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2020年09月03日

この子らのために

現在、中1、中2、中3の授業を担当しているが、このうち中2と中3の授業は雰囲気がいい。
生徒たちは、『授業を聞く』という姿勢ができているし、提出物もスムーズ、小テストの結果もまずまずである。

教室に入ると、私は楽しく嬉しい気持ちになる。
きっと、「今日はどんな話をきけるかな…」、という思いで彼ら生徒たちも授業に望んでいるのだろう。

本来、授業というものはこのような雰囲気の中で行われるべきなのだろう。
こうした状況の中で、さらに「学びあい」などの要素が加わるに違いない。

「昨日、久しぶりに怖いことがあってね…。」
と語りかけた途端に、
「先生質問です!」
という、空気の読めない生徒もいるのだが、それもご愛敬。

彼は、誰よりも早く学校に来て、始業前に勉強している。
これは中2の生徒。

「丹澤先生、解すべての実数なのに、どうして判別式が負で解なしになるのですか?」
二次不等式の授業で、すべての実数が解となる式と、二次方程式、2次関数の関係が分かっていないのであるが、こんな時こそ、さっと横道に入る。

分からないことを分かった振りをすることなく、とことん理解しようとする姿勢は、とてもよい。
こうした『知的正直さ』が、この先の勉強には大いに役立つはずだ。
こちらは中3の生徒。
「高校への数学」の計算ブロックや高数オリンピックを難なく解いてしまう生徒である。

私が新人だったとき、「教師は授業で勝負する」、と教えられたことを思い出す。
以来、授業には力を注いできた。

たとえ、部活顧問も、担任も、学年所属もなくても、「授業」を重視して教員生活を送ってきた。
ある学校で非常勤講師だったときも同じだ。
結局、授業で勝負できなければ、その他の指導もままならないのは、確かだろう。

授業をしていると、「この子らのためには、何でもしてやろう」、という気持ちにすらなる。

もちろん、授業以外で彼らと関わっている時の方が楽しいのではあるが、それは余興であろう。

「先生、問題が違います。」
一通り例題を解き終わったとき、ある生徒が言う。

老眼が進んで、私がテキストの問題を見間違えたのだ。

「また、間違えちゃった! 教えてよ…。」
「だって、丹澤先生、僕らが口を挟む余裕がないほど、熱く語ってるから…。」

楽しい授業は、まだまだ続く…。





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