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2020年01月27日

元防衛大臣・驚愕の発言 「 何ででコンなに必要だったの?」沖縄・ヘリパッド建設強行の舞台裏  




 元防衛大臣・驚愕の発言 「 何ででコンなに必要だったの?」 

 沖縄・ヘリパッド建設強行の舞台裏


              〜AERA dot.〈dot.〉 1/27(月) 17:00配信〜


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 ヘリパッド建設に抗議する市民は、本土・沖縄連合の機動隊員によって強制排除された 2016年7月(写真 阿部岳)

 昨年末、沖縄の東村・高江の集落を囲む様に造られた「米軍ヘリパッド」建設に際し、政府高官が日本の民間企業に建設協力を打診し、便宜供与を匂わせて居た事が明らかと為った。
 企業側の内部メモから浮かび上がって来たのは、徹底的に民意を蔑ろにする政権の姿だ。内部メモの存在をスクープした沖縄タイムスの阿部岳記者が、本土復帰後最悪の「165日」の現場を克明に描いた著書『ルポ沖縄 国家の暴力』(朝日文庫)で明かした「政府暴走」の一端を公開する。

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                   和泉洋人首相補佐官

 沖縄の山奥で引き起こされた数々の無法と、政権中枢が一本の線で繋がった。入手した内部メモを読んで、「矢張りそうだったのか」と云う感慨の様なものを抱いた。現場を這い回った日々の記憶が蘇った。
 メモの中で、和泉洋人首相補佐官は「本件は官邸で官房長官直結で私が仕切って居り、一省庁の問題では無く国の問題」と発言して居た。菅義偉官房長官の側近として、官邸で権勢を振るう人物。「本件」は米軍のヘリパッドを、東村高江周辺に建設する事業を指す。

 沖縄本島北部、広大な森に広がる北部訓練場の約半分を返還する。代わりに、返還区域に在ったヘリパッドを引き続き使う区域に移設する。そう云う大義名分だったが、新設の6カ所がよりによって集落を取り巻く様に配置され、防衛省から真面な説明も無かった。オスプレイやヘリが飛び交う下では、危ないし煩くて暮らせ無い。地元の高江区は反対し、2007年に始まった工事は抗議行動で中断して居た。
 2016年7月工事を再開した政府は、反対を好く知った上でアラユル手段を使って抵抗を潰しに掛かった。人口約140人の集落に、全国6都府県の警察から機動隊員約500人を差し向けた。工事に必要な資機材の搬入が座り込みで阻止されると、陸上自衛隊のヘリを投入して運ばせた。

 内部メモはヘリ投入の翌日に当たる2016年9月14日に、電源開発(東京・Jパワー)が作成した。この日午前、会長が和泉補佐官から官邸に呼ばれた時の遣り取りが記録されて居る。
 電力卸売りが主力のJパワーは、建設現場近くに発電所を持って居た。政府はその発電所の建屋を作業員や防衛省職員の休憩用に使わせたいと考えたが、事務レベルの折衝でJパワーが断った。県民が反対する基地建設に肩入れして居ると見られては、沖縄での事業が難しく為る。だが、会長を呼び出した和泉補佐官は、有無を言わせ無かった。

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           安倍パワー満開の和泉首相補佐官の公費半休出張

 「懸念は理解するが、国が米国との関係の中で急いで居る事業と受け止めて、協力して欲しい。中立とか言うのは勘弁して下さい。会長から下して貰い、事務局間で相談させて欲しい」

 会長は「国の強い要請と受け止める」と応じざるを得無かった。和泉補佐官は「有り難い。海外案件は何でも協力しますから」と、海外で事業展開するJパワーへの便宜供与迄匂わせて居た。

 此処で政府側が得たのは、発電所の建屋を使わせて貰う、と云う非常に些細なメリットである。これによって工事が劇的に進んだ訳では無い。政府高官が熱心に民間企業トップを説き伏せ、行政の公平性を歪める様な危ない橋を渡る。何故此処迄するのか、不思議な感じがするかも知れない。
 これは、私が高江の現場でズッと感じて来た違和感と一致して居る。払った犠牲と得た成果がどうしても引き合わ無いのだ。人権を踏みにじり民主主義を破壊し、法を破って約94億円の税金を投入した。引き換えに手にしたものは、直径45メートルの米軍ヘリパッド6カ所である。周辺には、既に15カ所のヘリパッドが在った。

 驚くべきエピソードが有る。工事が一段落した2017年1月、高江区の区長が、防衛省の大臣室を訪れた時の事。新設ヘリパッドの配置図を示すと、当時の稲田朋美防衛相はこう言ったと云う。「何でコンなに必要だったんでしょうね」建設を強行した防衛省の責任者が、必要性を根本から問うて居る。ズッと反対して来た区長は呆気に取られ「ハイ、そうなんですよ」と返すのがヤッとだった。

 「何でコンなに」その答えを政府は知ら無い。政府が知って居るのは、米軍が必要だと主張して居る事・・・それさえ知って居れば十分だ。
 内部メモは和泉補佐官の発言を伝える。「米国政府は、日本政府は沖縄関連で何もして居ないと見て居る。本件は、日本政府も汗を流して居る証拠として、20年間放置されて居た件を動かした」米国の目にどう映るかだけを気に掛ける日本政府の卑屈さが痛々しい。

 今、名護市辺野古の海で、全く同じ構図の新基地建設が進んで居る。総事業費は政府発表で高江の100倍に当たる9300億円に上り、更なる膨張も確実視される。民意と豊かな海を埋め殺して造るのは、長年リストラ対象と為って来た海兵隊の、しかも輸送部隊しか使え無い飛行場である。和泉補佐官は此処でも強行の指揮棒を振るって居る。
 これは安全保障政策では無い。日本をボロボロにする事と引き換えにした米国への隷従であり「売国的」ですらある。


              沖縄タイムス・阿部岳   以上









 沖縄のヘリパッド建設強行に立ち上がった意外な人とは?

            〜AERA# 沖縄問題 渡辺豪 2016.10.24 07:00〜


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 機動隊と市民の鬩ぎあいが続く沖縄・高江周辺 道路封鎖などが続き、近隣住民からは生活への影響を訴える声も出て居る(c)朝日新聞社

 沖縄本島北部で進む米軍ヘリパッド建設。これ以上、現場で起きて居る事を看過出来ないと、遠く離れた東京都民の有志が行動を起こすと云う。何故か。

 米軍北部訓練場の約半分(4千ヘクタール)を返還する条件として、ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設が進められて居る沖縄県東村(ひがしそん)高江。住民等の反対運動対策として、警察の機動隊が派遣されて居るが、そこに警視庁等沖縄以外の警察が動員されて居る事は意外と知られて居ない。
 東京から沖縄迄、警視庁機動隊を派遣するのは違法・不当な公金支出ではないのか。東京都内の市民グループメンバー等が10月17日、都監査委員に派遣中止勧告を求める住民監査請求書を提出する。

 300人超が参加

 請求するのは市民グループ(田中祥士代表)の呼び掛けに応じた300人超。弁護士67人が代理人としてサポートして居る。
 監査請求書によると、都公安委員会は沖縄県公安委員会からの「援助要求」を受け、7月12日に警視庁機動隊員の沖縄派遣を決定。警視庁機動隊員は、沖縄県警や他府県警の機動隊員等と共に7月19日以降、高江のヘリパッド建設予定地周辺で、法的根拠も示さず、市民の強制排除やテントの撤去・車両検問等を行って居る。
 こうした警察力の行使は許されず、機動隊員への給与等の支払いは違法・不当として、速やかに機動隊員の派遣を中止する様都公安委員会への勧告を求めて居る。監査請求の事務局を担当する高木一彦弁護士はこう憤る。

 「東京都に所属する警察官の本務は都民の身体・生命・財産の保護にあり、他県での警察力の行使は例外的にノミ許容されるべきです。沖縄で基地に反対する市民を弾圧するのに、我々都民の税金が使われて居るのは許せ無い」警視庁の機動隊派遣の手続きに関してはこう指摘する。  「表面上、沖縄県公安委が都公安委に派遣要請する形式が取られて居ますが、沖縄県公安委の実質的な権限を握るのは国のキャリア官僚である沖縄県警本部長。政府主導で派遣が決定されたのは明らかです」

 大阪、福岡等も派遣

 沖縄に派遣されて居るのは警視庁の他千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡の全国5府県警の機動隊員。計500人規模に上る。
 ヘリパッドは、高江集落を取り囲む様に6カ所の建設が計画されて居る。既に完成した2カ所では、米海兵隊のオスプレイが昼夜を問わず訓練に使用。高江では今年6月の夜間(午後7時〜午前7時)の航空機騒音発生回数が、2年前と比べて約24倍の383回に上った。

