2016年03月11日
仕事でよく使われる「数日」って何日?意外と知らない数字の定義
資料は数日中にお送りします」「数日中にお伺いします」「数日考えさせてください」
さまざまな場面で使われる「数日」ですが、これは何日くらいだと思いますか?
「2、3日」や「4、5日」のように目安となる日にちが明らかにされないだけに、相手と感覚が違うと、思わぬトラブルにもなりそうですよね。
だからこそ知りたいのは、「数日」が正確にはどれくらいの日にちを指しているのかということです。
■「数日」が何日かは決まっていない!
「数日」「数か月」「数分」「数個」など、「数」という言葉はいくつかの量や時間を示すのに使われます。ところが、明確に「どれくらいか」は決まっていないのです。
辞書を調べても、「10に満たない数」「2〜10の間」「いくらかの。2、3の。5、6の」など、かなり幅があります。言葉の定義としては、「2以上、10未満」くらいしか決まっていないのです。
「返事は数日中にお願いね!」といった場合、2日後に返事しようが9日後に返事しようが、言葉の意味としては問題ないわけです。
しかし現実的には、「数日」といわれて9日後に返事をするのは、さすがにちょっと遅すぎると感じる人の方が多いはず。そんなことからもわかるとおり、「数日」という表現は、実際にはもう少し範囲を限定して使われているようです。
■調査で「数日」の平均は3.4日と判明
というわけで言葉の定義としては「2〜10日」、あとは使う人の感覚にゆだねられる「数日」ですが、実際に使うとき、どれくらいの時間を意識して使う人が多いのでしょうか?
2002年に行われた世論調査では、「2〜3日」と答えた人がもっとも多く、平均は「3.4日」でした。これは若い世代ほど短い傾向にあり、60歳以上の人では「4〜5日」「5〜6日」と答えた人も多くいたそうです。
また、「1〜2日」「6〜7日」「1週間以上」という選択肢も用意されていましたが、選んだ人はほとんどいなかったとのこと。現代では、「数日」とは2〜6日程度を指して使われることが多いようです。
この「数日」の感覚は短くなる傾向にあります。情報化によって、現代人は時間の感覚がどんどん短くなっているのかもしれません。
「数日で返事をしてね」といわれた場合、人によっては4日くらいは待ってくれるかもしれませんが、2、3日程度で返事をするのが無難なようです。しかし、いずれにせよ何日のことを指しているのかはっきりとしない表現です。ビジネスの場などでは具体的な日数を確認するようにしましょう。
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