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2019年03月16日

ニュージーランド乱射事件

ニュージーランドの乱射事件で犯人が
「白人の土地が侵略されて」
「白人の文化を守るために」
といった動機を語っている。

何を馬鹿な話をしているのだろう。

そもそもニュージーランドの土地を侵略したのは
白人のほうである。
泥棒が泥棒されて怒っている状態である。

極右って、洋の東西関係なく
理論では負けてしまうので暴力に訴える。
以前「朝生」に右翼が出てきた時も意見の違うパネラーに対して
大声で恫喝したシーンを見たものだ。

日本でもヘイトスピーチなるものが問題となったが、
日本の右翼的思考の人は
古代日本の帰化人についてどう考えているのだろう。

古代日本について学んでいくと、
朝鮮半島とのつながりに強く意識せざるを得ない。
製鉄技術や稲作、仏教など
根強く日本文化として残っているものは
朝鮮経由で取り込んできた。

まあビジネスとして右翼を語る場合も多いから
文化的、民族的背景などどうでもいいのかもしれないが。










posted by 黒豚猫 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界

2016年10月12日

18世紀のパリ

18世紀当時のパリ市内の光景と音風景をコンピューターで再現
http://gigazine.net/news/20161011-18th-century-paris-sound/


とても興味深い動画だった。

ベースになった1739年に描かれた「テュルゴの地図」だが、
どうやって描いたのだろう。

航空写真などない時代だし、
気球に乗って、といっても
あれだけ俯瞰するまでには
相当の高さまで上らなければならないから
事実上不可能だろう。
だとすれば地面を計測してのものなのだろうか。

それにしても当時の様子がよく分かる。

現在の「花のパリ」と言われているパリの美しい街並みは
ナポレオン3世が行ったパリ大改造のおかげである。
今では想像できないがそれまでのパリは
道が狭く込み入っており、
日陰の多い暗くてジメジメした大変不衛生な街であった。
そんな街に沢山の人がひしめき合って暮らしていたので
何度もペストが流行し、
尋常ではない数の死者が出ていた。

住居が上に高く作られた割には
住居環境は非情にお粗末で、
ゴミを出す場所がないため
窓から下の道路に投げ捨てるのが普通であり、
また、ゴミだけではなく排泄されたし尿も
窓から投げ捨てていたそうである。
そのためご婦人方は
そのし尿で足元を汚さないために
ハイヒールが生まれた。

ゴミとし尿まみれの街なので
臭いが酷い。
そのため少しでも良い匂いを嗅ぎたいという欲求から
香水が発達していった。

それから、
そのし尿を処理するかかりとして
なんでも食べてしまう雑食の豚が放たれており
野良豚がパリの街中を徘徊していたそうだ。

今でこそ少しは豚肉を食べるようになったフランス人だが、
豚肉料理がフランス人の食卓に上らないのはそのせいであろう。

中世のヨーロッパは軽い氷河期で、
平均気温は今よりずっと低かった。
そのために窓は小さく作られて
なるべく外気が入らないような部屋の作りになっていた。
外気が入らないということは
部屋からも空気が漏れないということだから
家の中で調理することが困難であった。

当時はガスなどなく、ましてや電気調理などないから
薪や炭を燃やさなければ火を起こせない。
換気できない家の中で調理などすれば
たちまち一酸化炭素中毒死である。

だから食べ物は惣菜を買ってくることが主流となり、
街にはパン屋さんや惣菜屋さんがたくさんあった。
そういう店は美味しいものを売らないと繁盛しないから
自然と美味しいものを作ろうとしのぎを削る事になる。
フランスが美食の国になったのは
その当時の研鑽があったからでもある。

そういった事実が
この動画を見るととても良く理解できる。








posted by 黒豚猫 at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界

2016年10月06日

平城宮にペルシャ人の役人

平城宮にペルシャ人の役人が働いていた!!
 765年木簡が証明 「国際的知識で登用か」と専門家

http://www.sankei.com/west/news/161005/wst1610050057-n1.html


なんだかいろいろと想像が広がる。

近世以前はヨーロッパよりアラブのほうが
文明的に進んでいたわけだし、
ヨーロッパとアジアを繋ぐ意味で
活発に交易していたのがペルシャ人。

8世紀と言えばちょうど前世紀にイスラム教が生まれ、
イスラム教を基礎とした国家が誕生。

イスラム教もシーア派とスンニ派に分裂し、
それぞれ争っていた。

そんな時勢でこの日本にやってきたペルシャ人は
どのような立場だったのだろう。

おそらくできたばかりのイスラム教だから
戒律は厳しく守ろうとしていたはずだ。
だとすると当時の日本は原理的イスラム教徒には住みにくそうなので
このペルシャ人はムスリムではないと想像できる。

