アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2020年01月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
ヨリちゃんさんの画像
ヨリちゃん
プロフィール

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2020年01月29日

エストニアは本当に「電子国家」なのか 現地に移住した日本の若者がみた実情




 エストニアは本当に「電子国家」なのか 

 現地に移住した日本の若者が見た実情


               〜CNET Japan 1/29(水) 9:00配信〜


        1-29-30.jpg

 近年、デジタル化政策を次々と推し進め、世界の中でも最前線を行く「電子国家」として日本でも有名に為って居る、人口僅か130万人の小国がある。それがエストニアである。
 「e-government」と呼ばれる国民データベースにより、国民はICチップ付きIDカードによって全ての行政サービスを受ける事が出来る。又国民の96%がインターネット上で所得税申告を行う等、行政インフラのIT化が進んで居る。
 現在では「eResidency」と云う制度によって世界中の人々に「virtual国籍」を発行すると云うユニークな政策も行なって居る国である。マルで国全体がスタートアップ組織の様だ。

 しかし、国が打ち出す電子国家としてのイメージとは裏腹に、実際には多くの人が未だに現金を使って居たり、ネット投票を利用して居なかったりと、後進的な部分もマダマダ残って居る。だからこそ、この先エストニアと云う小国がどの様な世界を見せて呉れるのか期待出来るのである。
 4年前から同国に移住し、現地のタリン工科大学を卒業した筆者(26歳)が、日々の暮らしの中で感じた、エストニアと云う国の実情をご紹介する。但し、飽く迄も筆者の実体験に基づく内容であり、全ての国民には当て嵌ら無い事をご理解頂きたい。

「電子国家」の正体とは?

 エストニアの電子サービスとして紹介される事が多いのは「e-Residency」と云う電子国民IDやインターネット投票・電子裁判等である。電子国家と呼ばれて居るが、国民が未来的な生活をして居る訳では無く、行政サービスが非常に整った国と云う事だ。
 モッと言えば、エストニアは、国家が安全で信頼出来る個人情報管理システムを提供するOSとして機能し、その上でスタートアップと云うアプリケーションが実装された国である。エストニア政府は、デジタル時代に適切なポジションを取って居り、国家がOSを提供する事で、その上で民間がサービスを開発・提供し易くして居る。政府がミドルウェアと云うイメージだ。

 エストニアの電子国家戦略は「政府が電子化すれば、コストを抑えながら行政サービスを提供出来る」と云う考えの下に始まった。そして「政府は最低限のインフラしか提供し無い」と云う事である。
 インフラ上で国民IDによって本人確認が出来る為、民間サービスも生まれ易い。国民の安全を守る為に、国が国民の個人情報を守る。そして、それを利用してスタートアップが様々なサービスを世界に向けて構築して行く。国家と民間が夫々役割分担をし、上手く機能して居る国がエストニアと言える。

 それを実現可能にした技術の1つが「X-Road」である。分散したデータベース間の情報共有を安全に行う技術で、エストニアの企業Cyberneticaが導入した。
 X-Roadは、公的機関がインターネットを介して情報を交換出来る様にするオープンソースのデータ交換レイヤーソリューションである。情報交換に重きを置き、その情報システム間を集中管理する事によって、データ交換当事者間の機密性・完全性・相互運用性を保証して居る。

 技術的にはSOAP1.1、WSDL1.1等XML Webサービスの技術を用いて居り、汎用性が高いXMLベースのプロトコルを使い、各行政機関・医療機関・研究機関等をX-Roadを使って連携させる事で、異なる機関のシステムやデータベースを安全かつスムーズに遣り取り出来るのだ。

 例えば、異なる病院の治療・検診、及び患者のデータベースを夫々病院間で連携する事によって、患者が他の病院に訪れた際も、医師側は患者の過去の健康データを参照出来る為、患者が今迄どの様な病気で病院に診断に来ていたか、又患者の健康状態等を把握した上で治療に専念出来る。
 病院に限らず、警察、刑務所、弁護士、不動産、裁判のシステムやデータベースも連携して居り、様々な行政機関の効率化が実現されつつある。

 X-Roadで民間と政府のデータベースを繋ぎ、セキュリティは国が担保した上で「後は民間の皆さん、好きに遣っちゃって」と云う発想である。筆者自身も現地エストニアのビジネスイベントにおいて、実際に手を動かしてエストニア国内の病院データベースの連携と、ソコからチャットボットでの遠隔診断、最適な病院への自動予約システムの提案と開発にトライもしてみた。
 現在X-Roadはフィンランド、アゼルバイジャン等でも導入されて居り、今後はより色々な国や地域で導入されて行くのだろう。

 国を奪われても「再出発」出来る仕組み

 旧ソ連下に在ったエストニアは、独立時にはデータベースも散在して居り、ゼロからシステムを作り上げて行く必要があった。歴史的に、デンマーク、ドイツ騎士団、スウェーデン、ロシア帝国、そしてソ連へと次々に支配者が変わって行った。
 ソ連時代は、娯楽が許されず、チューインガムですら他人が噛んだ1つのガムを皆で噛み回す程貧乏だったと当時を知る人は言う。

 欧州とロシアの丁度境目にあるエストニアが、このママ国家として存続出来るかは誰も保証出来ない。だからコソ、物理的に国が奪われたとしても、オンライン上に電子的に国をデータとして保護して置く事で、何時でも又再出発出来、国民を守ると云う考えが根元にあるのだ。
 それはマルで、ハードウェアが壊れても又新しいハードウェアにOSをインストールすると云う行為に似て居る。国家のシステムは常にアップデートされ続け、 他国に自国のバックアップを取って置く。そう遣って国が国民の情報を電子的に保護して行くのだ。

 電子国家としてのエストニアは、本来、国と民族を永続させる為に取った戦略であ り、それは単にテクノロジーによって生活を便利にするだけで無く、自分達の歴史、生活、そして自由を守る為のものだ。国と云う中央集権的な存在が、ブロックチェーンと云う非中央集権的な仕組みを重要視して居るこのエストニアの姿勢は、これからの国家の新しい在り方・新しい役割としてのモデルに為るのでは無いだろうか。


           1-30-3.jpg

 実は「不便」なエストニア暮らし

 前述した様に、行政サービスの電子化は日本よりも一歩先を行って居るエストニアだが、実生活ではマダマダアナログで不便な事が多かったり、国民のITリテラシーも特別高い訳では無い事は、意外と知られて居ない。

 私は大学在学中にキャンパス内で寮生活をして居たが、IT国家で有名なエストニアにも関わらず、Wi-Fiが切れてしまう事は度々あった。又、寮はソ連時代に作られたもので、壁にはヒビがあり、ソコから雪が部屋の中まで入って来た事もあった。寮の部屋の中で雪掻きをしたり、極寒の冬にお湯が出無く為り冷水シャワーを浴びたりした日々は、今では懐かしい記憶である。

 店舗での買い物に付いては、エストニアを初め欧州の多くの国や都市では、支払いはクレジットカードだけで済む。しかし、日本の様に「Suica」やスマホで手軽にタッチ決済する文化は浸透して居らず、クレジットカードを自分で機械に差し込んで暗証番号を入力して支払いを済ますのが主流だ。
 エストニア国内の殆どのお店ではクレジットカードでの支払いが可能だが、その他の決済システム等は普及して居ない。クレジットカードが多くのお店で使える事は日本と比べて便利だが、IT国家のイメージの強いエストニアで、スマホ決済等が普及して居ないのは意外と感じるだろう。

 エストニアの多くのスーパーには、顧客が自分で商品をスキャンして行くセルフレジと、店舗スタッフによる有人レジの2つが配備されて居る。セルフレジは現金を受け付けて居らず、カード決済のみである。私は現金を普段持ち歩いて居ない為、セルフレジを利用する事が殆どだが、有人レジに列を為して現金払いを選んでいる現地の人は少無くない。
 IT教育に付いても、エストニアでは既に小学校からプログラミング教育を開始して居る為、日本よりもITリテラシーが高いと思われるかも知れないが、実はそれも人による。確かに小学校で興味・関心の有る子は、ITの勉強をする事も可能だが「プログラミング何て全くして来なかった」と云う学生は少無くない。又、比較的英語が話せる人が多いエストニアだが、勿論全員では無い。若者の中にもロシア語しか話せ無い学生も居る。

 私の実体験として、大学の授業において、シラバスには「英語での授業」と記載されて居たが、実際には担当教授が英語が話せ無い為、エストニア語で授業を進められた事もあった。又、プログラミングの授業ではホワイトボードにコードを手書きし、更にプログラムを紙にペンで書いて提出する試験等もあった。
 エストニアにおけるITエンジニアの現状に付いてもお伝えして置きたい。一般サービス業や教員と比べて、ITエンジニアの報酬が高い事や、国自体がIT産業に力を入れて居る事もあり、確かにエンジニアを目指す人は少無くない。しかし、逆にITエンジニアの求人ばかりに偏って居り、その他の仕事を探す人の中には別の国へ移住する人も多い。

 又、ITエンジニアと云っても言語的にはJavaのウェブエンジニアが中心だ。私は大学卒業後はデータサイエンティストやデータエンジニアを目指したが、求人は殆ど無く、その所為で競争も激しかった。
 欧州のシリコンバレーを名乗るならAIVRの求人もありそうだが、UnityUE4を使ったVR エンジニアデータエンジニアの募集は残念ながら殆ど見た事が無い。

 この様に、日本で言われる「電子国家」のイメージと実際の姿には大きなギャップがある事も理解して置くべきだろう。


                1-30-2.jpg       

 齊藤大将 Estify Consultants OÜ 代表 エストニア・タリン在住。2016年にタリン工科大学物理学科入学。タリン工科大学テニス夏大会で2度のチャンピオン。在学中にはエストニア小型人工衛星開発や修士研究に従事しつつ、在学中にコンサルティング会社を設立。現地ハッカソンでの受賞多数。2018年夏にタリン工科大学卒業後、エストニアでビジネスをする人のサポートを続けつつ、日本アニメなどのコンテンツ文化を広める為に、ベラルーシのコスプレイベントで審査員を務めたり、コンテンツ制作する等、文化事業での活動を始める。国内外での登壇やワークショップ等の活動も多数で、数々のスタートアップが熱視線を送る若者。

        Twitter @T_I_SHOW_global           以上









 エストニアの歴史を5分で理解 様々な国に統治された小国の運命

            〜 kiitos shop 公開日 2019年4月9日〜


          1-30-4.jpg

 バルト三国の一つであるエストニアは現在人口僅か130万程度、国土面積4万5千平方キロ(九州より少し大きい程度)の小さい国です。現在のエストニアは高度電子化国家として名高く、アノ有名なオンライン通話アプリケーション「スカイプ」が創始された国でもあります。
 しかし、エストニアは小国ならではの運命で、歴史的な長年周りの大国に統治されて来た過去があります。
歴史の軌跡を辿って行くと隣国フィンランドに多少似た様な内容ではあるが、ロシアと西欧の真ん中に在る事でフィンランドよりも歴史背景が複雑です。長い歴史の中でエストニアはデンマーク、ドイツ、ロシア、スウェーデン、ポーランド等の大国の間に挟まれ、度々戦争に巻き込まれた場所と為りました。
 因みに「エストニア」と云う名前の由来はローマ帝国の元老院議員がバルト海東側の人を「アエスティ」と呼ぶ事から来たとされて居ます。

 エストニアを最初に統治したのはデンマーク

 エストニアの土地に人類が最初に足を踏み入れたのは氷河期時代終了後の紀元前8500年頃でしたが、13世紀に北欧十字軍が侵入し、最初に国としてこの土地を占領したのはデンマークとゲルマン人でした。13世紀から16世紀の中世時代にエストニアは南北に別れ、南側はゲルマン人が統治し、北側はデンマーク帝国に属する形に為って居ました。現在エストニアの首都タリンも13世紀当時にデンマーク領のフィンランド湾に向かう海岸に建設されました。

 スウェーデン・ポーランド時代とロシアとの戦乱

 16世紀に入り、ロシアが現在のエストニアに侵攻し、当時のエストニアがスウェーデンとポーランドに援助を求め、スウェーデンとポーランドがロシアを破った事で、エストニアの北部はスウェーデン領、南部はポーランド領と為りました。なお、一部の領土はデンマーク領のママでした。※現在の国名で述べて居ますが、当時の国名は現在の国名と異なります。

 17世紀に入り、スウェーデンとポーランドの間に戦争が勃発し、スウェーデンがエストニア全土を統治する事に為りました。しかし、この戦争にエストニアが払う犠牲は巨大でした。当時エストニアの人口はこの戦争によって25〜27万人有った人口が11〜12万人まで激減しました。
 17世紀の100年弱の期間で、スウェーデン統治下のエストニアは制度改革や教育興学によって急速に発展し「Good Old Swedish Time」(スウェーデンの良き古い時代)と迄呼ばれたそうです。

 18〜20世紀ロシア帝国統治時代

 18世紀に入り、北欧全体が巻き込まれたスウェーデン帝国とロシア帝国の間に「大北方戦争」Great Northern Warが勃発。エストニアは瞬く間にロシアに侵攻を許し、再び人口が15〜17万人程度に激減してしまいました。
 ロシア統治期間中にスウェーデンが樹立した制度が崩壊し、農民の生活が地獄に落ちた様な状態に為って居ました。

 19世紀の1850年前後からエストニアが初めて国家としての意識が覚醒し始めました。エストニア語で発行される新聞、エストニア語で上演される演劇、エストニア語で授業が行われる学校の設立等が始められました。
しかし、20世紀に入り、ロシア帝国は各属国の「ロシア化」を強化し、エストニア国民の自国意識と国家運動は無理やり抑えられて居ました。それでも、エストニア人は負けず、継続的に活動する事で地方政府での影響力が強まる一方でした。

 1918年エストニア独立宣言

 20世紀に入り、エストニア人の政党が初めて合法的に設立され、エストニア国家議会も組織されました。1917年ロシア革命を機に、エストニアは1918年に独立を宣言しました。しかし、間も無く新生ソ連から侵攻され、エストニア独立戦争が起きました。2年間の戦いを経てエストニアはソ連の侵攻を食い止め、平和条約の締結に辿り着き、無事独立を維持出来ました。

 第二次世界大戦の勃発とエストニア独立の喪失

 1939年第二次世界大戦が勃発し、エストニアは直ぐ様に中立を宣言したが、何の実質な意味もありませんでした。ドイツは既にソ連と条約を結び、東ヨーロッパを二分し、エストニアはソ連の属地に為ると決められました。
 エストニアにソ連から厳しい条約が迫られ、エストニアには他の選択肢が無く、自国をソ連の軍事基地と為る様な条約を飲み込むしかありませんでした。その直後に政府要員、軍事将官、社会の名人等1万人以上がソ連に逮捕され、シベリアに送り込まれ、エストニアは完全にソ連にコントロールされる様に為りました。

 ドイツの対ソ連戦争によってエストニアに入り、エストニアはドイツの力によって自国独立に希望を感じたが、直ぐに失望してしまいました。ドイツはエストニアを軍事に利用する事以外何も考えて居ませんでした。ドイツ敗戦後、エストニアはソ連の属地と為り、第二次世界大戦中に25%の自国人口も失ってしまいました。

 ソ連統治の46年間とエストニアの再独立

ソ連の下に置かれたエストニアの46年間はエストニアに取って暗黒な時代でした。ソ連統治に反対した人々2万人もシベリアに送り込まれました。エストニアをロシア化にする為、大量なロシア人入植を行い、エストニア人の人口割合が94%から60%まで下がり、自分の故郷なのにロシア人の方が多いと云う現象まで起きました。
 エストニアは重工業と軍事だけの国として発展され、人々の生活は苦しいママで、独立を維持出来た隣国フィンランドとの間に強烈な対比が生まれました。1987年ソ連の政治改革によって民間の政治活動が可能と為りました。

 エストニアでは独立を願う「歌革命」Singing Revolutionと採鉱による大規模環境破壊に抗議する活動が行われました。その後、エストニア人を代表する政党も設立されました。
 1989年8月23日にバルト三国から延べ200万人も参加した平和抗議活動「Baltic Way」が行われ、エストニア、ラトビア、リトアニアの3ヶ国を跨ぐ675キロの距離に200万の人々が手を繋ぎ、独立に対する強い意志を国際社会に表しました。

 1990年エストニア議会が成立し、1991年に77.7%賛成を元に、モスクワクープを機にエストニアは1991年8月20日に再独立を宣言し、長い年月を経て要約再び自国の独立を遂げました。ソ連はエストニアの独立を認め、1994年にソ連の軍隊は完全にエストニアから撤退しました。
 エストニアは1992年に直ぐ様市場主義へ改革を行い、1991年に国連加入、2004年にEUとNATOに加盟し、高度電子化国家として発展を続けて居ます。


                     以上













━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    ■                           ■
    ■ ◆◇◆博多工場より直送◆◇◆ かねふくの      ■
    ■  ♪━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓  ■
    ■  ┃辛┃子┃明┃太┃子┃の┃贈┃り┃も┃の┃!┃  
    ■  ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━♪  ■
    ■   ●辛子明太子の故郷 博多より直送!       ■ 
    ■   ●日本中で愛されている辛子明太子!
       ■
    ■                           ■
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

         ▼詳しくはこちら▼
      https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+EUNA0I+MKI+626XV
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━










何故、北欧の人々は、短時間労働でも裕福な暮らしが出来るのか?




 何故、北欧の人々は短時間労働でも裕福な暮らしが出来るのか?

