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2020年01月29日

小泉元首相が引退してから「脱原発」を言い始めたワケ




 小泉元首相が引退してから 「脱原発」を言い始めたワケ

             〜プレジデントオンライン 1/29(水) 11:15配信〜


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 小沢一郎政治塾で講演する小泉純一郎元首相 2018年7月15日 東京都新宿区の日本青年館ホテル   写真 時事通信フォト

 小泉純一郎氏は、首相在任中から転じて現在は「原発反対」を唱えて居る。何故引退後に主張を変えたのか。政治社会学者の堀内進之介氏「或る決まった立場に置かれて居ると、関係者の気持ちを推し量って想像力が偏る。小泉氏は総理大臣『なのに』分から無かったのでは無く、総理『だから』分から無かったのだ」と指摘する・・・

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 ※本稿は、堀内進之介『善意という暴力』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。


 社会は、実は分断されて居ない

 「競争が起きるのは、価値観が対立して居るからでは無い。寧ろ共通の価値観を持って居る時に競争が起きる」皆が「弱者」を助ける事が大切だと思って居るから、誰もが「弱者」や「当事者」に寄り添おうとする。弱者や当事者に近い程偉いと云うピラミッド構造だ。
 それ故に競争が起きる。私達は、好く、社会の分断の溝が深まり、対立が激化して居ると云う。だが、実際にはシステムは最適な平等でフラットな環境を提供して居る。政治的には民主主義、経済的には資本主義と云う近代社会だ。だとすれば、溝が浅く為った分、これ迄目に留まらず、気に為ら無かった些細な違いが気に為る様に為っただけでは無いだろうか。

 私達は分断されたのでは無く、寧ろ、接続された為に違いに気付く様に為った。その意味では、対立は深まって居ると云うより、浅く広まって居ると云った方が正しい。敵の居ない、開かれた社会を作る積りで、細分化された社会とその敵を作って居た訳だ。

 リベラルも極右も私達と好く似て居る事実を認めるべき

 にも関わらず、もし、対立が激しく為って居る様に見えるのだとすれば、それは、私達がそれを望んで居るからに他なら無い。ウォールストリートのオキュパイ・デモで「私達が99パーセントだ」(少数のエリートでは無く、自分達多数派コソがアメリカ人である)と叫んだのと同じ様に、トランプの支持者もヨーロッパで移民排斥を訴える人達も「私達が99パーセントだ」と言って居る。

 私達の社会では、漠然とした違和感や嫌悪感を「拡大」する技術さえ最適化されて居る。遂、この間まで、私達は、日本の政治は対立軸が無いから盛り上がら無いと言って居た。だから、他の人との違いを見付け、少しでも個性的であろうとする。それなのに、イザ、対立が始まると社会の分断を嘆いて居る。
 私達が認めたがら無い、しかし認めるべき事実は、リベラルも極右も私達と、とても、好く似て居ると云う事だ。これは、左翼も右翼もドッチもドッチと云う話では無い。私達は本当に「99パーセント」なのだ。

 極右政党の多くは特徴を失い ヤガテ淘汰される

 これは嘆くべき事だろうか。『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』(邦訳 みすず書房、2018)でカロリン・エムケは、所謂極右政党の台頭は、それ程心配することは無いと言う。彼女は、マクロの経済政策を実行して、社会への不満や未来への不安を取り除く事さえ行って居れば、多くの極右政党は、彼等が実際に力を持って現実に可能な政策に妥協する様に為るか、或は他からも支持を受ける様に為るか、ドチラにせよ特徴を失いヤガテ淘汰されてしまうと云うのだ。それよりも、難しいのは「憎しみに対して憎しま無い」事だと彼女は言う。

 憎しみに立ち向かう只一つの方法は、自分を心の中に取り入れて欲しいと云う憎しみ自身からの誘いを撥ね付ける事だ。憎む者達に欠けて居る姿勢を執る事だ。詰まり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決して辞め無いこと。 (カロリン・エムケ 前掲書)

 彼女は憎しみは決して自然の感情では無い「憎しみには器が必要だ」と言う。憎しみは時間を掛けて作られるものだ。であれば、器が出来る前に壊す事も、或は、社会の中で、皆が目に見える処に置いて、見張って居る事も出来る筈だ。








