2020年02月26日

S君のこと

「もう、ほんと、Sはいらない。」
若手の先生は、中2のS君に腹を立てている。

授業中の妨害、やる気のなさ、態度の悪さ、指導を聞かない、など、まともに授業ができなくなってしまったのだ。

「Sがいないときは、クラスが平和だったのに…。」

けっこう参っているようだ。

教師にとって、授業が上手くいかないことは、致命傷になる。
授業は、ある意味信頼関係の証しであり、授業が上手くいっている先生が、生徒たちをうまく指導できるという傾向があるからだ。

S君は、体格も大きい。もしかしたら学年一、いい体をしているかも知れない。
ところが、自分に自信がなく、それでいて愛に飢えている。
だから、先生方から指導を受けても、「はい」とか、「すいません」とは言えず、たいてい言い訳したり、反発したりする。
一見、素直でないのである。

正直言うと、私だって扱いにくい生徒の一人である。

先日の個人面談では、私はS君を面談した。
終始、マイナス思考で、愛を奪おうとするので、他の人の何倍も面談時間を費やしたにもかかわらず、修了後も、あまり充実感がなかったことを覚えている。

「どうやったら素直な心で、人の意見を受け入れられるようになるのだろうか。」

S君は、私にそんな命題を与えてくれたようにも思う。

話をしていると、結局、自分のことばかりが中心なのだ。
中学生だから当たり前なのかも知れないが、そういう思いの中で、思い通りにいかないから、ますます不平不満が出る。それが口をついて出て、多くの人を不快にさせているのだ。

「自分は学力が低いんですよ。勉強したって、もともと頭のいい人にはおいつけっこない。」

そう自分自身に言い聞かせているS君。
それでいて、努力することなく怠けてばかりいるので、成果が上がるはずがない。

その中で、三学期から英語の習熟度が一番下のクラスになった。
おそらくは、自尊心と恥ずかしさにより、授業中暴れているのだ。
試験が近づき、ますます自分自身が不安なのだ。

勉強に関しては、原因結果の法則が確実に働く。
やればやるほど成績は上がる。

S君が、せめてその事実に気づいてくれば…、と思う。
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