           〜ニューズウィーク日本版 1/29(水) 12:14配信〜

  
      1-29-27.jpg

  時間とお金にユトリのある生活を送る為には何が必要か vorDa ISTOCKPHOTO

 〜北欧諸国やドイツ等では、週休3日制を導入する事迄もが現実的な議論のテーマ。日本の労働環境とこれ程大きな違いがある理由とは〜

 34歳の若さでフィンランド首相に就任したサンナ・マリン氏が、働き方改革の一環として週休3日制の導入を検討すると云うニュースが世の中を駆け巡ったが、残念ながらこれは誤報だった。
 記事の元に為った発言は首相就任前のもので、フィンランド政府は現時点で週休3日制を正式に検討して居る訳では無い。

          1-29-28.jpg

 だが北欧諸国では、スウェーデンが1日6時間労働の実証試験を行う等、現状から更に労働時間を削減しようと云う動きが見られる。何故、北欧諸国は大胆な労働時間の削減を現実的なレベルで議論出来るのだろうか。
 結論から言うと、企業の生産性が高く、経済的な余力が大きい事に尽きる。2018年のフィンランドの労働生産性(時間当たり)は65.3ドル、日本は46.8ドルなので日本の1.4倍の生産性がある。スウェーデンは更に高く72ドル、ノルウェーは86 .7ドルもある。

 日本企業は1万ドルを稼ぐ為に、30人の社員を投入して約7時間の労働を行って居るが、フィンランドでは24人の社員が約6.5時間働くだけで好い。詰まりフィンランドでは日本の約75%の労働力で同じ金額を稼げるので、日本と同水準の豊かさで好ければ、更に労働力を削減出来る。現状は週休2日なので、1日当たりの労働時間にもよるが週休3日も不可能では無い。

 最も、生産性を上げずに労働時間だけを削減すると、生活水準は日本並みに下がってしまうので、豊かな生活を謳歌して居る北欧人に取っては受け入れ難いだろう。現実的な難易度は可成り高く、それ故に政府も正式な検討までは至って居ないものと思われる。だが理論上とは云え、週休3日も不可能では無いと云うのは、日本人から見ると何とも羨ましい限りである。

 生産性を高める方法は

 この手の議論をすると、北欧は小国だから実現出来るのであって、日本とは条件が違うと云う批判が必ずと云って好い程出て来るのだが、これは一種の思考停止だろう。
 日本企業が生産性を高めるには?日本と並ぶ大国であるドイツの生産性はフィンランドよりも高く、フィンランドが検討出来るならドイツも十分に可能である。ドイツの平均的な1日当たりの労働時間は5.6時間しか無く、現時点においても日本より圧倒的に短い。逆に言えば、1日当たりの労働時間をもう少し長くすれば、ドイツでも週休3日は不可能では無いだろう。

 国内でも日本マイクロソフトが昨年8月に週休3日制のトライアルを実施する等、収益力の高い企業では机上の空論で無く為って居る。最もバブル時代、週休3日制を掲げたスーパー大手のヤオハンは、無理な経営が原因で倒産して居り(その後イオンに吸収)週休3日制に悪いイメージを持つ人も多い。
 生産性が低い現状の日本では週休3日は望むべくも無いが、ドイツ並みの生産性を実現出来れば、現実的なテーマとして議論する事は可能だ。

 生産性は企業が生み出した付加価値を労働時間と労働者数で割って求められる。労働者数と労働時間の削減には限度があるので、高い生産性を実現するには分子である付加価値を増やさ無ければ為ら無い。詰まり、儲かる事業に専念する必要がある訳だが、その責務を負って居るのは経営者であって従業員では無い。日本経済に求められて居るのは、量的緩和策でも公共事業でも無く、優秀な人材をトップに据える事である。


            1-29-29.jpg

             加谷珪一 経済評論家    以上










 加谷珪一 経済ニュース超解説

 日本経済が低迷する本当の理由は 「中間搾取」と「下請け構造」 

           〜加谷珪一 2019年04月16日(火)14時55分〜

 〜日本の貧困率の高さは、直ぐにでも改革が必要なレベルなのに手付かずなのは「一部の人」の猛反発の所為。安倍首相が構造改革に付いて言及し無く為ったのは何故?〜


 日本はバブル崩壊以降、多くの経済政策を実施して来たが、殆ど成果を上げて居ない。アベノミクスに付いても、当初は高い期待が寄せられたが、余り上手く行って居るとは言え無いだろう。アラユル政策を総動員しても効果を発揮しない最大の理由は、日本経済の仕組みそのものが制度疲労を起こして居るからである。重層的な下請け構造や中間搾取をビジネスとする企業の存在等はその典型と云って好い。

 非正規労働者を増やす事が構造改革では無い

 アベノミクスがスタートした当初「3本の矢」と云うキーワードが在った事からも分かる様に、政策は3つの柱で構成されて居た。1本目は量的緩和策、2本目は財政政策、3本目は成長戦略である。金融政策でデフレからの脱却を試み、財政出動で当面の景気を維持し、その間に構造改革を実施すると云う流れだ。
 此処で重要なのは、量的緩和策や財政政策は飽く迄一時的な対応策として位置付けられて居たと云う点である。少なくともアベノミクスのスタート時点においては、構造改革コソが経済成長を実現する本丸と云う認識だった。

 構造改革と云うのは本来、冒頭に述べた様な、無意味な補助金や下請け構造、中間搾取と云った、ムダの温床と為って居る諸制度を改革する事を意味して居る。だが日本において構造改革と云うのは、単に非正規社員を増やしたり、コスト・カットすると云う意味に為って居り、政治家に取っては使いたく無いキーワードに為って居る。
 安倍首相は元々、政策で動くタイプの政治家では無く、ホンネでは経済政策には余り興味を持って居ないだろう。安倍氏が何時しか構造改革に付いて言及する事が無く為り、特定の層からの支持率が上がる情緒的な政策に舵を切ったのは必然と云って好い。

 日本では、キーワードが持つ意味をスリ替え、スリ替えられたキーワードを感情的に批判すると云う流れは何時もの事であり、構造改革に付いても同じ事が言える。だが、経済の仕組みが硬直化した状態では、幾ら財政出動や金融政策を実施しても効果を発揮しないのは当然である。

 下請け構造や中間搾取が経済を低迷させる元凶

 本来、実施すべき構造改革には数多くのテーマがあるが、特に優先順位が高いと考えられるのが下請け構造と中間搾取の問題である。

 企業は得意な分野に特化した方が好いので、機能毎に階層分離する事自体は悪いことでは無い。或る完成品メーカーが単純な部品の製造を別の企業に依頼すると云うのは諸外国でも好く見られる光景である。だが、市場メカニズムが確りして居る経済の場合、付加価値の低い製品の製造を請け負った企業は、合併等によって市場シェアを高め、元請け企業との交渉力を高め様とする。
 或は一定価格以下の仕事は利益が出無いので断ってしまい、製品を供給する企業数が最適化される事で価格は一定以下には落ち無い。

 処が日本の場合、こうしたメカニズムは働かず、下請け企業が何時までも価格交渉力を持て無いママ、元請け企業は際限の無い値引き要求を続けると云う悪循環に陥ってしまう。下請け企業は更に孫請けの企業に仕事を投げ、コストカットを試みるので、経済全体では壮大なムダが発生してしまうのだ。

 流通も同じである。商品を隅々まで流通させる為には、1次卸、2次卸と云った具体に或る程度の階層構造に為るのは止むを得ない。だが日本の場合には、流通も合理化されて居らず、複雑な商流を維持して居る業界は多い。海外の場合、メーカーに直接掛け合えば製品を売って呉れるケースは珍しく無いが、日本の場合には、業界の和を乱すと云った理由でメーカーは絶対に最終顧客に直接製品を販売し無い事も多い。
 こうした状況が行き過ぎると、中間搾取だけを目的とした企業が多数、温存される事に為る。実際、IT業界等では、元請けが受けた仕事を下請けとして請け負い、その仕事を孫請けに丸投げするだけの企業も多い。

 運送業界でも同じ様なケースがある。再配達問題等で運送会社の社員の過重労働が問題と為って居るが、一部の運送会社は拠点間輸送を信じられ無い水準の料金で下請けに丸投げして居る。顧客から受け取った配送料の多くは、運送会社が受け取ってしまい、下請けの運送会社には適正な代金が支払われて居ない。これでは業界全体が疲弊するのも当然である。

 日本の貧困率の高さは異常であり、直ぐにでも改革が必要

 同一の統計では無いので厳密な比較は出来ないが、日本では人口1000万人当たり約28万の事業所が存在して居るのに対して、米国では24万しか無い(中小企業庁および米国勢調査局)日本は人口に比してムダに会社数が多いと云う事だが、その理由のひ戸津と為って居るのが中間マージンを取るこトだけを目的にする事業者の存在である。
 これに加えて日本の場合、社員14人以下の企業に勤務する人の割合は22%だが、米国では推定15%以下と為って居る。日本では小規模な事業所が多く、経済全体で合理化が進んで居ないと云う状況が推察される。

 最もドイツの様に世界トップクラスの生産性を実現しながら、日本と同じ様に多数の中小企業が存在する国もある。だがドイツの中小企業の競争力は極めて高く、直接、製品を海外に販売する中小メーカーも多い。ニッチな分野で高い競争力を発揮する企業が敢えて規模を抑制して居ると云う状況であり、日本の下請け企業とは可成り様子が異なって居る。

 中間マージンを取るだけの企業が生み出す付加価値は低く、薄利多売に為らざるを得ない。当然の事ながらその企業で働く従業員の賃金は安い。しかもこうした企業は中間生産物しか生産しないので、GDP(国内総生産)には直接的に寄与しない。
 こうした企業が別の製品やサービスの提供にシフトすれば、アッと言う間に日本のGDPは増え、付加価値が上昇する分、賃金も上がるだろう。だが市場の合理化を実現する為には、企業の統廃合や労働者の転職が促進される様、市場の流動性を高める政策が必要と為る。

 一部の人は、こうした環境に置かれる正社員が出て来ることに付いて猛反発して居り、これが諸改革を遅らせて居る。だが、今の日本では非正規労働者を中心に、多数の国民が貧困に追い込まれて居り、先進国としては既に異常事態である。一部の恵まれた正社員の絶対的な安定を最優先すると云う合理的な理由は無い。


                    以上









 2030年の冬季五輪 札幌市が国内候補に

              〜日テレNEWS24 1/29(水) 17:34配信〜

 2030年の冬のオリンピックに向けた日本国内の候補都市が札幌市に正式に決まった。これは29日のJOC=日本オリンピック委員会の理事会で決まったもの。JOCはこれ迄、2030年の冬季オリンピックに向けた国内の立候補都市を募集して居たが、手を挙げて居たのは札幌市だけだった。
 オリンピックの開催都市は、これ迄はIOC=国際オリンピック委員会が大会の7年前に決めて居たが、立候補都市が相次いで撤退する等したことから、IOCはこのルールを削除して居て、早ければ来年にも、2030年の開催都市が決まる可能性がある。
 札幌市の秋元市長は今月、JOCの山下会長や橋本オリンピック・パラリンピック担当相と共にIOCのバッハ会長とスイスで会談して居て、バッハ会長から高い評価を得て居たと云う。


                    以上








 【管理人のひとこと】

 何と嘆かわしいニュースだろうか。東京オリンピックが開催される前、次の冬季オリンピックに立候補する・・・世界から嫌われ逃げられ疎まれるオリンピック招致・・・増して規模の小さい冬季の事業に性懲りも無く手を挙げる様だ。
 何かを期待してこの様なものにだけ目を向けるのだろうが、大阪の万博や国内のIR等・・・アメリカを初め東南アジアの韓国・マカオ等でも散々遣って来た一周遅れのもの。どうしてこの様な「何かの催し」のみを招聘し無ければ経済の起爆剤として考えられ無いのだろう。韓国もオリンピックやアジア大会等国際的なものを散々招聘し連続的に行って来たが、果たして韓国の経済状況はその後好転しただろうか。

 海外からの観光客や博徒好きな大金持ちの客を呼び、何とか金を落として貰いたい・・・その切なる願いは判らぬでも無いが、この様なものだけが果たして経済伸長の活性剤に為るとしか考えられ無い・・・余りにも短絡的・単細胞的思考回路だ・・・正に安倍的単細胞で短絡思考の極致。
 確かに、道産子である管理人に取って札幌オリンピックはとても魅力的でワクワクする期待感もある。しかし、その様な短期間・短時間の経済浮揚策を取って、どれだけ北海度経済の足しに為るのだろう。札幌市内が短期的に重点的に経済投資され新たなものが建設させれても、その後の維持費や活用の道を考えると、邪魔に為りコソすれ、何等のレガシーにも為らぬものに終わってしまいそうだ。
 そんなものに予算を着けるより、モッともっと他に投資すべきものが山積して居る。若い道知事も、IRやオリンピックに精力を傾ける事無く、確り大地に足を踏んだ、地道な北海道発展の道を探すべきだろう。







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
  ■□■ 博多発  かねふくの辛子明太子のこだわり   ■□■
───────────────────────────────────

 ◆◇日本中で愛されています。プチプチとはじける新鮮な食感と、ふくよかな成熟の味で、全国に情熱的なファンを持っています。
 ◆◇じっくりと愛情をこめて、原料調達から明太子になるまですべて自社で生産している数少ない企業です。


         ▼詳しくはこちら▼

      https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+EUNA0I+MKI+60WN7
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





田原総一朗「疑惑国会ゼロ回答の安倍首相 自民党から総辞職の声を」



 田原総一朗「疑惑国会ゼロ回答の安倍首相 自民党から総辞職の声を」

           〜〈週刊朝日〉AERA dot. 1/29(水) 7:00配信〜


            1-29-24.jpg

 田原総一朗(たはら・そういちろう)1934年生まれ ジャーナリスト 東京12チャンネルを経て1977年にフリーに 司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた 『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数 (c)朝日新聞社

 ジャーナリストの田原総一朗氏は、安倍政権下の一連の疑惑に付いて、自民党内部へ疑問を呈する。1月20日から衆参本会議が始まったが、朝日新聞は「『疑惑国会』開幕」と報じた。確かに「桜を見る会」「カジノを含むIR汚職」そして「経産、法務2閣僚の辞任」等、疑惑満載の国会である。そして、安倍晋三首相は施政方針演説で、これ等の疑惑に付いては全く触れ無かった。
 それに対して、22日の代表質問で、立憲民主党の枝野幸男代表は「桜を見る会」前日の懇親会費が5千円で、相場より大幅に安いと指摘し、明細書の提出を要求した。そして、会に安倍首相の地元支持者約800人が招待された点も「公職選挙法違反の買収と、実質的に何が違うのか」と強く迫った。

 又、枝野代表が招待客名簿の電子データを廃棄した証拠と為る履歴の調査・開示を要求すると、安倍首相は、システムに不正侵入される可能性を理由に拒否。野党席から批判の声が上がり、議場内は騒然と為った。更に枝野代表は、安倍首相の説明姿勢が社会のモラル崩壊を招くとして退陣を強く迫った。だが、安倍首相は何の反応も示さ無かった。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は、内閣府の担当副大臣だった秋元司衆議院議員が逮捕・起訴され、IR事業が「疑惑に塗れた」と断じて凍結を求めた。

 それに対して安倍首相は「副大臣に任命した者として重く受け止めて居る」と、任命責任は認めたが、捜査への影響を理由に詳細なコメントは拒否した。そして、IRに付いては「観光先進国の実現を後押しする」為に、事件があっても推進するとの考えを強調した。
 枝野・玉木両代表等の質問に対して、云ってみれば安倍首相は「ゼロ回答」を繰り返しただけであった。朝日新聞が「疑惑国会」と報じ、国民の多くも疑惑満載に苛立って居るのだが、安倍首相からは危機感と云うものがマルで感じられ無かった。

 既に何度も記して居るが、昨年、共産党が「桜を見る会」の飛んでも無い事態を露呈させた時、私は自民党の幹部達に「何故、こんな飛んでも無い事が起きたのか」と問うた。政府が公表している開催要領によると、招待範囲は可成り具体的に示されて居て、その人数も約1万人と定められて居たのである。
 処が、第2次安倍内閣に為って、招待者数がドンドン増え続け、2019年には約1万8200人にも為り、その多くが安倍首相や自民党の実力者達の後援会関係者達で、開催要領の招待範囲からは明らかに大きく食み出して居る。それに予算約1767万円に対して、2019年は5519万円と3倍以上に増加して居るのだ。そして支出は全て国民の税金なのである。税金が云わば安倍首相によって私物化されて居るのではないか。

 繰り返しに為るが、共産党が「桜を見る会」の事態を露呈させ、私が自民党の幹部達に「こんな事態は共産党から露呈される以前に、自民党の議員、詰まり貴方々方がチェックすべきではなかったのか。何故、それが出来なかったのか」と問い詰めると、誰もが「田原さんに言われれば、正にその通りなのですがね」と言って顔を覆ってしまった。

 長く内閣が続き過ぎて、議員達の誰もが神経が緩み切ってしまった、と云う事なのか。自民党議員達の中から、総辞職すべきだ、と云う声が出るべきである。


          ※週刊朝日  2020年2月7日号   以上









 安倍首相 「桜を見る会に謎の女性が招待された理由 本人直撃

            〜週刊朝日 松岡かすみ 2018.4.2 18:46〜



   1-29-25.jpg

         ドンペリの一気飲みが得意技だと云う小川えりさん

 安倍晋三首相が主催する「桜を見る会」が4月21日、東京の新宿御苑で開催される。政財界、文化・芸能、スポーツ等各界から約1万人が集う。昨年は「ももいろクローバーZ」も招待されたが、今年の招待客で異彩を放つのが、名古屋のキャバクラ「アールズカフェ」に勤める小川えりさん(30)だ。
 小川さんは、6年連続で東海地区ナンバーワンの人気を誇る現役のキャバクラ嬢。昨年のバースデーイベントは「2日間で1億円超え」と云う驚異的な売り上げを記録した。飾ら無いキャラクターで女性ファンも多く、インスタグラムのフォロワーは15万人を超える。