 一方、北部訓練場の部分返還を「負担軽減」の目玉にしようとヘリパッド建設を急ぐ政府は9月、工事に使う大型車両を自衛隊のヘリコプターで搬送。10月8日には菅義偉官房長官が沖縄を訪問し、高江区への直接的な財政支援を検討する意向を示した。
 「現場では夜を徹し、今この瞬間も海上保安庁・警察・自衛隊の諸君が任務に当たって居る。今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」
 9月26日の所信表明演説で安倍晋三首相は、安全保障環境の変化やヘリパッド移設に触れた上で、こう訴えた。安倍首相に促された自民党議員は一斉に立ち上がって手を叩き続け、約10秒間、演説が中断した。「起立」と「拍手」への批判は上がったが、演説内容に異論を挟む声は目立って居ない。

 しかし、沖縄では安全保障政策を巡って混乱が続いて居る。高江では、沖縄戦を体験した車椅子の女性(87)が機動隊との揉み合いで小指を切って5針を縫う怪我をした。取材記者が機動隊に強制排除される事態も起きた。地元紙は、高江で市民を排除する際、耳元で暴言を浴びせる機動隊員が居るとも報じて居る。辺野古海域でも、海上保安庁の「過剰警備」が問題視されて来た。
 為政者が命じた任務にどの様な意味が有るのかは、置かれた立場によって受け止め方が異なる、と云う事に想像力を働かせる必要がある。今回の監査請求はそう訴えて居る。


       ※AERA 編集部・渡辺豪 2016年10月24日号    以上

























東京都知事選と山本太郎氏


 

 こう為る2020 7月の都知事選 小池氏軸に思惑が交錯

            〜東京新聞 2020年1月6日 朝刊〜


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 東京都知事選は、6月18日に告示7月5日に投開票される。現職の小池百合子氏は対応を明らかにしていないが、再選出馬が確実視されて居る。これに対し、都政で対立して来た自民党都連は、対抗馬擁立を目指すが難航し、党本部には小池氏容認ムードも漂う。統一候補擁立で一致した立憲民主・共産等野党の動きも注目だ。知事選から一年後に控える都議選も睨み、各勢力の思惑は交錯して居る。

 「今は明確にはお答えしません」

 昨年12月23日、小池氏は本紙のインタビューで、再選出馬に付いてこう語った。知事周辺は「ギリギリ迄表明し無いのでは」と見るが、連日の様に各種行事や会合を行脚し、年末には「知事選公約の土台」(都幹部)とも云われる都政の長期戦略ビジョンを発表。公明党も「うちは小池知事」(都議)と再選支持が既定路線に為って居り、準備は着々の様相だ。

 最大の焦点は自民党の動き。同じ23日の都議会自民党のパーティーで、党都連幹事長の高島直樹都議は「私達と同じ目線で頑張る知事候補を擁立し、必ず都政を奪還したい」と決意表明した。都連は2017年の都議選で小池氏率いる都民ファーストの会に惨敗して居り、雪辱を期す方針に変わりは無い。
 只都連は昨年6月に選考委員会を設置したものの、8月以降は開かれず事実上停滞。「これと云った人が居ない」(都連幹部)のが実情だ。丸川珠代参院議員等、現職国会議員の名前も取り沙汰されたが、本人は固辞したとされる。

 そんな中、党本部の二階俊博幹事長は「出すなら勝てるのを」「代え無きゃいけ無い積極的な理由は見付から無い」等と容認論を公言し、都議からは「最後は、梯子を外されるのか」と不安が漏れる。
 小池氏側に取っても、知事選後の2021年夏の都議選を見据えた場合、自民党都連との全面的な対立は都政運営の不安材料に為り兼ね無い。「都議会で自民党が勢力を盛り返したら、議会対応が苦しく為るだろう」と都幹部。現段階で「手打ち」は考え難いが、両者の距離感が、知事選に向けて変化するかどうか注目する。

 立民と国民・共産・社民の野党各党は、先月10日、統一候補擁立で一致した。小池氏は2017年衆院選で「希望の党」を結成して旧民進党分裂の切っ掛けを作っただけに、当時の「排除の論理」に不信感は根強く、小池氏の政治姿勢も論点と為りそうだ。 

        岡本太 石原真樹 井上峻輔  以上









 新興勢力が台頭するには ガチンコ単独路線を貫く事
 
 と為ると、山本太郎氏は都知事選へ?


       〜【雑談】音喜多駿(参議院議員 東京都選出) 1/2 Tweet〜


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 こんばんは、音喜多駿(参議院議員 東京都選出)です。今日は月刊誌から取材を受け「れいわ新選組旋風」を中心に先の参院選に付いての振り返りをしながら、ライターさんと今後の情勢に付いて雑談をして居りました。
 昨日のブログでも取り上げた様に、野合を繰り返す既存野党に有権者は飽き飽きして居り、その「現状不満層」が新興勢力に流れ込んで居ますし、又参院選・東京選挙区では私にも流れて来て居たと思います。自分の過去ログを見返していると「候補者調整は有権者の選択肢を奪う事に他為らず、有権者に失礼である」と云う内容の記事が発掘され、我ながら良い事言ってるナアと感じた処であります(!)。

 参考過去記事 やっぱり「選挙区(候補者)調整」は有権者を馬鹿にしてたと思う
https://otokitashun.com/blog/senkyo/5258/


 翻って、今回の参院選で躍進した「れいわ新選組」が(維新もですけど)この勢いを持続するとしたら、矢張り「野党共闘」に取り込まれるのでは無く、独自路線を堅持して行く事が極めて重要に為るのではないでしょうか。
 「ソコソコの議席を取る」「与党を苦しめる」為には、反自民と云う勢力で纏まった方が良いのかも知れませんが、昨日も述べた通りそれでは実は現政権を延命させるだけです。本気で政権交代を狙うのだとすれば、最初は大きく伸長し無くても、単独路線を貫く事。

 それで公言通り、衆院選全選挙区で候補者を擁立したら、小選挙区で勝つ事は出来ずとも「現状不満層」の票を掻き集めて可成りの数の比例枠を獲得する事が出来るでしょう。ソコソコ数が多いけど、自分達の保身だけで本気で政権交代をする気が無い野党連合より、数は少なくとも「本気で首を取りに来ている」少数野党の方が自民党に取って驚異だし、有権者の期待も集まると思います。
 そんな事を諸々と考えて行くと、矢張り今自由な立場にある山本太郎氏が来年の都知事選挙に出無い手は無いよな・・・と感じる処です。

 順当に行けば衆院選は都知事選の後に為るでしょう。「れいわ新選組」の名前を衆院選前にもう一度轟かせる為には、都知事選程相応しい舞台はありません。これ迄東京選挙区で活動して来た山本氏が都知事選に出る事にはそれ程違和感はありませんし、

 れいわ新選組と山本太郎氏論・ポピュリズムとリアリズムの狭間で(平河エリ)https://hbol.jp/198328/6

 国会ライターの平河エリ氏が分析する様に、山本太郎氏の支持者は「目的の為に手段を選ば無い事」を好意的に受け止めて居る訳ですから、出馬に対して大きなリスクはありません。負けても「れいわ」の名が轟く、勝てば勿論歴史的大勝利。

 残り11ヶ月と為った都知事選に向けて、各党の思惑は加速して行きます。東京維新に取っても都知事選・都議選は一つの天王山。周りの動きにも注視しながら、有権者の期待に応える為の準備をして行きたいと思います。それでは、また明日。


                  以上









  「れいわ新選組」と山本太郎氏論・ポピュリズムとリアリズムの狭間で

              〜平河エリ@読む国会 2019.08.01〜


               1-28-3.jpg

                 ポートレートが見付から無いので

 2019年の参院選が終わった。大きなニュースの無い選挙の中「れいわ新選組」が2議席を獲得した事が話題を呼んだ。本稿では、山本太郎氏の6年間の議会活動を振り返ると共に、一体「れいわ新選組」或は山本太郎氏が何を目指して居るのかを考えたい。

 山本太郎氏は、何時消費税をメインテーマとする様に為ったのか?

