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最終学歴が高い親の子どもほど「理科好き」になりやすい!? 子どもの理科好きと子育ての意識に関する調査



学研教育総合研究所では「子どもの理科に対する意識と子育てに関する調査」の調査結果を更新した。

この調査は小学校6年生の子どもを持つ保護者1028名から回答を得、分析したもの。

子どもの理科的な興味に理解を示す大人が家族にいるかどうかの設問では「いない」家庭で「理科好き」である割合が55.4%なのに対し、「一人はいる」場合が75.9%、「2人以上いる」場合が83.0%という結果になった。子どもが理科好きになるには家族の関心や理解が影響するといえそうだ。

保護者の最終学歴との関係では、理科が「とても好き」の割合は「父母ともに大卒」25.1%、「どちらかが大卒」20.2%、「どちらも非大卒」19.9%で、結果に差が見られた。子どもの理科の成績についても「とてもよい」と回答したのは「父母ともに大卒」34.7%、「どちらかが大卒」21.4%、「どちらも非大卒」21.3%となった。

日常的な理科的な活動については「父母ともに大卒」48.5%、「どちらかが大卒」33.2%、「どちらも非大卒」34.5%と大きな差が出た。父母ともに大卒者の家庭では日常的に理科に親しむ機会が多く、結果として子どもが理科好きになりやすいという結果となった。

具体的に子どもと何をするかに関しては、保護者の学歴に大きな差がなかったのは「料理やお菓子を作ること」「工作すること」。逆に大きな差が見られたのは「一緒に理科や科学的なことに関する講座・講習会に参加すること」で、「父母ともに大卒」29.3%、「どちらかが大卒」19.7%、「どちらも非大卒」14.0%で、倍以上の差があった。

ついで「食品工場や自動車工場、整備工場などものづくりの現場を見に行くこと」「自然災害や自然破壊、エネルギー問題といった環境問題について話をすること」「動物や植物、昆虫の世話をすること」「理科や科学に関する本や絵本を読んだり、読んだ本の内容を話し合ったりすること」「子どもの疑問や質問について、図鑑や事典、辞書で調べること」「動物園や植物園、科学博物館などに行くこと」の項目はいずれも10ポイント以上の開きがあり、保護者の最終学歴が高いほど、「一緒に行う」とする回答の割合が高くなっている。

もっとも、これは最終学歴の影響というよりも、理科の学習に関して、もう一歩踏み込んだ働きかけをすることに価値を見出すかどうかであり、一定の価値を見出している保護者が、結果的に最終学歴の高い保護者に多く見られると考えられる、と同社は分析している。







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