2020年05月21日
新本格魔法少女 りすか
『新本格魔法少女 りすか』とは、西尾維新により執筆された小説(ラノベ)である。3巻まで発表されているものの、作者いわく「続編を書くタイミングを逃した」ことにより、ベルセルクやハンターハンターのように、永遠に完結しない作品だと推測される。本人としては完結させる意思はあるようだが、果たして……。
西尾は、化物語シリーズの主人公である阿良々木暦と混物語(クロスオーバー)で、これまで書いてきたキャラクターがゲスト出演よろしく執筆された。
作家なりたて当初、作品同士の繋がりなどするつもりはないと述べていたが、吹っ切れたのか、それともどうでも良くなったのか不明だが、クロスオーバー作品が執筆されることになった(阿良々木と対面した、りすか曰く彼への印象は、性格諸共含めて最悪な相性である蛇谷影之だったとか)。
ちなみに、戯言シリーズの一番最初の作品である「クビキルサイクル」もOVA版とは言え、アニメ化している。当初、戯言シリーズはアニメ化させないと言っていたのだが、いずれかの事情か心境かのいずれかが変化し、映像化した
今回はりすかの第一話「やさしい魔法は使えない」について、紹介していくことにする。
【内容】
主人公かつ語り部である供犠創貴(くぎ きずたか)は、電車の待ち時間、プラットフォームにいたのだが、突如、彼の目の前にいた四人もの人物が飛び降り自殺を図る。
創貴は自殺の騒動に紛れて、その場から逃走するのだが、これは別に彼が四人の背中を押して線路に突き落としたというわけではない。飛び降りた四人は大人であり、小学生である創貴では不意や不注意を狙ったとしても、よろけさせる程度の力しかなく、『魔法』が関与していると、瞬時に判断しての行動であった。
目の前での大人四人の飛び降り自殺。
観察眼に優れた創貴はこの四人の関係において、接点がないことを初見(自殺時)で見抜いている。掻い摘んで説明するならば、駅の黄色い線の前で並んだ顔はともかく名前すら知らない接点のない四人が『誰も背中を押していない』のに、自殺を図ったことになるのである。
不可解としか言えない飛び降り自殺を、上記の点を踏まえて魔法と瞬時に判断した創貴は、登校拒否になっている、水倉りすかのいるコーヒーショップ店に訪れることになる。
水倉りすかとは、魔法都市である長崎から佐賀県に転校してきた魔法使いである。創貴は一目で水倉りすかを最も使える駒だと判断し、可能な限りの饒舌を尽くして、魔法使いの中でもレアな能力を持つ、りすかを勧誘した。
実はりすかは父親である、魔法使いの中でも不可能と言えた、己の魔法を使って自殺し、その後何事もなかったかのように蘇生した規格外の魔法使いである、水倉神檎(みずくら しんご)を求めて後を追いかけてきたのだが、創貴の提案を承諾。
りすかは、大規模な魔法使いである父親が、吸血鬼よろしく海を渡れないため(魔法使いとして優秀なほど海を渡れない)、本作の舞台となっている九州内のいずれかに潜伏していると判断しており、人間の協力者が必要と判断し承諾したわけではなく、創貴によるとある態度が仲間として共に行動するに値する理由が生じ、「舌を噛み切れ」だの、「捕食されてやれ」だの、非人道的な冷徹な命令を駒として受け入れるなど、強い信頼を置いている。
話は戻して、後日、コーヒー店の二階にいるりすかの自室に訪れると、彼女は日課である魔導書の複写に熱中していた。熱中するあまり創貴の存在に気付かなかった彼女だが、
「びっくりしたのがわたしだったの。え?なんでいきなりいるのがキズタカなの?」
と突如、創貴の存在に気付くことになる。
実はこの独特な口調は、城門により隔絶された空間と化している魔法使いが多くいる長崎がほぼ孤立した独自国家のようになっており、日本語の順序が長年魔法が使えない人間こと駄人間(ハリポタでいうところのマグルのようなもの)と交流していないがために、言葉を含めて独自の発展を遂げているのであった。
言葉だけではなく、乗り物における慣性の法則など知っておらず、駄人間に対して、魔法使いは自身が普通の人間よりも優良種と見下している点も特徴である。
創貴は「四人が飛び降り自殺をした魔法使いによる犠牲者」だと説明をすると、魔導書の模写同様日課である、新聞の事故や事件記事を切り抜いたファイルを取りだす。
この事件はりすかとしても記憶に新しかったのか、電車による轢殺ではなく『死体がバラバラになっていた点』に注目していた。
りすかは「この事件は魔法が関係しているのか」と確認の言葉を取った後、早速事故現場に赴くことになる。
まずは現場検証という形でのストーリーが進行していくが、通常のミステリー小説とは異なり、注目に値すべき点は物理的な検証ではなく、普通の人間では目に見えない魔法の痕跡であった。
りすかの調査いわく、低レベルながらも魔法式がびっちりと敷かれているとのことであったが、魔法陣と式は似ているが異なるものである。
まず魔法式はトラップ形式のものであり、式を描いた人物が近辺に存在しスイッチを押せば発動するといったものである。
次いで、魔法陣は発動条件(陣内に人間は訪れるなど)があれば、陣の使用者がその場にいなくても自動的に発動するといったものである。どちらにしても使い分けが必要なものであり一長一短である感じは否めないが、今回描かれている魔法は「式」である。
式を発動するには近隣に魔法式を描いた人物がいなければ発動しないものと上記で述べたように、四人の飛び降りの際、魔法を発動させた本人がいることが必須であり絶対的な条件であった。
まずは関係者から話を聞こうと、創貴の父親である供犠創嗣(くぎ きずつぐ)に電話をかけることになる。この時、りすかは実父である神檎を長崎から出てまで追いかけたこともあり、他人の父親とはいえどもファザコンの気があるのか、どことなく嬉しそうな様子である。
その態度に創貴は内心面白くないと思いながらも、飛び降り事件の関係者である、当時電車を運転していた運転手は業務上過失致死で一時期、病院に入院しており対面できるのは数日後である。
わざわざ日数をまたいでまで待機することに面倒さを感じた創貴とりすかは、『時間を省略』する魔法を駆使して、入院している運転手に会いに行くことになるのであった。
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