ペルシャとアジアを行き来する隊商の一員だったのか、
それとも風のうわさで日本のことを聞いて興味を持ったのか、
いずれにせよいつの時代にも好奇心旺盛な人というものはいるもので、
その冒険心をエンジンにして
幾多の困難を乗り越えて日本にたどり着いたのではないだろうか。

正倉院にペルシャ製の硝子の器があるのだから
物だけではなく人が日本を訪れていても
何の不思議もない。

そして気になるのはその末裔である。

日本にたどり着いた外国人は
このペルシャ人だけではないだろう。
だとすれば何人かは子孫を残したはずである。

時折日本人なのにものすごく濃い顔の人がいるが、
その人達はこういった海外からやってきた人の末裔なのかもしれない。





posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界

2016年10月01日

海外のラーメン屋

NYに一蘭が米1号店、豚骨ラーメン1杯「2千円弱」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00010001-qbiz-bus_all


いまやラーメンは世界規模の食べ物になったようで
パリにも数件のラーメン屋ができ、
和食が恋しくなった日本人観光客のみならず
地元のパリ市民にも人気があるらしい。

私がパリを訪れていた20数年前には
パリにあるラーメン屋さんは2〜3軒くらいで
しかも探すのも一苦労するくらい小さな店ばかりであった。

海外旅行中に和食は特に食べたいと思わなかったのだが、
ラーメンだけは無性に食べたくなり、
ガイドブックを頼りにラーメン屋を探して食べに行った。

ある年に行ったラーメン屋さんは
一応ラーメンが出てきたのだが、
いわゆるラーメン屋さんのラーメンではなく、
中華飯店のラーメンのしょぼくしたバージョンみたいな
汁そばであった。

カウンターに座ったので厨房が見える。
黒人と中国人がラーメンを作っている。
なぜ中国人と分かるかと言えば、
数人いる中国人が中国語で会話していたからだ。

本場中国人の作るラーメン、といえばなんとなく本格的な感じがするが、
出てきたラーメンの見た目が残念で
やはり違和感は拭えない。

麺もスープもイマイチなのだが、
何より違和感があったのがネギである。

日本の長ネギが入手できないのか高すぎるのかは分からないが、
長ネギの代用品としてポアローネギが刻んで入れられていた。

同じ長ネギの仲間かも知れないが、ポアローネギはポアローネギで、
とても長ネギの代わりになるものではなかった。

普通の塩ラーメンだったのだが
値段が1500円位しており
とても残念な思いをしたものだった。

だがラーメンはパリでは貴重らしく、
店内は日本人観光客でいっぱいであった。

別な年に行った別のラーメン屋さんも
厨房にいたのは黒人ばかりであった。
美味しければ誰が作ろうと関係はないのだが、
やはりネギがポアローネギだし
値段もバカ高い。

それでもその店には日本人だけではなく
地元民と思われる白人たちが
箸を起用に扱ってラーメンを食べていた。
ただやはり麺をすすることができず、
ムニャムニャと口で麺をたぐりたぐり食べていた。

現在は画像で見る限りパリのラーメン屋さんも
地元で栽培しているのか日本から空輸されているのかは分からないが
ネギは日本の長ネギを使っているようだ。
やはりポアローネギはラーメンには合わない。

それにしてもラーメン1杯2000円は高い。
しかし考えてみると、
日本のちょっとしたラーメン屋でも今やラーメンは1杯1000円近くする。
だとすれば日本と同じクオリティーのラーメンを海外で出そうとしたら
それくらいになるのかもしれない。
その値段でも食べたくなるのがラーメンの魔力でもある。

私はいまならちょとしたラーメンなら自分で作ることができるので
たとえ海外でラーメンが恋しくなっても
そんな値段を支払うことにはならないだろう。
だが今の私が海外に行くことはない。
人生というのは皮肉なものだ。





