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最も長命な脊椎動物はサメだった なぜ病気にならないのか、研究進む

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デンマーク、コペンハーゲン大学の研究チームは、北大西洋のグリーンランド近海に生息するサメの寿命は約400年に達しているとする調査結果を、米科学誌「Science」に発表した。

調査対象となったサメは、北極圏に生息する「ニシオンデンザメ」。成長すると全長は5〜6メートルにも達する大型のサメだが、1年で約1センチ程度しか成長せず、かなりの長寿なのではないかと指摘されていた。

研究チームは、調査捕獲した28頭のメスのニシオンデンザメの目の水晶体に含まれる炭素量を「放射性炭素年代測定法」によって計測した。

その結果、捕獲した中で最も巨大だった5.02メートルの個体の年齢は392歳、2番目に大きかった4.93メートルの個体は335歳と推計された。この数値から算出すると、これまでに確認されている6メートル大の個体は400歳を超えているという。

2014年には米国の海洋研究所が「ホオジロザメ」の寿命が70年から最大で100年近いとする調査結果を発表しているほか、「シロナガスクジラ」の寿命も100年を超えるとする学説もある。

こうしたサメやクジラの長寿の要因については、疾患に対する高い耐性や免疫力があるためとされており、例えば加齢とともに発症しやすくなるがんも、人間より細胞数が多く、発症リスクがより高いはずのサメやクジラには確認されていない。

英リヴァプール大学の研究者らは、2015年からサメやクジラのDNA解析を進め、加齢性疾患やがん耐性に関わる遺伝子の同定を試みており、将来的にはサメやクジラの遺伝子由来の治療薬も開発できるのではないかとコメントしている。





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