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大潮の日に地震が発生しやすい説は本当かもしれない

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地震予知にも役立てられるか…?

古来より大地震の被害に苦しめられてきた人類は、何とかして事前に地震が発生するのを察知できないものかと研究を進めてきました。このほどProceedings of the National Academy of Science(PNAS)に、太陽と月の引力によって生じる大潮が、活断層に力を加えて地震につながっている可能性を論じた研究が発表されましたよ!

米地質調査所(U.S. Geological Survey)のNicholas J. van der Elst氏が率いる研究チームは、2008年から2015年にかけて、米西部に800マイル(約1,290km)にわたって伸びるサンアンドレアス断層で生じた8万1000回におよぶ深部低周波地震(LFE)を調査。潮の満ち引きのタイミングと、実際にLFEが発生した時刻の関連性を調べました。

とりわけ同研究チームでは、1日に2度ずつ生じる潮の干満(二潮汐)に加えて、満月や新月の時期に合わせ、2週間ごとのタイミングで訪れる大潮など、より太陽や月の引力の大きな影響を受ける時期に注目。満月や新月の時に最大重力が地球に加わる瞬間に限ることまではできないものの、その前後を中心にLFEの回数が急増することが発見されました。

こうした潮の干満に着目した地震予測論は新しいものではなく、古くは19世紀にフランスの地震学者のAlexis Perrey氏によって唱えられ、その理論を実証すべく研究が重ねられてきました。しかしながら、今回の研究発表ほど、明確に大潮と地震発生率の高まりを関連づけたデータは、なかなか存在してこなかったんだとか。

Elst氏は、地殻プレートへ潮汐による多大な力がかかり、太陽や月の引力で断層のひずみが臨界点を突破したとき、地震の発生につながっていくとの説を発表しています。ただし、必ずしもすべてのLFEの発生が、この仮説に沿ったものではなく、あくまでもサンアンドレアス断層に限定した研究結果であることが指摘されているようですね。

正確な地震予知技術の確立までには、まだまださらなる研究調査が必要でしょうけど、意外と日本でも応用できる予測論になっていくかもしれませんよ。






タグ:ニュース

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