 一体ドンな人物なのか。本人に直撃した。「特技は、ドンペリのボトルの一気飲み。コンディションが良い時には、1本30秒で空けちゃいます」過去に「ドンペリを日本一飲んだ人物」として、MHD・モエ・ヘネシーディアジオ社から表彰された事も有ると云う。
 店には「正月休みを除き、一年の内360日は出勤する」と云う程仕事熱心。その成果もあり、貯蓄額は「数億ってトコですかね」(小川さん)何とも豪快な小川さんだが、桜を見る会への招待には戸惑いを隠せ無い様子だ。

 「寝耳に水。只、タダ、驚いて居ます。(招待は)光栄で嬉しい事なのですが、正直な処何故私が?本当にこんな場に行って好いのかな……」

 国会議員や自民党員の知り合いは居らず、安倍首相との面識も無いと云う。今年3月、突如自宅に郵送で招待状が届いたそうだ。手の込んだ悪戯では無い様だが、本誌が真偽を確かめるべく、安倍晋三事務所に尋ねてみた処、期日迄に回答は無かった。
 一体、ドンな基準で招待客を決めて居るのか。過去に同会に参加した政治評論家によれば、国会議員の推薦を受けて招待客をリストアップすると云う。

 「招待状を貰った本人で無く、譲り受けた人でも入れる位、緩い。夫婦で参加するのが基本ですが、中には家族全員で参加する人も居る程」

 基準はあって無い様なものかも知れない。小川さんは参戦用の着物を誂える為、今週には京都に赴く予定だ。「失礼の無い様に。予算は最低200万円以上。色や柄は、専門の人と話し合って決めたいと思います」 
 会場の新宿御苑は飲酒禁止の為、会はノンアルコール。首相の前で、直ビンパフォーマンスが出来無い事が、少々残念そうな小川さんだった。


      ※週刊朝日 本誌・松岡かすみ  2018年4月13日号   以上









 安倍首相の珍回答に国民 「答えて居るけど答弁では無い」と嘲笑

             〜まぐまぐニュース!1/30(木) 13:40配信〜


           1-30-9.jpg

                共産党 宮本 徹 議員

 安倍首相は28日の衆院予算委員会で「桜を見る会」を含む観光ツアーへの参加を募る文書が地元の有権者に送られて居た問題に付いて「幅広く募って居ると云う認識だった。募集して居ると云う認識では無かった」と述べたと朝日新聞、日テレニュース等が報じた。

 首相が話した「珍答弁」

 共産党の宮本徹議員から「文書は見た事が無くても募集して居る事は何時から知って居たのか」と追及され、冒頭の珍答弁が飛び出した。宮本氏は
 「私は日本語は48年間使って来たが、募ると云うのは募集すると云うのと同じですよ。募集の募は募るって云う字なんですよ」
 と皮肉タップリに諭した。これに対して安倍首相は、これ迄の経緯の中で観光ツアーへの参加が相応しいと事務所が判断した人に声を掛けて居ると回答。しかし宮本氏は、文書に「コピーして友人も知人も誘ってください」と記載されて居る事に付いて触れ、
 「相応しい方に声を掛けてるんじゃないです」「これが募るって事なんじゃないですか」 
 と厳しく追及を続けた。安倍首相は「相応しい方で募って居ると云う認識があった。例えば、新聞等に広告を出してどうぞと云う事では無い」と苦しい説明を続けた。

 珍答弁にばかり気を取られ勝ちだが、安倍事務所が「桜を見る会」の参加者を募った事は判明。果たしてこれは、買収行為と取られるか。今後の動きに注目したい。

 有権者への観光ツアー

 「桜を見る会」とその前日に行なわれた夕食会に加え、4つのコースから選べる都内観光ツアーのこと。案内の文書や「桜を見る会 あべ事務所ツアースケジュール」は、安倍晋三首相の事務所名で地元有識者に届いたと云う。
 中には「招待状は内閣府より、直接、ご連絡頂いた住所に送付されます」等記載されて居た。又「桜を見る会注意点」として、問題と為って居る安倍首相夫妻との記念撮影の手順を記した案内もあったと云う。

 ヤッパリあった「昭恵枠」

 又、安倍首相は「桜を見る会」の招待者の推薦に付いて、安倍首相が把握して居る各界で活躍して居る人を推薦する様、安倍事務所に伝えた事もあったと認めた。又「活躍して居る人」に付いて把握する為に「妻の意見を聞く事もあった」と述べて居る。


 「#募っては居るが募集はして無い」がTwitterで大盛りあがり

 ※本記事内のツイートに付きましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させて頂いて居ります。

 source 朝日新聞 日テレニュース image by 首相官邸 MAG2 NEWS
  以上









━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ◆◇◆博多工場直送◆◇◆ かねふくの 

    ■  ♪━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓  ■
    ■  ┃辛┃子┃明┃太┃子┃の┃贈┃り┃も┃の┃!┃  ■
    ■  ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━♪  ■
   
 大切なあの方への贈り物にはかねふくの辛子明太子!!かねふくの辛子明太子は、博多工場から美味しいご挨拶をお届け致します。
 
             ▼詳しくはこちら▼
   https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+EUNA0I+MKI+60OXF
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━














小泉元首相が引退してから「脱原発」を言い始めたワケ




 小泉元首相が引退してから 「脱原発」を言い始めたワケ

             〜プレジデントオンライン 1/29(水) 11:15配信〜


        1-29-20.jpg

 小沢一郎政治塾で講演する小泉純一郎元首相 2018年7月15日 東京都新宿区の日本青年館ホテル   写真 時事通信フォト

 小泉純一郎氏は、首相在任中から転じて現在は「原発反対」を唱えて居る。何故引退後に主張を変えたのか。政治社会学者の堀内進之介氏「或る決まった立場に置かれて居ると、関係者の気持ちを推し量って想像力が偏る。小泉氏は総理大臣『なのに』分から無かったのでは無く、総理『だから』分から無かったのだ」と指摘する・・・

              1-29-21.jpg

 ※本稿は、堀内進之介『善意という暴力』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。


 社会は、実は分断されて居ない

 「競争が起きるのは、価値観が対立して居るからでは無い。寧ろ共通の価値観を持って居る時に競争が起きる」皆が「弱者」を助ける事が大切だと思って居るから、誰もが「弱者」や「当事者」に寄り添おうとする。弱者や当事者に近い程偉いと云うピラミッド構造だ。
 それ故に競争が起きる。私達は、好く、社会の分断の溝が深まり、対立が激化して居ると云う。だが、実際にはシステムは最適な平等でフラットな環境を提供して居る。政治的には民主主義、経済的には資本主義と云う近代社会だ。だとすれば、溝が浅く為った分、これ迄目に留まらず、気に為ら無かった些細な違いが気に為る様に為っただけでは無いだろうか。

 私達は分断されたのでは無く、寧ろ、接続された為に違いに気付く様に為った。その意味では、対立は深まって居ると云うより、浅く広まって居ると云った方が正しい。敵の居ない、開かれた社会を作る積りで、細分化された社会とその敵を作って居た訳だ。

 リベラルも極右も私達と好く似て居る事実を認めるべき

 にも関わらず、もし、対立が激しく為って居る様に見えるのだとすれば、それは、私達がそれを望んで居るからに他なら無い。ウォールストリートのオキュパイ・デモで「私達が99パーセントだ」(少数のエリートでは無く、自分達多数派コソがアメリカ人である)と叫んだのと同じ様に、トランプの支持者もヨーロッパで移民排斥を訴える人達も「私達が99パーセントだ」と言って居る。

 私達の社会では、漠然とした違和感や嫌悪感を「拡大」する技術さえ最適化されて居る。遂、この間まで、私達は、日本の政治は対立軸が無いから盛り上がら無いと言って居た。だから、他の人との違いを見付け、少しでも個性的であろうとする。それなのに、イザ、対立が始まると社会の分断を嘆いて居る。
 私達が認めたがら無い、しかし認めるべき事実は、リベラルも極右も私達と、とても、好く似て居ると云う事だ。これは、左翼も右翼もドッチもドッチと云う話では無い。私達は本当に「99パーセント」なのだ。

 極右政党の多くは特徴を失い ヤガテ淘汰される

 これは嘆くべき事だろうか。『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』(邦訳 みすず書房、2018)でカロリン・エムケは、所謂極右政党の台頭は、それ程心配することは無いと言う。彼女は、マクロの経済政策を実行して、社会への不満や未来への不安を取り除く事さえ行って居れば、多くの極右政党は、彼等が実際に力を持って現実に可能な政策に妥協する様に為るか、或は他からも支持を受ける様に為るか、ドチラにせよ特徴を失いヤガテ淘汰されてしまうと云うのだ。それよりも、難しいのは「憎しみに対して憎しま無い」事だと彼女は言う。

 憎しみに立ち向かう只一つの方法は、自分を心の中に取り入れて欲しいと云う憎しみ自身からの誘いを撥ね付ける事だ。憎む者達に欠けて居る姿勢を執る事だ。詰まり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決して辞め無いこと。 (カロリン・エムケ 前掲書)

 彼女は憎しみは決して自然の感情では無い「憎しみには器が必要だ」と言う。憎しみは時間を掛けて作られるものだ。であれば、器が出来る前に壊す事も、或は、社会の中で、皆が目に見える処に置いて、見張って居る事も出来る筈だ。








 無意識と当たり前の中に私達は生きて居る

 現代社会における〈知〉は、その軌跡が余りにも複雑に為った為に、文字通り私達の社会の〈無意識〉に為ってしまって居る。私達は私達の知って居る事が何かを知ら無いし、私達は〈知〉の作用が如何なるものなのかを知ら無いのです。 (ミシェル・フーコー『ミシェル・フーコー思考集成Z』筑摩書房2000)

 この場合の「知(エピステーメー)」と云うのは、特別な知識の事では無く、物事を理解する時の枠組み、私達が当たり前だと思って居る「空気」の事だ。
 例えば、私達はスマホやタブレットを持つ事を当たり前の様に思って居るが、30年前はそうでは無かった。先の事は分から無いが、将来、音声入力や絵文字やLINEのスタンプの様な記号を思い浮かべるだけで遣り取り出来る様に為れば「この時代の人が、皆、俯(うつむ)いて手を動かして居るのは、モニターと指による文字入力を行って居たからだ」と云う説明が必要に為る筈だ。

 例えば、普段、私達は国家を意識して居ないが、それが存在して居ないとは考え無い。しかし、今から、200年前は違った。
 福沢諭吉は「水戸、薩摩、長州、土佐藩と云う個々の藩は在るが、日本等と云う、そんなモノが、何処に在るのか」と問われ「西欧には(統計学)と云うものがあって、それを踏まえれば『日本』と云う国は確かにあるのだ」と答えたと云う。貿易や生産や消費を数値化すれば、藩よりも「日本」と云う国がマトマリとしてより実態に即して居ると云う訳だ。国家・state統計・statisticsは、同じラテン語を語源とするが、統計が国家だと云うのはそう云う意味がある。

 総理「なのに」知ら無いのでは無く「だから」コソ知ら無い

 それにしても、DV被害者が加害者の立場に同情する様に、従業員なのに、経営者の立場を代弁して話す人が居る。どうしてその様な事が起きるのだろう。デヴィッド・グレーバーは、構造的な不平等は想像力の偏りを生むと云う。彼の考えでは、或る決まった立場に置かれて居ると、知ら無い内に、優位な立場の人間の気持ちを推し量って「想像的同一化」し、相手を理解する事を強いられる・・・解釈労働

 だが、こうした想像力の偏りは、必ずしも「弱者」だけに起きて居るのでは無い。小泉純一郎元総理は、政治家を引退してから脱原発運動に転じ、次の様に述べる。

 「勉強すればする程、こんなものは日本で遣っちゃいけ無い、と云う確信を持った。原発事故は『天災では無い。人災です』と。報告書でもそう断言されて居る。原発事故の根源的な原因は、監督、規制する側の経産省と、規制される側の電力会社、この立場が逆転してしまった事にある。それで居て、未だに懲りずに原発を推進しようとして居る。しかし、総理の時に、何故これ程単純な事が判ら無かったのか」(小泉純一郎ロングインタビュー『週刊読書人』2019年2月8日)

 先の議論を踏まえれば、総理大臣「なのに」分から無かったのでは無く、総理「だから」分から無かったのだ。権力者達は自分では「分かって居る」積りだし、シバシバそう言いたがる。だが、実は、彼等は、支配するのに「都合の悪い事」は知ら無いし、知って居ても簡単に忘れる。そうするのが最も合理的で、その様に「最適化」されて居るからだ。彼等は決断して居る積りで、実はさせられて居るだけかも知れない。

 相手と同一化する事と理解に基づく共感は別のものだ

 だが、私達は理解した相手に同一化をしてしまう事を、辞められ無いのだろうか。そんな事は無いと、孔子は言う。

 宰我、問いて曰わく、仁者は之に告げて井に仁有りと曰うと雖も、其れ之に従わん。子曰わく、何為(なんす)れぞ其れ然らんや。君子は逝かしむべきなり。陥(おとしい)るべからざるなり。欺くべきなり。罔(し)うべからざるなり。 (『論語』雍也第6・26)

 生意気な弟子が、師匠を困らせ様と意地悪な質問をして居る場面だ。現代語風に思い切って意訳すると「先生、思いヤリとか、当事者に寄り添うとか言いますが、一番可哀想なのは、誰からも同情され無いテロリストや麻薬中毒者、ヘイトスピーチをする様な連中ではないでしょうか?もしも、そうだとしたら、思いヤリの深い人は、そう云う連中に寄り添ったが為に自滅する事に為りませんか?」
 「どうして、そんな事が有るだろう。例え騙して『井戸の傍までは連れて行けても、落とす事迄は出来ない』(行為の直前までは理解しても、一緒に落ちる事が共感では無い)のであって、情緒的な想像的同一化と理解に基づく共感は別のものだ。私達は権力者を理解しても、彼等に同一化する必要は無い。彼等が知ら無ければ分からせ、忘れて居れば思い出させれば好い。国民一人の責任は、それで十分足りて居る」









 生活に合わせて政治風土を作り変えても好い

 戦時中、戦意高揚の為の宣伝に協力したと言われる花森安治は、その反省から戦後『美しい暮しの手帖』を興す。それは、単なる雑誌社と云うより消費者運動と経済的に自立した民間の研究所を兼ねて居た。各社の製品の性能を比較するテストを誌上で行い、その為に雑誌に広告を入れ無かった。

 彼は「民主々義の〈民〉は 庶民の民だ 僕等の暮しを 何よりも第一にする と云う事だ 僕等の暮しと企業の利益とが ブツカッタラ 企業を倒す と云う事だ 僕らの暮しと 政府の考え方が ブツカッタラ 政府を倒す と云う事だ それが 本当の〈民主々義〉だ」(「暮しの手帖」第2世紀8号、1970)と言う一方で、「一つの内閣を変えるよりも、一つの家の味噌汁の作り方を変える事の方がズッと難しいに違いない」と言った。 (「美しい暮しの手帖」9号 1950)

 今日風に言えば、システムの中に生活世界を作ろうと云う訳だ。言い換えれば、専門家の知識を分かり易く民主化するだけで無く、民主主義を科学的な仕方でバージョンアップしようとしたと云う事だ。
 人の暮らしの中には変わった部分もあれば、変わら無い部分もある。それでも、花森の時代と比べれば、私達の生活は矢張り変化したと云えるだろう。そうだとすれば、私達は、ソロソロ自分達の生活に合わせて、政治風土を作り変えても好いのではないか。その方が、一内閣を云々するよりもズッと意味が有る筈だ。

 恐れずに受け入れる事が出来れば 社会は未だ進化出来る

 善意による支配において特徴的なのは、或る選択肢が道徳の名で与えられ、これに挑戦する可能性が理性の名で制限されると云う事である。 (畠山弘文、前掲書)
 「最適化されたシステム」は、その選択肢の中から選ぶのが、最も合理的だと言って来るかも知れない。だが、元々人は自由だ。提供されたものの中から選ば無ければ為ら無い理由は無い。少し「視点を移動」することで、私達の社会に無意識の様に君臨して居る〈知〉を、意識へと転換し「常に人が見ていながら、見えて居ないもの、見損為って居るものを、ハッキリと見える様にする」事が出来る。次は、それに合わせて社会を変えれば好い。

 そんな事、とても無理だと言うかも知れない。だが、好く考えてみて欲しい、本当に出来ない理由があるのだろうか。何と無くそう思い込んで居るだけで、実は大した理由なんて無いのでは無いか。「徳は孤ならず必ず隣あり」変化を恐れず、受け入れる事が出来れば、私達の社会は未だ進化出来る。本書がアナタに取って、社会を思い出し、自由を恐れ無い為の、切っ掛けに為って呉れる事を願って居る。


            1-29-22.jpg

 堀内 進之介(ほりうち・しんのすけ) 政治社会学者 1977年生まれ 博士(社会学)Screenless media Lab.所長 首都大学東京客員研究員他 専門は、政治社会学・批判的社会理論 近著に『善意という暴力』(幻冬舎新書)、『人工知能時代を<善く生きる>技術』(集英社新書)がある