 山本太郎氏の政治活動は脱原発運動から始まった。これは周知の事実だろう。しかし、今回の選挙に置いて「脱原発」は「れいわ新選組」のメインテーマとして語られ無かった。専ら話して居たのは消費税のことである。勿論、原発即時停止、は政策の中には入って居るが、消費税や奨学金の問題等から比べると大分下にある。
 それでは、山本太郎氏は何時、消費税をメインテーマにする様に為ったのか。例えば「新党ひとりひとり」時代には、この様に発言して居る。

 「安倍総理は、消費税を引き上げて税負担を求めて行く以上、政治家も身を切る決意を示さ無ければ為らないと云う事から国会議員の歳費2割削減も決まって行ったと云う様な趣旨の事を仰っていますよね。平成19年4月24日、第一次安倍内閣で閣議決定された『公務員制度改革に付いて』と云う文書には『公務員は、先ず、国民と国家の繁栄の為に、高い気概・使命感及び倫理観を持った、国民から信頼される人物である必要がある』と書いてあります。  
 稲田大臣、私、国会議員の歳費2割削減と同時に、国会議員と同等の給与を受けて居る幹部職員の給与2割削減、実現するべきじゃないのかなと思うんですけれども、大臣の御見解お聞かせ願えますか」(平成26年4月11日 参議院内閣委員会)
此処では寧ろ維新の会の様な、身を切る改革を主張されて居る、とも読める。

 生活の党時代から時代の空気を読んでシフトして来た

 一方、生活の党時代に為ると、この様に主張は変わる。

 「消費税をPDCAで評価した場合、私は、一旦消費税を5%に戻して先々は廃止して行く、財源は所得税の累進性を強めて資産課税を強化して行くと云う事で賄えると考えます。中小企業・小規模事業者の現状に大変お詳しい先生に、消費税を一旦5%に戻すと云うプラン、御意見を伺いたいと思います」(平成27年03月23日 参議院行政監視委員会)  

 実は、山本太郎氏の政治団体「新党ひとりひとり」では、当初この様な基本政策が書かれて居た。(2019年現在、この内容はれいわ新選組の基本政策に合わせたものと為って居る)

 「裕福な者も貧しい者も同じ税率? 有り得ません。反対!だけでは呪文と同じ。先ずは生活必需品非課税を勝ち執ります」(参照:基本政策 | 新党 ひとりひとり)  

 この文言を見ても、必ずしも山本太郎氏の消費税に対する観点は、固まって居たとは言え無いだろう。そして、生活の党時代から少しずつ、メインテーマをシフトして来たのだ。それは、時代の空気を感じる山本氏の優れた能力によるものではないだろうか。
 山本太郎氏は当初反原発運動家として政治キャリアをスタートし、少しずつその政策を、消費税等の経済政策にシフトさせて来たと判る。先日のインタビューで、山本太郎氏はこう答えて居る。

 「選挙戦で掲げた『原発即時禁止』に付いては『そこに強い打ち出しを持ったら、多分、野党全体で固まって戦う事が難しい』と指摘。『電力系(の支持層)の力を借りながら議席を確保して居る人達も居る』とも述べ、野党共闘の条件とする事には慎重な姿勢を示した」(参照「毎日新聞」)  

 しかし、過つてはここ迄強く発言して居たのだ。

 「枝野さん細野さん。この国の全ての人を被曝させた民主党は戦犯です。首狩り族の一人として僕は行く必要がある。野田さんもそうです。ケジメを着けに行って遣ろう」(参照 田中龍作ジャーナル | 山本太郎氏出馬 「枝野・細野・野田は戦犯、僕は首狩り族になる」)
 
 日本の反原発運動の旗手として当選した候補が、その6年間の議会活動の中で打ち出す政策のウェイトを大きく変えた事は、冷静に評論され無ければ為ら無い事だろう。









 全部乗せ「れいわ新選組」の政策

 「れいわ新選組」を全く新しい政治のムーブメントだと捉える人が居るが、私はこの様な見方は短絡的ではないかと考えて居る。「れいわ新選組」の政策は、日本の所謂「第三極」の政策、或は民主政権後の野党全般を概ね引き継いで居るからだ。この点に付いて語る前に、ソモソモ日本の左派、日本の野党の欧米と比べての捻じれを指摘して置きたい。  

 一般に、左派は大きな政府を望み、右派は小さな政府を施行する。これが世界的にはスタンダードだ。左派には所謂社民主義者が居て、右派には自由主義者が居る。昨今既存の枠組みに縛られ無い政党が出て着たり、左派の中でもMMT等減税論を唱える政治家も居るが基本はこうだ。
 余談だが、好く日本の左派は緊縮でグローバルから見ると異質と云う様な意見があるが、イギリスの労働党のマニフェストでも普通に政府赤字を5年以内にゼロにすると云う公約があったりする。

 政府を信頼せず市場に任せる右派に比べ、左派は政府を信頼し政府の機能を活かそうとするので、健全な財政基盤は必要なのだ。しかし、日本において、社民主義は江田三郎の失脚と共に教条主義化した日本社会党と共に退潮し新自由主義が台頭した。  
 その後、平成維新の会・新進党・民主党・みんなの党・日本維新の会等様々な政党や政治集団が現れたが、多くが「増税無き景気回復(或は減税による景気刺激)と、社会保障の両立」を党の公約として来た。 例えば、みんなの党の政策にはこうある。

 「界中を見渡しても、デフレ下で増税をしている国はありません。みんなの党は、以下の経済成長戦略や物価安定目標の策定等により、10年間で所得を5割アップさせる事を目標に掲げます。結果として、今よりも遥かに実質経済規模が小さかった1990年当時の約60兆円を超える国税収入も得る事による財政再建も目指します」

 れいわ新選組の政策にはこうある。

 「物価の強制的な引上げ、消費税をゼロに。初年度、物価が5%以上下がり、実質賃金は上昇、景気回復へ。参議院調査情報担当室の試算では、消費税ゼロにした6年後には、1人当たり賃金が44万円アップします」(参照政策 | れいわ新選組)  

 この2つの根底に「増税無き景気回復」とでも呼ぶべき考えが流れて居る事は判るだろうか。この考え方は、特定の人間が党首に為った時期の民主党を除けば、日本の野党の基本的スタンスである。  
 税や財源は議論せず、財源は埋蔵金であったり、時に「日本は破綻しない」と云う学説に基づいた新たな赤字国債であったりする訳だ。この様な点を含め、消費税廃止が果たして左派的な政策なのか疑問が残る。私は「れいわ新選組」の政策は、右派も左派も喜ぶ、過去の野党のパッチワーク的な「全部乗せ」的政策であると感じて居る。

 全部乗せの限界が来てインフレに為った時、どうするのか?

 国土強靭化も最低賃金上昇も直接給付も、戸別所得補償制度も消費税廃止も大体入って居る。要は、アラユル分野に政府支出を増やしますと云う政策だ。  
 しかし、仮にインフレ目標達成迄財政再建を先送りするにせよ、国債が無限には発行出来ないことは自明だ。しかも、この様な「全部乗せ」の公約である。消費減税だけでは無く、様々な政策を合わせると相当な額の新規国債が必要になる。  

 パッチワークの結果「れいわ新選組」の政策は実現性が低いもの、或は財源論を意図的に省いたものに為ったと評価せざるを得無い。支持者の方々も含め、この様な点から目を逸らしてはいけ無いのでは無いか。インフレに為るまでは国債で財政の大部分を賄うと云う事は、インフレに為った場合、様々な社会サービスが削られ、大規模な増税が来ると云う事である。インフレが絶対に来無いと考えて居るなら別だが、論理的にはシンプルだ。  
 その様な社会システムに、我々は信頼を置けるのだろうか。私は疑問である。 国債は本来、将来産業への投資等に、景気刺激策とイノベーション施策として使うべきで、安定して財源を必要とする社会保障の分野で使う事は不適切では無いのだろうか。

 日本の左派政党のねじれとは

 「れいわ新選組」は決して政策的には新しいムーブメントでは無いと述べた。日本の左派のねじれの原因の一つには、政策と選挙のねじれた関係がある。「れいわ新選組」の候補者だった安冨氏のブログを引用する。

 「私は、山本太郎の『れいわ新選組』は、所謂『政党』では無いと結論した。ココで言う『政党』と云うのは、その目的を『綱領』と云う形で明文化し、何らかの『政策』を掲げて選挙を戦い、議席を獲得して綱領の実現を目指す・・・と云う共通の目的を持った集団の事である。  
 実の処、この定義にキチンと当て嵌る政党は、日本共産党しか無いであろう。他の政党は『選挙に当選して議員に為りたい』と思う人が集まって、票を得られる方法を色々考えそれを綱領や政策として出し『政党』のフリをして居る集団に過ぎ無い。それでも、フリをし無いといけ無いので、候補者が党の掲げる政策に反対だと公言する訳にはいか無いし、綱領と関係の無い政治理念を掲げる事にも大きな問題が生じる。
 その上、往々にして選挙のヤリ方も、支持母体と為る組織が主導権を握り、候補者はそれに従って運動する事に為り勝ちである」(参照:安冨歩氏のブログ)
 

