2015年12月20日
7万3000年前のアフリカで243メートルの津波が起きていた?
ケタが違いますよ、ケタが。
アフリカの西海岸のカーボベルデ諸島にある火山、ファゴ山で、7万3000年前に大規模な噴火が起きていたことが分かりました。コロンビア大学の研究者チームによって解明され、10月3日に論文が発表されました。
研究チームは、島に海洋起源と思われる巨大な岩がいくつもあるのを見つけ、それらが津波によって海から地上に打ち上げられたという仮説を立てました。そこで、成分や岩の重量、打ち上げられた位置などを調査したところ、7万3000年前に巨大な津波が起きたという結論に達したのでした。津波の原因になったのはファゴ山の噴火です。
今も活火山でたびたび噴火していますが、当時のファゴ山の噴火はあまりにも激しすぎて火山の東半分が崩落したほどです。崩落部分(約160立方キロメートルと推定)が海に落ちたことも津波の原因になったのですが、その規模がまた凄い。なんと、高さ800フィート(243m)だったそうです。東京都庁とほぼ同じ高さですね。
2011年に発生した東日本大震災の津波が40.1m、2004年に発生し25万人が犠牲になったスマトラ島沖地震の津波も34mです。これらの6倍〜7倍と考えれば、その凄まじさが想像できると思います。
この時代には、すでに私たちと同じ現生人類がアフリカに住んでいました。彼らの居住分布は東アフリカが中心だったと言われていますが、もし西アフリカ沿岸にも集落を作っていたとしたら、大きな被害が出ていたかもしれません。
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