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2012年03月27日

松田優作最後の作品「ブラックレイン」

松田優作の遺作となった「ブラックレイン」は日本の大阪を舞台としている。

監督のリドリースコットは、当初新宿歌舞伎町でロケを行おうとしていたが、警察の許可がおりず、

関西方面へロケ地を変更した。

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主人公のニューヨークの刑事ニック(マイケルダグラス)は離婚して

いて子供の養育費用に事欠くありさまだった。相棒のチャーリー(アンディガルシア)とレストランで食事しているとき

偶然日本のやくざ同士の殺し合いに遭遇する。東洋人にしては大柄な冷血そうな男が突然店へ入ってくる。
男は食事をしていたやくざの一味の一人をバターナイフで首を切り裂いた。

驚愕するニックとチャーリー、騒然とする中を男は悠々と立ち去ってゆく。

男の名前はサトウコウジ(松田優作)、ヤクザ界の新興勢力である。

この優作の登場の仕方はしびれた。ライターを敵のやくざのコップに放り投げ、両手を大きく拡げて立ちはだかる。
マイケルダグラスもアンディも完全に呑まれていた。
ニックは佐藤を捕まえ、チャーリーとともに日本へ誤送するのだが、サトウの計略にはまりに逃げられてしまう。
大阪での相棒の刑事は大阪府警の松本刑事(高倉健)である。

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アメリカでのやり方を強引に押し通そうとするニックとそれに反発する松本。

日米の文化の違いを描くのもこの映画のテーマのひとつである。

映画に登場するのは、今はもうないキリンプラザビルや阪急ターミナルコンコース、大阪府庁

十三や心斎橋、がんこ寿司やグリコのネオンも出てくる。

関西人にはおなじみの場所だが、リドリーが撮ると未来都市のように見える。

優作のバイクに乗るシーンが多いのだがスタントなしでこなしたと言う。

既に末期ガンでそうとうつらかったと思うがそんなことを感じさせないアクションをこなしている。

チャーリーがサトウに惨殺されるシーンでは、バイクにまたがり日本刀を地面にすりつけて火花を

起こすショットがかなり印象に残ったがこれも優作のアイデアだという。

優作は仕事に全てを賭けていたのだった。確かマイクタイソンもあの映画のギャングスターは

最高によかったと褒めていたという。
音楽のハンスジマー、主題歌の「I'LL BE HOLDING ON」もいい

惜しい役者を亡くしたものだ。合掌。

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posted by ハヤテ at 01:39| アクション映画
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