 この安冨氏の考察に書かれた様な前提の下、伝統的に日本の左派は「減税と社会保障の両立」と云う実現困難な政策(時に財政再建も含む)を選挙の度に掲げる事に為り、それ等は細川政権・鳩山政権等左派政権実現の度に破綻した。  
 細川政権は国民福祉税導入で瓦解し、民主党政権は最終的に消費増税に踏み切らざるを得無かった。村山政権は、社会党が消費税廃止法案を提出して居たにも関わらず、2%増税を決断せざるを得なかった。民主党政権は所得税・法人税等の累進性強化を一定程度行い、更に行政改革で予算を捻出しようと考えたが、最終的には消費増税を含む一体改革を選んだ。  

 左派が大きな政府を選挙では語らず、増税無く社会保障の増大に対応しようとする事が、左派政権の安定性を損ねて来た。では、何故日本の野党の政策は、その様な総花的、或は八方美人なものに為ってしまうのか。









「票を取れるか」で物事を判断する癖が着いた日本の有権者

 私は、野党支持層、嫌日本の有権者は「票を取れるかどうか」で物事を判断する癖を着けてしまって居るのではないかと見ている。  
 この様な考え方の下では、全ての政策は「集票力があるか」もっと云うと「ウケが好いか」と云う視点でのみ判断され、更に有権者は「この政策ならウケが好いのに、何故この様な政策を打ち出さないのか」と云うねじれた義憤を持つ様に為る。  

 支持者個人がその政策をどう捉えるかでは無く、支持者が「どの政策なら勝てるのか」を基準に政策を考える様に為るのだ。「野党は消費税減税で纏まれば選挙に勝てるのに、何故遣らないのか」と云う様な言説は、この様な思考を下にして発せられる言葉ではないか。
 私は「れいわ新選組」の支持層には「選挙に勝てる様な政策を打ち出して居る党を支持する」と云う層が一定程度存在すると見て居る。 「この政策なら野党は勝てる」と考え、ソコに高揚感を感じる人達も居るのだろう。しかし、その様な思考の下選挙に勝った野党がその後何故政権を維持出来なかったかを考えると、この様な思考は矢張り、政策を下に政党を選ぶと云う有権者の有り方とは大きく掛け離れたものではないか。此処には、政党を選ぶと言いながら人を選ぶ、非拘束式の全国比例と云う制度の歪さも透けて見える。

 「れいわ新選組」は「左派」なのか

 共産党の試算では、財政を様々な場所から捻出し17.5兆を確保する事に為って居るが、これは主に社会保障の財源確保等に使われる事に為って居る。(参照 日本共産党の政策│日本共産党中央委員会)  
 消費税は平成29年度では年間17兆円の税収だ。廃止の為の財源確保は、共産党並みの徹底した課税強化を行って要約捻出出来る額だ。  

 しかし、冷静に考えてみよう。年間17兆の財源があれば、社会保障の強化や再分配機能の強化は可能である。この様な政策では無く敢えて消費税廃止を目指す理由は何か。「消費税では無く法人税や所得税の累進性を強化するべき」と云う意見は一見正しく思える。しかし、それは必ずしも消費税が不要な税であると云う事を意味しない。
 間接税が、広く様々な国で用いられて居る税率である事も確かだ。所得税の累進性強化、法人税の課税強化は必要であるとしても、消費税を廃止したり減税したりするべきだと云う結論には為ら無い。ソモソモ、日本の国民負担率は中程度、社会保障は極めて低く、更に社会保障の持続性には大きな疑念を持たれて居る。OECDのレポート等を見ても、再分配機能は先進国の中で極めて弱い。

 「明確な定義がある訳ではございませんけれども、今厚労省から御答弁があった国際比較と云う意味で言えば、社会保障支出の対GDP比は、OECD諸国、データがある中で、35カ国中15番目、ヤヤ真ん中位、それから国民負担率と云う意味で云うと、OECD36カ国中26位と云う事で、下から数えた方が早いと云う状況にございます。  
 又、社会保障給付費、急速な高齢化を背景として増大して行く中で、予算と云う意味で申し上げれば、その給付費の約半分弱を公費負担で賄って居りますけれども、それを賄う為の十分な財源を確保出来て居らず、赤字国債の累積と云う形で後代にツケ回しを行って居る状態にございます。  
 こうしたことを考えると、我が国は中福祉・低負担の状態にあると云う風に考えて居りまして、委員御指摘の様に、社会保障の持続性を確保して行く為の不断の改革が必要と云う風に財政当局としては考えて居る処でございます」(令和元年4月17日 衆議院法務委員会 宇波政府参考人)
 

 この様な中、年間20兆程度必要な消費税廃止が本当の意味で国民の幸福に資するかは、十分に考える必要があるのではないか。ソモソモ、消費増税賛成派は決して少なくは無い。消費増税は関心の高いテーマではあるが、国民が最も苦しんで居るのは消費増税では無く、上がら無い賃金や年金生活への不安ではないか。(参照 読売新聞) この様な点を踏まえても「れいわ新選組」を左派的政党、或は左派的ムーブメントと評価する事は難しい。

 特定枠と選挙運動の有り方

 今回「れいわ新選組」は舩後靖彦氏・木村英子氏、二人の重度障碍者の候補を特定枠で擁立し、二人ともが比例枠で当選した。(参照朝日新聞)  
 先ず断って置きたいのは、二名の重度障碍者が参議院議員に当選された事は日本の議会に取って素晴らしい事であり、参議院や当然衆議院を含め議会は全面的にサポートするべきだと云うのが私のスタンスである。  
 
 その上で、申し上げたい事がある。障碍者支援は、立派なテーマであり、選挙で問うべき大きなイシューだ。しかし、今回の選挙でその争点がどの程度語られて居ただろうか。  
 政見放送では、語られて居た。控えめに言っても、非常に良い政見放送だったと思う。しかし、今回の選挙、そして「れいわ新選組」に取っての一丁目一番地は、消費減税だった事は明らかだろう。WEBサイトを見ても。政策の一番上には消費税廃止が踊って居た。  

 自らが落選しても(恐らく落選するで有ろうことは理解して居た筈だ)お二人を国会に送り込みたいとした山本氏の姿勢は評価したい。しかし、為らば何故消費減税が政策の一番上に来るのだろう。ソコにも又、政策と選挙の優先順位のねじれをどうしようも無く感じてしまう。  
 ソモソモ私は、社会保障機能の強化コソが、重度障碍者の方々に取っても行き易い社会に為ると信じている。それは、税を嫌う事では無く、再分配や社会保障と云う税の機能を十分に活用する事でしか実現出来ない筈だ。だからコソ、消費税廃止と今回の特定枠の擁立に、一貫性を感じる事が出来ない。「れいわ新選組」は一体どの様な政党で、何を実現しようとして居るのか、矢張りその点が見え無いからコソ、政策と選挙のねじれを感じるのだろう。

 山本太郎氏の議会活動に対する姿勢

 山本太郎氏の議会活動をどう評価するかは、人によって異なるだろう。しかし、一つ言えることは、山本氏はソモソモ国会の制度や議会自体を必ずしも重んじて居ないと云う事ではないか。 (訂正)当初この章では2015年に成立した難病対策法案への対応に付いて、山本氏が法案に賛成して居るにも関わらず反対したかの様な解釈をして居ましたが、ご指摘を頂き再読した処、誤読して居ました。お詫びして訂正します。

 左右共に広がる「議会」の軽視

 先日の麻生太郎財務省問責決議案への欠席も意味不明である。議会活動の軽視も甚だしい。

 「スマートに戦って勝つなんて幻想でしか無い。そんな余裕なママで政権奪取出来るのは何時に為るのだろうか? 余りにも気位の高い戦い方しか出来ない野党は野党のママだ。何時まで地獄の様な状態をこの国に生きる人々に強いるのか?  
 月曜には総理の問責と云う儀式が行われる。私はその儀式もパスする。本気で引きずり下ろす気が無い戦いには与しない」(参照 棄権に付いて|山本太郎オフィシャルブログ「山本 太郎の小中高生に読んでもらいたいコト」)
 

 国会に中指を立てて居る写真等からも、山本氏は「国会のルールに則っていては物事は解決出来ない」と云う印象を有権者に与えようとして居るのではないか(或は自分がそう信じて居るのでは)と疑念を抱く。(参照:山本太郎「消費税を廃止しないとスジェネ世代が死ぬ!」 | 日刊SPA!) 
 更に遡るのならば、園遊会で天皇陛下に手紙を手渡す行為も同じである。国会議員が、有権者より与えられた権能として、その良心に基づき一票を投ずる事は義務である。これを放棄する議員を私は信任する事は出来ない。この様な事が受け入れられるのも、偏に議会活動そのものが左右問わず無駄と捉えられている。それだけ議会の信頼が落ちて居るのではないかと推察するのだ。







 「れいわ新選組」はポピュリズムか?