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2016年08月15日

渋滞の放置

この時期になると毎年渋滞の話題になり、
その愚かさに毎年文句を言っている私である。

日本人が集団行動好きで、
渋滞にも口では
「いやぁ〜参りました」などと言いながら
好んで参加していることも分かっている。

分かっているけど
経済的にも地球環境的にも好ましくないのは明確なのだから
一刻も早い改善を望んでいる。

こういった迷惑な状況を改善しないのは日本だけではないようで、
インドネシアの首都ジャカルタも
慢性的に帰宅時には大渋滞を起こすらしい。

インドネシアの場合は日本と原因が異なり、
経済発展のスピードに都市インフラが追いつかけないからだそうだ。
経済が発達し、労働人口が増え、
同時に車の保有数が増えているにもかかわらず
道路の幅は以前のまま。

しかしこれを放置しているのは
行政の怠慢である。

何も道路を作ることだけが渋滞の改善ではない。
各国でもその問題は起きていて
いろんな解決方法が試みられているのだから
参考にすればいい。

例えばナンバープレートの末数の偶数奇数で乗り入れを規制したり、
大量のバスを投入して運賃を格安にしたり、
あるいは郊外に移転させた企業の法人税を優遇
もしくは都市中心部の企業の法人税を重くしたりすれば
自ずと労働人口分布は拡散して一極集中は解消され
同時に渋滞も解消されるはずである。

渋滞が解消されればガソリンの消費が減って
CO2排出も緩和される。
通勤帰宅時間が短くなれば
その分自分の時間が生まれて経済活動に励むようになる。
ストレスから解放されれば健康的になり
より一層経済活動に邁進できる。
良いことばかりが訪れるのに
なぜ渋滞を放置しておくのだろう。

政権側としてみればこれはチャンスだ。
こういった暮らしやすさの実感が得られるような政策を行えば
民衆の支持を得やすく、長期政権も楽になるはずなのに。







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2016年07月26日

ドイツ南部で爆発、12人負傷

ドイツ南部で爆発、12人負傷 シリア難民の容疑者死亡 音楽祭狙う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160725-00000006-jij_afp-int


毎日のように世界各地でテロが起こっている。
しかも今回は、難民保護に積極的なドイツで、
それもシリア難民がテロを引き起こしたようだ。
ドイツ国民としてはやりきれない思いだろう。

今回の犯人が精神病院に通院歴があるらしいので
政治的な動機かどうかは分からないが、
これがきっかけとなってドイツにおいて
右寄りな考えに支配されないことを強く願うばかりだ。

感情というものは振り幅だ。
可愛さが大きく余ると憎さはその分だけ増すことになる。
これまで人道的な方向に大きく振れていた分、
急激に排他的な感情に支配されるおそれがある。

特にドイツは民族とか宗教で固まりやすいから
排他的になるとより激しくなる可能性が高い。

もちろんドイツ国民の良識は信じているが、
流れというものは個人個人の良識で止められるものではない。







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2016年07月17日

トルコでクーデター

トルコ軍一部のクーデター試み失敗か、大統領「国家への反逆」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000030-reut-asia


ISの台頭やイギリスのEU離脱など
最近世の中が不安定化している。
こんな感じの不安定さが先の2回の世界大戦を
生んだんじゃないだろうかと仮説を立てて
いろいろ調べている最中だった。

トルコというのは東西文化の分岐点の地なので
それだけにいろいろと複雑な事情がからみ合っている。
根が深すぎて掘り下げると止まらなくなるので
現状から少しだけ振り返ってみることにする。

今回のクーデターの背景はまだ詳しくは伝わっていないのだが、
トルコの軍は過去もクーデターを起こしている。

トルコという国はご存知のようにイスラム教の国ではあるが、
前身のオスマン・トルコ帝国から現在のトルコ共和国になる際に
政教分離を強く推し進めてきた。
その政教分離推進の中心が軍だった。

過去に起きたクーデターは
政権側がイスラム色を強めた時に行われてきた。
クーデターを起こさないまでも
圧力をかけることで時の大統領を辞任させることもあった。
それだけトルコの軍は、
我々は政教分離の保護者である、という思いが強い。

今回のクーデターも
エルドアン大統領が大統領権限の強化を図り、
イスラム色を強め、
軍の影響力を削ぐ動きに反応したものであろう。

西欧諸国も対応が難しい。
エルドアン大統領があまりにイスラム色を強めるのも困るし、
かといって軍が国を主導する状態も望ましくない。

現状ではトルコとロシアはものすごく仲が悪いが、
何かのきっかけで手を組まれたら
戦略的にマズイことになる。

また、現在グチャグチャで収集がつかない状態にあるシリアの
アサド政権とトルコが手を組んでしまったら
ますますカオス化が進んでしまい
正常化への見通しはますます遠のく。

