2019年02月18日
男の子と女の子の育て方はどう違うの?
男の子と女の子の育て方は全く違う、とよく言われていますが、具体的にどのように違うのでしょうか?
男女それぞれの特徴やしつけのポイントがわかると、ママたちも子育てが少し楽になりますよね。
そんなママたちのために、今回は男の子と女の子の育て方について、また親なら知っておきたいLGBTの話など、医師に詳しく解説していただきました。
男の子と女の子では育て方を変えた方が良い?
6歳ごろまでは、男の子だから・女の子だからという区別はなく、惜しみなく愛情を注ぎ、愛されている・受け入れられているという実感を持たせることが重要とされています。
男の子だからお手伝いはしなくていいとか、性別による思い込みで行動や好みを制限しないようにします。
6歳以降は、性別による違いを理解し、その特性に合った育て方をするのがよいとされています。
男の子の特徴&育て方のポイント
特徴
■ 一つのことにこだわる
同時に複数のことをするのは苦手で、一つのことにこだわり集中する傾向があります。
■ 整理整頓が苦手
女の子に比べて生活能力に劣り、整理整頓が苦手であったり、だらしなく見えることがあります。
■ 共感する能力が乏しい
男の子は他人の気持ちを察し共感する能力が乏しいとも言われ、登場人物の気持ちが分かりにくいなどから国語力が低いことにもつながっていきます。
ポイント
■ 段階を踏んで教える
一度にあれこれ要求したりせず、段階を踏んで物事を進められるように指導します。
■ 幼少期からお手伝いをさせる
幼少期からお手伝いをさせたり、子供が自分で片づけや学校の支度をできるように環境を整えます。
■ テレビ・本・会話で訓練
テレビや本を一緒に見て知らない言葉の意味を調べたり、会話の中で相手の気持ちを推察する訓練をしてあげましょう。
■ 男の子ならではの気持ちを尊重する
母親にとって男の子は異性であり、気持ちを理解できない場合があります。
男の子には幼くてもプライドがあり、頼られるとうれしく思う気持ちや、身近な人や物を守りたいという気持ちが強いことを理解し、尊重するようにします。
女の子の特徴&育て方のポイント
特徴
■ 他人の目を気にする
女の子は協調性が高く、他人の目を気にするところがあります。
■ 個性を出すことを嫌がる
個性を出すことを嫌がったり、人を頼りにして答えだけを求めようとする傾向もあります。
■ 共感を求める
女の子は共感を求めることが男の子よりも顕著です。
ポイント
■ 自分で考えることを促す
人の目を気にし過ぎないように教え、結果だけではなく過程を重視し、自分で考えて答えを出すことを促すようにします。
■ 好みや意志を尊重する
同性であるという意識から、自分にできたことは当然できるはずと思ったり、好みを押し付けたり、自分が叶えられなかった夢を娘に負わせようとすることがあります。
娘は自分とは違う人間であり、自由に生きる権利があることを理解し、女の子本人の好みや意志を尊重する必要があります。
■ 上から目線で叱り付けずに、気持ちを理解する
女の子は共感を求めるため、上から目線で叱り付けると反感を持ち、拒否するだけになってしまいます。
女の子の気持ちを理解したうえで、なぜ注意しているのかを説明するようにします。
■ 友人関係の介入には要注意
女の子は特に思春期になると友人関係が複雑になり、その中でトラブルがあっても親には介入しにくいことがあります。
親が心がけておくべきLGBTについて
LGBTとは
女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、性同一性障害など性別越境者を合わせて、LGBTと呼び、高校の家庭科の教科書にも登場するなど一般的な用語となりつつあります。
LGBTの人たちは、幼少期からなんとなく周囲との違和感を感じ、思春期に性的関心が高くなった時点で、自分と周りとの違いを自覚することが多いようです。
親が心がけること
まずは親が、体の性に基づき生き方や社会的役割を固定されることに不自由を感じる人がいることを理解し、差別心をなくす必要があります。
自分の子供からそういった悩みを打ち明けられたら、偏見なく受け入れ、個性として尊重することが、子供にとって嬉しいことでしょう。
「私の育て方が間違っていたのか」などと嘆くと、子供は非常に傷つくと思われます。
男の子と女の子は違うものですが、個性の幅も大きいため、「男の子だから仕方がない」などとは思わず、その子に足りないものは伸ばし、良くない点は修正するという姿勢が重要です。
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