 山本太郎氏をポピュリズムと評することは、今の段階では適切では無い。ご本人も語って居る通り、山本太郎氏は、目的の為に手段を選ば無い政治家である、と云うのが私の結論だ。  
 それをどう評価するかは有権者次第だろう。そして、支持者の一定層も「手段を選ば無い事」を評価して居る。可能な限り、どの様な手段を使ってでも、総理大臣に為る為の最短ルートを通って欲しいと願って居るのではないか。  
 この前提に立てば、山本氏に取っては、国会も「れいわ新選組」と云う政党も手段に過ぎない。これが、恐らく或る種の人に取っては「現実的」に見えるのではないか。  

 詰まり、政策では無く、手段の選ば無さに現実味を感じるのだ。兎に角勝た無きゃ始まら無い。選挙公約は選挙に勝つ為に作るものだ。そんな身も蓋も無い現実が、建前ばかりの政治家に疲れた有権者に評価され、それ等をナマで打ち出す「れいわ新選組」に力を与えたのではないか。
 同時に、山本太郎氏は、建前では無く本音の人だ。「政権を取る為なら何でもする」「総理に為りたい」これは本音だろう。  
 同時に「アナタを幸せにしたいんだ」と云うキャッチコピーに現れる様に、弱者に向ける目も(いささかパターナリスティックな側面もあるとは云え)本音なのだと思う。  

 或るいは、原発事故直後に感じた恐怖も又本音なのだろう。その率直な発言が評価され、彼を国会へと導いた。しかし、その時本音であった事が、一年後本音とは限ら無い。興味関心は移り変わるのである。本音の人と云う事は、反一貫性の人と云う事でもある。  
 感情的な本音と手段の選ば無さ、これが現代的政治のリアリズムであり「れいわ新選組」を押し上げたのではないか(私はこの点、大阪における維新の会の政治運動と共通するものを感じている)この文脈で考えれば、今回既成野党が票を減らした事の原因も、見えて来る様に思う。  

 しかし、リアリズム観点から読み解けるものが多くとも、山本太郎氏がどの様な社会を目指すのか、何を理想とするのかは、実は好く見えて来ない。選挙に勝てる統一の主張として消費税廃止を主張して居るのか、本当に心の底から消費税廃止により偶然の好景気が訪れ、日本の諸問題が解決すると信じて居るのか見え無いのだ。  
 山本太郎氏だけでは無い。「れいわ新選組」は一体何を実現し、どの様な国家を目指す政党なのか。これに簡潔に答えられる人はどの程度居るだろう。そして又、議会軽視の姿勢が明らかな山本氏が、本当にこの国の中枢に就いた時、果たして健全な議会運営が行われるのかは大いに疑問が残る。  
 何れにせよ、有権者が議会に目を向け無ければ、議会は単なる票決の為の場所と為り存在価値を失う。 「れいわ新選組」で当選された二人の新しい議員を含め、有権者が常に議会活動に興味を持ち、質疑が本当に質の高い、有権者の付託に答えるものであるか監視する事が重要だ。

 政治家は監視され、チェックされるのも仕事

 政治家は監視され、チェックされるのが仕事である。山本氏はTwitterで自らの取材発言が批判されると記者に責任転嫁する様な態度が目立つ。(参照 アエラの記事に付いて | 山本太郎オフィシャルブログ「山本 太郎の小中高生に読んでもらいたいコト」)  

 又、メディア出演が意図的に妨害されて居ると云う様な主張を否定せず、一部煽り建てる様にして居る。  メディアから、或は有権者からの批判を受け止められ無いのであれば、山本氏は公党の代表たる資格が無いと言っても好い。又、一部選挙の不正が或るかの様な発言もされて居る。

 「不正が無い訳無いですよ。不正しか無かったんだから、今迄の政治。公文書改ざんしたりとか、隠蔽したりとか、8年分のデータ無く為ったりとか、イラクの日報の問題とか、不正しか無いじゃないかって話ですよ。そう云う連中が、選挙の時に不正しないか?有り得無いでしょ、それ。
 選挙以外は全部不正しますけど、選挙だけは真っ白です、何て在り得無いってことですよ、当然、何かしらの不正は遣って居るだろうけれども、その、ハッキリとしたファクト・決定的なものが掴め無い限りはナカナカそれ追及難しいんですよ」
 (参照:【動画&文字起こし全文】れいわ新選組街頭演説会 19.7.18 福島・福島駅東口 | れいわ新選組)
 
 山本太郎氏は当選以来、都合の悪い報道や事実を陰謀、読者の誤解、或は記者の力量不足と捉える傾向があるのではないかと危惧して居る。健全な批判を受け付け無いのは端的にとても危険だし、不正選挙が不可能な事等、選挙実務に関わった事がある人間なら直ぐに判る筈だ。  
 山本氏は、敢えて言うなら「反一貫性の政治家」である。その場で最適と思った事を発言する。ソコに過去も未来も無い。それを有権者も支持する。何故なら常に「本気で戦って居る」からだ。  

 つまり、発言の一貫性では無く、姿勢の一貫性を見て居るのである。妥協しない(と見えて居る事)に彼の支持の源泉があるのではないか。しかし最早、山本太郎氏は単なる一議員では無い。代表として政党要件を得た政党を率いるなら、過去の発言も含め検証されるのが当然だ。  
 健全な批判すら受け付け無いポピュリズムに為るか、或は健全な批判を受け入れ、強みにするリアリズムの道を行くか。今後の政治活動次第でないかと思う。  
 これ迄アウトサイダーであった山本氏がメインストリームの政治家として総理を目指す為らば、有権者もそれに応じて政治活動を注視すべきなのだ。


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  文 平河エリ@読む国会  平河エリ@読む国会

                  以上







 【管理人のひとこと】

 山本太郎氏の評論記事の中で、これ程深く広く彼を見詰めて批評した記事は今まで見た事が無かった。実に深く真摯に研究されていると感心し感謝する。世界と日本の左派の置かれた立場には、色々な相違は存在するだろうが、押し並べて大きな傾向の一つの流れの中にあると認識する。そして彼が、真正左派なのか単なるポピュリストなのか・・・彼は、右も左も無い単なるリアリストなのだ・・・としたのは実に同感する。
 現実に即し見方も政策も変化させる、自由で束縛され無いアラユル手段を行使し彼の目指す「アナタを幸せにしたい」「生きていて好かったと思う社会」を築こうと訴えるアジテーターなのだ。
 しかし、彼が独裁者と為って「俺が、皆を幸せな社会に連れて行く、ついて来い!」との神の声は決して発さ無い筈だ。彼は、自分の言動で多くの人が一つにマトマり、目的に向かって試行錯誤する姿を見るのが幸せなのだ。無論、究極には一国の責任者と為り、今まで勉強して来た数ある政策の実行に取り掛かりたい筈だが、その結果を甘受するよりは、その過程を充分に楽しんだら、最後には誰か適任者を挙げて後を託す・・・キューバの革命に奔走し、その後をカストロに託し去ったゲバラの様な生き方に憧れて居るかも知れ無い。管理人はそう考えている・・・そうで在って欲しい。庭の梅の木を愛し手入れするのが大好きで、初春の花を愛でるのも人以上なのだが、その実を収穫し口に容れようと迄はしないのだ。







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社会派ドラマ乱立で視聴者に疲労感? 湧き上がるトレンディドラマ待望論










 社会派ドラマ乱立で視聴者に疲労感? 湧き上がるトレンディドラマ待望論

              〜オリコン 1/27(月) 8:10配信〜


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      過つて一世を風靡したトレンディドラマ『君の瞳に恋してる!』DVD

 今期ドラマは医療ものが6本。この大混戦に賛否の声が上がって居るが、近年のドラマシーンを振り返ると、刑事ドラマや医療ドラマが年々増加傾向にある。更に、そうしたドラマで難役を演じる若手俳優が実力派と持て囃される風潮も感じられる。こうした流れの中のシリアスな社会派ドラマの乱立は、視聴者の視聴疲れを呼んで居り、過つてのトレンディドラマの様な、民放が得意として居たお気楽に楽しめるライトなドラマへの待望論も出始めて居る様だ。

 1960〜1970年代は社会派ドラマが台頭 良質なドラマの価値基準は年代により変化

 近年のドラマシーンを振り返ると、社会性の有る重いテーマを取り上げ、その映像からストーリー演出迄重厚に作り上げる社会派ドラマが評価を受け、多くの視聴者から好まれる傾向がある。所謂、良質なドラマと云うものだ。それ自体は決して悪い事では無い。