             1-29-23.jpg

              政治社会学者  堀内 進之介   以上











━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    ■                           ■
    ■ ◆◇◆博多工場より直送◆◇◆ かねふくの      ■
    ■  ♪━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓  ■
    ■  ┃辛┃子┃明┃太┃子┃の┃贈┃り┃も┃の┃!┃  
    ■  ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━♪  ■
    ■   ●辛子明太子の故郷 博多より直送!       ■ 
    ■   ●日本中で愛されている辛子明太子!  
     ■
    ■                           ■
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 大切なあの方への贈り物にはかねふくの辛子明太子!!かねふくの辛子明太子は、博多工場から美味しいご挨拶をお届け致します。

         ▼詳しくはこちら▼
      https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+EUNA0I+MKI+60H7N
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



















新型コロナウイルス の現状




 新型コロナウイルス バス会社 「他人事では無い」 運転手感染に不安広がる

              〜朝日新聞デジタル 1/29(水) 6:00配信〜


        1-29-10.jpg

 奈良県庁で新型コロナウイルスによる肺炎に感染した患者に関する会見で、記者の質問に答える鶴田真也医療制政策局長(中央)等 2020年1月28日午後7時38分 奈良市 柴田悠貴撮影

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に、バス運転手が日本国内で感染して居た。武漢市からのツアー客を乗せたバスを長時間運転して居たが、詳しい感染経路は未だ判って居ない。海外からの旅行客等を乗せるバス会社は、衛生面に気を配って予防策を講じながら不安を隠せ無いでいる。

 京都市のバス会社では、新型肺炎の報道が出始めた1月中旬から乗務員にマスクを配布したり、消毒液をバスに積み込んだりして感染予防に取り組んで来た。同社の担当者は「感染拡大は不安だが、我々としては予防策に取り組んでいくしかない」
 大阪府内のバス会社も、社員に手洗いや嗽(うがい)等を呼び掛けている。「報道されて居る数字は最早宛てに為ら無い。他人事では無く怖いが、衛生面に気を付けながら営業して行くしか無い」と話す。

 大阪府の別のバス会社も運転手にマスクを配り、車内に消毒液を置いて居る。約30台のバスを運行し、毎年春節のこの時期は中国人ツアー客でフル回転して居るが、今年はキャンセルが相次いで28日の運行は例年の半数程だったと云う。
 役員の男性(38)は「中国からの旅行客を運んで居る以上、感染の恐れは有ると思って居た。気を付けたいが、ウイルスの潜伏期間が長い様なので限界もある。客を断る訳にもいか無いし不安は大きい」と零す。2月以降は中国人客の予約がなく為る見通しで、経営への打撃も大きいと云う。

 東京都内の貸し切りバス専門のバス会社は、先週から運転手一人ひとりにアルコール消毒液を配布。客が降りている間、手摺などの拭き掃除をする様にして居る。又、飛沫(ひまつ)感染を防ぐ為、運転手にマスクの着用を推奨して居る。
 同社の担当者は、運転手の感染に不安を隠せ無い。「インフルエンザの流行時と同じ対応しか取り様が無いのが現状。だが、実際どうすれば防げるのか判らない。正直、怖いです」と話した。


               朝日新聞社   以上









 武漢から帰国の日本人で5人目の搬送 

 帰国した206人の内約140人は経過観察を希望


              〜AbemaTIMES 1/29(水) 13:00配信〜


 140人が自宅に戻らず経過観察を希望

 中国の武漢市から29日に帰国した人の内、新たに1人が体調不良を訴えて東京・大田区の病院に搬送されて居る事が分かった。これで体調不良を訴えた人は5人目と為る。又帰国した日本人206人の内、およそ140人が自宅に戻らず、ホテル等での経過観察を希望して居る事が関係者への取材で判った。東京・新宿区の医療施設にバスで向かい、医師の診察と検査を受けると云う。

 その後、自宅に帰るか国や都が用意したホテルで様子を見るか選べる事に為って居るが、およそ140人が自宅に戻らず、ホテル等での経過観察を希望したと云う事だ。既に搬送された4人の症状に付いて、3人は夫々37.3度、37.5度、37.8度の発熱があり、もう一人は咳が出て居ると云う。


          AbemaTV 『AbemaNEWS』   以上









 【検証】新型コロナウイルスを巡る世界のデマ

               〜AFP時事 1/29(水) 10:19配信〜


       1-29-11.jpg

 マスクをして居る歩行者 香港にて(2020年1月27日撮影 資料写真)【翻訳編集】 AFPBB News


 【AFP時事】中国・武漢(Wuhan)で発生した新型コロナウイルスは世界各地に広がる一方で、世界の交流サイト(SNS)では根拠の無いウワサが拡散して居る。

               1-29-12.jpg

     【図解】世界に拡散する新型コロナウイルス、感染者が確認された国と地域
 
 AFPはSNS上で拡散して居るウワサの一部を検証した。

 シドニーの食品は汚染されて居ない

 オーストラリアでは、新型コロナウイルス株に汚染された食品とそれ等が発見されたとされるニューサウスウェールズ(New South Wales)州シドニー市内の住所が記載されたリストが、フェイスブック(Facebook)に複数投稿され、何百回もシェアされた。
 だが、地元の保健当局はAFPの取材に対し、リストに記載された住所を訪れた人が危険に晒されたと云う事実は無く、名指しされた食品もニューサウスウェールズ州当局による回収や監視勧告対象と為って居る食品リストには含まれて居ないと語った。

 デタラメな死者数予測

 スリランカでは、医師等が新型ウイルスによる死者数が、武漢の全人口に相当する1100万人に達する可能性が高いと予測して居るとする投稿が何千回もシェアされた。これは偽情報だ。中国当局はその様な予測を立てて居ない。 この投稿は又、中国のコブラの肉を食べる事で新型ウイルスに感染する可能性があると説明して居るが、これに付いても立証はされて居ない。

 新型ウイルスは食塩水では死な無い.

 呼吸器専門医である中国国家衛生健康委員会(NHC)の鐘南山(Zhong Nanshan)氏が、新型ウイルスの感染予防の為食塩水で口をゆすぐ様勧めて居るとの投稿が、ツイッター(Twitter)やフェイスブック、中国版ツイッター「微博(ウェイボー、Weibo)」等でシェアされた。
 この投稿は偽情報だ。鐘氏のチームは生理食塩水では新型ウイルスを「殺せ無い」とし、医学的に不正確なネット上のウワサを信じたり、シェアしたりし無い様呼び掛けて居る。

 陰謀論

 ツイッターやフェイスブックでは、新型ウイルスは意図的に作られたものだとする情報も流れて居る。中には、米疾病対策センター(CDC)が作ったと主張する投稿もある。
 これ等の投稿の一部は、コロナウイルス関連の特許をその主張の根拠として居る。だが、これ等の特許は、今回の新型ウイルスとは別のコロナウイルスのワクチン開発の為に登録されたものだ。

 フランスの加工画像付き偽情報.

 フランスでは、バルドワーズ(Val d'Oise)サボワ(Savoie)ロットエガロンヌ(Lot-et-Garonne)ピレネーオリアンタル(Pyrenees-Orientales)等の県で、新型コロナウイルスの感染者が出て居ると主張する投稿がSNSで拡散して居る。
 これ等の投稿には、AFPを含む複数の仏メディアがこのニュースを報じて居る場面のスクリーンショットの様に加工された画像が添付されて居る。だが、画像はデジタル処理されたもので、これ等の投稿で取り上げられて居る県での感染例は確認されて居ない。


           【翻訳編集】 AFPBB News   以上









 新型ウイルス感染拡大「数か月」続く可能性 専門家ら指摘

         〜発信地 ワシントンD.C. 米国2020年1月28日 22:24〜 


 【1月28日 AFP】中国で発生した新型コロナウイルス「2019-nCoV」の研究者等は、初期データを基に、感染者数が最少でも数万人に達し、流行が少なくとも数か月は続区とみている。
 米ノースイースタン大学(Northeastern University)のアレサンドロ・ベスピニャーニ(Alessandro Vespignani)教授は「翌週又は翌月に終わる様なものでは無い」と指摘して居る。疫学者等に先の事は分から無い。昨年12月に出現した新型ウイルスに付いても断片的な情報しか無い。

 研究者等は最近迄、症状が出て居ない感染者からは感染し無いと見ていた。しかし26日に為って中国当局が、症状の無い患者からの感染が確認されたと発表。米保健当局は翌27日、無症状の患者が他者への感染を招き得るとの科学的根拠は得られて居ないとの見解を示したが、もしその感染が実際に起こり得るなら、流行の動きも大きく変わって来る。潜伏期間は約2週間と云う最初の予想が出されたのも最近のことだ。

 国際感染症学会(ISID)で新型ウイルスに関する分析を発表した、カナダ・トロント大学(University of Toronto)のデービッド・フィスマン(David Fisman)教授は「知れば知る程、重症急性呼吸器症候群(SARS)に似て居る様に思われる」と明かして居る。
 「SARSは制御可能だった。恐らくはコレ(新型ウイルス)も制御可能だろう。だが今後数週間は分から無い」「何週間、もしかしたら数か月かも知れない。何処まで行くか誰にも分から無い」と、フィスマン教授は話して居る。

 中国における公式な感染者数は4000人以上で、死者数は100人以上とされて居るが、ベスピニャーニ教授は、ノースイースタン大等の研究班の分析を基に、感染者数は現在確認されて居ない人も含めると、2万5000人以上ではないかと云う見方を示して居る。又香港大学(HKU)の研究者等は、感染者数は既に4万人を超えて居ると見ている。
 ベスピニャーニ教授は、ウイルス感染拡大の中心地とされる武漢(Wuhan)内だけでも、感染者数は簡単に「2〜3倍に増える」と指摘。「より多くの場所に影響が広がり始めたら、この数字もズッと大きく為るだろう」と述べて居る。


            (c)AFP/Ivan Couronne   以上









 新型コロナウイルスの培養成功 ワクチンの早期開発も 豪研究所

            〜【シドニー時事】2020年01月29日09時02分〜

 オーストラリア南東部メルボルンにあるピーター・ドハーティー感染・免疫研究所は29日、中国で感染者が多発している新型コロナウイルスの培養に成功したと発表した。中国外の施設では初めてと云う。
 培養したウイルスは世界保健機関・WHOを通じて世界の研究所と共有。ワクチンの早期開発に繋がる可能性がある。
 同研究所は感染した患者から採取したサンプルを使って培養した。今回の成功により新型ウイルスに関する正確な診断が可能に為るとして「重要な突破口だ」と強調した。培養したウイルスは抗体検査向けに使われる他、試験段階のワクチンの有効性の評価にも役立つと云う。


                時事ドットコム   以上







調子が良くなったと思ったら。NMN高配合サプリは安心の新興和製薬【ミライラボ公式ストア】 



















安倍首相「募って居るが募集はして居ない」桜を見る会参加者で答弁 野党もツッコミ Twitterでは大喜利に




 安倍首相 「募って居るが募集はして居ない」桜を見る会参加者で答弁 

 野党もツッコミ Twitterでは大喜利に


        〜BuzzFeed Japan 貫洞欣寛 1/28(火) 19:28配信〜


      1-29-1.jpg

            予算委で答弁する安倍首相

 衆議院予算委員会で1月28日、安倍晋三首相の地元事務所が「桜を見る会」に支援者等を幅広く会に招待した問題が取り上げられ、安倍首相が「(会への参加者を)募集では無く、募って居ると云う認識」と答弁する一幕があった。
 質問した宮本徹議員(共産)「私、モウ日本語を今迄48年間使って参りましたけども、募ると云うのは募集すると云うのと同じですよ。募集の募は募るって云う字ナンですよ」と切り返した。

 この発言が報じられると、Twitterでは「#募っては居るが募集はして無い」と云うハッシュタグが生まれ、大喜利が始まった。「答弁しては居るが答えて居ない」「太って居るが肥えては居ない」と云った投稿が集まり、一時トレンド入りした。

「招待者は”募った”

 1月28日の宮本議員の質問の焦点は、安倍政権下で桜を見る会の参加者数が急増した理由だった。その上で、安倍事務所が出した「桜を見る会」の申込書を示して質問を重ねた。申込書には「ご家族、知人、友人の場合は別途用紙でお申込み下さい。(コピーしてご利用下さい)」と書いてある。
 ソコから「各界で功労・功績が会った方々を招く」と云う桜を見る会の趣旨の枠を外れた人々も次々と招かれたのでは無いかと尋ねた。

 「募集して居ると云う事に付いては、何時からご存じだったのですか」と云う質問に、安倍首相「私はデスね、幅広く募って居ると云う認識でゴザいました。募集してると云う認識では無かったのです」と答えた。
 宮本議員は「私、モウ日本語を今迄48年間使って参りましたけども、募ると云うのは募集すると云うのと同じですよ。募集の募は募るって云う字ナンですよ」と切り返した。その後も質疑は続いたが、首相は「何れにせよ、文書、名簿が残って織ませんので、確認のしようが無い」と語るに止まった。


 質疑の主な遣り取りは以下の通り

 宮本議員 「桜を見る会は各界の功績・功労の会った方を招くものですが、安倍事務所の『桜を見る会』の申込書には、功績・功労を書く欄は無い。紹介者欄があり、参加者が友人・知人の場合は別途用紙でお申し込み下さい、コピーしてご利用下さいとあります」「募ると云うのは、安倍政権下で遣った事なんです。招待基準は曖昧では無い。各界の功績・功労が有る方。幅広く募るのも代々の慣行では無く、安倍政権の7年の慣行だと云う事じゃありませんか。幅広く募る。(申込書の)コピーをドンドン取って遣ったと云う事です。幅広くと云う依頼が内閣官房から来てたんですか」

 安倍首相 「基本的に、幅広くと言うのは偏りが無いと云う事でゴザいまして、様々な分野で活動して居られる方を含め、事務所には過去の資料が残って居ないので詳細は不明ですが、幅広く参加者を募る観点から、この様な文書を使って来たのではないかと云う事でゴザいました」
 大西・内閣官房審議官 「文言として幅広くと云うものが有ったかどうかは、一寸分かりません」

 「総理は何時からご存じでしたか」

 宮本議員「このヤリ方で幅広く安倍事務所が募って居る事に付いて、総理は何時からご存じでしたか」
 安倍首相「幅広くと云う事を何時から知って居たか、と云う事でゴザいますか。内閣官房、内閣府から幅広く推薦を依頼される中において、幅広く希望者を募ると云う事で行って来たと云う処で、それに付いては承知をして織ました」
 宮本議員「内閣府は先程、幅広くと云う文言は記憶が無いと答えて居る。午前中の答弁で、総理は地元事務所がコノ遣り方で幅広く募って居た事を、何時から知って居たんですかと伺って居る訳です」

 安倍首相「文書(申込書)に付いてはツマビラカニは承知して居なかったのでありますが、私の事務所が(招待者を)推薦する過程において相談を受けた場合に意見を伝えた事もありますし、私が把握した各界で活躍されて居る方を推薦する様意見を伝えた事もあったと云う事です」
 宮本議員 「この文書は見た事は無かったと云う事ですが、幅広く招待して居る、募って居る、募集して居る事に付いては、これは推薦して居ると云う訳では無いですよ。募集して居ると云う事に付いては、何時からご存じだったのですか」

 「募集して居る認識では無い」

 安倍首相「私はデスね、幅広く募って居ると云う認識でゴザいました。募集してると云う認識では無かったのです」
 宮本議員「私、モウ日本語を今迄48年間使って参りましたけども、募ると云うのは募集すると云うのと同じですよ。募集の募は募るって云う字ナンですよ。総理がサッキから募って居ると云うのは募集して居ると云う事ナンですよ。その認識が無く、募ると云う言葉を使ってらっしゃったんですか」
 安倍首相「アノ、それはですね、ツマリ、事務所がですね、マ、言わば今マデの、ですね、経緯の中において、それに相応しい方々に声を掛けて居ると。ソコで、夫々が桜を見る会に参加するかどうかに付いて伺って居る、そう云う意味において募って居る、と云う事でゴザいます」

 宮本議員「相応しい方に声掛けてるんじゃ無いですよ。これ見てくださいよ。コピーしてください、知人や友人を誘ってくださいって書いて有るんですよ。これが『募る』って云う事ナンじゃナイですか。実態は(推薦に)相応しい方に声を掛けているだけじゃ無くて、知人や友人を含めてドンドン誘って下さいと総理の地元事務所が遣って来たと云う事じゃナイですか」

 「何れにセヨ名簿は残って居ない」

 安倍首相「アノ、言わば、それに相応しい方と云う事でですね、言わば募って居ると云う認識がアッタ訳でゴザいまして、例えば新聞等に広告を出して、どうぞと云う事では無いんだろうと云う訳でゴザいます。その上で申し上げますが、最終的に内閣官房及び内閣府で取り纏めを行って居ると云う認識でアリます」
 宮本議員 「友人知人を募って行けば際限が無いと思うんです。コピーを取って下さいと書いてある。これに付いては相応しい人以外にも声が掛かると云う遣り方ではナイですか」
 安倍首相「何れにせよ、文書、名簿が残って織ませんので、確認のしようが無い処でゴザいますが、遣り方において、参加者を募る遣り方において、先程申し上げた観点で募って居ると私は承知して居ります」

               1-29-2.jpg

 管理人注・・・この後、厚化粧の小母ちゃんがシャシャり出て来て「相応しい方だけを呼んだのでは無いのは・・・これを云うと怒られますが・・・民主党の当時の首相が・・・」と安倍晋三氏を弁護に為ら無い言葉で場内から冷笑の渦が広がった。

