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1回打てば一生効果が持続するインフルエンザのワクチンが誕生間近



今年春、中国で大流行した鳥インフルエンザ。幸いまだ日本には入ってきていないようだが、これから夏を迎え、秋、冬と気温が下がってくると、再び猛威を振るうのではと言われている。

鳥インフルに限らず一般的なインフルエンザは、前もってワクチンを打つことで感染率が低くなるとされているが、予防接種はお金がかかるしその効果も100%ではない。そこで医薬品企業サノフィが、どんな種類のインフルエンザでも1度打てば一生免疫が続くという夢のようなワクチンを開発し、話題を呼んでいる。

毎年25万〜50万人の命を奪っているとされているインフルエンザ。このほど誕生した新たなワクチンは、自己組織化ナノ粒子のたんぱく質からつくられており、体内に注入されるとウィルスの一部にくっついて抗体をつくるそう。フェレットを使った実験では、従来のワクチンよりも効力が強くて持続性があり、インフルエンザウィルス以外の病原体にも効果があることが確認されたとか。また、DIYで抗体をつくるため、これまでのように実験室でウィルスを培養して生産する一般的なワクチンよりも、生産工程が安全なのも魅力だという。

このワクチン、現段階では臨床実験の予定はまだなく、ヒトが利用できるまでになるには長い時間がかかるだろうとされている。しかし研究者らは低コストで安全、それでいて即効性のある万能薬の実現のため今後も研究を重ねていくとしており、実用化に大いに期待だ。






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