行は、6月29日に続いて今年2回目となる。前回は、砂防ダム下でアメマスやチビ虹鱒、ヤマメの姿を見ることがができた。

 今回の目的は、余市川本流を釣り下りながらのウェットフライ。前回も同じ事を計画していたが、増水と強い流れから立ちこみを断念した。今回は、水位も下がっているだろうと期待しての釣行だったが・・・。
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 それにしても、ドライフライもまともに打ち込むことが出来ないくせに、さらにテクニックの必要なウェットフライに拘るようになったのは何故だろうか。
 それは、ルアー釣りやテンカラ釣りに共通するこの釣法を極めることにより、これからの釣りの奥行きが広がるのでは、との思いから。

 この本流ウェットフライを行なう上で必要なのが、早い流れと強い水圧、そしてある程度の川幅。それに合致できるのは、新冠川や余市川本流ではないかと、以前からと考えていた。
 しかし、それにも限度がある。前々日の強い雨で、余市川本流はもとより支流までもが入渓できない始末。前回訪れた砂防ダム下は、さらに水位が上昇してプールに立ちこむことさえできない。

 余市川水系で、まともに竿を出せるところはないか、と思いついたのは落合ダムの上流にある常盤ダム下の流れ出し。ブログでも何度か取り上げたが、小さな岩魚とうぐいしか釣れなかった場所だ。

 これだけ水位が増していることから、落合ダムから遡上したアメマスが、常盤ダム下のプールに溜まっているのでは、とキロロ方面に方向を転換して落合ダムに向かう。
 
 途中の落合ダムでは、岸から50メートルほどのところで大きなライズが頻繁に起きていた。ここで40センチクラスの虹鱒を釣ったとの、誰かのブログを読んだことがあるが、今日はダム湖で竿を出す心境にはなく、ダム湖を横目に上流の常盤ダムに急いだ。

 30分ほどで到着した常盤ダムは、これまでに見たことのないような大放水。やはり、上流での増水は収まっていなかったようだ。
 ただ、竿を出すことは出来そうなので、放水口横のプールにウェットフライを沈めてリトリーブを行なう。また、放水口からの流れ出しにフライを送り込んだ。が、いずれも反応はない。

 試しに、少し下流にドライフライを乗せてみたが、こちらも無反応。1時間ほど粘ったが、この時点で余市川水系での釣りを諦めた。それでも、何とか形だけは作りたいと、赤井川国道を経由して、尻別川に流れ込む支流のひとつに向かった。
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 赤井川の道の駅から30分ほどで、目的地の尻別川支流に到着。若干増水気味で濁りも入っていたが、立ちこんでの遡行には支障がなさそう。ただ、「熊が出没中、注意」の真新しい看板があちこちに立てられていた。

 昨年、この川に初めて入った時には、ドライフライで15〜6センチのヤマメを二桁近くヒットさせた。流れは、渓流というよりも里川に近く、水温が低いのは涌水が源流となっているからだろう。
 尻別川に合流する少し上流から入渓、さらにその上流に架かる橋まで釣り上がることにした。
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 この川には、下流部から中流部にかけていくつもの堰堤が設けられている。その堰堤の下の流れ出しにフライを流すが、初めは小さなアタリさえない。しかし、遡行距離を稼ぐ毎にアタリが増えてきた。最初にヒットしたのは、入渓地点から100メートルほど上流の平瀬から。#10のカディスに、15センチほどのヤマメがきた。

 そこから先は、18センチほどのヤマメや小型の虹鱒など、飽きない程度にヒットが続く。そして、いつの間にか目的地の橋まできた。ここから上流はザラ瀬が続き、水深も浅くなっていく。そして、入渓しやすいためなのか、魚影は薄い。

 今度は、ウェットフライを使って釣り下がることにした。流芯に流して、スィングさせたソフトハックルに頻発にアタリがくるが、ほとんど針り掛りしない。ただ、水面直下での捕食が活発なせいか、ドライよりも反応は多い。
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 ウェットフライを打ち込みながら、500メートル下流の入渓地点まで戻った。最終釣果は、ドライよりもウェットフライが上回り、20センチ弱を頭に15センチまでのヤマメが12匹、チビ虹鱒1匹という内容。

 本来の目的地ではなく、予定外の場所での釣果ということもあり、充実感はあまりなかった。当初計画した、本流ウェットフライ釣行を、近いうちに余市川か新冠川で実現させたいと思っている。
 
 なお、今回の釣行では雨の後ということもあり、蚊が異常発生。刺されることを防ぐ為に、顔や手にメンタームを塗りつけた。それが、ビデオカメラのレンズ部分に付着して、画像がゴースト状態となってしまった。写真が見苦しくなったのはそのせい。

写真@初めに入った、余市川上流にある常盤ダムA尻別川の支流のひとつに入渓。里川のような流れが気持よいBCDEヒットしたヤマメや虹鱒

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