 過去の人気ドラマを極簡単に振り返って行くと、過つては1960〜1970年代に松本清張氏の『点と線』や山崎豊子氏の『白い巨塔』等のベストセラーが映像化され、社会派がブームに為った。
 1980年代はホームドラマや刑事もの大河ドラマ等に人気が集中。1980年代後半にフジテレビの月9ドラマを初めとするトレンディドラマが全盛に。これは1990年代も続くが『家なき子』(日本テレビ系)に代表される野島伸司ドラマが1960〜1970年代の社会性をポストモダン化。
 当時の作品の面白さを分析して当時風に再構築した良い意味での時代遅れっプリが好評を博し一世を風靡した。この影響でトレンディドラマも進化。木村拓哉人気も起こり、視聴率30%を超える大ヒットドラマが次々と生まれた。

 2000年代初頭は『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)や『ケイゾク』(TBS系)『トリック』(テレビ朝日系)等堤幸彦監督・宮藤官九郎脚本等ドラマ界に新しい流れが生まれた。
 だが、視聴率的には1960〜1970年代の初心に返った様な『白い巨塔』(テレビ朝日系)のリメイクや『華麗なる一族』(TBS系)に数字が集まった。テレビ朝日が得意とする刑事・医療ものの人気シリーズが安定した視聴率を獲り始めたのもこの頃だ。2010年代位からは、現実の社会問題や犯罪をシリアスに描く『Woman』『Mother』(日本テレビ系)等に評価が集まる。
 この間も軽いテイストの恋愛ドラマが無かった訳では無い。しかし、ドラマ黄金期の1990年代程の勢いは無く、又趣味趣向の細分化やテレビ離れ等により、国民的と呼べる様なヒットドラマは生まれ無かったのが現状だ。

 社会派ドラマ偏重傾向の裏側に視聴率から逃げる思惑も

 近年続いて居る社会派ドラマ偏重の傾向は、以前から指摘されて居る様に視聴層の変化に先ず要因がある。総務省が発表した2019年版「主なメディアの利用時間と行為者率」のデータによれば、平日のテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が減少した一方で、インターネットの平均利用時間は、平日、休日共に増加傾向に。年代別には50代と60代のテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が高く、次いで40代30代、20代は60代の3分の1以下と為る。

 ドラマのターゲットと為る、テレビを好く視聴する世代は、所謂1990年代ドラマ黄金期の視聴者層。団塊Jr世代とも被り、年齢分布でも層の厚い世代と云う事が分かる。この世代は多感な時期からドラマを観て育って居り、所謂目の肥えた視聴者層だ。そして此処に制作者の好みと云うファクターが付け加わる。
 多くのプロデューサー・制作部のスタッフにこれ迄話を聞いて来たが、トレンディドラマなどラブストーリーやコメディ系のドラマが(無意識的にだが)低く見られるのに対して、社会派ドラマは社会的にメッセージを投げ掛ける意義・社会に対してドラマが担う役割等が制作する事で評価される傾向にあり、そのポジションが高い。
 これには、テレビや脚本の賞が、社会性を帯びた作品が選ばれる傾向にある事もあり、更には目の肥えた視聴者層の存在がこの状況を盤石にする。

 詰まり「マス向けでは無い、数字は取れ無いものだが作品の評価は高い」と云うエクスキューズが生まれる。辛口な言い方に為るが、数字の重圧と戦うテレビマンの逃げに為って居る側面も無いとは言え無い。そして、そうした同じタイプの作品が重なると本来好きな視聴者でも流石に飽きる。
 一方、キャストの側も、社会派で難役を怪演等メディアや視聴者から持て囃される事が多い社会派ドラマを好む。

 前項と同様の理由もあり、そこからの評価を狙うマネージメントも少なく無い。本来30代を過ぎてからで好い様な重厚な役柄ばかりを10代20代から重ねる若手俳優も多く為って居る。この状況がスタンダードに為ると危険だ。
 王道やクズ役が有ってコソのコントラストとして、重い役の深みが感じられるのが本来の役者。「芸は人なり」薄っペラく見える恐れもある。そんな意味では寧ろ、ライトなドラマで爪跡を残して居る若手達の方が飛躍の可能性を秘めて居るとも言える。

 視聴率からは見え難い「ライトな恋愛ドラマ人気」

 此処で先程の総務省のデータに戻ろう。インターネットの利用時間は年々増えて居り、20代が最多。30代40代がヤヤ減ってホボ同数で50代から減少傾向にある。しかし、そのネットでテレビ番組を観る人は驚く程多い。例えば、フジテレビの動画サイト『FOD』仕掛け人である野村和生氏は、ネットのインタビューで「月9ドラマが若年層の女性にヒット。この現象は過去の月9作品も然りで『FOD』では女性がキュンキュンするコンテンツに集まる傾向があります」と話して居る。
 詰まり、何時の時代もコテコテのベタでライトな王道恋愛ドラマは、若い世代を中心に多くの人の胸に刺さる。Netflixでも昨年、日本で2番目に観られたコンテンツは『テラスハウス』だった。テレビ視聴率に現れ無い数字がこう云った場所に潜んで居り、需要の受け皿は実はある。

 その時代の流行と恋愛要素の強いトレンディドラマは、確かに賞味期限が短い。真剣にその時の流行や恋愛を描いても、その時代を過ぎてしまえば笑いの要素にも為ってしまう。しかし、そんな刹那的な処にコソ、トレンディドラマの良さがあるのではないだろうか。
 社会派ドラマは普遍を映し出し、名作として残るものを目指す。だが全てが後世に残る訳では無い。一方で、その時代の打ち上げ花火であるトレンディドラマには、社会派ドラマには無い社会の俗世的な一面を映し出す役割があり、その時に輝く事の重要性もある。

 トレンドには浮き沈みのリズムがあるが、社会派ばかりと為った今のシーンにコソ、気軽に楽しめるテレビドラマらしいドラマへのニーズが犇々(ひしひし)と高まって居る事が感じられる。テレビは時代を切り取るもの。シーンには打ち上げ花火も大事だ。数字ノミに気を取られて及び腰に為るのでは無く、今の時代のトレンディドラマを立ち上げる局があっても好いのでは無いだろうか。


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          文 衣輪晋一 メディア研究家    以上









 【管理人のひとこと】

 好く、最近のTVは面白く無く、ニュース番組やワイドショー的TV報道番組以外には余り観なく為った・・・と云う話を、若い人達からも年配の人達から共に聞く。最も若い人達が昼間のニュースショー的番組を観る時間も無く、録画して観る程の魅力は無いだろう。しかし、夜の20時から23時の間のお茶の間時間・・・今はその時間も無いに等しいが・・・所謂、ゴールデンタイムに相当する番組で観たいと思うものは、個人的には「ポツンと一軒家」程度である。
 此処には、今に極まる社会現象が悉く表現される番組で、日本に住む人の生活と時間の流れが色濃く映し出される。昔は、山の奥の奥にも人が「生きる為に」入り込み、開拓し開墾し家族の生活を支える基盤を確りと築いて行った歴史がある。それが今は・・・少子高齢化・人口減少の極致に有るのが「ポツンと一軒家」の存在だろう。
 或る意味、極端にシナリオの少ない行き当たりバッタリのドキュメントであり、何が起こるか判ら無いドキドキ感を視聴者に与える好く出来た番組だ・・・日本は、昔は貧しいながら「〇〇〇〇〇・・・」だと感銘を共有出来る。この〇〇〇〇には、視聴者の今までの経験によって人生観が夫々異為るだろうが、何がしかの記憶に強く残る。
 しかし、この様な番組のヒットで、他局に同じ様な番組を量産されてしまっては直ぐに飽きられてしまう。今は、同じ様な過去にヒットしたバラエティーの焼き直しで時間を潰して居る。その様な番組を視聴するのは実に時間の無駄だ。

 それと、余りにも警察の物語が多過ぎた嫌いもあった。正義は警察にあり、極悪非道な容疑者を苦労の末に捕らえる・・・しかし、実際の警察機構・検察も含め・・・他の社会・職場と同じ、競争関係・派閥・好き嫌い・内部犯罪・不正・・・が混在して居るのは当然で、余りにも一方的な立場ノミを強調する番組作りだった。最近は、警察内部の構造を批判し皮肉る様なストーリーも多いが、マルで警察関係からスポンサー料を貰ってるかの様な番組作りは考え物だった。
 推理・探偵に文学作品・恋愛もの・過去の大作・・・社会派ドキュメント・・・矢張り、視聴者が自由にジャンルを選択出来ることが望ましいので、ヒットしたものの後追い番組だけは避けて頂きたい。NHK・タモリの、地方紹介の番組が地味に面白いのは、彼の豊富な知識と専門家の知識が織混ざり、知らず知らずに新鮮な知識を与えられてしまう・・・そんな番組も実に楽しい。








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山本太郎都知事はあるか? 東京都長期ビジョンを読み解く!