                 以上








━━━[PR]━━━━━━━━━━━━
☆━┳━┳━┳━┓
┃特┃典┃ア┃リ┃
┗━┻━┻━┻━☆
30年続く有機・低農薬野菜の定期宅配♪


▼お申込みは今がチャンス♪詳しくはこちらをCHECK!▼

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+FZ4R5E+1YGO+66OZ7

━━━━━━━━━━━━[PR]━━━



2020年01月28日

社会主義の敗北を認め無い 日本共産党の空しき抵抗




 社会主義の敗北を認め無い 日本共産党の空しき抵抗

     〜JBpress 筆坂 秀世 元参議院議員・政治評論家 1/28(火) 6:00配信〜


       1-28-4.jpg


 日本共産党 第28回党大会 1/18
 
 16年振りの綱領改定が大きな議題と為った日本共産党の第28回党大会が、1月18日に終った。只その改定内容は、実に空しいものであった。「相手が居ないのに自分だけで気負い込む事。実りの無い物事に必死で取り組む事」を「独り相撲を取る」と云うが、正しくそれが今回の綱領改定であった。
 日本共産党が戦後の活動の指針として来たのは、1961年の第8回党大会で決定された「日本共産党綱領」(61年綱領)であった。その後、ソ連崩壊等様々な出来事に応じて改定を繰り返して来たが、この綱領を大きく変えるものでは無かった。

 全面的な改定が行なわれたのが2004年の第23回党大会であった。今回の党大会では、この綱領(04年綱領)の核心部分を削除すると云う改定が行われた。この3つの綱領の中身を吟味すると日本共産党と云う政党が、いかに物事を正しく認識しないで、ご都合主義的な現状分析・情勢分析を行って来たかが好く分かる。

 ソ連等の社会主義国を徹底的に美化して居た61年綱領

 61年綱領を今読めば、現実とは大きく掛け離れた分析に、多くの共産党員は恥ずかしく為るか、信じ難いものを見たと思う事だろう。例えばこの綱領では「資本主義世界体制は衰退と腐朽の深刻な過程にある」「世界史の発展方向として帝国主義の滅亡と社会主義の勝利は不可避である」等と分析して居た。だがこの数十年、現実に進んで来たのは帝国主義(資本主義のこと)の滅亡では無く、ソ連、東欧諸国等社会主義の滅亡であった。

 又、社会主義陣営を「平和と民族独立と社会進歩の勢力」と規定して居た。しかし事実はどうだったか。ソ連国内では、スターリンによって反対派の粛清・大弾圧が行われ、酷寒のシベリアには数百万人もの農民等が強制収容所に送り込まれ囚人労働に従事させられて居たと言われて居る。
 対外的にも、バルト三国の併合、ナチス・ドイツとのポーランド分割支配迄行って来た。スターリンは、ヤルタ会談でルーズベルト米大統領やチャーチル英首相に対して、日本の千島列島等の領有を認める様要求した。これは当時、ソ連も認めるとして居た「領土不拡大」の原則に反するものであった。

 ソ連だけでは無く、社会主義陣営で複数政党制や議会制民主主義を採用して来た国は1つも無い。全てが共産党や労働者党等の一党独裁体制が敷かれて来た。中国では、ウイグル民族やチベット民族への弾圧が現在も行われて居る。「平和と民族独立と社会進歩の勢力」の正反対の勢力が社会主義陣営だったのだ。61年綱領の分析は完全に間違って居たと云う事である。

 本当の社会主義は失敗して居ないと弁明

 ソ連や東欧諸国の社会主義体制の終焉によって、世界でも日本でも「社会主義は敗北した」と云うのが常識的な見方と為った。だが日本共産党はそれを簡単には認め無い。何と弁明するのか。04年綱領には次の様にある。

 〈レーニン死後、スターリンを初めとする歴代指導部は、社会主義の原則を投げ捨てて、対外的には、他民族への侵略と抑圧と云う覇権主義の道、国内的には、国民から自由と民主主義を奪い、勤労人民を抑圧する官僚主義・専制主義の道を進んだ。「社会主義」の看板を掲げて行われただけに、これ等の誤りが世界の平和と社会進歩の運動に与えた否定的影響は、取り分け重大であった〉

 要するに、社会主義の原則を投げ捨てて間違った道を歩んで来た。だから失敗したのだと言うのだ。続けて次の様に言う。

 〈ソ連とそれに従属して来た東ヨーロッパ諸国で、1989〜91年に起こった支配体制の崩壊は、社会主義の失敗では無く、社会主義の道から離れ去った覇権主義と官僚主義・専制主義の破産であった〉

 社会主義の失敗では無かった。本当の社会主義は失敗して居ないと弁明するのである。しかし、そうだとすれば、国によって政党名は違うが、マルクス主義を掲げた共産党等の政権政党で道を踏み外さ無かった処は、只の1つも無かったと云う事に為る。正義の味方の筈の共産党が、世界では悪の権化に為って居た。これではいかにも説得力に欠ける。
 しかも、社会主義は失敗ばかりだったと云うのでは、共産党を名乗る日本共産党に取っても決して喜ばしい事では無い。過つては高らかに声を挙げて居た社会主義の未来を語れ無く為ってしまうからである。

 社会主義の敗北を認め無い為の04年綱領
 
 そこで04年の綱領改定で挿入されたのが、前段の2つの規定である。先ず1つ目は次の様に書かれて居る。

 〈今日、重要な事は、資本主義から離脱した幾つかの国々で、政治上・経済上の未解決の問題を残しながらも「市場経済を通じて社会主義へ」と云う取り組み等、社会主義を目指す新しい探究が開始され、人口が13億を超える大きな地域での発展として、21世紀の世界史の重要な流れの1つと為ろうとして居る事である〉

 中国・ベトナム・キューバの取り組みが「世界史の重要な流れ」だと云う事だ。ソ連、東欧は駄目だったが、これ等の国々が社会主義の優位性を示して行くだろうと云うのだ。楽観的としか言い様が無いが、藁にも縋る思いだったのだろう。
 だが現在の中国を見て、社会主義を目指す国等と思って来たのは恐らく日本共産党だけだろう。誰もが共産党一党独裁の覇権主義国家であり、国際法を無視する軍事大国と見て着た筈だ。「政治上の未解決」等と簡単に言って居るが、自由も民主主義も人権も抑圧された社会と見て来た。だから香港での市民の戦いがあり、台湾の総統選挙でも「中国共産党にノー」の審判が下されたのだ。更に未だ有る、と云うので次の一文も挿入された。

 〈21世紀の世界は、発達した資本主義諸国での経済的・政治的矛盾と人民の運動の中からも、資本主義から離脱した国々での社会主義への独自の道を探究する努力の中からも、政治的独立を勝ち取りながら資本主義の枠内では経済的発展の前途を開きえ無いで居るアジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカの広範な国々の人民の運動の中からも、資本主義を乗り越えて新しい社会を目指す流れが成長し発展する事を、大きな時代的特徴として居る〉

 延々と書いてあるが、南米ベネズエラでのチャベス政権の誕生を指して居る。チャベス政権は、自ら「新しい社会主義」を掲げて居たからだ。これを「大きな時代的特徴」と迄持ち上げてしまったのである。
 だが、石油価格が下落するとベネズエラ経済は大失速し、国民の暮らしは大変な事態に追い込まれて居る。チャベスの後継者と為ったマドゥロ政権の下でも市民の反政府デモを暴力的に鎮圧し、多数の死者を出して居る。此処でも評価を完全に誤ってしまったのだ。

 自慢の「科学の目」は間違ってばかり

 04年綱領策定の中心を担ったのは、当時の不破哲三中央委員会議長である。この人の造語に「科学の目」と云うのがある。物事を正しく認識するには、科学的に物事を見無ければ為ら無いと云う意味である。04年綱領の前段の2つの規定は、その面目躍如と云うべきものだろう。
 処が今回の綱領改定では、この04年綱領の売り物だった規定が、2つ共全文削除と云う事に為った。この規定が間違って居たからだ。これが自慢の「科学の目」なのである。

 過つては、地球上の半分の人々が社会主義の下で暮らして居る。この地球は、資本主義から社会主義へ発展して居る。これは歴史的必然であると言って居た。だが、党大会での志位和夫委員長の発言によると、キューバもベネズエラのマドゥロ政権を支援して居るので駄目だそうで、残るはベトナムだけと為ってしまった。社会主義は、この地球上からホボ消えてしまった事を証明したのが今回の党大会だったのだ。
 マア、ドッチにしても3つの綱領が社会や日本の政治に大きな影響を与えた訳では無い。日本共産党がその内部で勝手に、アアでも無いコウでも無いと、独り相撲を取って居ただけだ。遊びの世界なのである。だがその無責任さには呆れるしか無い。


          1-28-5.jpg

               筆坂 秀世   以上









 ココで一服・・・牛乳を飲むとお腹が緩く為る 理由を管理栄養士に聞いてみた

          〜教えて!goo ウォッチ 2020年1月28日 8時0分〜

            1-28-6.jpg

 体質の所為か筆者は、牛乳を飲むとお腹が緩く為る事が多い。冷たい牛乳なら猶更だ。出来れば冷たい牛乳でも問題無く飲める様になりたいと常々思って居たが・・・「教えて!goo」にも「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロし下してしまいます」と云うユーザーから投稿がされて居る様に、この様な人は少無く無い様だ。そこで今回は、牛乳を飲むとお腹が緩く為る理由やその対処法に付いて、管理栄養士の遠藤ミキさんに聞いてみた。

 冷たい牛乳を飲むとお腹が緩く為るのは何故?

 そもそも何故冷たい牛乳を飲むとお腹が緩く為ってしまうのだろうか。

 「『冷たい牛乳』 との事ですが、冷たい飲みものと牛乳とに分けて説明します。冷たい飲み物は、飲む事で胃腸が冷やされ、消化管全体の血行が悪く為ります。血行が悪く為る事で、消化機能が低下しお腹が緩く為ったり、下痢をし易く為ったりします」

 では、冷たい牛乳によるお腹の不調も温度に起因すると云う事だろうか。

 「牛乳に含まれる『乳糖』を分解するラクターゼと云う酵素があります。冷たい牛乳を飲むとお腹が緩く為るのは、胃腸が冷えて、ラクターゼの分泌が更に悪く為ってしまって居ると考えられます」

 ラクターゼと云う酵素の分泌不足と低温による消化機能の低下が、お腹が緩く為る理由と云う事が分かった。

 乳糖不耐症って何?

 牛乳を飲むとお腹を壊す原因に「乳糖不耐症」と云うのが関係して居ると聞いた事がある。

 「乳糖不耐症とは、牛乳の中に含まれて居る乳糖(ラクトース)を分解する酵素が不足する事が原因です。お腹の中に入った牛乳の中に含まれる乳糖は、分泌されるラクターゼによって分解され、吸収されます」
 
 詰まり、乳糖不耐症とはラクターゼが不足して居る状態なのだ。

 「ラクターゼが十分に働いて居る人は、消化・吸収される為、お腹の調子が悪く為りません。牛乳は乳糖を多く含む代表的な食品です。なお、母乳にも乳糖が多く含まれて居ます」

 母乳を飲んで下痢をする赤ちゃんと云うのは、余り聞いた事が無い様な気がするが・・・

 「赤ちゃんの頃は母乳を消化する為、又、子供の頃は牛乳を飲む機会が比較的多い為、ラクターゼが活発に働いて居ます」

 大人に為ってから牛乳や乳製品を摂取する機会が減ると、ラクターゼの分泌が減る事があるとのこと。

 温めた牛乳やヨーグルト等では症状が出無いのは何故?

 冷たい牛乳を飲むとお腹が緩く為る人でも、温めた牛乳やヨーグルトではお腹が緩く為ら無い場合がある。

 「冷たいと消化機能が低下しますが、温める事で血行が好く為り、冷たい場合に比べて乳糖分解酵素を分泌する能力が高く為る事が考えられます」

 腸の働きが増す事で、乳糖を消化出来る様に為る。

 「ヨーグルトは牛乳に比べると乳糖の量が少なく、又食べるタイプのプレーンヨーグルトは牛乳に比べて粘度があり、胃腸を通るスピードも牛乳に比べると遅いので、乳糖分解酵素の分泌を受け易いと考えられます」

 成程。だから冷たい牛乳が飲め無い人でもヨーグルトを問題無く食べる事が出来たのか。なお、低脂肪牛乳等牛乳にも色々な種類があるが、種類を変えると下痢し難いと云う事はあるのだろうか。

 「低脂肪牛乳は、普通牛乳に比べると乳糖の量が多く為って居ます。低脂肪牛乳で大丈夫と云う人は、他に原因があるのかも知れません」

 普段から油を取り過ぎて下痢をし易く為って居る人は、低脂肪牛乳にすると胃腸への負担が軽く為る事があると云う。お風呂上り等に冷たい牛乳を一杯飲むのは、又格別の美味しさだ。只、お腹の弱い人は胃腸への負担を考えると温めて飲むのが好いだろう。それでもお腹の調子が悪く為ると云う人は、ヨーグルトやチーズなど他の乳製品にするのも一つの方法だろう。


            1-28-7.jpg

 専門家プロフィール 遠藤ミキさん 料理研究家、管理栄養士。札幌市の料理教室 料理日和 代表。初心者でも安心して学ぶことができ、日々の料理がもっとおいしく、ますます楽しくなるような企画の立案やレシピの作成を精力的に行う。特に、基礎から自分のペースで学べるマンツーマンレッスンには定評があり、ファンも多い。
 
       教えて!goo スタッフ Oshiete Staff   以上









 【管理人のひとこと】

 ナカナカ手厳しい筆坂氏の批判でした。しかし管理人が、日本に在る政党の中で一番に信頼し期待の持てるのが共産党と云う団体です。それは、彼等が教条主義にも似た理想主義を捨て無い・・・或る意味バカ正直で純粋な探求心の旺盛な人達だろうと想像するからです。
 世界に、共産主義の思想で理想的な国を作った例は今の処存在しません。旧ソ連にしろ現在の中国でも、実際は思想とは相容れ無い、個人の自由も無い一党独裁の非民主主義の独裁国家体制です。キューバが頑張って居ますが経済的には苦しい状況でしよう。
 管理人は共産党員でもそのシンパでもありませんが、理想は理想で、現実には不可能と判って居ても、それを目標として現実と妥協して行く・・・だから、一歩一歩理解を広げ仲間を増やして行く努力を続けて居る。彼等はその過程に在るのだと考えて居る筈です。だから、彼等・彼女等の日常は、悪を嫌い、清貧で勉学に励み「理想的な国に一歩でも近付く」事を念頭に活動して居ると思うからです。

 その理想的な国家とは、貧しくとも生き甲斐があり貧富の差の無い「皆が幸福な国」なのでしょう。行き詰った資本主義の短所を補い、彼等の思想の好い面で多くの人達を幸せにしようと考えて居る・・・理想に身を捧げる神父でありシスターであり僧侶なのです。無論彼等は聖職者では無く生身の人間ですから、間違いもあり失敗も続けるでしょう。
 恐らく彼等は幾らジリ貧に為っても「共産党」の党名は捨て無いでしょう。それは、目標だけは捨てられ無い「生きて行く為の糧」だからなので、理想に一歩でも近付いた社会を目指して居るからです。言い換えれば少数の大富豪を生む体制を嫌い、大多数の貧しくとも幸せな人々が集う社会が理想なのです。この様な政党が我が国に存在しても好いのです。日本的共産党思想・・・と云うのが、現在に引き継がれた志位委員長が目指すものなのでしょう。
 ですから、今までに何度失敗しても好いのです。次々と理想を変えても好いのです。新たな目標が次々と生まれても好いのです。仲間内での路線・思想対立が在っても然り、それを乗り越え排除せず共に新たな目標へと向かえば好いのです・・・これは、飽く迄理想論ですが。

 それと管理人は少々便秘気味。何とかしたい時には必ず冷たい牛乳をコップ1〜2杯、グーっと一息で飲み干すと、アラ不思議・・・必ず少量の勝利は味わえるのです。それと、コーヒーを飲む時は常にブラックに牛乳を容れるのが癖に為って居ます、悪しからず。







━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「安心のおいしさ」をじっくりと試してみませんか。

 らでぃっしゅぼーやは、有機・低農薬野菜の戸別宅配サービスをはじめて、まもなく30年の月日が経ちます。

 「安心・安全」「美味しさ」のため、また持続可能な地球環境を目指すため、「できるわけがない」と呆れられてもらでぃっしゅぼーやは信じる道をがむしゃらに突き進んできました。そんならでぃっしゅぼーやが提供するのは、厳選された独自の基準を満たした商品のみ。
 他でもない自分自身に、また、愛する家族のために、心から安心できるものを使いたい。そんな方におすすめできる、こだわりの有機・低農薬野菜、無添加食品を取り揃えています。


 こだわりの商品はお得なセットでお届けすることも可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。 → https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+FZ4R5E+1YGO+5ZEMR

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━













 




「桜を見る会」安倍首相の支持層に起きた「異変」 世論調査のデータから見える有権者の「本音」




 「桜を見る会」安倍首相の支持層に起きた「異変」

  世論調査のデータから見える有権者の 「本音」

       
        〜withnews 朝日新聞社記者・磯部佳孝1/28(火) 7:00配信〜


      1-28-10.jpg

         安倍晋三首相(左)2018年9月15日 佐賀市 角野貴之撮影 朝日新聞

 1月に始まった通常国会で焦点の一つが、安倍晋三首相の「私物化」が指摘されて居る「桜を見る会」の問題です。野党の支持層が批判的なのは判りますが、朝日新聞の世論調査をみると、安倍首相を支持する層に「異変」が起こって居る事が分かりました。問題が発覚した2019年11月以降の世論調査から、首相支持層の本音を探りました。

