2019年12月25日

仕事人間

平日に一日お休みをもらっただけなのに、なんだか一週間ぶりに出勤したような気持ちになる。

以前の私だったら、病欠以外で学校を休んだことはなかった。
少しの熱なら何食わぬ顔で出勤していたし、身内に不幸があっても、誰にも知らせず、出勤し続けていたくらいだ。

自分が職場にいないと、なんだか迷惑を掛けそうな気持ちになったし、生徒が登校しているときには、何か事件が起こりそうで、結局休めなかったのだ。

だが、そうした生活をして数十年経ったが、このスタイルは正しくはなかったように思う。
たとえ聖職者としての学校の教師といえども、健全な身体と精神のもとに、教育活動を行うのであって、そのためには、適度な休養と、精神的なリフレッシュが大切だと思うに至ったのである。

「私には、丹澤先生の真似はできません。」
以前、若手の先生に、そう言われたことがある。
これは、授業スタイルや、生徒指導の話であったが、以前からそんな風に言われることは多かった。

言ってみれば、自己中心的な仕事の仕方をしていたのだろう。
潜在的に、「自分がいなければ、学校が回らない」という傲慢で、慢心した気持ちになっていたわけだ。

だからチームとしての仕事、組織としての取り組みが、なかなか上手くいかなかった。
一匹オオカミは、平和に過ごしている他の動物の群れには入れないのだ。

仕事人間は、退職時に心の中にぽっかりと穴が空くという。
「自分がいなくなっては仕事は回らない」、と思ってはいても、しばらくすると、何ごともなかったかのように、組織は動き出す。

「自分は仕事ができる人間だ」、と思っている人間ほど、実は他の人に迷惑を掛けていることが多いのだ。

私はそうしたタイムの人間なのだろう。

今日も「おはようございます」と、互いに声を掛け合いながら一日が始まる。
そして今日はまた、年内全員出勤の最終日。

朝の打ち合わせで学年主任が言う。
「今年一年ありがとうございました。年末、年始はゆっくりお休みください。また、新年に会いましょう。」
そんな労いの言葉は、ほっとする。

社員に過労による自殺者が出ると、その会社はブラック企業として認定されるようである。
企業の組織というより、上司の問題であるようにも思うが、会社としてイメージダウンになることは間違いあるまい。

みんな元気で、やる気に満ちた組織であってこそ、いい仕事ができるはずだ。
それが社会に貢献される仕事になり、やりがいになっていく。

私を末席に置いてくれてありがとう。








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