 山本太郎都知事はあるか? 東京都長期ビジョンを読み解く!

             〜Japan In-depth 1/27(月) 8:44配信〜


 【まとめ】

  東京都知事選で立憲民主党が山本太郎氏擁立検討の報道
  高い対話能力、群衆に入る政治姿勢は評価 一部政策は疑問
  山本氏出馬なら面白い 自民が独自候補擁立なら氏の当選も


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   山本氏は参院選落選後も全国で遊説をして居る(2019年10月26日 福岡・博多駅前)

 立憲民主党が山本太郎さんを東京都知事選の「野党統一候補として擁立すべく検討を始めた」と云うニュースが流れた。山本さん自身も「選択肢としては排除しない」と言って居るそうだし、過去には「れいわ新選組として、絡んで行きたい」との発言もあったそう。サテどうなるか。
 この連載では前回、東京都知事選挙を占ったが、小池再選と云う結論。しかし、山本太郎さんが出馬すると大きく構図は変わる。その可能性を含めて、今回は山本太郎さんに付いて書きたいと思う。

 山本太郎さんの政治活動と政治的スタンス

 山本さんの経歴を振り返ってみよう。1974年兵庫県生まれ。元俳優。日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で一躍注目を浴び、「代打教師 秋葉、真剣です!」で映画デビュー。その後も「ふたりっ子」「バトル・ロワイアル」「難波金融伝 ミナミの帝王」「新選組!」等で熱演。
 東日本大震災を受けて反原発運動に参加。メディアから干された状態に為り、政治活動家に。2012年の衆院選で落選、2013年の参院選で当選した。反原発やその発言で注目を浴びる。「れいわ新選組」を立ち上げる。現在は党の代表。
 参議院議員の任期を終えた後は、全国でのキャラバンを行って居る。彼の強みは、コミュニケーション能力の高さである。

 第一に、凄いのはその対話能力である。双方向のコミュニケーションが確り出来ている。言葉の使い方、動作・振る舞いが上手い等の高いプレゼンテーション能力は彼の経歴から言って当然の事ではあるが、注目すべきなのは、対話能力を支えるその姿勢である。
 相手の聞きたい事に対して確り答える。判ら無い事は判ら無いと言う。反対意見にもジックリ耳を傾ける。多くの政治家が出来て居ない(出来るのだが、自分に取って大事な人相手にしか遣ら無い事が多い)こうした基本的な事が山本さんは出来ている。
 特にネガティブな意見に晒されても丁寧に答える。彼の動画を見れば判るが、煽る人、話を遮る人等のメンドクサイ有権者相手にも丁寧に対応して居る様が分かる。相手の意見には、意見や立場の違いがあっても尊重した上で反論して居る。

 第二に、有権者・主権者に懸命に情熱的に語り掛ける処。相手の苦しい状況や困り事、悩みに耳を傾け、その悩みの解決策(の様なもの)の必要性を訴える。その眼差しは何時も真剣である。

 相手の話を聞く態度、巧みな話術、プレゼン能力、主張、ベースにある有権者・主権者への敬意・・・こうした日本の伝統的な政治家には有るまじき態度が、人々の熱狂を呼び込むのは当然の事である。

 山本さんの政策は?

 山本さんが訴えて来た、具体的な主な政策は以下の通り。

  消費税廃止
  奨学金チャラ、安い家賃で住める公的住宅を拡充
  最低賃金1500円に(中小零細企業に影響がない様に、不足分は国が補填)

  保育、介護、障害者介助、事故原発作業員など公務員化
  規制緩和・規制改革に反対
  ベーシックインカム
  指定管理制度や規制改革に反対 【参考】れいわ新選組HP

 雇用重視、再配分、国民の安心を担保する政策である。こうした政策が公約や都政に反映される事に為るだろう。東京都では、美濃部都政等過去にはリベラルな政策で、日本の政策を変える迄先進的な役割を担った事もあった。その再来を期待出来るかも知れない。只、個人的には、疑問は2つ

 第一にMMT理論を下にした経済政策を信じて居る事。彼の政策アドバイザーを務める松尾匡氏(立命館大学経済学部教授)が主張して居る「通貨発行権の有る政府はデフォルトしないから、通貨を刷り捲くって財政出動すればインフレは来ない」と云う反緊縮政策をベースにして居る事だ。
 この経済政策を行ったら、日本財政が今以上に更に厳しく為り、日本円の価値が棄損されて、何処かの国みたいにドルを使う様に為る、と云う未来が予測されるに決まってるのにだ。

 第二に「〇〇が悪い」的な過激な意見が多い事。組織が一体と為って悪いとかは知的とは言え無い。社会は複雑だし、これ等は構造的な問題であるのに、物事を単純化し過ぎる嫌いがある。

 本物のリーダーなのかどうか?

 山本太郎さんは、政治活動に参入して以来、可成りのバッシングを受けて来た。しかし、地道な活動を通して、誤解や不信、穿(うが)った見方を取り除いて来た。未だ「ポピュリズム」「大衆煽動」と云う批判を受けてしまう事もあるが、その主張はどうであれ「政治家として有るべき態度」を行動として示して来た事は確かである。

 ここ迄民衆に語り掛け、フラットな立場で触れ合う政治家は居ただろうか。全国津々浦々に出掛け、群衆の中に入って対話する政治家は居ただろうか。私の知る限り、田中康夫さん位しか思い浮かば無い。多くの政治家はこうした事は出来ないだろう。自分が好きな、居心地の好い支持者以外の相手、彼等・彼女等に取ってストレンジャーと話をするのは大変だし勇気の居る事なのだ。

 因みに、私は大好きな小池都知事と対話したいと東京都庁に好く行くが、この3年、お話させて頂く機会すら与えられた事は無い。山本太郎氏が立候補すれば、面白い選挙に為る。自民党が独自候補を擁立し、小池氏との三つ巴と為れば、山本氏は確実に当選するだろう。


                  以上









 正しい都知事候補の選び方 その選定基準 

 東京都長期ビジョンを読み解く!【特別編】


           〜西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表 「西村健の地方自治ウォッチング」〜

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            西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表
 
 舛添東京都知事の辞職を受け、東京都知事選挙が告示された。多くの方が立候補されたこの選挙。自民党内の争いやタレント議員の巧みな発言等、メディアの報道だけ見て居るだけだと全体構造が見え無く為り、訳が分から無く為るので、正しい候補者を選ぶ為のガイドを提示したいと思う。

 先ず今回の候補者選出過程に対して触れて置きたい。残念ながら資格や能力も十分満たす都内の首長・都議会議員と云った専門家から名前が出て来なく、著名人の方々が出馬する事態と為った。確かに、選挙区としては非常に大きいので知名度が鍵に為る事は確か。
 只、この事実に私は可成りの危機感を感じる。都民の関心の低さか「勝てる候補を」と云う政党の利益に目が眩んだのか、少し都民をバカにした態度か、メディアがこれ迄都政に関心を喚起し無かったツケか、既得権益の構造を守りたかったのか・・・原因は判ら無い。だからコソ、都政とは何か・都知事に何を求めるのかが考える必要がある。
 大きく分けて、実績(予想とこれ迄の経歴からの類推)能力、政治状況が判断する要素である(*の印がつくのは可能性や期待度で考えるしか無い)

 1 問われる実績

 (1) 政策や課題における成果*

 ・都民の幸福度・満足度の向上*
 ・問題の解決度合*
 ・重点政策の成果*
 ・各種指標の変動(外部要因が強い政策・課題を除く)


 (2) 東京都長期ビジョン、地方創生戦略における各種項目

 ・東京都長期ビジョンの各政策分野に対する方向性・目標
 ・各政策分野に対する課題認識
 ・提案した政策による課題解決の度合*


 (3) 過去の行政実績・リーダーシップ実績

 ・行政機関での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)
 ・企業・NPO・専門組織での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)


