読者さんよりリクエストがありました、太陽光発電所の保険について整理してみたいと思います。
■保険の前に保証の確認を!
太陽光発電所には様々な保証があります。なので、まずはこの保証を確認しつつ、どういった保険が適切なのか考えていくと良いと思います。
@パネルの出力保証
→メーカーが算定したパネルの出力(経年変化込み)を下回る場合、新品交換してもらえます。保証期間は20年〜25年の場合が多いようですが、詳細はメーカーに確認要です。
Aパネル・パワコンの製品保証
→メーカー起因のトラブルで壊れた場合、新品交換してもらえます。保証期間は10年が多いようですが、詳細はメーカーに確認要です。
B施工保証
→業者の施工保証です。付けている業者、いない業者様々ですので、こちらも確認要です。
■保険の種類について
いよいよ本題です。こちらは大きく以下の4つがあると思います。
@動産総合保険
→メインの保険です。火災・落雷・台風・風災・雹災・雪災・落下・飛来・衝突・盗難等がカバーされます。例えばパネルが吹っ飛んじゃったり、流されちゃったりした場合、保険会社負担で設備を新品に交換してもらえます。保険料は施工会社が無料で提供している場合や、信販会社によっては、ローン金利に入っている場合もあるので、こちらも確認要です。
A施設賠償責任保険
→発電所が他人に与えた損害を補償します。例えば子供がいたずらして感電したとか、風で吹き飛んだパネルが人に当たったとかが対象となります。限度額は1億とか、高額に設定されていますが、こちらも詳細は保険会社に確認要です。
B休業損害補償保険
→例えば@の動産保険が発動された場合、復旧までに3か月かかりました。とかになるんですが、その3か月に売電したであろう金額を補償してくれます。保証期間は半年から1年、保険金額は年間数千円とお安いケースが多いですが、こちらも詳細は保険会社に確認要です。
C地震保険
→@の動産保険の特約として、地震に起因した損害が補償されます。保険料は割高になります。
■結局何に入ればいいの?
上述の通り、太陽光って製品保証が結構手厚くなってるんですよね。なので、あまり保険にのめりこむ必要は無いと思っているのですが、お勧めは動産保険と施設賠償、休業補償ですね。壊れても修理されますし、休業補償があるので売電も担保されます。よく、エコめがねなどでリアルタイムで発電状況を確認できます的な商品を業者から進められるんですが、これも不要と考えます。なぜなら休業補償の保証期間は半年〜1年ですので、万一発電所が事故で止まっても、毎月の検針票で気づきますので、リアルタイムで事故を発見する必要は無いからです。また、地震保険も不要。太陽光発電所は構造体としてそれほど複雑ではないので、地震によって多少傾いても、ケーブルが切れてなければ発電し続けます。土地にひびが入ったくらいでも十分発電します。そもそも地震保険って、建物等、人が住んだり精密機械が入っていたりして、ちょっとでもズレちゃったり、割れちゃったりする場合に気にしておくべき保険であって、繰り返しですが構造体として単純な太陽光にかけるべき保険ではないと考えています。ただ、津波は要注意ですね。流されちゃいますので。ということで、津波が確実に来ない場所への設置をお勧めします。
■抑制補償ってあるの?
今、アントレの中で非常に気になっている無制限抑制を補償するような商品がチラホラあるようです。ただ、これはいいですね!的なお勧めできそうな商品があまり見当たりませんでした。ここはもう少しアンテナ立てて調査していきたいと思っていますが、保険料は恐らく、高いんでしょうね〜。当たり前の話ですが、保険料ってリスクの大きさに比例しますのでw このような高額な保険に入るくらいならソーラートランスファーを推し進めたほうが絶対に得策ですw
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