2014年11月12日
「セルフィー(selfie)」という言葉は?
今や辞書にも掲載されている、自分撮り写真を意味する「セルフィー(selfie)」という言葉。
オーストラリアのラジオ番組『Dr Karl’s Great Moments In Science』によれば、元々はオーストラリアのスラングだったようです。
2002年、ネイサン・ホープという大学生が、友達の21歳の誕生日パーティーで泥酔の末、階段で転倒。唇を縫う怪我をしました。
9月13日午後2時55分、唇を縫った糸が乾いて不快だったネイサンは、溶解性縫合糸についての質問をオンラインフォーラムにHopeyという名前で投稿します。オンライン上で何度かやり取りがあった後、一人のユーザーが、ネイサンに、どうして唇を縫う事になってしまったのか聞きました。
その質問に対し、ネイサンは「うーん。友達の21歳の誕生パーティーで酔っ払って転んだら、唇から階段に着地した(僅かな差で、前歯が2着)。今、下唇に1cmくらいの穴が開いてる。」というコメントと共に、下唇の写真を投稿しました。
そして「And sorry about the focus, it was a selfie(セルフィーなので、写真がぶれていてゴメン).」 と続けました。
これがセルフィーという言葉が、初めてメディア(紙でも電子でも)に登場した瞬間です。
この言葉は、英語の中に取り入れられ、初めはゆっくりと広がりましたが、その後、急激に人気が出ました。そして2013年の11月、オックスフォード英語辞典がセルフィーという言葉の使用が、前年度に17000%増加したことを発表しました。
オックスフォード英語辞典は、こんなことを、どうやって測っているのでしょうか?彼らは『The Oxford English Corpus』を分析しています。これは、電子的に保存されている言語データベースです。
毎月、約1億5000万語が収集されています。データベースは、新生語の調査をする為に、毎日統計学的に分析されています。そこで、セルフィーが注目されたのです。
A brief history of the selfie
http://www.abc.net.au/science/articles/2014/08/12/4065062.htm
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