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意外に知らない!今「満何歳」なのかを数えるときのポイント

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年齢の話になったとき「数え年では何歳?」「満年齢では何歳?」と聞かれて、混乱してしまったことはありませんか?かつて年齢の数え方は数え年だけだったのですが、明治時代に入ってから満年齢が推奨されるようになりました。

そして現在は公的な書類や履歴書などではほとんど満年齢を使うので、こちらを覚えておけばまず問題ありません。この記事では聞かれたときにすぐに答えられるように、満年齢の簡単な数え方をご紹介します。年齢に関するトリビアも書いてありますので、ためになる情報が満載ですよ!

■ 数え年と満年齢の数え方の違い

まずはネットの掲示板などでの質問も多い「数え年と満年齢の違い」について見てみましょう。

◎ 違いは「生まれたときの年齢」と「歳を加える日」

数え年と満年齢は異なる計算の仕方をし、

・数え年は生まれた時点が1歳で、以降元日を迎えるごとに1歳加える
・満年齢は生まれた時点が0歳で、以降誕生日を迎えるごとに1歳加える

というように決まっています。たとえば2000年5月生まれの人が2014年10月に歳を数えるとき数え年では15歳、満年齢では14歳となります。また2000年11月生まれの人が2014年10月に歳を数えるとき数え年では15歳、満年齢では13歳となります。それぞれ年齢を加算する日が違うので、計算をする時点で結果が変わってしまうんですね。

■ 満何歳なのか考えるときのポイント

◎ 満年齢の計算はとても簡単

満年齢は「現在の年−生まれた年」というシンプルな計算で、まだ誕生日が来てない人はその数から1を引けばいいだけです。

たとえば2000年5月生まれの人が2014年10月に歳を計算するとき、

・2014−2000=14 満年齢は14歳

となり、2000年5月生まれの人が2014年3月に歳を計算するときは、

・2014−2000=14 3月だとまだ誕生日が来ていないので−1で、満年齢は13歳

となります。とても簡単ですね。計算するときに和暦を使うと難しくなってしまうので、西暦を使いましょう。

■ 年齢に関するトリビア

◎ 数え年は公的な場面で便利だった

現代人の感覚でいうと数え年の「すべての人が元日に一斉に歳を取る」という考え方にはやや違和感がありますよね。ですがそんな強引な感じのする数え年にもちゃんとメリットがあって使われていたのです。以前の日本では「元号や学年などは『1年』から始まり『0年』は無い」という考えから、0という概念はありませんでした。さらに「家族内での多数の子供の公的制度・地域行事での年齢基準について、個人ごとに日付で細かく加齢のタイミングを扱うのは大変だから」という理由から、元日に1歳加齢する単純計算が採用されていたのです。昔は大家族の世帯が多かったですし、役所は今ほどしっかり機能していませんでした。いろいろな処理もすべてアナログでしたし……。個別の誕生日に対応するのは容易なことではなかったんですね。

◎ 日本の近代化に合わせて満年齢が定着していった

歳の数え方に関する法律や決まりがいくつかあり、これらは時代や世間の動向に合わせて変化してきました。

・明治6年……太政官布告第36号「年齢計算方」
・明治29年……民法143条「暦による期間の計算」
・明治35年……年齢計算ニ関スル法律
・昭和24年……年齢のとなえ方に関する法律

まず明治6年の刑法「太政官布告第36号」で満年齢を使いましょうという動きが始まり、同29年の民法143条で太政官布告第36号は廃止されました。そして明治35年に「年齢の計算に関する法律」が制定されたのですが、なかなか数え年を使う習慣が抜けずに、戦後のGHQによる指導や昭和24年に制定された「年齢のとなえ方に関する法律」でようやく満年齢が定着し始めました。

◎ 欧米では「満年齢」アジア諸国では「数え年」が用いられている

欧米には昔から数え年という考え方はなく、年齢の計算は満年齢によるもののみです。それに対して中国や韓国やベトナムなどのアジア諸国ではかつて数え年が使われていたそうで、韓国では現在でも数え年が主流となっています。地域によって年齢の数え方が違うというのは面白いですね。

◎ 「才」と「歳」の使い分け方は?

この2つの漢字には明確な使い分けに関する決まりはないのですが、公的な書類などでは「歳」を使うのが一般的です。「才」はまだ画数の多い「歳」が書けない小さい子が使っているくらいなので、大人同士のやり取りやビジネスシーンでは多用しない方がいいでしょう。

■ 身近な知識だけに知ってると自慢できるかも!

年齢の数え方について疑問に思っている人はとても多いと思います。でもこういう一見簡単なことは人に聞きづらかったりするんですよね。なのでここでご紹介したことをまわりの人に教えてあげれば、きっとみんな感心して喜んでくれるはずです!




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