 政権の対応に「納得できない」73%

 1月25日と26日に行った朝日新聞の世論調査では、「桜を見る会」に付いて、次の様に聞きました。
     
 【質問】あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。(2020年1月調査)

  納得できる  14%
  納得できない 73% 
 *その他・答え無いは省略
    

 「桜を見る会」は一部の時期を除いて、首相が毎春、東京・新宿御苑で主催して来ました。各界で活躍する人達を慰労し親睦を深めるのが目的で、当時の吉田茂首相が戦前に開かれていた春の「観桜会」等を参考に1952年に始めました。
 処が、昨年11月の臨時国会で「桜を見る会」が問題化します。安倍首相が主催する様に為ってからは、各界の著名人の他に、安倍首相の地元の支援者が多く招待されて居たとして、野党が安倍首相による「桜を見る会」の「私物化」だと指摘したのです。

 こうした批判を受けて、政府は今年の「桜を見る会」の開催を中止しました。安倍首相は招待者の増加に付いて「私自身も反省し無ければ為ら無い」と陳謝したものの「私物化」との指摘を払拭する様な具体的な説明がされ無いまま、年を越しました。

 首相支持層に溜る「不満のマグマ」

 1月の世論調査をみると、問題発覚から3カ月経っても、安倍首相の説明に対する有権者の厳しい視線がある事が伺えます。
 この間、内閣支持率は11月44%(不支持36%)12月38%(不支持42%)1月38%(不支持41%)と推移し、支持は40%を切ったママです。
 2012年12月に始まった第2次安倍政権では、年末年始を挟んだ12月から1月の内閣支持率は上がる事が多かったのですが、今回は横バイでした。不支持が支持を上回る状況も2カ月連続です。「桜を見る会」の問題が尾を引いて居る様です。

 それでは、安倍首相の支持基盤と言える内閣支持層と自民支持層は「桜を見る会」の問題をどう見て居るのでしょうか。      

 【質問】「桜を見る会」に付いて、安倍首相は「私は、招待者のとり纏め等には関与して居ない」と説明しています。アナタは、安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。(2019年11月調査)

  納得できる   全体 23% 内閣支持層 40% 自民支持層 37%
  納得できない  全体 68% 内閣支持層 49% 自民支持層 53%
 *その他・答えないは省略
    

 【質問】「桜を見る会」を巡る一連の問題に付いて、アナタは、安倍首相の説明は十分だと思いますか。十分では無いと思いますか。(2019年12月調査)

  十分だ    全体 13% 内閣支持層 25% 自民支持層 21% 
  十分では無い 全体 74% 内閣支持層 61% 自民支持層 67%
 *その他・答えないは省略
  

 【質問】アナタは「桜を見る会」を巡る一連の問題で、安倍政権の対応に納得出来ますか。納得出来ませんか。(2020年1月調査)

  納得できる  全体 14% 内閣支持層 29% 自民支持層 24%
  納得できない 全体 73% 内閣支持層 58% 自民支持層 62%
 *その他・答えないは省略
     

 内閣支持層と自民支持層で、安倍首相や政権に対する否定的な評価が高いママである事が判ります。この問題を巡っては、安倍首相の支持層にも「不満のマグマ」が溜って居ると言えそうです。

 通常国会で首相の説明は――

 今月20日に始まった通常国会。安倍首相は施政方針演説で「桜を見る会」の問題には一言も触れませんでした。更に、首相の施政方針演説に対して各党が質問する代表質問でも、野党の党首らから「桜を見る会」の問題に付いて問われましたが、安倍首相はこれ迄と変わら無い答弁を続けて居ます。
 通常国会では、与野党議員と安倍首相らが一問一答形式で遣り取りする予算委員会が1月27日から始まりました。果たして、安倍首相から納得の行く説明があるのでしょうか。


                  以上









 安倍政権の強さ「定食屋」に例えると・・・世論調査が示す「常連」

   〜安倍内閣 第1次政権と第2次政権の違いは?朝日新聞 世論調査部 2015年2月26日〜

 • 第1次 38%  第2次 45%
 • 離れぬ「常連客」
 • 支持する理由トップは・・・
「他より好さそう」

 通算在職日数が歴代最長と為った安倍晋三首相。1年で退陣した第1次政権と、7年続く第2次政権は何が違うのでしょうか?世論調査のデータで分析すると、長期政権を支えて来た世論の実態が浮かんで来ました。鍵を握って居るのが「常連客」の存在です。安倍政権の強さを「定食屋」に例えながら、探って観ました。(朝日新聞記者・磯部佳孝)

 第1次「38%」⇒第2次「45%」

 アナタは、安倍内閣を支持しますか、支持しませんか・・・朝日新聞の世論調査では毎回、内閣支持率を出して居ます。安倍政権の内閣支持率の平均を比べると、第1次政権と第2次政権でガラリと変わって居ます。

 【アナタは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか】

 第1次政権(06年9月〜07年8月) 支持 38% 不支持 42%
 第2次政権(12年12月〜)    支持 45% 不支持 34%
 ※2016年7月から調査方法などが一部変更


 安倍政権を「定食屋」に例えるなら、第1次政権は第2次政権より繁盛して居無かったことが見て取れます。

 第2次政権を支える人達は 男性・若者・自民支持層

 第2次政権の支持率の高さは、自民党の歴代長期政権の中でも小泉政権に次ぐ水準です。今年11月の調査結果を観てみましょう。

 【アナタは、安倍内閣を支持しますか、支持しませんか(2019年11月)】

 支持 44% 不支持 36%
 ※その他・答えないは省略


 今年は常に4割台の支持率を維持して居ます。長期政権で支持率を失わ無いワケは何処にあるのでしょうか。世論調査では、全体の数字だけで無く、性別や年代、支持する政党と云った項目毎に内閣支持率を見ることが出来ます。11月調査ではどうだったのでしょうか。

 【アナタは、安倍内閣を支持しますか、支持しませんか(2019年11月)】

 性別  男性 支持49% 不支持34% 女性 支持38% 不支持37%
 年齢別  支持   不支持 
 18〜29歳 47%   25%
 30代   51%   22%
 40代   46%   32%
 50代   47%   35%
 60代   35%   46%
 70歳以上 39%   46%


 支持政党別

  自民支持層 支持 80% 不支持 9%
  無党派層  支持 23% 不支持 45%
 ※その他・答えないは省略


 男性の支持率が49%、年代では18〜29歳は47%・30代は51%と高い事が目立ちます。支持政党では自民支持層の80%が支持して居ます。第2次政権を主に支持して居るのは男性・若者・自民支持層と言えそうです。 
 平均支持率で見ると、第2次政権では20代以下の男性が6割弱、30代と40代の男性が5割の支持率でした。ちなみに第1次政権では男女共に60代以上の支持率が比較的高く、40代以下の男性の支持率が高い第2次政権とは対照的です。この変化は「定食屋」の客層が第2次政権では若い人達に広がったとも言えます。更に第1次政権と第2次政権で違いが大きいのは、自民支持層の支持率の動きです。

 離れぬ「常連客」

 【自民支持層の内閣支持率】

 第1次平均 支持 77% 不支持10%  第2次平均 支持 83% 不支持 6%

 これは、自民支持層の内閣支持率の平均です。安倍首相は自民党のトップ・党総裁でもあり、定食屋で例えるなら、自民支持層はその店の「常連客」です。第1次政権が短命に終わり、第2次政権が長く続いている背景には、この「常連客」の動きがありました。
 第1次政権は発足当初コソ、自民支持層の支持率は89%でしたが、その後の閣僚の相次ぐ辞任等によって低下します。

 参院選直前の07年6月には最低の64%と為り参院選は惨敗。内閣改造を行った8月は78%に持ち直しましたが、敗戦のダメージは大きく、自身の体調不良も重なり退陣に繋がりました。肝心の国政選挙で「常連客」が離れてしまえば、選挙に勝って定食屋を続けて行く事は難しく為ります。
 一方、第2次政権では、自民支持層の支持率は70〜90%台で推移します。財務省の公文書改ざん等が発覚した直後の18年4月は68%に下がりましたが、その翌月には74%と持ち直しました。5度の国政選挙前には何れも70%台後半〜90%台前半をキープして織「常連客」を離さ無い事が第2次政権の強みと為って居ます。

 支持する理由トップは・・・「他より好さそう」

 では「常連客」が第2次政権で離れて行か無いのは何故でしょうか。朝日新聞の世論調査では16年7月以降、内閣を支持する人にその理由を次の4つの選択肢の中から聞いています。11月は次の様な結果に為りました。

 【内閣を支持する理由(2019年11月)】

 ・1他よりよさそう 全体 56% 自民支持層 53%
 ・2政策の面 全体 16% 自民支持層 17%
 ・3自民党中心の内閣 全体 15% 自民支持層 17%
 ・4首相が安倍さん 全体 11% 自民支持層 11%
  ※5その他・答え無いは省略


    1-28-11.png

 自民支持層の内閣支持理由のトップは、この4つの選択肢では常に「他より好さそう」です。更に11月調査では、長期政権の理由に付いても聞きました。

 【安倍政権が長い間続いて居る理由に付いて、アナタの考えに近いものは、次のうちドチラですか(2019年11月)】

 他に期待できる人や政党が無い  全体 82% 自民支持層 74%
 安倍さんの政治姿勢や政策が好い 全体 14% 自民支持層 25%
 ※その他・答え無いは省略


 第2次政権を支えて来たのは、熱烈な安倍政権への支持者よりも、消極的な支持者の方が多いと言えそうです。その背景には、安倍首相が2012年12月の衆院選で当時の民主党から政権を奪還し、その後5回の国政選挙で勝ち続けて居る事があります。
 自民支持層に取っては、安倍首相は与党への返り咲きを果たした功労者であり、自民党内に他に期待出来る人が台頭して来ない限りは、今のママで好いという意識が働いて居るのではないでしょうか。
 例えるなら、近所のライバル店が店名を変えてもパッとせず、内輪モメで客足が伸び無い中、特別美味しい訳では無いけれど、他の店よりは好さそうな定食屋「安倍」に客が集まって居る。そんな状況なのかも知れません。


                   以上













━━━[PR]━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━
\あなたはどのタイプ?/
ライフスタイルに合わせて宅配コースを選ぼう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━
特典1|入年会費0円!&4週間全商品配送料0円!
特典2|ベビー特典※
※妊娠中や3歳未満のお子さまがいらっしゃるご家庭を対象として、3,000円以上のお買い上げで最大36ヶ月(156週間)配送料無料。

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+FZ4R5E+1YGO+5Z6WZ
━━━━━━━━━━━━[PR]━━━





2020年01月27日

元防衛大臣・驚愕の発言 「 何ででコンなに必要だったの?」沖縄・ヘリパッド建設強行の舞台裏  




 元防衛大臣・驚愕の発言 「 何ででコンなに必要だったの?」 

 沖縄・ヘリパッド建設強行の舞台裏


              〜AERA dot.〈dot.〉 1/27(月) 17:00配信〜


        1-27-15.jpg

 ヘリパッド建設に抗議する市民は、本土・沖縄連合の機動隊員によって強制排除された 2016年7月(写真 阿部岳)

 昨年末、沖縄の東村・高江の集落を囲む様に造られた「米軍ヘリパッド」建設に際し、政府高官が日本の民間企業に建設協力を打診し、便宜供与を匂わせて居た事が明らかと為った。
 企業側の内部メモから浮かび上がって来たのは、徹底的に民意を蔑ろにする政権の姿だ。内部メモの存在をスクープした沖縄タイムスの阿部岳記者が、本土復帰後最悪の「165日」の現場を克明に描いた著書『ルポ沖縄 国家の暴力』(朝日文庫)で明かした「政府暴走」の一端を公開する。

             1-27-7.jpg

                   和泉洋人首相補佐官

 沖縄の山奥で引き起こされた数々の無法と、政権中枢が一本の線で繋がった。入手した内部メモを読んで、「矢張りそうだったのか」と云う感慨の様なものを抱いた。現場を這い回った日々の記憶が蘇った。
 メモの中で、和泉洋人首相補佐官は「本件は官邸で官房長官直結で私が仕切って居り、一省庁の問題では無く国の問題」と発言して居た。菅義偉官房長官の側近として、官邸で権勢を振るう人物。「本件」は米軍のヘリパッドを、東村高江周辺に建設する事業を指す。

 沖縄本島北部、広大な森に広がる北部訓練場の約半分を返還する。代わりに、返還区域に在ったヘリパッドを引き続き使う区域に移設する。そう云う大義名分だったが、新設の6カ所がよりによって集落を取り巻く様に配置され、防衛省から真面な説明も無かった。オスプレイやヘリが飛び交う下では、危ないし煩くて暮らせ無い。地元の高江区は反対し、2007年に始まった工事は抗議行動で中断して居た。
 2016年7月工事を再開した政府は、反対を好く知った上でアラユル手段を使って抵抗を潰しに掛かった。人口約140人の集落に、全国6都府県の警察から機動隊員約500人を差し向けた。工事に必要な資機材の搬入が座り込みで阻止されると、陸上自衛隊のヘリを投入して運ばせた。

 内部メモはヘリ投入の翌日に当たる2016年9月14日に、電源開発(東京・Jパワー)が作成した。この日午前、会長が和泉補佐官から官邸に呼ばれた時の遣り取りが記録されて居る。
 電力卸売りが主力のJパワーは、建設現場近くに発電所を持って居た。政府はその発電所の建屋を作業員や防衛省職員の休憩用に使わせたいと考えたが、事務レベルの折衝でJパワーが断った。県民が反対する基地建設に肩入れして居ると見られては、沖縄での事業が難しく為る。だが、会長を呼び出した和泉補佐官は、有無を言わせ無かった。

              1-27-8.jpg

           安倍パワー満開の和泉首相補佐官の公費半休出張

 「懸念は理解するが、国が米国との関係の中で急いで居る事業と受け止めて、協力して欲しい。中立とか言うのは勘弁して下さい。会長から下して貰い、事務局間で相談させて欲しい」

 会長は「国の強い要請と受け止める」と応じざるを得無かった。和泉補佐官は「有り難い。海外案件は何でも協力しますから」と、海外で事業展開するJパワーへの便宜供与迄匂わせて居た。

 此処で政府側が得たのは、発電所の建屋を使わせて貰う、と云う非常に些細なメリットである。これによって工事が劇的に進んだ訳では無い。政府高官が熱心に民間企業トップを説き伏せ、行政の公平性を歪める様な危ない橋を渡る。何故此処迄するのか、不思議な感じがするかも知れない。
 これは、私が高江の現場でズッと感じて来た違和感と一致して居る。払った犠牲と得た成果がどうしても引き合わ無いのだ。人権を踏みにじり民主主義を破壊し、法を破って約94億円の税金を投入した。引き換えに手にしたものは、直径45メートルの米軍ヘリパッド6カ所である。周辺には、既に15カ所のヘリパッドが在った。

 驚くべきエピソードが有る。工事が一段落した2017年1月、高江区の区長が、防衛省の大臣室を訪れた時の事。新設ヘリパッドの配置図を示すと、当時の稲田朋美防衛相はこう言ったと云う。「何でコンなに必要だったんでしょうね」建設を強行した防衛省の責任者が、必要性を根本から問うて居る。ズッと反対して来た区長は呆気に取られ「ハイ、そうなんですよ」と返すのがヤッとだった。

 「何でコンなに」その答えを政府は知ら無い。政府が知って居るのは、米軍が必要だと主張して居る事・・・それさえ知って居れば十分だ。
 内部メモは和泉補佐官の発言を伝える。「米国政府は、日本政府は沖縄関連で何もして居ないと見て居る。本件は、日本政府も汗を流して居る証拠として、20年間放置されて居た件を動かした」米国の目にどう映るかだけを気に掛ける日本政府の卑屈さが痛々しい。

 今、名護市辺野古の海で、全く同じ構図の新基地建設が進んで居る。総事業費は政府発表で高江の100倍に当たる9300億円に上り、更なる膨張も確実視される。民意と豊かな海を埋め殺して造るのは、長年リストラ対象と為って来た海兵隊の、しかも輸送部隊しか使え無い飛行場である。和泉補佐官は此処でも強行の指揮棒を振るって居る。
 これは安全保障政策では無い。日本をボロボロにする事と引き換えにした米国への隷従であり「売国的」ですらある。


              沖縄タイムス・阿部岳   以上









 沖縄のヘリパッド建設強行に立ち上がった意外な人とは?

