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2017年01月29日

「エネミー・ライン」オーウェン・ウィルソンジーン・ハックマンホーネット攻撃機

2001年のアメリカ映画「エネミーライン」は旧ユーゴスラビア連邦の民族紛争をベースにアメリカ兵の逃避行を

描いた作品である。

原子力空母USSカールビンソンに所属するクリス・バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)は、ボスニアでの

偵察任務に嫌気がさしていた。毎日がルーティンワークで退屈だったのだ。バーネットは戦いたくて海軍にはいった

のに刺激がなく上官のレイガート司令官(ジーン・ハックマン)に辞表を提出したが、司令は思いとどまるように

説得した。そして相棒のスタックハウス(ガブリエル・マクト)とともにF/A-18Fスーパーホーネット戦闘攻撃機で

偵察任務についた。これはバーネットにとって最後の仕事になるはずだった。

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おりしも和平協定が結ばれ平和が訪れるはずが、非武装地帯でセルビア軍の武装した一隊をバーネット

たちは発見しこれを撮影する。

セルビア軍から和平協定を破ったことがわかればまずいことになる。セルビア側は二人を消してしまおうと

短サムで攻撃する。スタックハウスは何度かミサイルを交わすが逃げ切ることができず、緊急脱出する。


二人はパラシュートで地上へ降りるがスタックハウスは骨折し、バーネットは味方に無線で知らせようと

山の稜線へ移動するがその場に残されたスタックハウスは敵に殺されてしまう。

バーネットはなんとか無線でレイガート司令官と連絡が取れ、司令官は救出に向かおうとするが・・・

そしてバーネットの元にはセルビアの大軍が迫っていた・・・


ホーネットの空母の発着シーンやボスニア軍の戦車や装甲車など実際の兵器が続々出てくるのはマニアには

嬉しい展開である。また空母カールビンソンも本物であり軍の相当な協力があったのだろう。

ボスニア紛争を取り上げた数少ないアメリカ映画だが、ボスニア軍の描きかたは冷酷で残忍なステレオタイプの

描き方になっている。


映画の主人公にはモデルがあり、実際の逃避行がベースになっていると言う。空中戦を期待しないで見ると

なかなか面白い。最後の方はアメリカ映画にありがちなありえない展開である。

しかし政治と軍隊の関係はリアルで一人の兵士が、大儀のために見放されるのはこれまでもあった。


監督はジョンムーア。

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posted by ハヤテ at 13:39| 戦争映画
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