 2 問われる資質・能力

 (1) 基礎能力

 ・情報発信力
 ・現状分析力・判断力
 ・政策理解力
 ・コミュニケーション能力・説得力
 ・リーダーシップ
 ・マネジメント力


 (2) 態度・姿勢

 ・規律・法令順守
 ・積極性・粘り強さ
 ・協調性
 ・威厳
 ・人間としての信頼性(行動、言動、振る舞い)
 ・他人への敬意、リスペクト


 3 政治・利害関係面

 (1) 支援団体

 ・支援団体名、そことの結びつき度合い
 ・支援団体の受益の度合い
 ・支援団体による影響を受ける度合


 (2) 政党との関係

 ・政党が掲げる政策との親和性
 ・政党の力を借りることによる政策実行可能性
 ・政府や党の中央からの指示や命令への従属度・自立性


 (3) 政治資金

 ・政治資金の法的な適正さ
 ・政治資金の使い道・用途の適切さ


 上記は、政治家を余りにも政治やイメージで選んでないか?と云う政治家選出プロセスに対する問題提起である。これらの視点で、ABCDEと云う基準で選ぶ方法、点数を着ける方法、総合点方式等で「都知事にふさわしいか」評価してみてはいかがだろう。夫々の配点は自由に設定すると面白い。
 夫々が価値観や自分の政策志向に従って考えてみて、周りと話し合う事が東京都政再生の第一歩ではないか。


                   以上



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 小池再選は固いが、波乱も 【2020年を占う・都政】

    〜西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表 「西村健の地方自治ウォッチング」〜

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 【まとめ】

 ・五輪・パラリンピックの後の経済状況が懸念される。
 ・都知事選で小池氏が立候補すれば、再選は堅い。
 ・政党や知名度だけで無く経歴や実績に議論が及ぶ選挙にしたい。


 2020年を占う、この企画。2020年の東京は東京五輪・パラリンピックの開催がある事に尽きるだろう、好い意味であれ悪い意味であれレガシーに為る。五輪・パラリンピックはそれでそれ為りに成功するだろうが、恐ろしいのはその後の経済状況などである。

 2019を振り返る

 先ずは恒例のネタ。東京の兄が、2019年の流行語を交えながら、先ず2019年を振り返ろう。

 1月 出国時に1人1000円を課す「国際観光旅客税」がスタート。増大するインバウンドに対応したものだが、オーバーツーリズムに苦しむ自治体も。
 2月 米朝首脳会談、残念ながら決裂。韓国の文在寅さんが笑わ無い男に。
 3月 ゴーンさんの保釈、作業着への変装が話題に。野球のイチローさんが引退、会見では「後悔など有ろう筈が無い」発言。
 4月 新元号が「令和」に決まる。有能な番頭さんであった筈の菅さんが「令和おじさん」としてキャラ化・人気急上昇。池袋で高齢ドライバーである飯塚幸三さんの暴走が引き起こす凄惨な事件発生。容疑者扱いされ無いママで「上級国民」は逮捕され無い?で世論沸騰。けれども、免許返納する高齢者は増加。

 5月 令和の時代に。丸山穂高さんが戦争発言で所属政党から除名される。しかし、その自由な発言で「NHKをぶっ壊す」党に参画「無敵の人」活動を開始!
 6月 G20大阪サミット開催。グレタさんの問題提起は余り受け入れられず。
 7月 イリエコネクションを発端とした芸人の闇営業問題で大騒動。参議院議員選挙は関心薄く「松本 動きます」が、有権者は動かず。
 8月 「ホワイト国」のリストから韓国を除外し日韓関係悪化。セクシー小泉進次郎氏と滝川クリステルさん結婚したがポエムは発表されず。高速道路を股に賭けた「煽り運転の申し子」が大ニュースに。「エグザイルの41軍」にでも居そうな男性とガラケー女と一緒に逮捕される。原宿に「東京タピオカランド」がオープンしたが、原宿周辺はタピオカごみ問題も。タピるのも好い加減にして欲しい。
 
 9月 香港で反政府抗議デモ、海外ではウイグル人への対応で中国の人権問題が問題に。日本では#KuTooと為ら無いが、新幹線での靴を脱ぐか問題がネット世論沸騰。
 10月 消費税増税、軽減税率は騒がれず。◯◯ペイでキャッシュレス経済も拡大。ラグビーW杯で8強入り、俄かファン含めたONE TEAMで日本が熱狂!ジャッカル!「(英語民間試験は)自分の身の丈に合わせて頑張って貰えば」と身の丈発言が大騒動に為り、大学入学共通テストでの英語民間試験導入が延期に。
 11月 ジャパンライフの人や「反社」迄来て居た「桜を見る会」を政府は来年度中止に。シュレッダーが大勝利(笑)「別に」の女優がお薬問題で捕まる。
 12月 #忘年会スルーが話題に。若者はミルクボーイのコーンフレークの漫才でも見ていたいらしい。ゴーン被告がレバノンにゴーン。タピるで騒動に為った女性タレントが離婚、チョリース!

 時を戻そう。嫌、東京に戻そう。東京ではと言うと、札幌への五輪マラソンコースが移される問題で小池都知事が張り切った位しか、都政ではこれと云った話題は無かった。東京では、11月に「渋谷スクランブルスクエア」が開業する等、再開発の動きは止まら無い。そんな2019年であった。

 都知事選、各党の状況は

 先ずは東京都知事選挙であろう。小池さんの再選はどう為るかである。今の処、小池都知事自体は明確には明らかにして居ない。
 都議会自民党は「都政を混乱させた」と云う意味不明な主張で批判を強めて居るが、二階幹事長が、立候補すれば小池知事を支援する考えを示して居て、更に安倍首相は「(小池さんには)勝て無いよね」と云う話を発したと言われて居る。公明党は山口代表が再選容認を示唆したとも言われて居る。立憲民主党は、小池さんが希望の党設立に至った件で「ケジメを着けさせ無ければ為ら無い」との声・・・・こう為ると小池再選は手堅い処だろう。「れいわ新選組」の動きに期待したい。

 専門家はどう見ているか?

 選挙の専門家の2人に聞いてみた。ネット選挙やネットでのコミュニケーションの専門家の高橋「ヨロン」茂氏に聞いた。

 【出典】高橋氏(本人提供)

 「今のママだと、小池さんが順当に勝つでしょうけど、オリンピックがどの様に開催されるかによって情勢は変わるかも知れません。開催出来ないことも含めて、後は衆院選と同時選挙があるかどうか。勝てるとしたら蓮舫さん位かな。都知事は知名度と「華」が必要です」

 とのこと。確かに五輪前後でひと山ありそうだ。更に、テレビでも有名な選挙コンサルタントの松田馨氏に聞いた。

 「基本的に首長選挙における2期目の選挙は、3期目4期目に比べて再選率が高い。昨年10月下旬に行われたJX通信社の世論調査でも小池知事の支持率は53.6%と過半数を超えて居る事から、小池知事が二期目に立候補すれば当選の可能性は高いと考える。
 立憲民主党等の野党が統一候補を擁立する動きも報道されて居るが、仮に擁立出来た場合は自民党都連の候補と2人で小池批判票が割れる事に為り、小池都知事が漁夫の利を得る事に為るだろう。現職有利を覆す為には、都民の7割以上がその人物を知って居る様な圧倒的知名度が条件に為る。その上で、無党派層から自民党・野党の一部からも好感を持たれて居る様な人物であれば闘えるのではないか」
との事。

 【出典】松田氏(本人提供)

 2人の著名な選挙プランナーが言う様な面白くも無い情勢が予想され、しかもそう為りそうである。過去の都知事達が(都政の反省も無く)テレビで発言して居て、都民も悲しく為って居る様に、著名人であることタレント性がどうしても必要に為ってしまう。私は都議会議員や東京都内の首長で都知事に相応しい人物を多く知って居るが、行政経営の論理よりも選挙の論理が優先してしまう。悲しい現実である。

 お寒い令和の東京都知事選挙

 小池都政に付いてはココでも書いて来たが「以前の石原都政、猪瀬都政、舛添都政よりは未だ増し」と評価する面もある。しかし、

 ・東京五輪のSDGsや環境問題、レガシーには程遠い
 ・満員電車ゼロなどの主張はドッカに行ってしまった
 ・政策過程はブラックボックスのママ


 である。それ為りに新しい事目立つ事には熱心であり、一寸「何か時代に合った新しい事をして居る」と云うムードを作るのは小池都知事はとても上手い。しかし、令和に為っても、政党中心・知名度中心・票獲得中心思考の選挙候補者選びである。そこではこれ迄の経歴や実績も人物としての妥当性には議論が及ば無い。野党も与党も相変わらずである。

 ・選挙に勝つ為には知名度が必要著名人・タレントが都知事に為る
 ・メディアが争点を提起できない政争でしか選挙が盛り上がら無い
 ・政策議論よりも自分達の利権重視首都東京都の先進的な政策は出来ない
 ・おカネ面は比較的豊か都民はそんなに困っては居ない厳しい喧々諤々の政策議論が進ま無い無駄な事業が増える


 この構造を変える時代がもうソコ迄来ている。「うるさい!」って。確かにお前よりは煩い。もう誰かの所為にするのは辞めにしよう。
 

 【注意】M1グランプリの決勝ラウンド進出の芸人ぺこぱ風にまとめました。

                   以上







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