2017年05月29日
世界が驚くその心理。 日本人は行列好き?背後に「協調」アリ?
日本では長い行列に並んで食事をしたり、商品を購入する人の姿がよく見られる。今日は日曜、どこかの行列のできる人気店に行ってみよう、などという計画を立てている方もいらっしゃるかもしれない。
これは海外の人から見れば、驚きの行動らしい。私たち日本人が、何の疑問もなく行列する理由はなぜなのか? 今回は、行列する人の心理について迫ってみよう。
□人がついつい行列に並んでしまうのはなぜか?その心理は同調行動
一般的に店の行列を見るとき、レストランならば美味しい店、商品ならば人気があるなど、ポジティブなイメージが湧くものだ。
人間はもともと、多数派の動向に合わせて自分の行動を取りやすい生き物だ。この模倣行動は「同調行動」と呼ばれる。
□そのなかでも特に日本人は行列しやすい民族?
行列に並ぶなどの同調行動でも、取りやすい人とそうでない人がいるという。
日本カウンセラー学院の講師上則直子氏によれば、同調行動は、自分の選択に自信が持てなかったり、自分がどんな人間か分からないタイプの人によく見られるという。
実際に、日本人の行列に並ぶ行動は、海外から驚きの声が上がっている。日本は「個」より「協調」が重視される風潮が多く、自分の意見を出すのが苦手な人が多いのも要因と考えられる。
□行列することは価値あるものか
行列には時間や忍耐といった労力が伴う。その分例えば、ラーメン屋の行列に並び、出てきたラーメンが思ったほど美味しくない場合でも、今までの労力を考えて「美味しかった」と感じることがあるという。
また、その他の大勢が「美味しい」と言えば、集団心理の研究結果に基づけば、「美味しい」と思う人が増える。
□集団心理はマーケティングにも利用されている
実際に、これらの集団における心理行動は、マーケティングにも巧みに利用されている。
数量限定の商品などはその良い例だ。行列の中には、意図的に作られたものもあるだろう。自分の判断に自信がなければ、流行に踊らされた消費者の一人になりかねないし、思ったような満足は得られないかもしれない。
もし、あなたがテレビなどのメディアで、行列のできる店を見て、自分も実際に行くことが多いタイプなら、一歩立ち止まり、本当に行きたいか、なぜ行きたいか、などと冷静に考えてみるのも良いかもしれない。
少なくとも行列して並んで、期待以下のものがでてきたら、「満足できなかった」と正直な感想を言えるくらいの強さが必要だ。
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