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2020年06月04日

四畳半神話大系A



  • 樋口師匠

京大特有の極めて自由度の高い学風ゆえにありがちな、留年しまくり崖っぷちの八回生である。城ケ崎は映画サークルみそぎを忌々しい独裁体制で仕切っているのに対して、樋口の方はロクに大学に行っていない様子。基本的に半日以上、家を空けない。
茄子のようなしゃくれた顔で、毎回同じ浴衣と高下駄を身に纏い、英語が喋れるわけではないのに人種関係なく誰とでも仲良くなれる。夏には涼める場所を百個ほど知っており、尋常じゃないほどの感知能力を持ち、身体の方も凄いらしい。自由気儘に自由を謳歌し、堂々と生きることに専念している姿は、紳士の鑑か阿呆の骨頂。ちなみに「夜は短し歩けよ乙女」ではノーパンであることが発覚している。印象としては、「仙人、もしくは貧乏神」といった具合に極端であるが、中々的を得ていたりしている。
私との出会いは、下鴨神社の界隈に出没する猫ラーメンの屋台。ネコラーメンの店主と馴染みであるが、樋口・羽貫・城ケ崎・ラーメン屋のマスターは、実は同回生であり、よく見知った顔見知りである。
「私」がラーメンを啜ろうとした傍で、ナイアガラ瀑布が逆流するような勢いで麺を啜り、『かもたけつぬみのかみ』たる縁結びの神を自称し、「私」の大学生活二年のむにゃむにゃとしたキャンパスライフでの痛いところを突いている。それから、埃塗れの古びた本を取りだし、明石さんとの縁を結ぶことを口にする怪人であるが、五山(送り火)で逢引きに誘いなさいと述べているものの、明石さんと「私」の交際のキッカケは小津が計画したものである。つまり神でも何でもない。
後に、城ケ崎の暴露映画を小津と「私」が制作する時にアドバイザーとして呼び出されたのであるが、映画内容が曲解すればするほど内容を面白がる姿を見せている。
また、「私」が樋口の下へ弟子入りする羽目になるのだが、その室内は深窓の御令嬢ならば一瞥しただけで卒倒するレベルの汚染ぶりであり、未知の生態系が出来ていてもおかしくないほど汚いものらしいが、樋口は特に気にすることなく、海底二万海里を読みふけり、経路をたどっているのか、地球儀でマチ針を刺している。
樋口の他の動向としては、自転車回で盗まれた「私」のロードバイクでしまなみ杯を優勝したり、ほんわか回では彼女である小日向さんと飛行船で送り火を遊覧しようとした騒動で小津の助力に入ったりなどしているが、一番の醍醐味は城ケ崎との自虐的代理戦争だろう。
自虐的代理戦争は、太平洋戦争以前に勃発した汚い汁を汚い汁で洗うような、みみっちい争いのことである。事の発端は恋の鞘当て、もしくは濁り酒の飲み比べだったとか言われているものの、社会の動向とは関係なく発達していき、事がうやむやになることを嫌がった初代は弟子を取って、代理戦争を続行させていたのである。城ケ崎の暴露映画の製作中、面白がっていたのは代理戦争の因縁の為であろう。
不毛なキャンパスライフを取り戻すべく、小津が福猫飯店の総長になった際はおこぼれにあずかる形で、自転車整理軍のトップになった「私」に、「純愛など幻想」など割り切り、人が羨む人生を手に入れないながらも、どこか納得のできない空虚な日常を送っていた。
その時に、「私」は『もっと他の可能性があったのではないか』と、樋口に愚痴を漏らす形で正直な心情を吐露しているのだが、年長者――もしくは、似たような感性や経験があったのか、先輩なりのアドバイスをしている(余談だが、樋口の代理戦争の師匠は城ケ崎タイプで、城ケ崎の師は樋口のようなタイプだったとか)。

「なんだ、寝ぼけているのか?」

「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々が持つ可能性ではなく、我々が持つ不可能性である」

「君はバニーガールになれるか? パイロットになれるか? 大工になれるか? 七つの海を股にかける海賊になれるか? ルーブル美術館の所蔵品を狙う世紀の大怪盗になれるか? スーパーコンピューターの開発者になれるか?」

「我々の大方の苦悩は、あり得べき別の人生を夢想することから始まる。自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根源だ。今ここにある君以外、ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはならない。君がいわゆる薔薇色の学生生活を満喫できるわけがない。私が保証するからどっしりかまえておけ」

との言葉を「私」に残している。
その後、樋口は一応恋人である羽貫を世界一周の旅行に誘っているものの断られ、単独で赴くことになる。
が、最終回で不運にも「私」は樋口の下へ代理戦争の弟子入りをしたが、必死の説得により羽貫さんと一緒に世界一周の旅に出ることになった。旅費はしまなみ杯の優勝賞金。


