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2012年04月04日

番外編2大地康雄渾身の演技「深川通り魔殺人事件」

KG(イニシャル)この名前をある一定の年齢のかたなら覚えておられるだろう。

デンパ系のルーツというか、初めて電波が飛ぶといった言葉が一般に流布された事件の加害者である。
Kはすし屋の面接に断られた腹いせに中華料理店に立てこもり、女子供を殺害した凶悪犯である。
この事件はテレビドラマ化され大地康雄がKを演じている。

このとき、大地はまだ無名で今のような大物俳優になるとは思えず、犯罪者しか演じられないキワモノだと思っていた。
それほど、大地の演技が真に迫っていて、Kの屈折した性格を見事に表現していた。
Kは薬物中毒者でそのことが凶悪な犯行の引き金になった。
このドラマではKがいろんな職場でいじめられ、その小心な性格を隠すため刺青をいれたり虚勢を張ったりする場面が次々にでてくる。

最後の警察に逮捕されたときKはさるぐつわを噛まされ、パンツ一丁の姿でカメラの前でさらされた。
事件は悲惨であったが、弱いものはより弱いものを見つけていじめてストレスを発散するという
嫌な社会の構造をかいま見て気分が悪くなったことを覚えている。
私は知らなかったのだが、大地はアクターズスタジオでアルパチーノと同期だったらしい。
やはり演技の基礎が出来ていたのだ。
posted by ハヤテ at 23:26| 犯罪映画
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