 無意識と当たり前の中に私達は生きて居る

 現代社会における〈知〉は、その軌跡が余りにも複雑に為った為に、文字通り私達の社会の〈無意識〉に為ってしまって居る。私達は私達の知って居る事が何かを知ら無いし、私達は〈知〉の作用が如何なるものなのかを知ら無いのです。 (ミシェル・フーコー『ミシェル・フーコー思考集成Z』筑摩書房2000)

 この場合の「知(エピステーメー)」と云うのは、特別な知識の事では無く、物事を理解する時の枠組み、私達が当たり前だと思って居る「空気」の事だ。
 例えば、私達はスマホやタブレットを持つ事を当たり前の様に思って居るが、30年前はそうでは無かった。先の事は分から無いが、将来、音声入力や絵文字やLINEのスタンプの様な記号を思い浮かべるだけで遣り取り出来る様に為れば「この時代の人が、皆、俯(うつむ)いて手を動かして居るのは、モニターと指による文字入力を行って居たからだ」と云う説明が必要に為る筈だ。

 例えば、普段、私達は国家を意識して居ないが、それが存在して居ないとは考え無い。しかし、今から、200年前は違った。
 福沢諭吉は「水戸、薩摩、長州、土佐藩と云う個々の藩は在るが、日本等と云う、そんなモノが、何処に在るのか」と問われ「西欧には(統計学)と云うものがあって、それを踏まえれば『日本』と云う国は確かにあるのだ」と答えたと云う。貿易や生産や消費を数値化すれば、藩よりも「日本」と云う国がマトマリとしてより実態に即して居ると云う訳だ。国家・state統計・statisticsは、同じラテン語を語源とするが、統計が国家だと云うのはそう云う意味がある。

 総理「なのに」知ら無いのでは無く「だから」コソ知ら無い

 それにしても、DV被害者が加害者の立場に同情する様に、従業員なのに、経営者の立場を代弁して話す人が居る。どうしてその様な事が起きるのだろう。デヴィッド・グレーバーは、構造的な不平等は想像力の偏りを生むと云う。彼の考えでは、或る決まった立場に置かれて居ると、知ら無い内に、優位な立場の人間の気持ちを推し量って「想像的同一化」し、相手を理解する事を強いられる・・・解釈労働

 だが、こうした想像力の偏りは、必ずしも「弱者」だけに起きて居るのでは無い。小泉純一郎元総理は、政治家を引退してから脱原発運動に転じ、次の様に述べる。

 「勉強すればする程、こんなものは日本で遣っちゃいけ無い、と云う確信を持った。原発事故は『天災では無い。人災です』と。報告書でもそう断言されて居る。原発事故の根源的な原因は、監督、規制する側の経産省と、規制される側の電力会社、この立場が逆転してしまった事にある。それで居て、未だに懲りずに原発を推進しようとして居る。しかし、総理の時に、何故これ程単純な事が判ら無かったのか」(小泉純一郎ロングインタビュー『週刊読書人』2019年2月8日)

 先の議論を踏まえれば、総理大臣「なのに」分から無かったのでは無く、総理「だから」分から無かったのだ。権力者達は自分では「分かって居る」積りだし、シバシバそう言いたがる。だが、実は、彼等は、支配するのに「都合の悪い事」は知ら無いし、知って居ても簡単に忘れる。そうするのが最も合理的で、その様に「最適化」されて居るからだ。彼等は決断して居る積りで、実はさせられて居るだけかも知れない。

 相手と同一化する事と理解に基づく共感は別のものだ

 だが、私達は理解した相手に同一化をしてしまう事を、辞められ無いのだろうか。そんな事は無いと、孔子は言う。

 宰我、問いて曰わく、仁者は之に告げて井に仁有りと曰うと雖も、其れ之に従わん。子曰わく、何為(なんす)れぞ其れ然らんや。君子は逝かしむべきなり。陥(おとしい)るべからざるなり。欺くべきなり。罔(し)うべからざるなり。 (『論語』雍也第6・26)