  • 城ケ崎先輩

樋口同様、崖っぷちの八回生で無類の乳好きにして潔癖症。樋口とは異なり、水も滴る良い男。本命は香織さんであるが、羽貫さんにちょっと気があるような描写がある。潔癖症だから、歯科『衛生』士というところが高感度アップのポイントなのだろうか?
映画サークルみそぎで、独裁体制を敷いているが、それは学校の成績が低空飛行ゆえの単なる現実逃避である。マザコンかつ哺乳瓶でプロテインを飲んでいる上、おっぱいジャンキーであるために、水着審査ではおっぱいの大きさ・向き・距離を鼻の下を伸ばしながら、監督していた。距離……?
映画サークルみそぎでは「私」と小津の策略がなくとも、相島という男に嵌められ、サークルを追われるなど、基本的にどの回での運命はあまり変わりない。
しかし、ロードバイク回では高校生時代などで非活動的な男たちと燻ぶっていた「私」の貧弱な体を短期間で鍛えるなど、人の良さを見せている(しかし、その鍛錬は無駄どころか余計な結果を迎えることになる)。
また城ケ崎は香織(清楚なラブドール)を溺愛しており、髪の毛を丁寧に梳くだけではなく、化粧や香水などを施すなどの、まるで本物の女性に対するような思慕の情をかけている。「私」に自分の身の回りが物騒だからだと預けた際は、香織接待マニュアルなるものを渡すほどである。入れ込みようが凄い。一度迷い込んだら抜け出せない恋の迷宮である。
そんな溺愛されている香織さんだが、代理戦争や相島が明石さんから尊敬を得るために幾度となく攫われそうになりながらも、どうにか貞操だけは城ケ崎の「チェストー!」の掛け声と共に死守されている。
代理戦争の弟子は小津であり、羽貫さん立ち合いの元、じゃんけんで不毛ないたずら合戦を仕掛ける先攻か後攻かの勝負を決めた後(じゃんけんは城ケ崎の勝ち。つまりは代理戦争において小津が先攻)、「良い歳だし就職する」ことを発言しながら、羽貫さんと一緒に呑みに行った。


  • 羽貫さん

歯科衛生士。樋口の恋人でもあり、勤務先の上司からセクハラを受けている人。好物はカステラとエチルアルコールで、彼女との呑みに付き合う場合、地獄のエンドレスナイトを味わった上、顔をなめられるという謎の酒癖を発揮する。「夜は短し歩けよ乙女」では、タダ酒飲みの達人であり、見知らぬ会場などをしたり顔で乱入する様子が見られる。
「私」が羽貫さんと出会うのは、鴨川デルタのコンパ会場で和気藹々と飲み会をしている連中に向けてロケット花火を爆撃し、逃走の果てに小津と一緒にいた場面を目撃されている。「私」があの女性は何なんだと八つ当たりが過ぎることをしているが、彼女の正体は単なる歯医者で小津はその患者となっているだけである。
小津は「私」に「若い女性に指を突っ込まれる機会は早々ないだろうから行け」と言われ即座に断りつつも、別の回では「ねっとりと歯茎マッサージをしてくれる歯医者がある」と聞き行くなど、落ちるとこまで落ちた節操なしが見える。羽貫の元に歯医者の治療をしている小津であるが、羽貫曰く「小津は治りかけたかと思ったらいつも来なくなるから何時まで経っても完治しない」とか。
「私」とは樋口の元へ弟子入りした際に闇鍋パーティーなど、間接的なものであるが、本格的に茶飲み友達になるまで交流に至るキッカケとなったのは、英会話サークルである。サークルでは小津といった共通の知り合いがいたことから親しくなっていった。
羽貫さんの英語力は驚異のソウルトークの達人であり、「バッチーン! クルクルバッターン! ノックアウト!」といった具合に非常に壊滅的なものでありが、講師にはちゃんと意味が伝わっている奇怪さを有している。その他にも歯の知識を交えた英語力のプレゼンをしながら皆のデンタルIQが上がると同時に、セクハラ上司窪塚の悪口を言い、ある程度ストレス発散になっている模様。
しかし、英会話が終わった後、「私」と毎回お茶をする仲になりながらも、小津に彼女がいることを漏らしながら、ほったらかしにされるよりもこうして構ってくれた方が良いのではないだろうかと漏らしている。
そしてその後の英会話教室において、やけに英文が整い覇気のない羽貫を「私」が目撃することになる。「私」はそのことが気がかりになりつつも、サークルが終わったあと、はじめて飲みに誘われるのだが(酒の悪癖のため羽貫は親しい人としか飲まない)、その時の「私」は顔も知らない文通相手・物言わぬ無言の美女香織さんといった具合に、桃色遊戯の盤上ゲームの上であった。
咽喉をかきむしるほど睦言を語らなくてはいけない事態にうんざりとしながらも充実感を感じる「私」であったが、羽貫か、文通相手か、香織さんかのいずれかの選択をするにしても、友人として見捨てることが出来ないのか、緊急事態だと判断して一番最初に羽貫を選ぶ。
推測するところ羽貫が落ち込んでいた理由は、恐らく樋口が代理戦争を終わらせた後、世界一周の旅行に出ると言い、精神的な無頼漢にはよく分からないが、誘いを断りながらも相手にしてくれなかった複雑な乙女心からくるものだと思われる。ちょくちょく欄干で叫ぶ姿が度々目撃されている。
その後、「私」は羽貫さんの部屋に案内されるのだが、室内での一連の出来事でジョニーの粗ぶりが凄かった。

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