2020年09月02日

朝の日課

毎朝の私の日課は、中学の教室の鍵を開け、ドアを開け、窓を開け、教室を換気することだ。

以前は、自分の学年だけ行っていたが、「隣も開けよう」、「どうせなら、全部開けよう」と、いつしか6クラスすべてを回ることになった。

出勤すると、職員室に置き、すぐに教室に向かう。
これが大体7時頃。
そんなに時間のかかることではないし、日課になっているので、大変さは全くない。

教室を回っていると、いろいろな発見がある。

学年のカラーや担任の特徴、クラスの雰囲気やその波動までもが伝わってくる。
黒板や掲示物、机の整頓状態や、机の中、ロッカーの上など、その一つひとつがクラスを象徴している。

もわっとした嫌な空気は、窓を開けて換気をすればなくなっていく…。
その意味でも、朝、窓を開けることは大切だろう。

生徒たちが登校したときに、「いい感じ」の教室を作り上げるためだ。

本来こうした仕事はクラスの担任の仕事であろうが、私は陰ながらこれを支えている。
おそらく生徒たちの中で、私が朝、全クラスを回っていることを知っている人は誰もいまい。
先生たちですら、知らない人が居るだろうから、私としては、しめしめである。

来週末の文化祭の準備が始まり、いろいろな道具も教室に置かれるようになった。
放課後は生徒の歓声が聞こえる教室だが、私が見るのは朝の静寂。

「整備されている教室のクラス運営は上手くいっているんだよな…」、と思いながら、カーテンをまとめたり、椅子を直したりと手直しもする。

だが、そのことは誰にも言わない。
さすがに一晩エアコンが付けっぱなしだったような時には声を掛けるが、それでも担任たちは「どこ吹く風」のようなときもあるので、最近はそれも黙っていることにしている。

以前のように鬼の首を取ったように、激しく主張していた私ではなくなっている…。

教室を見回りながら、今、担任をやれって言われたら、躊躇するだろうな…、とも思う。

それでもかすかに彼らと関わり合う生活に幸福感を感じている。

朝の日課は、こんな風に過ぎていく…。




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