            〜AERA# 沖縄問題 渡辺豪 2016.10.24 07:00〜


 1-27-9.jpg

 機動隊と市民の鬩ぎあいが続く沖縄・高江周辺 道路封鎖などが続き、近隣住民からは生活への影響を訴える声も出て居る(c)朝日新聞社

 沖縄本島北部で進む米軍ヘリパッド建設。これ以上、現場で起きて居る事を看過出来ないと、遠く離れた東京都民の有志が行動を起こすと云う。何故か。

 米軍北部訓練場の約半分(4千ヘクタール)を返還する条件として、ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設が進められて居る沖縄県東村(ひがしそん)高江。住民等の反対運動対策として、警察の機動隊が派遣されて居るが、そこに警視庁等沖縄以外の警察が動員されて居る事は意外と知られて居ない。
 東京から沖縄迄、警視庁機動隊を派遣するのは違法・不当な公金支出ではないのか。東京都内の市民グループメンバー等が10月17日、都監査委員に派遣中止勧告を求める住民監査請求書を提出する。

 300人超が参加

 請求するのは市民グループ(田中祥士代表)の呼び掛けに応じた300人超。弁護士67人が代理人としてサポートして居る。
 監査請求書によると、都公安委員会は沖縄県公安委員会からの「援助要求」を受け、7月12日に警視庁機動隊員の沖縄派遣を決定。警視庁機動隊員は、沖縄県警や他府県警の機動隊員等と共に7月19日以降、高江のヘリパッド建設予定地周辺で、法的根拠も示さず、市民の強制排除やテントの撤去・車両検問等を行って居る。
 こうした警察力の行使は許されず、機動隊員への給与等の支払いは違法・不当として、速やかに機動隊員の派遣を中止する様都公安委員会への勧告を求めて居る。監査請求の事務局を担当する高木一彦弁護士はこう憤る。

 「東京都に所属する警察官の本務は都民の身体・生命・財産の保護にあり、他県での警察力の行使は例外的にノミ許容されるべきです。沖縄で基地に反対する市民を弾圧するのに、我々都民の税金が使われて居るのは許せ無い」警視庁の機動隊派遣の手続きに関してはこう指摘する。  「表面上、沖縄県公安委が都公安委に派遣要請する形式が取られて居ますが、沖縄県公安委の実質的な権限を握るのは国のキャリア官僚である沖縄県警本部長。政府主導で派遣が決定されたのは明らかです」

 大阪、福岡等も派遣

 沖縄に派遣されて居るのは警視庁の他千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡の全国5府県警の機動隊員。計500人規模に上る。
 ヘリパッドは、高江集落を取り囲む様に6カ所の建設が計画されて居る。既に完成した2カ所では、米海兵隊のオスプレイが昼夜を問わず訓練に使用。高江では今年6月の夜間(午後7時〜午前7時)の航空機騒音発生回数が、2年前と比べて約24倍の383回に上った。

 一方、北部訓練場の部分返還を「負担軽減」の目玉にしようとヘリパッド建設を急ぐ政府は9月、工事に使う大型車両を自衛隊のヘリコプターで搬送。10月8日には菅義偉官房長官が沖縄を訪問し、高江区への直接的な財政支援を検討する意向を示した。
 「現場では夜を徹し、今この瞬間も海上保安庁・警察・自衛隊の諸君が任務に当たって居る。今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」
 9月26日の所信表明演説で安倍晋三首相は、安全保障環境の変化やヘリパッド移設に触れた上で、こう訴えた。安倍首相に促された自民党議員は一斉に立ち上がって手を叩き続け、約10秒間、演説が中断した。「起立」と「拍手」への批判は上がったが、演説内容に異論を挟む声は目立って居ない。

 しかし、沖縄では安全保障政策を巡って混乱が続いて居る。高江では、沖縄戦を体験した車椅子の女性(87)が機動隊との揉み合いで小指を切って5針を縫う怪我をした。取材記者が機動隊に強制排除される事態も起きた。地元紙は、高江で市民を排除する際、耳元で暴言を浴びせる機動隊員が居るとも報じて居る。辺野古海域でも、海上保安庁の「過剰警備」が問題視されて来た。
 為政者が命じた任務にどの様な意味が有るのかは、置かれた立場によって受け止め方が異なる、と云う事に想像力を働かせる必要がある。今回の監査請求はそう訴えて居る。


       ※AERA 編集部・渡辺豪 2016年10月24日号    以上

























東京都知事選と山本太郎氏


 

 こう為る2020 7月の都知事選 小池氏軸に思惑が交錯

            〜東京新聞 2020年1月6日 朝刊〜


           PK2020010602100076_size0.jpg

 東京都知事選は、6月18日に告示7月5日に投開票される。現職の小池百合子氏は対応を明らかにしていないが、再選出馬が確実視されて居る。これに対し、都政で対立して来た自民党都連は、対抗馬擁立を目指すが難航し、党本部には小池氏容認ムードも漂う。統一候補擁立で一致した立憲民主・共産等野党の動きも注目だ。知事選から一年後に控える都議選も睨み、各勢力の思惑は交錯して居る。

 「今は明確にはお答えしません」

 昨年12月23日、小池氏は本紙のインタビューで、再選出馬に付いてこう語った。知事周辺は「ギリギリ迄表明し無いのでは」と見るが、連日の様に各種行事や会合を行脚し、年末には「知事選公約の土台」(都幹部)とも云われる都政の長期戦略ビジョンを発表。公明党も「うちは小池知事」(都議)と再選支持が既定路線に為って居り、準備は着々の様相だ。

 最大の焦点は自民党の動き。同じ23日の都議会自民党のパーティーで、党都連幹事長の高島直樹都議は「私達と同じ目線で頑張る知事候補を擁立し、必ず都政を奪還したい」と決意表明した。都連は2017年の都議選で小池氏率いる都民ファーストの会に惨敗して居り、雪辱を期す方針に変わりは無い。
 只都連は昨年6月に選考委員会を設置したものの、8月以降は開かれず事実上停滞。「これと云った人が居ない」(都連幹部)のが実情だ。丸川珠代参院議員等、現職国会議員の名前も取り沙汰されたが、本人は固辞したとされる。

 そんな中、党本部の二階俊博幹事長は「出すなら勝てるのを」「代え無きゃいけ無い積極的な理由は見付から無い」等と容認論を公言し、都議からは「最後は、梯子を外されるのか」と不安が漏れる。
 小池氏側に取っても、知事選後の2021年夏の都議選を見据えた場合、自民党都連との全面的な対立は都政運営の不安材料に為り兼ね無い。「都議会で自民党が勢力を盛り返したら、議会対応が苦しく為るだろう」と都幹部。現段階で「手打ち」は考え難いが、両者の距離感が、知事選に向けて変化するかどうか注目する。

 立民と国民・共産・社民の野党各党は、先月10日、統一候補擁立で一致した。小池氏は2017年衆院選で「希望の党」を結成して旧民進党分裂の切っ掛けを作っただけに、当時の「排除の論理」に不信感は根強く、小池氏の政治姿勢も論点と為りそうだ。 

        岡本太 石原真樹 井上峻輔  以上









 新興勢力が台頭するには ガチンコ単独路線を貫く事
 
 と為ると、山本太郎氏は都知事選へ?


       〜【雑談】音喜多駿(参議院議員 東京都選出) 1/2 Tweet〜


           1-28-2.jpg

 こんばんは、音喜多駿(参議院議員 東京都選出)です。今日は月刊誌から取材を受け「れいわ新選組旋風」を中心に先の参院選に付いての振り返りをしながら、ライターさんと今後の情勢に付いて雑談をして居りました。
 昨日のブログでも取り上げた様に、野合を繰り返す既存野党に有権者は飽き飽きして居り、その「現状不満層」が新興勢力に流れ込んで居ますし、又参院選・東京選挙区では私にも流れて来て居たと思います。自分の過去ログを見返していると「候補者調整は有権者の選択肢を奪う事に他為らず、有権者に失礼である」と云う内容の記事が発掘され、我ながら良い事言ってるナアと感じた処であります(!)。

 参考過去記事 やっぱり「選挙区(候補者)調整」は有権者を馬鹿にしてたと思う
https://otokitashun.com/blog/senkyo/5258/


 翻って、今回の参院選で躍進した「れいわ新選組」が(維新もですけど)この勢いを持続するとしたら、矢張り「野党共闘」に取り込まれるのでは無く、独自路線を堅持して行く事が極めて重要に為るのではないでしょうか。
 「ソコソコの議席を取る」「与党を苦しめる」為には、反自民と云う勢力で纏まった方が良いのかも知れませんが、昨日も述べた通りそれでは実は現政権を延命させるだけです。本気で政権交代を狙うのだとすれば、最初は大きく伸長し無くても、単独路線を貫く事。

 それで公言通り、衆院選全選挙区で候補者を擁立したら、小選挙区で勝つ事は出来ずとも「現状不満層」の票を掻き集めて可成りの数の比例枠を獲得する事が出来るでしょう。ソコソコ数が多いけど、自分達の保身だけで本気で政権交代をする気が無い野党連合より、数は少なくとも「本気で首を取りに来ている」少数野党の方が自民党に取って驚異だし、有権者の期待も集まると思います。
 そんな事を諸々と考えて行くと、矢張り今自由な立場にある山本太郎氏が来年の都知事選挙に出無い手は無いよな・・・と感じる処です。

 順当に行けば衆院選は都知事選の後に為るでしょう。「れいわ新選組」の名前を衆院選前にもう一度轟かせる為には、都知事選程相応しい舞台はありません。これ迄東京選挙区で活動して来た山本氏が都知事選に出る事にはそれ程違和感はありませんし、

 れいわ新選組と山本太郎氏論・ポピュリズムとリアリズムの狭間で(平河エリ)https://hbol.jp/198328/6

 国会ライターの平河エリ氏が分析する様に、山本太郎氏の支持者は「目的の為に手段を選ば無い事」を好意的に受け止めて居る訳ですから、出馬に対して大きなリスクはありません。負けても「れいわ」の名が轟く、勝てば勿論歴史的大勝利。

 残り11ヶ月と為った都知事選に向けて、各党の思惑は加速して行きます。東京維新に取っても都知事選・都議選は一つの天王山。周りの動きにも注視しながら、有権者の期待に応える為の準備をして行きたいと思います。それでは、また明日。


                  以上









  「れいわ新選組」と山本太郎氏論・ポピュリズムとリアリズムの狭間で

              〜平河エリ@読む国会 2019.08.01〜


               1-28-3.jpg

                 ポートレートが見付から無いので

 2019年の参院選が終わった。大きなニュースの無い選挙の中「れいわ新選組」が2議席を獲得した事が話題を呼んだ。本稿では、山本太郎氏の6年間の議会活動を振り返ると共に、一体「れいわ新選組」或は山本太郎氏が何を目指して居るのかを考えたい。

 山本太郎氏は、何時消費税をメインテーマとする様に為ったのか?

 山本太郎氏の政治活動は脱原発運動から始まった。これは周知の事実だろう。しかし、今回の選挙に置いて「脱原発」は「れいわ新選組」のメインテーマとして語られ無かった。専ら話して居たのは消費税のことである。勿論、原発即時停止、は政策の中には入って居るが、消費税や奨学金の問題等から比べると大分下にある。
 それでは、山本太郎氏は何時、消費税をメインテーマにする様に為ったのか。例えば「新党ひとりひとり」時代には、この様に発言して居る。

 「安倍総理は、消費税を引き上げて税負担を求めて行く以上、政治家も身を切る決意を示さ無ければ為らないと云う事から国会議員の歳費2割削減も決まって行ったと云う様な趣旨の事を仰っていますよね。平成19年4月24日、第一次安倍内閣で閣議決定された『公務員制度改革に付いて』と云う文書には『公務員は、先ず、国民と国家の繁栄の為に、高い気概・使命感及び倫理観を持った、国民から信頼される人物である必要がある』と書いてあります。  
 稲田大臣、私、国会議員の歳費2割削減と同時に、国会議員と同等の給与を受けて居る幹部職員の給与2割削減、実現するべきじゃないのかなと思うんですけれども、大臣の御見解お聞かせ願えますか」(平成26年4月11日 参議院内閣委員会)
此処では寧ろ維新の会の様な、身を切る改革を主張されて居る、とも読める。

 生活の党時代から時代の空気を読んでシフトして来た

 一方、生活の党時代に為ると、この様に主張は変わる。

 「消費税をPDCAで評価した場合、私は、一旦消費税を5%に戻して先々は廃止して行く、財源は所得税の累進性を強めて資産課税を強化して行くと云う事で賄えると考えます。中小企業・小規模事業者の現状に大変お詳しい先生に、消費税を一旦5%に戻すと云うプラン、御意見を伺いたいと思います」(平成27年03月23日 参議院行政監視委員会)  

 実は、山本太郎氏の政治団体「新党ひとりひとり」では、当初この様な基本政策が書かれて居た。(2019年現在、この内容はれいわ新選組の基本政策に合わせたものと為って居る)

 「裕福な者も貧しい者も同じ税率? 有り得ません。反対!だけでは呪文と同じ。先ずは生活必需品非課税を勝ち執ります」(参照:基本政策 | 新党 ひとりひとり)  

 この文言を見ても、必ずしも山本太郎氏の消費税に対する観点は、固まって居たとは言え無いだろう。そして、生活の党時代から少しずつ、メインテーマをシフトして来たのだ。それは、時代の空気を感じる山本氏の優れた能力によるものではないだろうか。
 山本太郎氏は当初反原発運動家として政治キャリアをスタートし、少しずつその政策を、消費税等の経済政策にシフトさせて来たと判る。先日のインタビューで、山本太郎氏はこう答えて居る。

 「選挙戦で掲げた『原発即時禁止』に付いては『そこに強い打ち出しを持ったら、多分、野党全体で固まって戦う事が難しい』と指摘。『電力系(の支持層)の力を借りながら議席を確保して居る人達も居る』とも述べ、野党共闘の条件とする事には慎重な姿勢を示した」(参照「毎日新聞」)  

 しかし、過つてはここ迄強く発言して居たのだ。

 「枝野さん細野さん。この国の全ての人を被曝させた民主党は戦犯です。首狩り族の一人として僕は行く必要がある。野田さんもそうです。ケジメを着けに行って遣ろう」(参照 田中龍作ジャーナル | 山本太郎氏出馬 「枝野・細野・野田は戦犯、僕は首狩り族になる」)
 
 日本の反原発運動の旗手として当選した候補が、その6年間の議会活動の中で打ち出す政策のウェイトを大きく変えた事は、冷静に評論され無ければ為ら無い事だろう。









 全部乗せ「れいわ新選組」の政策

 「れいわ新選組」を全く新しい政治のムーブメントだと捉える人が居るが、私はこの様な見方は短絡的ではないかと考えて居る。「れいわ新選組」の政策は、日本の所謂「第三極」の政策、或は民主政権後の野党全般を概ね引き継いで居るからだ。この点に付いて語る前に、ソモソモ日本の左派、日本の野党の欧米と比べての捻じれを指摘して置きたい。  

 一般に、左派は大きな政府を望み、右派は小さな政府を施行する。これが世界的にはスタンダードだ。左派には所謂社民主義者が居て、右派には自由主義者が居る。昨今既存の枠組みに縛られ無い政党が出て着たり、左派の中でもMMT等減税論を唱える政治家も居るが基本はこうだ。
 余談だが、好く日本の左派は緊縮でグローバルから見ると異質と云う様な意見があるが、イギリスの労働党のマニフェストでも普通に政府赤字を5年以内にゼロにすると云う公約があったりする。

 政府を信頼せず市場に任せる右派に比べ、左派は政府を信頼し政府の機能を活かそうとするので、健全な財政基盤は必要なのだ。しかし、日本において、社民主義は江田三郎の失脚と共に教条主義化した日本社会党と共に退潮し新自由主義が台頭した。  
 その後、平成維新の会・新進党・民主党・みんなの党・日本維新の会等様々な政党や政治集団が現れたが、多くが「増税無き景気回復(或は減税による景気刺激)と、社会保障の両立」を党の公約として来た。 例えば、みんなの党の政策にはこうある。

 「界中を見渡しても、デフレ下で増税をしている国はありません。みんなの党は、以下の経済成長戦略や物価安定目標の策定等により、10年間で所得を5割アップさせる事を目標に掲げます。結果として、今よりも遥かに実質経済規模が小さかった1990年当時の約60兆円を超える国税収入も得る事による財政再建も目指します」

 れいわ新選組の政策にはこうある。

 「物価の強制的な引上げ、消費税をゼロに。初年度、物価が5%以上下がり、実質賃金は上昇、景気回復へ。参議院調査情報担当室の試算では、消費税ゼロにした6年後には、1人当たり賃金が44万円アップします」(参照政策 | れいわ新選組)  

 この2つの根底に「増税無き景気回復」とでも呼ぶべき考えが流れて居る事は判るだろうか。この考え方は、特定の人間が党首に為った時期の民主党を除けば、日本の野党の基本的スタンスである。  
 税や財源は議論せず、財源は埋蔵金であったり、時に「日本は破綻しない」と云う学説に基づいた新たな赤字国債であったりする訳だ。この様な点を含め、消費税廃止が果たして左派的な政策なのか疑問が残る。私は「れいわ新選組」の政策は、右派も左派も喜ぶ、過去の野党のパッチワーク的な「全部乗せ」的政策であると感じて居る。

 全部乗せの限界が来てインフレに為った時、どうするのか?