トルコ国内も問題が多い。

アルメニア人やクルド人という民族問題があり、
国が揺らぎ出せばそれらの民族の組織の活動が
活発になるおそれがある。

第二次世界大戦の原因が
第一次世界大戦後に敗戦国として重い負担を強いられたドイツと
共産主義国として危険視されたソビエトが手を組んだことだとすると、
第二次世界大戦は第一次世界大戦の続きといえる。
その第一次世界大戦の発端は
バルカン半島の政情が混乱したためだ。
そのバルカン半島の混乱にはオスマン・トルコ帝国も絡んでいる。

第一次世界大戦前のバルカン半島は火薬庫と言われていたが、
それは数多くの民族が混在しているからだ。
民族だけではない。宗教も複雑にからんでいる。

トルコの政変は遠い地の出来事では済まされない。

例えば第一次世界大戦は、
日露戦争の結果極東での南下政策を諦めたロシアが
再び黒海からの南下を目指したことも
戦火を起こした一因といえる。
その第一次世界大戦に日本は
日英同盟があるために巻き込まれることとなった。

日本はアメリカと安全保障条約を新しくしようとしている。
世界の流れによっては
親日国のトルコと敵対することがあるかもしれない。

同じ過ちを犯すほど
人間は愚かな存在なのだろうか。






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2016年07月09日

射殺抗議のデモ隊近くで発砲、警官11人撃たれ4人死亡 アメリカ

射殺抗議のデモ隊近くで発砲、警官11人撃たれ4人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160708-00000053-asahi-int


人は大なり小なり差別する感情を持っている。
何かに所属している限り
うちのチームと他のチームということで比較してしまうし、
優劣をつけて一喜一憂してしまうものだ。

それが良い方向に作用すれば成長を促すのだから
差別を全くなくすということはできない。

差別を完全になくす事ができない、
ということを前提にして折り合いをつけていかなければ
日常を暮らしていく事はできない。

ただ、警官という職業には
「正義」というバイアスがかかってしまう。

自分は正義の為に命をかけている。
それが進むと自分の考えが正義だと思い込んでいくのだろう。
おそらく差別的な白人の警官同士で集まることが多いのかもしれない。
白人同士のコミュニティでは
白人は優位といった偏った会話がされるだろうから
それがエスカレートしてやがて黒人はけしからんという流れになり、
何かがきっかけでそれが爆発してしまう。

白人が爆発したら、
標的になった黒人だって黙ってはいない。
抗議のデモに集まるのは当然黒人が主体になるのだから
そのコミュニティでの会話はだんだん偏っていく。
そして黒人も爆発してしまい
騒動は大きく広がっていく。

しかしその時、身の回りに銃があるかどうかで
騒動の状況はだいぶ違ったものになる。
そのうえ軍で訓練されている人間が多いと
もっともっと状況は悪くなる。

「自分の身は自分で守る」という建前のもと
銃を放任しているアメリカで
懲りることのない事態になっている。
いつまで続ける気なのだろう。





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2016年07月06日

欲に目がくらむと

EU離脱訴えたファラージ氏、英国独立党党首を辞任
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160704-00000125-asahi-int


煽るだけ煽って、
国民投票が離脱と決まったら
その先は考えていなかったから投げ出す、
なんと無責任な人物なのだろう。

そういった無責任に引きずられて
EU離脱に投票した人々が過半数を超えたのだから
イギリスという国の底の浅さが透けて見えたといえる。
イギリスはしばらく沈んで這い出ることはないだろう。

税金ちょろまかしという
不名誉な辞任を避けることができたキャメロン首相にとっては
どちらの結果に転んでも良かったのだろう。
今回の国民投票は、
タックスヘイブンから国民の目を逸らすのが目的だったのだから。

望むべくは旗頭としてEU残留を勝ち取り
経済が上向いて人気が上がってちょろまかしがウヤムヤになれば
言うことはなかったのだろうが、
最悪の結果だけは回避することができた。

