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2015年03月11日

内田吐夢中村錦之助「宮本武蔵二刀流開眼」


内田吐夢、錦之助の宮本武蔵シリーズ第3作は「宮本武蔵二刀流開眼」である。


三作目ともなれば錦之助の武蔵もいたについてきて武蔵になりきっているように見える。


奈良での宝蔵院や浪人たちとの死闘を終えた武蔵はさらなる高みを目指して剣聖柳生石舟斎の庵を訪ねる。


石舟斎の生けた花の鮮やかな切り口を見て武蔵はこの枯れた老人がただならぬものであることを知り戦慄する。



武蔵は柳生の高弟たちの招きに応じるが、弟子の条太郎が柳生の犬を斬ったことから高弟たちと心ならずも争いしかも



偶然お通が柳生に仕えていて笛の音を聞いて心が乱れその場を



後にする。

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そのころ、吉岡の門弟たちは、周防岩国の若き剣士佐々木小次郎(高倉健)と船のうえでもめていた。


だが小次郎の腕を見込んだ吉岡道場主清十郎(江原真二郎)は小次郎を客分として迎え入れた。


清十郎は武蔵の脅威を感じながら室町以来の名門の意地からついに武蔵との対決を決意し五条大橋に


決闘の高札を掲げる。


小次郎が止めるのも聞かず約束の場所に向かった清十郎だったが、門弟や小次郎の見守る中恐るべき


武蔵の剣によって粉砕されるのだった・・・


この三作目で初めて武蔵のライバル佐々木小次郎が登場する。小次郎役を若き日の高倉建が演じているのだが


しかしいかつい健さんが前髪立ちの小次郎をやるのはどこか違和感があった。


小次郎は物干し竿のような剣を背中にしょっているのだが実際のところはどうだったのだろう。



この作品で武蔵に専売特許である二刀流も登場し、吉岡清十郎との決闘シーンもリアリティがあり


見ごたえのある作品である。
posted by ハヤテ at 15:32| 時代劇
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