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2012年03月24日

ヤクネタの激烈生涯「仁義の墓場」

仁義の墓場は戦後闇市で暴れまわった伝説のやくざ、石川力夫の物語である。

石川は十代でぐれて、新宿の河田組の子分となり、闇市を仕切っていた。

他の組が縄張りを荒らしにくるといきなり相手の足元に拳銃をぶっぱなしてそのまま相手が集めた

ショバ代を強奪する無茶ぶりである。こんな性格では当然のように親分(ハナ肇)とももめ、親分を

斬りつけてしまう。どさくさにまぎれて置屋の女(多岐川祐美)を強姦し無理やり嫁にしてしまう。

しかし親分斬りつけ事件でやくざ社会の掟破りの制裁で関東所払いとなり、大阪へ逃げるが今度

はシャブ中となり、ほとぼりも冷めぬうちに関東へ舞い戻り兄弟分の今井の賭場へ相棒の

シャブ中の連れ(田中邦衛)と出入りするようになる。

さすがにあきれた今井は石川に意見するが、石川は逆キレし今井を射殺してしまうのだ。

石川はこの社会で言うヤクネタ要するにトラブルメーカーだ。

主演の渡はこのころ病気療養中だった。その再起第1作として東映で初主演したのがこの映画

だった。渡の根城だった日活はロマンポルノ路線へ転向しており渡の居場所などどこにもなかった。
NHK大河ドラマ「勝海舟」に主演に抜擢されたのも病気でパーなりその屈折した思いが映像に焼き付けられている。

死んだ女房の骨を齧りながり親分を脅迫するシーンの表情は幽鬼のようであった。

監督は「仁義なき戦い」の深作欣二、これは渡の熱烈な要望だったようである。

とにかく全編ヴォイアレンスの連続が続くが特に墓場で河田組の連中に襲撃されるシーンは生生

しかった。うつろな目で呆然とたたずむ石川に河田の子分が一斉に襲い掛かる。

日本刀が墓石にあたって折れ、その折れた刀で石川の背中がずたずたに斬られるシーンなど目を背けたくなる。

石川は最後飛び降り自殺してしまうのだが、この仁義のかけらもなかった男の墓石にはなぜか

「仁義」と刻まれている。

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posted by ハヤテ at 00:26| やくざ映画
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