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服に貼り付けるタイプの蚊よけパッチが登場 蚊の二酸化炭素追跡能力をシャットダウン



夏になると蚊に悩まされるのはある程度仕方ない。しかし、途上国などマラリア蚊のいるところとなれば「仕方ない」では済まされない。日本の蚊取り線香や蚊帳も役に立っているようだが、そこから離れれば蚊に狙われてしまう。虫除けスプレーや殺虫剤は効果があるだろうが、蚊に有害なものは人体にもいいわけがない。長期にわたって使い続けるとなれば、小さな子どもや妊婦への影響も心配になってくる。


米カリフォルニアのKite社が開発した〈Kite Patch〉は、服に貼り付けて使うタイプの小さな蚊よけパッチだ。蚊は二酸化炭素の濃度が高いほう(血が吸える生物がいる証拠)へ近寄っていく習性がある。つまり、二酸化炭素の濃度の違いを追跡して人間のほうへ飛んでくるわけだが、〈Kite Patch〉には、蚊の受容器ニューロンに作用し、二酸化炭素を追跡できないようにする物質が仕込まれている。具体的な成分については企業秘密とのことだが、FDA(米国食品医薬品局)及びIFRA(国際香粧品香料協会)の認可を得た体に無害な「香料」のようだ。パッチを貼り付けると効果は最長48時間持続する。

▼左が〈Kite Patch〉なし 右が〈Kite Patch〉あり



現在、アフリカのウガンダで〈Kite Patch〉の実地試験を行うための資金をクラウドファディングサイト〈Indiegogo〉で募っており、目標金額はすでに突破している。最低10ドル(約1000円)の出資で〈Kite Patch〉10日分(5枚セット)が手に入ると同時に、アフリカのマラリア対策にも協力できるというわけだ。

今は「人間用」だけだが、いずれはペットや家畜用パッチの開発も視野に入れているとのこと。







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