 生意気な弟子が、師匠を困らせ様と意地悪な質問をして居る場面だ。現代語風に思い切って意訳すると「先生、思いヤリとか、当事者に寄り添うとか言いますが、一番可哀想なのは、誰からも同情され無いテロリストや麻薬中毒者、ヘイトスピーチをする様な連中ではないでしょうか?もしも、そうだとしたら、思いヤリの深い人は、そう云う連中に寄り添ったが為に自滅する事に為りませんか?」
 「どうして、そんな事が有るだろう。例え騙して『井戸の傍までは連れて行けても、落とす事迄は出来ない』(行為の直前までは理解しても、一緒に落ちる事が共感では無い)のであって、情緒的な想像的同一化と理解に基づく共感は別のものだ。私達は権力者を理解しても、彼等に同一化する必要は無い。彼等が知ら無ければ分からせ、忘れて居れば思い出させれば好い。国民一人の責任は、それで十分足りて居る」









 生活に合わせて政治風土を作り変えても好い

 戦時中、戦意高揚の為の宣伝に協力したと言われる花森安治は、その反省から戦後『美しい暮しの手帖』を興す。それは、単なる雑誌社と云うより消費者運動と経済的に自立した民間の研究所を兼ねて居た。各社の製品の性能を比較するテストを誌上で行い、その為に雑誌に広告を入れ無かった。

 彼は「民主々義の〈民〉は 庶民の民だ 僕等の暮しを 何よりも第一にする と云う事だ 僕等の暮しと企業の利益とが ブツカッタラ 企業を倒す と云う事だ 僕らの暮しと 政府の考え方が ブツカッタラ 政府を倒す と云う事だ それが 本当の〈民主々義〉だ」(「暮しの手帖」第2世紀8号、1970)と言う一方で、「一つの内閣を変えるよりも、一つの家の味噌汁の作り方を変える事の方がズッと難しいに違いない」と言った。 (「美しい暮しの手帖」9号 1950)

 今日風に言えば、システムの中に生活世界を作ろうと云う訳だ。言い換えれば、専門家の知識を分かり易く民主化するだけで無く、民主主義を科学的な仕方でバージョンアップしようとしたと云う事だ。
 人の暮らしの中には変わった部分もあれば、変わら無い部分もある。それでも、花森の時代と比べれば、私達の生活は矢張り変化したと云えるだろう。そうだとすれば、私達は、ソロソロ自分達の生活に合わせて、政治風土を作り変えても好いのではないか。その方が、一内閣を云々するよりもズッと意味が有る筈だ。

 恐れずに受け入れる事が出来れば 社会は未だ進化出来る

 善意による支配において特徴的なのは、或る選択肢が道徳の名で与えられ、これに挑戦する可能性が理性の名で制限されると云う事である。 (畠山弘文、前掲書)
 「最適化されたシステム」は、その選択肢の中から選ぶのが、最も合理的だと言って来るかも知れない。だが、元々人は自由だ。提供されたものの中から選ば無ければ為ら無い理由は無い。少し「視点を移動」することで、私達の社会に無意識の様に君臨して居る〈知〉を、意識へと転換し「常に人が見ていながら、見えて居ないもの、見損為って居るものを、ハッキリと見える様にする」事が出来る。次は、それに合わせて社会を変えれば好い。

 そんな事、とても無理だと言うかも知れない。だが、好く考えてみて欲しい、本当に出来ない理由があるのだろうか。何と無くそう思い込んで居るだけで、実は大した理由なんて無いのでは無いか。「徳は孤ならず必ず隣あり」変化を恐れず、受け入れる事が出来れば、私達の社会は未だ進化出来る。本書がアナタに取って、社会を思い出し、自由を恐れ無い為の、切っ掛けに為って呉れる事を願って居る。


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 堀内 進之介(ほりうち・しんのすけ) 政治社会学者 1977年生まれ 博士(社会学)Screenless media Lab.所長 首都大学東京客員研究員他 専門は、政治社会学・批判的社会理論 近著に『善意という暴力』(幻冬舎新書)、『人工知能時代を<善く生きる>技術』(集英社新書)がある

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              政治社会学者  堀内 進之介   以上











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