キャメロン首相はそのためにイギリスの国民を2つに割って、
EU並びに世界中を巻き込んだのだから
どうしようもないエゴイストであることには変わりはない。

煽られた方も煽られた方だ。
大衆が感情に任せて突っ走るということはよくある。
欲に目がくらむとそうなるものである。

近いところでは我が国のバブル時がそうだった。
バブルのころ大蔵大臣だった宮澤喜一氏は
「このままではいずれバブルは崩壊することは分かっていたが、
誰にも止められなかった」
と話している。

本当に分かっていたのかどうかは分からないが、
いずれにせよ、一旦欲望に火が付けば
大衆というものは逗まることを知らない。

太平洋戦争に突入した時もそうだ。
日清日露と勝ち続けてきたのに
恐慌に陥ってしまった日本。
負けることのない神州日本なのだから
鬼畜米英をアジアから追い出し、
アジアの盟主となるべく国民が後押しした側面もある。

イギリス国民も大半がEUを離脱すれば
経済がマシになると思い込んで
ああいった結果になったのだ。
ところがいざ離脱が上回ったら
離脱に投票して後悔している人が少なからずいるという。

文盲率が高い頃ならいざしらず、
義務教育が行き渡り、
ネットで様々な情報を簡単に目にすることができる現代でも
人は簡単に欲に目がくらんで突っ走ってしまう。
坂口安吾が言うように
人間の本質は変わらないものなのだ。

どうも最近、民主主義といえども
国家を私物化する姿が露骨になってきたように思える。
大衆はそういった姿を敏感に感じ取って
「ねじれ」だとかトランプ氏だとか
今までの考えでは想定できない現象が生まれているのだろう。

そういった意味で言うと、
イギリス国民は、過去の栄光にすがるあまりに
成長を止めてしまった老人だ。
プライドばかり高くて扱いにくい。
いるな、日本にもこういう世代。






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2016年07月04日

テロとの戦いと言うものの

トルコに引き続きバングラデシュでもテロ事件が起きてしまった。
しかもバングラデシュでは多数の日本人が犠牲になるという
おぞましい事態である。

こういう事件が起きると
各国の首脳や主要政治家たちは
「今後ともテロとの戦いを継続していく」
という声明を出す。

その言葉によって勇気づけられる人もいるだろう。
「我が国のトップはなんと頼もしいことだろう。
よし、我々も卑劣なテロに屈することなく
トップを支えてテロの撲滅に協力しよう。」
と考える人もいるだろう。

ただ、どうも最近ではこの
「テロとの戦い」という言葉が安っぽく聞こえてしまう。

言葉が乱発されて重みがなくなったのと、
テロとの戦いと言いつつ、まったくテロが減っていないからだ。

政治家たちは軽々しく
「テロの根絶」という言葉を口にするが、
冷静に考えると、テロって根絶できるものなのだろうか。

政治家や評論家たちは
テロリストの資金源を断てば活動できなくなる、
と言うのだが、
果たしてそれでテロがなくなるのだろうか。

銃や爆弾を手に入れるのにお金がかかるし、
潜伏したりするとその分の費用もかかるから
資金源を絶つことはそれなりに有効な手段だとは思う。

ただ、2013年のボストン・マラソンでのテロや
かつての日本の過激派が起こしたテロなどは
手製の爆弾で行われている。
今はネットでも爆弾の作り方が書かれているし、
爆弾の材料も通販で手に入れることができるのだから
その気になれば大規模なテロを
組織でなくとも起こそうと思えばできるのだ。

非人道的な組織は消えた方がいいし、
当面のテロ活動とは戦うべきだと思う。
だがそれは、病気に喩えるなら対処療法でしかない。
表面的に現れている症状の治療をしているだけでは
すぐに別の症状が出てきてしまい、
いつまでたっても病気は完治しない。
対処療法をしながら体質改善をしなければ
根本から治す事にはならない。

テロとの戦いという名目で
空爆をして一般人を巻き込んでしまったら
その空爆で被害に遭った家族の生き残りがまた
テロを起こす側に回ってしまう。
そうやってテロに燃料がどんどん注がれて
より一層激しいテロに拍車がかかっていくことだろう。

お題目みたいに
「テロの根絶」とさえ唱えていれば
勝手に根絶するものではない。
望む望まないにかかわらず、
グローバル社会になってしまったのだから
全世界を視野に入れた政治にならなければならない。
もっと真剣にテロと取り組む政治家を
誕生させなければいけない。







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