2016年06月29日
「無頼人斬り五郎」渡哲也松原智恵子藤田五郎
渡哲也のやくざ映画と言えば東映の「仁義の墓場」や「やくざの墓場」を思い浮かべる人も多いだろう。
しかし渡は日活時代に多くのやくざ映画に主演しているのである。「東京流れ者」は純粋なやくざ映画とは
言えないが一匹オオカミの藤川五郎が主役の「無頼シリーズ」が学生運動盛んな60年代に流行った人気作品
である。
無頼シリーズは6本作られていて今日紹介するのはシリーズ4作目の「無頼人斬り五郎」である。
冒頭から五郎は、雪の降る夜名振会幹部の大滝秀治を暗殺する。五郎は刑を打たれて服役するが相棒の林田
(藤竜也)はやがて病死し、獄で寂しい死を迎えた。仮釈放で出獄した五郎(渡哲也)は、林田の遺品を姉のしのぶ
(小林千登勢)に渡すため場末の温泉町にしのぶを訪ねる。しのぶは身体を売って生活する女になっていた。
五郎はしのぶと別れたあと、堅気になろうとホテルのボイラーマンに就職するがホテルで受付をする由紀(松原
千恵子)と知り合う。
由紀の父親はある事情で名振会のやくざに殺害されたのだが、同情した名振会の幹部白山(佐藤慶)は由紀に
匿名でお金を送っていたのである。
そのことを知った名振会会長牧野(南原光治)は怒り由紀に嫌がらせをしてきたのだ。そしてごたごたを嫌ったホテルか
ら由紀も由紀をかばった出獄した五郎(渡哲也)もホテルを首になってしまう。
何かと目障りな五郎を消そうと牧野は若い衆を五郎抹殺に差し向けるが、若衆は牧野の汚さに嫌気がさして
名振会を裏切ってしまう。名振会に捕まった若衆は、ハンマーで親指をたたき割る拷問を受けるが反撃して
名振会のやくざを刺し殺すが・・・
このころの渡の眼光の鋭さは、本物顔負けの迫力があった。東映の任侠映画がやくざを美化する傾向があったが
無頼シリーズはひたすら裏社会の闇を描いていて暗い。
この映画では格闘シーンでは拳銃がほとんど出てこず、ドスによる斬りあいが主体で生々しいのである。
原作の藤田五郎は、元やくざで関東のTという組織にいたと言う。
藤田は渡主演の「仁義の墓場」の原作者でもある。子供のころ親父の本棚には藤田五郎の実話ものの本が
あったのを思い出す。藤田五郎は理由は不明だが1993年自死している。厭世観が募ったのだろうか。
本作は「無頼コンプリートボックス」に収録され、VHSも発売されている。
しかし渡は日活時代に多くのやくざ映画に主演しているのである。「東京流れ者」は純粋なやくざ映画とは
言えないが一匹オオカミの藤川五郎が主役の「無頼シリーズ」が学生運動盛んな60年代に流行った人気作品
である。
新品価格 |
無頼シリーズは6本作られていて今日紹介するのはシリーズ4作目の「無頼人斬り五郎」である。
冒頭から五郎は、雪の降る夜名振会幹部の大滝秀治を暗殺する。五郎は刑を打たれて服役するが相棒の林田
(藤竜也)はやがて病死し、獄で寂しい死を迎えた。仮釈放で出獄した五郎(渡哲也)は、林田の遺品を姉のしのぶ
(小林千登勢)に渡すため場末の温泉町にしのぶを訪ねる。しのぶは身体を売って生活する女になっていた。
五郎はしのぶと別れたあと、堅気になろうとホテルのボイラーマンに就職するがホテルで受付をする由紀(松原
千恵子)と知り合う。
由紀の父親はある事情で名振会のやくざに殺害されたのだが、同情した名振会の幹部白山(佐藤慶)は由紀に
匿名でお金を送っていたのである。
そのことを知った名振会会長牧野(南原光治)は怒り由紀に嫌がらせをしてきたのだ。そしてごたごたを嫌ったホテルか
ら由紀も由紀をかばった出獄した五郎(渡哲也)もホテルを首になってしまう。
何かと目障りな五郎を消そうと牧野は若い衆を五郎抹殺に差し向けるが、若衆は牧野の汚さに嫌気がさして
名振会を裏切ってしまう。名振会に捕まった若衆は、ハンマーで親指をたたき割る拷問を受けるが反撃して
名振会のやくざを刺し殺すが・・・
このころの渡の眼光の鋭さは、本物顔負けの迫力があった。東映の任侠映画がやくざを美化する傾向があったが
無頼シリーズはひたすら裏社会の闇を描いていて暗い。
この映画では格闘シーンでは拳銃がほとんど出てこず、ドスによる斬りあいが主体で生々しいのである。
原作の藤田五郎は、元やくざで関東のTという組織にいたと言う。
藤田は渡主演の「仁義の墓場」の原作者でもある。子供のころ親父の本棚には藤田五郎の実話ものの本が
あったのを思い出す。藤田五郎は理由は不明だが1993年自死している。厭世観が募ったのだろうか。
本作は「無頼コンプリートボックス」に収録され、VHSも発売されている。
中古価格
¥3,000から
(2016/6/29 15:43時点)
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image