2019年08月05日
その体の不調、実は小麦アレルギーかも?グルテンフリーの食生活とは
最近、日本でも「グルテンフリー」という言葉を時々聞くようになった。日本では健康への意識が高い人を中心にグルテンフリーが取り入れられているようだ。
□グルテンフリーとはなんのこと?
グルテンフリーとは小麦などの食品に含まれているグルテンを取り除いた食品のことである。グルテンは、小麦に水を加えることで生成されるタンパク質で、粘着性や弾力性を持つ。パンのふっくらした食感や、うどんのコシはこのグルテンによるものだ。
グルテンフリーはもともと自己免疫疾患のひとつであるセリアック病や、グルテン過敏症、小麦アレルギーなどの人のために開発された代替食品だ。彼らは、グルテンもしくは小麦を摂取することで、消化や代謝の過程に問題が生じ、下痢や腹痛など体に不調をきたしてしまうためだ。
□その体の不調、実はグルテンや小麦アレルギーかも?
日本でもパンやパスタといったグルテンを含む食事を口にすることは多い。粉製品である小麦粉を使った食品は、血糖値が上がりやすく、グルテンそのものにも食欲をアップさせる作用があるという。そのため、グルテンフリーはダイエット目的としても取り入れられるようになった。
また、本人がアレルギーと知らずに小麦製品を取ってしまい、体の不調を生じている可能性もあるとされ、注目されるようになった。
□グルテンフリー生活の実態はどんなものか
筆者には、セリアック病を持つ外国人の友人がいる。彼女の国の主食はパンであるため、週末は米粉を使って1週間分のパンを自宅で焼くのが日課だ。現地でもグルテンフリーのパスタやクッキーは専用コーナーで販売されているが、通常の食品と比較すると4倍の値段がする場合もあり、かなり割高だ。さらに、友人とのちょっとした集まりで出されることの多い、クッキーやケーキなどの洋菓子も一切口にできない。本人はすでにその生活に慣れているようだったが、やはり大変なものだと感じる。
幸い日本の主食はお米であるため、グルテンフリーを生活に取り入れる場合は、和食中心の食生活にすればスムーズにいくだろう。一部の専門家は、グルテンフリーは症状のある人のみに効果があるとしているものの、自分の食生活を見直すよいきっかけにはなるに違いない。