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2020年07月15日

医者と病人


医者と病人とは、夢野久作により執筆された小説である。内容は小一時間どころか、一分にも満たない内容で、文字数制限少な目のTwitter(280文字)でも全文を投稿できるほど非常に短い内容である。ちなみにBEMANIシリーズの有名な曲である「たまゆら(124文字)」の半分程度。
だが、その内容は余計なことを語らず要のみを綴った内容であり、落語的なオチが効いている。

【内容】


前文でも語ったように、『医者と病人』の内容は非常に短い。
引用するならば、


 死にかかった病人の枕元でお医者が首をひねって、
「もう一時間も六カしいです」
と言いました。
「とてもこれを助ける薬はありません」
これを聴いた病人は言いました。
「いっその事、飲んでから二、三日目に死ぬ毒薬を下さい」


だけである。
本当にもうこれだけ。

個人的に夢野久作の作品は子供向けの作品を執筆しているものの、当たり外れが多い印象が強い。夢野久作は一部の人間の間では夢Qなどと呼ばれているらしいが、そのような呼び方をしている人間に一度も出会ったことがない。べ、別にボッチとかじゃないもん……。
文ストの夢野久作? 知らんなアレは。盛大な解釈違い。というかそもそも、史実では芥川の方が年配であるのに、太宰が何故か異様な執着を見せている時点でもうダメ。
文アル? プレイしていないです。トレーナー・ハンター(停止)・審神者(停止)・騎空士(停止)・監督生・マスター・元ソルジャーの何でも屋の兼業は辛いからです。
ちなみに太宰な芥川に対する憧れゆえか、彼に対する黒歴史ノートが処分されず堂々と暴露されている。

話は恒例の如く脱線したもの、医者と病人の内容は読んだら瞬時に分かる通り、『延命のためならば時待たずして死亡するよりも、数日後に死ぬ毒で生き永らえたい』といったものである。
蟲毒的な考え方であるが、まるで締め切りに追われた作家が、時差を利用して移動し編集者から時間稼ぎをするような内容であるが、考えるまでもなく、三日後に死亡する猛毒を摂取したとしても効果はないどころか、逆効果であるように思われる。いや、思われるではなく確実にそうなる。

だが、末期の散り際にて命儚くも発せられた言葉は生への願望が強く出ており、状況や現状において喋喋喃喃語ることなく、苦しみや口惜しさに対して喧喧囂囂言い争いをしていないところが、より一層良作の作品として成立しているものだと思われる。

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