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2016年09月09日

戸塚ヨットスクール伊東四郎「スパルタの海」 上之郷利昭粟津號

1970年代から80年代にかけて全国で吹き荒れた青少年の家庭内暴力や登校拒否問題を解決すべく

愛知県に戸塚ヨットスクールが開校した。

校長の戸塚宏は太平洋をヨットで単独横断したことのあるヨットマンで、戸塚の作ったヨットスクールはヨットを

通じて青少年を鍛えて更生させるという教育方針である。

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しかし戸塚ヨットスクールは訓練中生徒が死亡したことからマスコミの餌食になり戸塚も逮捕された。

当時戸塚のセリフの「私は治す」はギャグになり一世を風靡したものだ。

映画「スパルタの海」は、この戸塚ヨットスクールの実態をベースにして撮ったフィクションである。

しかし映画の公開直前に戸塚が逮捕されたために上映禁止となり、有志による著作権買取で2011年に

全国で上映されDVD化もされている。

物語は一人の少年が強制的に戸塚ヨットスクールに連れてこられるところから始まる。少年は俊平(辻野幸一)

といい入校に際して長髪を坊主頭にされていた。

俊平の両親は1流大学を卒業したエリートで何不自由なく育った。だが子供のころ母親にビー玉を取り上げられて

捨てられたのがトラウマとなり思春期になると両親に反抗するようになり暴力をふるった。

手にあまった親が最後に頼ったのが戸塚ヨットスクールだった。校長の戸塚(伊東四郎)は俊平にウルフと

あだ名をつけて徹底的に鍛えなおした。昨日までの甘い環境と違い俊平はとまどい戸塚にたてついた。

しかし戸塚は俊平を檻にいれ、腕立て伏せやランニング、腹筋、ヨットと激しい訓練が続いた。

さからうと戸塚やコーチたちの拳や蹴りが飛ぶ。

俊平は苦痛に耐えながら仲間との絆や忍耐することを覚えていく。ヨットスクールの生徒は俊平と同じく親から

見捨てられた若者ばかりである。さんざん甘やかして手にあまれば戸塚に押し付ける。戸塚はそんな親たちに

憤るがまた生徒を立ち治せるのに生きがいを覚えていたのだ。

そんなある日20歳を過ぎていたが、親がどうしても入学させてほしいと一人の青年を連れてきた。

戸塚は一瞬考えたが入学させることにした。しかしこれが後の大事件へとつながっていく。

戸塚ヨットスクールについては賛否両論あり結論を出すのは難しい。体罰など今時古臭いと思うが子供たちの

暴力もまたすさまじいものがある。戸塚ひとりに責任を押し付けていいものか親にも相当問題があるのでは

ないか。2016年現在戸塚ヨットスクールは今だ存在しているのが子供の家庭内暴力が解決していないと

いうことなのではないか。主演の伊東四郎の演技は素晴らしくまるで戸塚宏が乗り移ったように見える。

またコーチの一人に故 粟津號が扮して鬼コーチぶりを発揮している。作品としては非常に面白くいつの間にか

釘づけになる。戸塚ヨットスクールの是非はともかく面白い映画なので機会あれば御覧になってください。

監督は西村克己。 原作は上之郷利昭


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タグ:戸塚宏、
posted by ハヤテ at 14:46| ドラマ
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