2016年12月28日
「大怪獣バラン」本多猪四郎、円谷英二、黒沼健、伊福部昭
1958年製作の「大怪獣バラン」は、秘境北上川山中のバダラギ山神信仰と中生代の怪獣バランの暴虐を
描いた特撮映画である。北上川近くの集落付近でシベリアにしかいない蝶が発見される。早速現場に駆け付けた
生物研究所の調査員二人が何物に襲われて謎の死を遂げる。事件の真相を知るべく新聞記者の由利子と
研究員の魚崎(野村浩三)とカメラマンの堀口は、山奥までたどり着くが、村人たちはバダラギ様という謎の山神を信仰
していて現場に近づくのを阻まれた。しかし一人の子供が犬を追って奥地へ入っていたのを見て助けようと魚崎たちは
後を追う。そして深い湖のほとりにたどり着くが、突如巨大な怪獣が現れ暴れまわる。さっそく自衛隊が出動
して迫撃砲や無反動砲や多連装ロケット弾で攻撃するが、分厚い皮膚におおわれたバランの身体はビクとも
しない。バランがもし帝都に現れた大変な事態になるので自衛隊も必死の反撃をするが願いもむなしく
バランは攻撃を跳ね除けて帝都へと向かっていった・・
バランはムササビのような羽を持ち空を飛ぶことができて、背中には針のようなトゲが生えていて、
顔はゴジラにも似ている。羽田空港にバランが登場するシーンは、「ゴジラの逆襲」にも似ている。
また自衛隊のありとあらゆる兵器が出てきて、戦車や護衛艦に戦闘機にジープなどマニアが喜ぶだろう。
バラン対自衛隊の戦闘シーンがとにかく迫力があり、爆雷攻撃で深海でじっと耐えるバランの表情が不気味だ。
バランはバラノボーダが正式名称だが、東宝の怪獣映画の中ではメジャーな存在ではない。
しかしその威圧感と神秘性といい独特の風格を持つバランは私好みである。
また主演の野村浩三も園田あゆみも主役級の俳優ではない。そういう意味であまり知られた作品ではないが
怪獣映画を語る上では無視できない映画である。またこの映画もナレーションの日本のチベットという表現が
放送禁止用語にかかりテレビ放映時は無音になっているようだ。
伊福部昭の音楽も最高でタイトルバックのバダラギ、バダラギ、ウオッ 、ウオッという呪術のような響きが
ワクワクしていい。さらに自衛隊が出てくるときのマーチも気分が高揚していいのだ。
東宝怪獣ファン必見の一作である。原作は怪奇作家の黒沼健が書いている。
描いた特撮映画である。北上川近くの集落付近でシベリアにしかいない蝶が発見される。早速現場に駆け付けた
生物研究所の調査員二人が何物に襲われて謎の死を遂げる。事件の真相を知るべく新聞記者の由利子と
研究員の魚崎(野村浩三)とカメラマンの堀口は、山奥までたどり着くが、村人たちはバダラギ様という謎の山神を信仰
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していて現場に近づくのを阻まれた。しかし一人の子供が犬を追って奥地へ入っていたのを見て助けようと魚崎たちは
後を追う。そして深い湖のほとりにたどり着くが、突如巨大な怪獣が現れ暴れまわる。さっそく自衛隊が出動
して迫撃砲や無反動砲や多連装ロケット弾で攻撃するが、分厚い皮膚におおわれたバランの身体はビクとも
しない。バランがもし帝都に現れた大変な事態になるので自衛隊も必死の反撃をするが願いもむなしく
バランは攻撃を跳ね除けて帝都へと向かっていった・・
バランはムササビのような羽を持ち空を飛ぶことができて、背中には針のようなトゲが生えていて、
顔はゴジラにも似ている。羽田空港にバランが登場するシーンは、「ゴジラの逆襲」にも似ている。
また自衛隊のありとあらゆる兵器が出てきて、戦車や護衛艦に戦闘機にジープなどマニアが喜ぶだろう。
バラン対自衛隊の戦闘シーンがとにかく迫力があり、爆雷攻撃で深海でじっと耐えるバランの表情が不気味だ。
バランはバラノボーダが正式名称だが、東宝の怪獣映画の中ではメジャーな存在ではない。
しかしその威圧感と神秘性といい独特の風格を持つバランは私好みである。
また主演の野村浩三も園田あゆみも主役級の俳優ではない。そういう意味であまり知られた作品ではないが
怪獣映画を語る上では無視できない映画である。またこの映画もナレーションの日本のチベットという表現が
放送禁止用語にかかりテレビ放映時は無音になっているようだ。
伊福部昭の音楽も最高でタイトルバックのバダラギ、バダラギ、ウオッ 、ウオッという呪術のような響きが
ワクワクしていい。さらに自衛隊が出てくるときのマーチも気分が高揚していいのだ。
東宝怪獣ファン必見の一作である。原作は怪奇作家の黒沼健が書いている。
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