 国土強靭化も最低賃金上昇も直接給付も、戸別所得補償制度も消費税廃止も大体入って居る。要は、アラユル分野に政府支出を増やしますと云う政策だ。  
 しかし、仮にインフレ目標達成迄財政再建を先送りするにせよ、国債が無限には発行出来ないことは自明だ。しかも、この様な「全部乗せ」の公約である。消費減税だけでは無く、様々な政策を合わせると相当な額の新規国債が必要になる。  

 パッチワークの結果「れいわ新選組」の政策は実現性が低いもの、或は財源論を意図的に省いたものに為ったと評価せざるを得無い。支持者の方々も含め、この様な点から目を逸らしてはいけ無いのでは無いか。インフレに為るまでは国債で財政の大部分を賄うと云う事は、インフレに為った場合、様々な社会サービスが削られ、大規模な増税が来ると云う事である。インフレが絶対に来無いと考えて居るなら別だが、論理的にはシンプルだ。  
 その様な社会システムに、我々は信頼を置けるのだろうか。私は疑問である。 国債は本来、将来産業への投資等に、景気刺激策とイノベーション施策として使うべきで、安定して財源を必要とする社会保障の分野で使う事は不適切では無いのだろうか。

 日本の左派政党のねじれとは

 「れいわ新選組」は決して政策的には新しいムーブメントでは無いと述べた。日本の左派のねじれの原因の一つには、政策と選挙のねじれた関係がある。「れいわ新選組」の候補者だった安冨氏のブログを引用する。

 「私は、山本太郎の『れいわ新選組』は、所謂『政党』では無いと結論した。ココで言う『政党』と云うのは、その目的を『綱領』と云う形で明文化し、何らかの『政策』を掲げて選挙を戦い、議席を獲得して綱領の実現を目指す・・・と云う共通の目的を持った集団の事である。  
 実の処、この定義にキチンと当て嵌る政党は、日本共産党しか無いであろう。他の政党は『選挙に当選して議員に為りたい』と思う人が集まって、票を得られる方法を色々考えそれを綱領や政策として出し『政党』のフリをして居る集団に過ぎ無い。それでも、フリをし無いといけ無いので、候補者が党の掲げる政策に反対だと公言する訳にはいか無いし、綱領と関係の無い政治理念を掲げる事にも大きな問題が生じる。
 その上、往々にして選挙のヤリ方も、支持母体と為る組織が主導権を握り、候補者はそれに従って運動する事に為り勝ちである」(参照:安冨歩氏のブログ)
 

 この安冨氏の考察に書かれた様な前提の下、伝統的に日本の左派は「減税と社会保障の両立」と云う実現困難な政策(時に財政再建も含む)を選挙の度に掲げる事に為り、それ等は細川政権・鳩山政権等左派政権実現の度に破綻した。  
 細川政権は国民福祉税導入で瓦解し、民主党政権は最終的に消費増税に踏み切らざるを得無かった。村山政権は、社会党が消費税廃止法案を提出して居たにも関わらず、2%増税を決断せざるを得なかった。民主党政権は所得税・法人税等の累進性強化を一定程度行い、更に行政改革で予算を捻出しようと考えたが、最終的には消費増税を含む一体改革を選んだ。  

 左派が大きな政府を選挙では語らず、増税無く社会保障の増大に対応しようとする事が、左派政権の安定性を損ねて来た。では、何故日本の野党の政策は、その様な総花的、或は八方美人なものに為ってしまうのか。









「票を取れるか」で物事を判断する癖が着いた日本の有権者

 私は、野党支持層、嫌日本の有権者は「票を取れるかどうか」で物事を判断する癖を着けてしまって居るのではないかと見ている。  
 この様な考え方の下では、全ての政策は「集票力があるか」もっと云うと「ウケが好いか」と云う視点でのみ判断され、更に有権者は「この政策ならウケが好いのに、何故この様な政策を打ち出さないのか」と云うねじれた義憤を持つ様に為る。  

 支持者個人がその政策をどう捉えるかでは無く、支持者が「どの政策なら勝てるのか」を基準に政策を考える様に為るのだ。「野党は消費税減税で纏まれば選挙に勝てるのに、何故遣らないのか」と云う様な言説は、この様な思考を下にして発せられる言葉ではないか。
 私は「れいわ新選組」の支持層には「選挙に勝てる様な政策を打ち出して居る党を支持する」と云う層が一定程度存在すると見て居る。 「この政策なら野党は勝てる」と考え、ソコに高揚感を感じる人達も居るのだろう。しかし、その様な思考の下選挙に勝った野党がその後何故政権を維持出来なかったかを考えると、この様な思考は矢張り、政策を下に政党を選ぶと云う有権者の有り方とは大きく掛け離れたものではないか。此処には、政党を選ぶと言いながら人を選ぶ、非拘束式の全国比例と云う制度の歪さも透けて見える。

 「れいわ新選組」は「左派」なのか

 共産党の試算では、財政を様々な場所から捻出し17.5兆を確保する事に為って居るが、これは主に社会保障の財源確保等に使われる事に為って居る。(参照 日本共産党の政策│日本共産党中央委員会)  
 消費税は平成29年度では年間17兆円の税収だ。廃止の為の財源確保は、共産党並みの徹底した課税強化を行って要約捻出出来る額だ。  

 しかし、冷静に考えてみよう。年間17兆の財源があれば、社会保障の強化や再分配機能の強化は可能である。この様な政策では無く敢えて消費税廃止を目指す理由は何か。「消費税では無く法人税や所得税の累進性を強化するべき」と云う意見は一見正しく思える。しかし、それは必ずしも消費税が不要な税であると云う事を意味しない。
 間接税が、広く様々な国で用いられて居る税率である事も確かだ。所得税の累進性強化、法人税の課税強化は必要であるとしても、消費税を廃止したり減税したりするべきだと云う結論には為ら無い。ソモソモ、日本の国民負担率は中程度、社会保障は極めて低く、更に社会保障の持続性には大きな疑念を持たれて居る。OECDのレポート等を見ても、再分配機能は先進国の中で極めて弱い。

 「明確な定義がある訳ではございませんけれども、今厚労省から御答弁があった国際比較と云う意味で言えば、社会保障支出の対GDP比は、OECD諸国、データがある中で、35カ国中15番目、ヤヤ真ん中位、それから国民負担率と云う意味で云うと、OECD36カ国中26位と云う事で、下から数えた方が早いと云う状況にございます。  
 又、社会保障給付費、急速な高齢化を背景として増大して行く中で、予算と云う意味で申し上げれば、その給付費の約半分弱を公費負担で賄って居りますけれども、それを賄う為の十分な財源を確保出来て居らず、赤字国債の累積と云う形で後代にツケ回しを行って居る状態にございます。  
 こうしたことを考えると、我が国は中福祉・低負担の状態にあると云う風に考えて居りまして、委員御指摘の様に、社会保障の持続性を確保して行く為の不断の改革が必要と云う風に財政当局としては考えて居る処でございます」(令和元年4月17日 衆議院法務委員会 宇波政府参考人)
 

 この様な中、年間20兆程度必要な消費税廃止が本当の意味で国民の幸福に資するかは、十分に考える必要があるのではないか。ソモソモ、消費増税賛成派は決して少なくは無い。消費増税は関心の高いテーマではあるが、国民が最も苦しんで居るのは消費増税では無く、上がら無い賃金や年金生活への不安ではないか。(参照 読売新聞) この様な点を踏まえても「れいわ新選組」を左派的政党、或は左派的ムーブメントと評価する事は難しい。

 特定枠と選挙運動の有り方

 今回「れいわ新選組」は舩後靖彦氏・木村英子氏、二人の重度障碍者の候補を特定枠で擁立し、二人ともが比例枠で当選した。(参照朝日新聞)  
 先ず断って置きたいのは、二名の重度障碍者が参議院議員に当選された事は日本の議会に取って素晴らしい事であり、参議院や当然衆議院を含め議会は全面的にサポートするべきだと云うのが私のスタンスである。  
 
 その上で、申し上げたい事がある。障碍者支援は、立派なテーマであり、選挙で問うべき大きなイシューだ。しかし、今回の選挙でその争点がどの程度語られて居ただろうか。  
 政見放送では、語られて居た。控えめに言っても、非常に良い政見放送だったと思う。しかし、今回の選挙、そして「れいわ新選組」に取っての一丁目一番地は、消費減税だった事は明らかだろう。WEBサイトを見ても。政策の一番上には消費税廃止が踊って居た。  

 自らが落選しても(恐らく落選するで有ろうことは理解して居た筈だ)お二人を国会に送り込みたいとした山本氏の姿勢は評価したい。しかし、為らば何故消費減税が政策の一番上に来るのだろう。ソコにも又、政策と選挙の優先順位のねじれをどうしようも無く感じてしまう。  
 ソモソモ私は、社会保障機能の強化コソが、重度障碍者の方々に取っても行き易い社会に為ると信じている。それは、税を嫌う事では無く、再分配や社会保障と云う税の機能を十分に活用する事でしか実現出来ない筈だ。だからコソ、消費税廃止と今回の特定枠の擁立に、一貫性を感じる事が出来ない。「れいわ新選組」は一体どの様な政党で、何を実現しようとして居るのか、矢張りその点が見え無いからコソ、政策と選挙のねじれを感じるのだろう。

 山本太郎氏の議会活動に対する姿勢

 山本太郎氏の議会活動をどう評価するかは、人によって異なるだろう。しかし、一つ言えることは、山本氏はソモソモ国会の制度や議会自体を必ずしも重んじて居ないと云う事ではないか。 (訂正)当初この章では2015年に成立した難病対策法案への対応に付いて、山本氏が法案に賛成して居るにも関わらず反対したかの様な解釈をして居ましたが、ご指摘を頂き再読した処、誤読して居ました。お詫びして訂正します。

 左右共に広がる「議会」の軽視

 先日の麻生太郎財務省問責決議案への欠席も意味不明である。議会活動の軽視も甚だしい。

 「スマートに戦って勝つなんて幻想でしか無い。そんな余裕なママで政権奪取出来るのは何時に為るのだろうか? 余りにも気位の高い戦い方しか出来ない野党は野党のママだ。何時まで地獄の様な状態をこの国に生きる人々に強いるのか?  
 月曜には総理の問責と云う儀式が行われる。私はその儀式もパスする。本気で引きずり下ろす気が無い戦いには与しない」(参照 棄権に付いて|山本太郎オフィシャルブログ「山本 太郎の小中高生に読んでもらいたいコト」)
 

 国会に中指を立てて居る写真等からも、山本氏は「国会のルールに則っていては物事は解決出来ない」と云う印象を有権者に与えようとして居るのではないか(或は自分がそう信じて居るのでは)と疑念を抱く。(参照:山本太郎「消費税を廃止しないとスジェネ世代が死ぬ!」 | 日刊SPA!) 
 更に遡るのならば、園遊会で天皇陛下に手紙を手渡す行為も同じである。国会議員が、有権者より与えられた権能として、その良心に基づき一票を投ずる事は義務である。これを放棄する議員を私は信任する事は出来ない。この様な事が受け入れられるのも、偏に議会活動そのものが左右問わず無駄と捉えられている。それだけ議会の信頼が落ちて居るのではないかと推察するのだ。







 「れいわ新選組」はポピュリズムか?

 山本太郎氏をポピュリズムと評することは、今の段階では適切では無い。ご本人も語って居る通り、山本太郎氏は、目的の為に手段を選ば無い政治家である、と云うのが私の結論だ。  
 それをどう評価するかは有権者次第だろう。そして、支持者の一定層も「手段を選ば無い事」を評価して居る。可能な限り、どの様な手段を使ってでも、総理大臣に為る為の最短ルートを通って欲しいと願って居るのではないか。  
 この前提に立てば、山本氏に取っては、国会も「れいわ新選組」と云う政党も手段に過ぎない。これが、恐らく或る種の人に取っては「現実的」に見えるのではないか。  

 詰まり、政策では無く、手段の選ば無さに現実味を感じるのだ。兎に角勝た無きゃ始まら無い。選挙公約は選挙に勝つ為に作るものだ。そんな身も蓋も無い現実が、建前ばかりの政治家に疲れた有権者に評価され、それ等をナマで打ち出す「れいわ新選組」に力を与えたのではないか。
 同時に、山本太郎氏は、建前では無く本音の人だ。「政権を取る為なら何でもする」「総理に為りたい」これは本音だろう。  
 同時に「アナタを幸せにしたいんだ」と云うキャッチコピーに現れる様に、弱者に向ける目も(いささかパターナリスティックな側面もあるとは云え)本音なのだと思う。  

 或るいは、原発事故直後に感じた恐怖も又本音なのだろう。その率直な発言が評価され、彼を国会へと導いた。しかし、その時本音であった事が、一年後本音とは限ら無い。興味関心は移り変わるのである。本音の人と云う事は、反一貫性の人と云う事でもある。  
 感情的な本音と手段の選ば無さ、これが現代的政治のリアリズムであり「れいわ新選組」を押し上げたのではないか(私はこの点、大阪における維新の会の政治運動と共通するものを感じている)この文脈で考えれば、今回既成野党が票を減らした事の原因も、見えて来る様に思う。  

 しかし、リアリズム観点から読み解けるものが多くとも、山本太郎氏がどの様な社会を目指すのか、何を理想とするのかは、実は好く見えて来ない。選挙に勝てる統一の主張として消費税廃止を主張して居るのか、本当に心の底から消費税廃止により偶然の好景気が訪れ、日本の諸問題が解決すると信じて居るのか見え無いのだ。  
 山本太郎氏だけでは無い。「れいわ新選組」は一体何を実現し、どの様な国家を目指す政党なのか。これに簡潔に答えられる人はどの程度居るだろう。そして又、議会軽視の姿勢が明らかな山本氏が、本当にこの国の中枢に就いた時、果たして健全な議会運営が行われるのかは大いに疑問が残る。  
 何れにせよ、有権者が議会に目を向け無ければ、議会は単なる票決の為の場所と為り存在価値を失う。 「れいわ新選組」で当選された二人の新しい議員を含め、有権者が常に議会活動に興味を持ち、質疑が本当に質の高い、有権者の付託に答えるものであるか監視する事が重要だ。

 政治家は監視され、チェックされるのも仕事

 政治家は監視され、チェックされるのが仕事である。山本氏はTwitterで自らの取材発言が批判されると記者に責任転嫁する様な態度が目立つ。(参照 アエラの記事に付いて | 山本太郎オフィシャルブログ「山本 太郎の小中高生に読んでもらいたいコト」)  

 又、メディア出演が意図的に妨害されて居ると云う様な主張を否定せず、一部煽り建てる様にして居る。  メディアから、或は有権者からの批判を受け止められ無いのであれば、山本氏は公党の代表たる資格が無いと言っても好い。又、一部選挙の不正が或るかの様な発言もされて居る。

 「不正が無い訳無いですよ。不正しか無かったんだから、今迄の政治。公文書改ざんしたりとか、隠蔽したりとか、8年分のデータ無く為ったりとか、イラクの日報の問題とか、不正しか無いじゃないかって話ですよ。そう云う連中が、選挙の時に不正しないか?有り得無いでしょ、それ。
 選挙以外は全部不正しますけど、選挙だけは真っ白です、何て在り得無いってことですよ、当然、何かしらの不正は遣って居るだろうけれども、その、ハッキリとしたファクト・決定的なものが掴め無い限りはナカナカそれ追及難しいんですよ」
 (参照:【動画&文字起こし全文】れいわ新選組街頭演説会 19.7.18 福島・福島駅東口 | れいわ新選組)
 
 山本太郎氏は当選以来、都合の悪い報道や事実を陰謀、読者の誤解、或は記者の力量不足と捉える傾向があるのではないかと危惧して居る。健全な批判を受け付け無いのは端的にとても危険だし、不正選挙が不可能な事等、選挙実務に関わった事がある人間なら直ぐに判る筈だ。  
 山本氏は、敢えて言うなら「反一貫性の政治家」である。その場で最適と思った事を発言する。ソコに過去も未来も無い。それを有権者も支持する。何故なら常に「本気で戦って居る」からだ。  

 つまり、発言の一貫性では無く、姿勢の一貫性を見て居るのである。妥協しない(と見えて居る事)に彼の支持の源泉があるのではないか。しかし最早、山本太郎氏は単なる一議員では無い。代表として政党要件を得た政党を率いるなら、過去の発言も含め検証されるのが当然だ。  
 健全な批判すら受け付け無いポピュリズムに為るか、或は健全な批判を受け入れ、強みにするリアリズムの道を行くか。今後の政治活動次第でないかと思う。  
 これ迄アウトサイダーであった山本氏がメインストリームの政治家として総理を目指す為らば、有権者もそれに応じて政治活動を注視すべきなのだ。


          yjimage.jpg

  文 平河エリ@読む国会  平河エリ@読む国会

                  以上







 【管理人のひとこと】

 山本太郎氏の評論記事の中で、これ程深く広く彼を見詰めて批評した記事は今まで見た事が無かった。実に深く真摯に研究されていると感心し感謝する。世界と日本の左派の置かれた立場には、色々な相違は存在するだろうが、押し並べて大きな傾向の一つの流れの中にあると認識する。そして彼が、真正左派なのか単なるポピュリストなのか・・・彼は、右も左も無い単なるリアリストなのだ・・・としたのは実に同感する。
 現実に即し見方も政策も変化させる、自由で束縛され無いアラユル手段を行使し彼の目指す「アナタを幸せにしたい」「生きていて好かったと思う社会」を築こうと訴えるアジテーターなのだ。
 しかし、彼が独裁者と為って「俺が、皆を幸せな社会に連れて行く、ついて来い!」との神の声は決して発さ無い筈だ。彼は、自分の言動で多くの人が一つにマトマり、目的に向かって試行錯誤する姿を見るのが幸せなのだ。無論、究極には一国の責任者と為り、今まで勉強して来た数ある政策の実行に取り掛かりたい筈だが、その結果を甘受するよりは、その過程を充分に楽しんだら、最後には誰か適任者を挙げて後を託す・・・キューバの革命に奔走し、その後をカストロに託し去ったゲバラの様な生き方に憧れて居るかも知れ無い。管理人はそう考えている・・・そうで在って欲しい。庭の梅の木を愛し手入れするのが大好きで、初春の花を愛でるのも人以上なのだが、その実を収穫し口に容れようと迄はしないのだ。







 ウォーターサーバー『日本の山水』
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35DCS4+FEW0KY+49LQ+5YZ77













   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。