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2016年06月08日

「大忠臣蔵 1971年 2 」三船敏郎渡哲也丹波哲郎

浅野内匠頭が吉良に斬りつけた理由は古来いろいろと言われているがこのドラマでは、塩田怨恨説を取っている。

赤穂の高品質な塩に目をつけた吉良が、使者を赤穂に遣わして秘法を教えてくれるよう懇願するのだが大石と並ぶ

家老の大野知房(伊藤雄之助)が無碍に断ってしまう。これを逆恨みした吉良が浅野に嘘を教えて衣服を取り違えさせ

たりあらゆるいじめで浅野をいたぶるのだ。我慢しきれなくなった浅野は松の廊下で刃傷に及ぶのは知られた事実だ。

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しかし吉良の浅野の対する塩の恨みは、吉良の領地三州に塩田があったことからそういう説があったのだが実は

塩田のあった場所は、飛び地で吉良の領地ではなかったことが明らかになり、今はこの説は否定されている。

だが吉良上野介を演じる市川中車の憎憎しい演技はさすがで見ていると殴りたくなる名演技である。


対する浅野長矩を演じる尾上菊之助の上品な顔立ちも対照的でいかにもいじめられっ子のようなので思い入れ

して見てしまうのである。


しかし浅野の家系は短気な傾向があったようで、親族の一人も刃傷事件を起こしているのである。

もともと赤穂藩は姫路藩池田輝政の系統の藩だったが赤穂藩を継いだ池田輝興が乱心して正室や側室を滅多切り

にして改易となった後に長矩の祖父にあたる長直が常陸笠間から城受け取りにきてそのまま赤穂藩主となった

ものだ。のちに長矩の刃傷といい赤穂藩はどうも因縁がついてまわる。


このドラマの前半のクライマックスは長矩がいじめぬかれて、ついに刃傷におよび即日切腹されて江戸から

赤穂まで早籠で茅野三平らが高取峠を越えて悲報を伝えるところである。


当時は電車も飛行機もないからこの任務は大変なものだったろう。赤穂藩は大騒ぎとなり国家老の大石内蔵助は


加里谷城に配下のものたちを集め大評定となる。この時点では事件の概要をつかむのが精一杯で

これから始まる苦難は想像つかなかったのである。

三船演じる大石は鉄の意志を持つ超人として描かれているが、現実の大石は昼行燈と噂される凡庸な武士に


過ぎなかった。しかし危機に際して大石は八面六臂の活躍をして隠れていた才能を発揮するのである。
posted by ハヤテ at 15:41| テレビ太河ドラマ
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